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東急シアターオーブのお正月恒例となったミュージカルの祭典『ニューイヤー・ミュージカル・コンサート 2019』。今年も豪華なキャストが揃い、見応えは十分だ。

アリス・リプリーはブロードウェイを代表するベテラン女優。オリジナルキャストとして『サンセット大通り』ベティ役や『サイド・ショウ』ヴァイオレット役など大役を務め、『ネクスト・トゥー・ノーマル』ダイアナ役でトニー賞最優秀主演女優賞を受賞。

ダニエル・ウィリアムソンは若手注目株。ブロードウェイで『メンフィス』フェリシア役を、『天使にラブ・ソングを...(シスター・アクト)』デロリス役、『ウィキッド』エルファバ役、『ノートルダムの鐘』エスメラルダ役など演じてきたパワープレイヤー。

アダム・カプランは2016年『キンキーブーツ』来日公演で主役チャーリーを演じて人気に。ブロードウェイの『ニュージーズ』でメインキャスト、『ブロンクス物語』では主人公カロジェロ役に抜擢された。

ロベール・マリアンはブロードウェイ、ロンドン、パリ、モントリオールで『レ・ミゼラブル』バルジャン役を演じてきた。『ノートルダム・ド・パリ』フロロ役としても知られ、このコンサートシリーズの常連。

そしてトニー・ヤズベックは、ブロードウェイの主役級俳優。『シカゴ』ビリー・フリン役、リバイバル版『オン・ザ・タウン』ゲイビー役、『ファインディング・ネバーランド』主演バリ役などで観客を魅了。タップの名手であり、名ダンサー。今回も素晴らしいステップで私たちを虜にしてくれそうだ。

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左からアリス・リプリー、ロベール・マリアン、ダニエル・ウィリアムソン、アダム・カプラン、トニー・ヤズベック

互いの声を合わせてリハーサルした後、キャスト5名にインタビューしました。

――今回、自身が歌うナンバーから、ぜひ聴いてほしい一曲を教えてください。

アリス 『コーラスライン』の「愛した日々に悔いはない」です。私の十八番の歌ですが、アメリカでは歌う機会がなく、絶対にキャスティングされない役でもあるので、日本で歌えて嬉しいです。あのオーケストラの音色を聴いたら、楽しみで仕方ないわ!『コーラスライン』は最初に恋した作品で、出演したことはないけど、歌も作品も大好き。特にこの歌は私にとって大切なんです。もし『コーラスライン』に出るならどの役か?演出家のザックかな(笑)。ダンサーとして出ることもできるけど、私はトニーみたいなザ・ダンサーじゃないしね。

ダニエル 『ドリームガールズ』の「アイ・アム・チェンジング」。私はこの役を演じる機会はないでしょう。エフィを演じるには、もっと太らなきゃ(笑)。個人的にこの歌にはとても通じるところがあって。人生で自分が何者か、他の人に自分がどう見られているか、気にしていた時期もあったわ。何をやるにしても批判されがちな仕事でもあるし。そんな時、自分に自信を持つことは大事だと教えてもらった曲です。

トニー 「雨に歌えば」ですね。ジーン・ケリーへの敬意を込めて。彼へのオマージュでありつつ、自分独自のステップを入れて構成しました。全く新しいパフォーマンスになっているよ。

アダム 『ウエスト・サイド・ストーリー』は僕が6歳の時、父に連れて行ってもらった初めてのミュージカル。俳優になろうと決めた特別な作品です。トニー役を演じるのは僕の夢。オーケストラの伴奏で「マリア」を歌えることがとても嬉しい。一生に一回はトニーを演じたいと思っているけど、今は全くの新作を作ることに興味があって...。

トニー アダムは、あと15年はトニーやれるよ!

アダム (笑)。『ブロンクス物語』は17歳の役を演じていたし。

ロベール 「蜘蛛女のキス」は1996年に『ブロードウェイ・モントリオール』というカナダで開催した自分のコンサートで歌って以来。今日、23年ぶりにオーケストラと合わせたよ(笑)。いい思い出が詰まった曲です。

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2016年に上演されたブロードウェイ版は、翌年のトニー賞で最多12部門ノミネート。
大きな話題となったミュージカル『ナターシャ・ピエール・アンド・ザ・グレート・コメット・オブ・1812』が、日本初上陸を果たします。

その稽古場レポート、後半です!
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前回は、その特殊でスペシャルな劇場構造の紹介に終始してしまいましたので、今回は物語の中身についてお伝えします。comet1812_2_02_2599.JPG

★稽古場レポートPart1はコチラ
 

  
物語はロシアの文豪トルストイの傑作『戦争と平和』が原作。
ロシア文学なんて難しそう、理解できるかな......、そうお思いの方もいるのでは。
確かに、物語は簡単とはいえないし、ロシアの人名は長いし慣れない!

......でも、このミュージカルを作ったのはブロードウェイ、アメリカです。
おそらくアメリカ人たちも、我々日本人の大半が抱く思いと同様に、「ロシア文学って難しそう」「ロシアの人名、全然覚えられない!」と思っているのではないでしょうか。

冒頭1曲目はまさにそんなナンバー。
「あらすじを理解したかったら売店でプログラムを売っているよ」
「ロシア人、名前が9個もあるもんね」といった内容。
なんだか安心します。

そしてもう少し進むと、そのロシア的名前を羅列するような楽曲もあります。
つまりこのミュージカルの作者は、ロシア文学ってヤヤコシイよね、ロシア人の名前ってこんな長いんだよ(笑っちゃうよね、だからそこまで覚えなくてもいいよ)......と暗に言っている......のでは、ないでしょうか。


とはいえ、あらすじをざっくり覚えてから観る方が、理解しやすいのは事実です。
ということで、今回のレポートでは登場人物とその関係性などもご紹介していきましょう。

<登場人物相関図(公式サイトより)>
※クリックで大きくなりますstory_zu_l.jpg

 
舞台背景は、19世紀初頭モスクワ。ナポレオン戦争(フランスの皇帝ナポレオンがロシアに侵略してきた)の時代です。原作ではなんと559人のキャラクターが登場する群像劇ですが、このミュージカルでは、その中の一部分(全4巻中、2巻の一部)を描いています。

井上芳雄さん扮する主人公ピエールは、伯爵の私生児。
父の財産を継いで大金持ちになっていますが、育ちは暗い。
そして今風に言えば「ひきこもり」的なところがあるようで。
井上さん、いつものプリンスオーラは消して、ちょっとモサい男性になってます!
劇中では「リッチな変人」「猫背で寂しそう」と歌われていました。そして「いい人」とも。comet1812_2_12_2638.JPGcomet1812_2_11_2783.JPG

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2016年に上演されたブロードウェイ版は、翌年のトニー賞で最多12部門ノミネート。
大きな話題となったミュージカル『ナターシャ・ピエール・アンド・ザ・グレート・コメット・オブ・1812』が、日本初上陸を果たします。
出演は、井上芳雄生田絵梨花ほか。comet1812__2593.JPG

物語は、ロシアの文豪トルストイの傑作『戦争と平和』が原作です。

......と聞くと、ちょと難しめな、お堅いお芝居だと思ってしまいそうですが、実は正反対。

ブロードウェイ版(及びオリジナルのオフ・ブロードウェイ版)では、むしろ「革新的」な面こそが賞賛された作品です。

大きな特徴としては、その劇場構造。
ブロードウェイ版、オフ・ブロードウェイ版では、一般的な劇場、つまりプロセニアム・アーチをはさんで舞台と客席が対面する形の劇場ではなく、客席の間を縫うようにアクティングエリアが作られ、そこで俳優たちが演技をするというものでした。
近年増えてきている、観客があたかも作品内に取り込まれるように感じる「イマーシブ・シアター」という形式です。

そして日本版では、そんな「イマーシブ(没入)」な体験の中にも、ストーリーの奥深さ、文芸作品ならではの感動が伝わるミュージカルになりそう!


......ということで、前置きが長くなりましたが、『ナターシャ・ピエール・アンド・ザ・グレート・コメット・オブ・1812』、稽古場を取材してきました!

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■『レベッカ』特別連載vol.6■
 
 

『エリザベート』『モーツァルト!』『レディ・ベス』『マリー・アントワネット』で知られるミヒャエル・クンツェ(脚本・歌詞)&シルヴェスター・リーヴァイ(音楽・編曲)のゴールデンコンビが手掛けたミュージカル『レベッカ』 が、現在8年ぶりに上演中です。

▽ 山口祐一郎、大塚千弘REBECCA2018_06_01_29B_0309ohtsuka.jpg
▽ 左から大塚大塚、保坂知寿REBECCA2018_06_02_29A_0539hosaka.JPG


物語は、ヒロインの「わたし」がイギリスの大金持ちである上流紳士のマキシムと恋に落ち結婚するも、彼の所有する広大な屋敷 "マンダレイ" に色濃く落ちる前妻・レベッカの影に追い詰められていき......というもの。
アルフレッド・ヒッチコック監督映画でも知られる名作ですが、このミュージカルではサスペンスフルな展開に、巨匠リーヴァイ氏の流麗な楽曲がマッチし、独特の世界を生み出しています。

これまでもキャストインタビュー、稽古場レポートなどで本作品をご紹介しているげきぴあ、今回はフランク・クロウリー役の石川禅さん、ジャック・ファヴェル役の吉野圭吾さんのインタビューをお届けします。

2008年の初演、2010年の再演でも同じ役を演じているおふたりならではの深い役の解釈や、2018-19年版の見どころなどをじっくりお話くださっています!

 

◆ 石川禅×吉野圭吾 INTERVIEW ◆

▽ フランク役、石川禅REBECCA2018_06_11_29A_0031.jpg
▽ ファヴェル役、吉野圭吾REBECCA2018_06_12_29B_0350.jpg

● 初演から10年経ちました

  
―― 初演が2008年。再演を経て三度目の『レベッカ』ですが、おふたりは10年前の初演にも出演されているオリジナルキャストです。

石川「初演、10年前だよ......、若かったよね、ふたりとも(笑)。でも、10年経った感じがしないよね?」

吉野「そうですね......10年かぁ......。でも今回、僕はファヴェルをとても自然にやれている気がします。彼は自分の欲のためにガンガン行く男なのですが、今までは年上の方を相手に若造が頑張ってるってところがちょっとあった。でも今回その感覚があまりない。やっとファヴェルをやれる年になったのかな、と思っています」

石川「圭吾ちゃんの芝居を見ていても思うけど、やっぱりみんな、大人になっていますよね。今回、すごく大人の雰囲気を感じます。皆さん10年分の経験を踏まえて新たに挑んでいるから、作品全体が、しっとりと落ち着いている。「......いいじゃない、リアルで」って頷いちゃうような、そんな進化を遂げていますよ」


―― 石川さんがフランク・クロウリー、吉野さんがジャック・ファヴェル。今回の公演が発表になったときにおふたりのお名前があって喜んだファンは多いと思います。

石川「本当ですか(笑)」

吉野「でも祐さん(山口祐一郎)が出るなら、僕らもやりますよね!」

石川「うん。大塚千弘さんや、2010年から参加している涼風真世さんと、ほかにも続投メンバーも多いし、目に映る風景は10年前と同じだよね、みんな平等に年をとっているから(笑)」

吉野「なんというか、みんながそれぞれ10歳大人になって、改めてこの『レベッカ』と対峙すると、ものすごくシンプルになりましたよね。内容も、それから舞台セットとかも」

石川「なりましたねぇ。大変シンプルです」

吉野「レベッカってこれでいいんだ、って感じがする。ドーン!と派手に見せるだけじゃなくて。ミュージカルなんだけど、ストレートプレイっぽい部分もある作品だなって今回、思っています」

石川「初演の時は、(オリジナルである)ウィーン版の絢爛豪華さに対抗するために、あえて日本的な侘びさびの世界で表現する、ってところがあったけど、今回はウィーンとの比較じゃないよ、っていう。作品にシンプルに向き合って、シンプルに研ぎ澄ましたら、こんな美しいやり方があるんだ......っていうのが今回の日本版。美術も演出も、とっても素敵だと思います」

吉野「振付、ステージングも変わって。それもまた、良い方向に作用していますね」
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神秘の聖剣エクスガリバー、これを引き抜いた者は王となるだろう――。神話時代のヨーロッパで生まれた有名なアーサー王伝説を元に紡ぎだす、新たな英雄譚。OSK日本歌劇団の最新作『円卓の騎士』が12月21日、大阪・近鉄アート館で開幕した。

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王の息子として生まれながらも魔法使いマリーンに育てられた青年アーサーが、様々な試練を糧に真の王として覚醒していく様は、明快にして痛快。裏切りや隠された真実といったドラマや、聖剣を手にしたものが実力に関係なく最強になるという構図もゲーム的で面白い。ともすれば子供向けのおとぎ話に終始しそうな題材だが、そこはファンタジーの旗手、作・演出の荻田浩一。子供には痛快なヒーロー物語として、大人には示唆に富んだ奥深い作品として楽しめるよう手腕を発揮する。登場人物が出揃う1幕はテンポよく要点をまとめつつ、台詞では語りきれない役の心情やムードを歌やダンスが補い効果的。2幕では各キャラクターが真価を発揮する見せ場もあり、小気味良いエンタテインメントに仕上がっている。

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「僕はダメなんだ...」と両親の愛を知らず、どこか盲目的に人生を送る青年アーサー。王の証である聖剣エクスガリバーを手にした後も不安げな表情をのぞかせるが、そんな揺れる主人公の心情を、主演の楊琳が澄んだ瞳で繊細かつ雄弁に物語る。なかでも、愛を知り加速度的に感情を解き放っていく2幕での変化は人が変わったよう。抜群の集中力で感情の振れ幅を表現している。ヒロインの王妃グウィネヴィアには舞美りら。アーサーの目を開かせる重要な役どころだ。舞美は登場から光を得たような存在感で場の空気を変えていく。愛嬌たっぷりのヒロインがアーサーと終盤、どんな愛の旅路を辿るのかも見所のひとつ。また、愛ゆえに混乱を招く好敵手ランスロットには翼和希。陽気で逞しい剣士ぶりが甘いマスクによくハマる。そして、アーサーの人生を左右するキーマンとして、魔法使いマーリンと湖の乙女の存在も外せない。マリーン役の愛瀬光は抑えた演技にも威厳を漂わせ、年齢不詳のキャラクターを造形。湖の乙女役の朝香櫻子も確かな表現力が光り、観客をファンタジックな劇世界へと誘う。人ならざるものの佇まいと幻想的な歌声はさすがだ。

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例えば、他国から異なる価値観を持ち込むヒロインや、魔術で生み出された騎士モードレッドには、移民問題や共生が進むAIの存在など、極めて今日的なテーマを深読みすることができる。と同時に「愛とは」「生きるとは」といった普遍的なテーマも届けられ、語り継がれる名作の所以を思わずにはいられない。とりわけ、アーサー王最後の台詞に託された、タイトルにも通じるメッセージは、あまりの純粋さに心洗われる思いだ。本編後にはプチショーも付いてお得感満載。家族での観劇にもぴったりの作品といえそうだ。

公演は12月27日(木)まで大阪・近鉄アート館にて、2019年1月24日(木)から27日(金)まで東京・博品館劇場にて上演。チケット発売中。

取材・文:石橋法子

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注目の若手俳優、木内健人さん&百名ヒロキさんが主演するACT×DANCE『ダブルフラット』の稽古場を取材してきました。
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創世記第四章、いわゆる「カインとアベル」の物語をベースに、兄弟の愛憎を繊細な筆致で、そして多彩なダンスと素敵な音楽で描いた作品。

2017年の初演も話題でしたが、キャストを一新し、待望の再演が今月末に開幕します。

タイトルに「ACT×DANCE」とあるように、身体表現もふんだんに使う作品ですので、主演のふたりをはじめ、5人のキャストは踊りまくり!

少数精鋭のキャストが集中してまっすぐに作品と対峙している、気持ちのよい稽古場でした。
ちなみにダンス公演というわけではなく、オリジナル曲・カバー曲あわせ歌もたくさんありますので、ミュージカルファンにもぜひ注目して欲しい作品です!


舞台には、白い積み木のような箱がいくつか。
これをキャストが動かし、形を変えることで、シーンが変化していきます。DoubleFlat10_2290.JPG

 

兄・カイ=木内健人さん。
好奇心旺盛で、目に映るものすべてが不思議でならないピュアな気持ちを持っています。
兄は弟に「なぜなぞ」という問題を出すのが日課のようです。
演じるのは、近年めきめきとミュージカル界でも注目度急上昇中の木内さん。
『グランドホテル』『パジャマゲーム』『タイタニック』とトム・サザーランド作品常連、ほかにも『ウーマン・オブ・ザ・イヤー』『グレート・ギャツビー』などの話題作に次々と出演。実力の証!
しかし、こんなに踊る木内さんを見られるのも、珍しいと思います!

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弟・ベル=百名ヒロキさん。
ひたすらピュアで、まるで天使のようなベル。そしてカイのことが大好きなベル。
百名さんも『マタ・ハリ』、『タイタニック』をはじめ、ミュージカル、ストレートプレイと話題作で鮮烈な印象を残す注目株。
イノセントなベルは百名さんにピッタリです。DoubleFlat12_2322.JPG

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■『レベッカ』特別連載vol.5■
 
 

『エリザベート』『モーツァルト!』『レディ・ベス』『マリー・アントワネット』で知られるミヒャエル・クンツェ(脚本・歌詞)&シルヴェスター・リーヴァイ(音楽・編曲)のゴールデンコンビが手掛けたミュージカル『レベッカ』 が8年ぶりに上演されます。

物語は、ヒロインの「わたし」がイギリスの大金持ちである上流紳士のマキシムと恋に落ち結婚するも、彼の所有する広大な屋敷 "マンダレイ" に色濃く落ちる前妻・レベッカの影に追い詰められていき......というもの。
アルフレッド・ヒッチコック監督映画でも知られる名作ですが、このミュージカルではサスペンスフルな展開に、巨匠リーヴァイ氏の流麗な楽曲がマッチし、独特の世界を生み出しています。

主人公である大富豪、マキシム・ド・ウィンターを演じるのは、初演から変わらず、山口祐一郎

「わたし」を優しく包み込むようでいて、謎めいたところもある上流紳士のマキシム。
8年ぶりにマキシム役に挑む、山口さんにお話を伺いました。
 

◆ 山口祐一郎 INTERVIEW ◆

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―― 8年ぶりの『レベッカ』です。ずいぶん久しぶりの上演ですね。

「本当に光栄なことだと思います。よく生きてこの日を迎えることが出来ました、という感じでしょうか(笑)。また皆さんとこの『レベッカ』という作品を通じて、劇場空間で、時をともに過ごせる。それは一体どんなことが起こるんだろう、そういう思いでいます」


―― 日本初演は2008年4月。シアタークリエのオープニングシリーズでした。何か思い出深いことはありますか?

「人の鼓動をマイクを通じて聴いた......という、生まれて初めての体験をしました。どなたのかは、申し上げられませんが」


―― それは......何らかの効果ということではなく?

「いえいえ、偶然の産物です。でもサスペンスなので、それもアリかもしれません。その時は、マイクって人の鼓動まで拾うんだな、と思ったのですが。今考えるとその心臓の音が、この作品に命を吹き込む何かの合図だったのかもしれません」
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■『レベッカ』特別連載vol.4■
 
 

『エリザベート』『モーツァルト!』『レディ・ベス』『マリー・アントワネット』で知られるミヒャエル・クンツェ(脚本・歌詞)&シルヴェスター・リーヴァイ(音楽・編曲)のゴールデンコンビが手掛けたミュージカル『レベッカ』 が8年ぶりに上演されます。

物語は、ヒロインの「わたし」がイギリスの大金持ちである上流紳士のマキシムと恋に落ち結婚するも、彼の所有する広大な屋敷 "マンダレイ" に色濃く落ちる前妻・レベッカの影に追い詰められていき......というもの。
アルフレッド・ヒッチコック監督映画でも知られる名作ですが、このミュージカルではサスペンスフルな展開に、巨匠リーヴァイ氏の流麗な楽曲がマッチし、独特の世界を生み出しています。

これまでも桜井玲香さん、保坂知寿さん、平野綾さんのインタビューを掲載してきた当連載ですが、今回は稽古場レポートをお届けします!

▽ 左から 山口祐一郎、大塚千弘
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◆ 稽古場レポート ◆

 
稽古場に伺ったのは11月上旬の某日。
まだ初日まで20日以上あるタイミングのため、脚本の理解をキャストみんなで共有したり、ステージングをひとつひとつ確認したりという段階で、いわば作品の土台を作っている最中......というところか。

この日、まず最初にあたっていたのは、2幕後半・マンダレイの「書斎」のシーン

『レベッカ』という作品は、山口祐一郎扮するマキシム・ド・ウィンターの前妻・レベッカの死の謎が全編を覆っており、そもそもその死は事故死とされていたが、物語後半、レベッカのヨットが発見されたことで、話は大きく舵を切る。マキシムは「レベッカの事故死を再調査する予備審問」に召集され、そこで、レベッカの死の真相に迫る重大な事実が発覚する。

事故死でないとしたら、自殺か殺人か。
殺人だとしたら、誰が犯人か。


▽ 左から 山口、平野綾REBECCA04_31_0599.JPG

▽ 左から 山口、桜井玲香REBECCA04_32_0656.JPG

 
9月の東京・シアタークリエ公演よりスタートした2018年版ミュージカル『ジャージー・ボーイズ』が、11月11日、神奈川県民ホールで大千秋楽を迎えました。
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演出の藤田俊太郎さんによると、「のべ4万7千人のお客さまにご観劇いただきました」という大盛り上がり、各地で大旋風を起こした『ジャージー・ボーイズ』。
げきぴあでは8月初旬の稽古場から、キャストインタビューまで、様々な角度からこの作品を追ってまいりました!

【2018年『ジャージー・ボーイズ』バックナンバー】
# ミュージカル『ジャージー・ボーイズ』イン コンサート、熱狂の開幕!
# 2018年版『ジャージー・ボーイズ』本格始動! 稽古場レポート
# 稽古場レポート第2弾! WHITEチームの稽古場に潜入
# 稽古場レポート第3弾! BLUEチーム ピックアップ
# まもなく開幕! 初日前囲み取材でキャストが意気込みを語る
# イレイカナタ☆プレゼンツ:白石拓也&山野靖博インタビュー(前編)
# イレイカナタ☆プレゼンツ:白石拓也&山野靖博インタビュー(後編)
 
大千秋楽のカーテンコールの模様は東宝チャンネル公式ですでに上がっておりますが、げきぴあでも連載最後の記事として、記しておきたいと思います。

 

★前編

★後編

 
 
●演出の藤田俊太郎さんは、次のように、まず出演者たちに感謝を。

「いま舞台上にキャストは15人いますが、昨日千秋楽を迎えたWHITEチームの3人あわせると18名のキャストがいます。本当にこのキャストでなければ、この2018年の『ジャージー・ボーイズ』は作れなかったと思います。ひとりひとりを愛しておりますし、このメンバーだからこそ作れた公演に誇りを持っています。今日思いました、これから先もこの18人を守っていきたいと。この18人がこれからも輝ける場所を作っていけるような演出家になりたいと今日改めて思いました」

さらに
「たくさんのファミリーと呼べるようなカンパニーのスタッフと一緒に作ってきました。この世界最高のスタッフのみなさんは、僕たち私たちは当たり前の仕事をしただけだよ、というかもしれない。でもこの世界最高のスタッフとカンパニーだから作れた公演なんです。最後に、そのひとりひとり、劇場の色々な場所にいるスタッフにカンパニーに、大きな拍手を!」
とスタッフにも謝意を伝えます。
 

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■『レベッカ』特別連載vol.3■
 
 

『エリザベート』『モーツァルト!』『レディ・ベス』『マリー・アントワネット』で知られるミヒャエル・クンツェ(脚本・歌詞)&シルヴェスター・リーヴァイ(音楽・編曲)のゴールデンコンビが手掛けたミュージカル『レベッカ』 が8年ぶりに上演されます。

物語は、ヒロインの「わたし」がイギリスの大金持ちである上流紳士のマキシムと恋に落ち結婚するも、彼の所有する広大な屋敷 "マンダレイ" に色濃く落ちる前妻・レベッカの影に追い詰められていき......というもの。
アルフレッド・ヒッチコック監督映画でも知られる名作ですが、このミュージカルではサスペンスフルな展開に、巨匠リーヴァイ氏の流麗な楽曲がマッチし、独特の世界を生み出しています。

主人公である大富豪、マキシム・ド・ウィンターを演じるのは、初演から変わらず、山口祐一郎。その相手役である「わたし」は、初演からこの役を演じている大塚千弘に加え、平野綾桜井玲香が新たな風を吹き込み、初のトリプルキャストで上演されます。

孤児で、どこかおどおどしていて、気弱な女の子が、上流階級の紳士と恋に落ち、大邸宅の奥様になる......。
それだけだとシンデレラ・ストーリーに思えますが、彼女を待っていたのは、甘く幸せな結婚生活ではなく、リアルな痛みが伴う複雑な人間関係と、謎めいた事件の影。
観客は「わたし」の視点を通し、大邸宅 "マンダレイ" で起きた事件を追体験していきます。


今回は、そんなヒロイン「わたし」に初挑戦する平野綾さんのインタビューをお届けします
 
 

◆ 平野綾 INTERVIEW ◆

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●「『レベッカ』が大っ!好き!! で、めちゃくちゃやりたかったんです」

 
 
―― 近年ミュージカル界でひっぱりだこの平野さんですが、『レベッカ』には初参加です。これは「やってみないか」というお話があったのでしょうか?
 
「はい、オーディションのお話をいただいたことからスタートしていますが......実は内心、めちゃくちゃやりたかったんです! この作品が大っ!!好きでしたので。もう、オーディションのお話が来た時点で「やったー!」と喜びました。ただ、そのオーディションが『ブロードウェイと銃弾』(2018年)の最中だったんです。この時のオリーブという役は、かなり特徴的な声を出していましたので、オリーブから「わたし」に切り替えるのが大変で。あの発声をずっとしていると、ほかの声がすぐには出ないんですよ。これで落ちたらオリーブのせいだ、と思いながら(笑)......もちろん冗談ですが。でもかなりプレッシャーを感じながら、挑みました」
 
 
―― 平野さんは色々なところでミュージカル愛を語っていらっしゃいますし、おそらくこの作品もお好きなんだろうな、と勝手に想像していました! 案の定で嬉しいです。『レベッカ』のどこに惹かれていましたか?
 
「私は、昔から推理小説ばかり読んでいたんです。ですので、洋書の推理小説にハマっていたときに手にして、もともと小説として読んでいました。構成が面白くて、「こういう書き方もあるんだ」って、まずは作品自体に惹かれました。そのあとに映画、ミュージカルの順で観ていきました。ミュージカル版は、後半は "レベッカの死の真相" という謎解きのような展開にもなりますが、それまでは「別に犯人探しをしているわけでもないのに、登場人物みんな怪しい」という不思議な状態が続きます。「わたし」も、「そんなこと知りたくないのに...」という情報をずっと聞かされていく。そして、どうなっていくんだろうとぐいぐい物語に引き込まれていったのに、急にシャットアウトされ、新たな展開を生むところが、小説を読んだ時と同じ感覚で、上手いなぁ~! と思いました」
 
 
―― 具体的にどのあたりか、教えていただけますか?
 
「例えば2幕で「わたし」がダンヴァース夫人に追い詰められるところ(『レベッカIII』~『ほんの一歩で』)などは、「どうなっちゃうの、どうなっちゃうの!?」と前のめりになる気持ちで観ていると、ある音が鳴ってその気持ちが遮断されますよね。それが、小説を読んで感じていたものと同じだったんです。自分のペースで読んでいたはずなのに、突然断ち切られる感覚が......」
 
 
―― たしかに。あの緊張感と、そのあとの我に返る感覚はとても印象的です。
 
「そうなんです。「いいタイミングで...!」って思いますよね。それに、サスペンスなんだけれどホラー要素もあるし、そのホラーも海外モノというよりは日本寄り。ひたひた忍び寄ってくる怖さがあります。ダンヴァース夫人の存在がもう、そんな感じですよね。あの黒い服が闇にまぎれて、いまもそのカーテンの後ろにいるんじゃないか? というような......。上手くできてるなぁ、って思います」
 
 
―― ちょっと話を戻しますが、オーディションは何を歌ったのですか?
 
「『永遠の瞬間』です。「わたし」の最初のビッグナンバーです。「わたし」が結婚するマキシムは、初演からずっと山口祐一郎さんが演じていらっしゃるのですが、私にとって祐一郎さんとの出会いはとても大きいんです。初めての共演は『レディ・ベス』(2014年)で、その時は祐一郎さんはロジャー・アスカムという、私の演じたベスの先生役でした。実際にお芝居のこと、歌のこと、本当にたくさんのことを教えていただいて、私の中で祐一郎さんは、父のような兄のような、先生のような大きな存在です。教えていただいたことも、一緒にお芝居をさせていただいた時間も私にとって本当に大切なもので、そういったものを「瓶に詰めたい」と思って歌いました。ですので、割と自分の心情、そのままでやりました」
(※『永遠の瞬間』は、「わたし」がマキシムと出会って過ごした思い出を瓶に詰めて残しておきたいと歌うナンバー)

 
 
―― その後も『モーツァルト!』『エドウィン・ドルードの謎』と共演されていますが、夫婦役は初めてですね。
 
「初めてです。緊張します~! 歌も、『レディ・ベス』で1曲一緒に歌わせていただいただけですし。『モーツァルト!』では一切、絡むシーンはなかったですし。すごく緊張しています。祐一郎さんからは「今までで一番大変な役だよ」って言われて、「心して頑張ります」とお伝えしました」
 

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