待望の再演、まもなく開幕!『Indigo Tomato』稽古場レポート

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小林香が作・演出を手掛け、昨年誕生したColoring Musical『Indigo Tomato』
平間壮一が映像記憶能力や芸術的な能力が非常に優れている「サヴァン症候群」の青年に扮し、彼とその家族が織りなすあたたかな物語を5人のキャストで紡ぎだす、珠玉のオリジナル・ミュージカルと好評を博しました。
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この作品が早くも今年、再演決定!
まもなくツアー公演が開幕しますが、10月某日、その稽古場を取材してきました。
キャストはたった5人。
ただし今年は、初演キャストに加え、新キャストが加わっています!
そのあたりも含めまずはキャスト紹介。

主人公のタカシ=平間壮一さん
数学や暗記に特殊な能力を持つサヴァン症候群の青年。さらに数字に色が伴う "共感覚" の持ち主でもあります。
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タカシの弟マモル=長江崚行さん
長江さんは新キャスト!
兄をずっと支え、世話をするために自分に枷をかけてしまっているような青年の葛藤を、素直に演じていて好感度高し!
苦労人のマモルですが、長江さんの存在感はどこか爽やかさがあって作品のカラーに合っています。
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ユーゴ・オブライエン(Wキャスト)=大山真志さん
タカシの才能に目をつけたテレビマン。
視聴率のためにタカシを自分の番組に引っ張り出そうとしますが......。
業界人らしい押しとアクの強さ、ギラつきのあるユーゴを大山さんがインパクト大で演じています。
それにしても大山さんのロックな歌声、カッコいいです!
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同じくユーゴ、こちらは新キャストの川久保拓司さん
川久保さんのユーゴもギラっとしつつ軽妙さもあり、「こいつ、食えない!」という印象の底の知れなさがあります。大山ユーゴとはまた違う面白み。
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高野先生(Wキャスト)=剣幸さん
高野先生はユーゴの番組のブレイン的存在で、タカシの才能に気付く人物です。
そしてタカシに敬意をもって対等に接する人物でもあります。
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同じく高野先生=彩吹真央さん
学者感の強い剣さんに比べ、彩吹さんの高野先生は親しみのある作り、でしょうか?
なお、ちょうど取材したシーンが「高野先生」の登場シーンであり、剣さん&彩吹さんはほかにも、タカシ&マモルの兄弟に関っていく女性たちを次々と演じています。
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ほか、タカシ&マモルの兄弟が毎日いく公園のカフェの店員・あや役は安藤聖んが初演から続投。
安藤さんのあやちゃん、元気いっぱいで朗らかで、観ていてとっても気持ちよい存在でした。再演も楽しみ!
 
 
さて、取材に伺ったタイミングはまず、タカシの円周率の歌のシーンをみなさんが稽古しているところでした。
タカシはユーゴの番組「BRAIN MAN」で、円周率ウン桁の暗誦にチャレンジするのです。
このナンバー、前回から新しくなりました! 新曲。
そして平間さんが暗誦する円周率の桁数が、なんと倍近くになっているらしい......!初演の時点で100桁くらいはあったと思うのですが......!
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しかし平間さんが苦労していたのは、そんな記憶力への挑戦のレベルではすでになく。
ダンスと歌を、いかに感情に乗せていくか、というところ。

社会の冷たい目にさらされ傷付くタカシの心の象徴として、平間さんは舞台の最奥に追い詰められます。
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メガネをかけると、抽象的な存在になる "お約束" は初演同様。
タカシ以外のみなさん、ここでは "社会" を表現しています。
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もともとテレビに出ている時点で、タカシは「社会に負けたくない、頑張ってみよう」と思った、でもまた(ダンスの中で)心が折れ怯える、その心をさらに跳ね除ける......という動きをするのは気持ちの上で難しい、と平間さん。

その平間さんのこだわりに、演出の小林香さんもとことん付き合っています。
「リアルに思わずに、ここに抽象があると考えてみてはどうだろう」「前に出ようと思った、それでもやっぱり社会の障壁はある。そこで心が折れるのではなく、どうしようもなく押されてしまう...という風には捉えられない?」etc、etc。

振付の港ゆりかさんも、平間さんが抱くタカシの感情に自然に沿うような振付に、柔軟に変更。

タカシの立ち上がるエネルギーがどういうきっかけで生まれてくるのか、そもそもここでタカシが打ち勝とうとしているのは「VS数字」なのか「VS社会」なのか? と、平間さんはタカシの心をより深く探ろうとこだわりぬきます。
「(社会の風にさらされても)それでも立ち上がるさまを見たい」と、小林さん。

おそらく、舞台を観ればカッコ良いダンスシーンになっているのでしょう。
でも演者もクリエイターも、半歩踏み出すそのエネルギーがどういう感情からきているのか、そんなところまでこだわってシーンは作られていくのです......!
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少し場面は巻き戻って、ユーゴと高野先生が、タカシの才能に気付くシーン。
高野先生のフラットな立場、ユーゴの野心など、この場面だけでそれぞれのキャラクター性がしっかり伝わってきます。
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それにしても初演でも絶賛されていた平間さんのタカシ、さらに凄みに磨きがかかっています。しかもなんというか......あざとくない。
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すこしシーンは進み、兄弟のシーン。
ふたりの母親は、兄弟が幼い頃に出ていってしまっています。
母親がもうすぐ迎えに来てくれるというタカシに、「兄貴、僕らは母さんに捨てられたんだよ......」と言うマモル。
兄弟の孤独、マモルの絶望。
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お母さんのシーンも、悲しくも名シーンです。
剣さん扮するお母さんの障害を持つ子の親の苦しみ......疲労、が痛々しい。
(時間の関係で彩吹さんバージョンは拝見できず、残念!)
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初演の好評に甘んじず、さらに磨きをかけているオリジナルミュージカル『Indigo Tomato』。
今年はツアー公演もあります!ぜひ、お楽しみに。

 
取材・文・撮影:平野祥恵

 
【2018年公演バックナンバー】

#1 平間壮一&溝口琢矢 ビジュアル撮影レポート
#2 大山真志&剣幸 ビジュアル撮影レポート
#3 稽古場レポート Part1
#4 稽古場レポート Part2
 
【公演情報】
11月10日(日)・11日(月) いわき芸術文化交流館アリオス 小劇場(福島)
11月14日(木)・15日(金) 札幌市教育文化会館 大ホール(北海道)
11月19日(火)~21日(木) 東大阪市文化創造館 ジャトーハーモニー 小ホール(大阪)
11月26日(火) ももちパレス 大ホール(福岡)
11月29日(金) 北國新聞赤羽ホール(石川)
12月4日(水)~10日(火) 東京グローブ座(東京)

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