劇団四季の人気ミュージカル『キャッツ』が11月11日、日本上演36周年を迎えた。
『キャッツ』は"都会のゴミ捨て場"を舞台に、24匹の猫たちの生き様を描いていくミュージカル。日本では1983年に東京・西新宿のテント式仮設劇場で産声をあげたが、これは日本初のロングラン公演となり、日本の演劇シーンの記念碑的作品となった。『メモリー』『ジェリクルソング』など、アンドリュー・ロイド・ウェバーが手掛けた珠玉の音楽と、個性的な猫たちのキャラクターも愛される理由。11月11日時点での国内総公演回数は10220回で、これはウエストエンドの8950回、ブロードウェイの7485回をはるかに超えた記録となっている。
この日は通常のカーテンコールのあと、ミストフェリーズのマジックで<CATS 36th Anniversary in Japan>という幕が登場。
猫たちがポーズをとる中、マンカストラップ役の加藤迪が「本日、ミュージカル『キャッツ』は日本上演36周年を迎えました」と客席のファンに報告。続けて「1983年の日本初演以来、総公演回数10220回、のべ1020万人のお客さまにご来場いただきました。この作品を愛し育んでくださったすべての皆様に心よりお礼申し上げます。なお、ここ大井町での公演は2021年夏の千秋楽が決定しております。最後まで皆様に作品の感動をお届けできるよう、これからも一回一回の舞台を誠心誠意務めてまいります。今後とも変わらぬご声援を賜りますようお願い申し上げます」と、礼を述べた。
現在は東京・大井町の専用劇場<キャッツ・シアター>で上演中だが、加藤の挨拶でもあったように、先般2021年夏での千秋楽が発表となった。キャッツの上演のために作られた専用劇場キャッツ・シアターで観る『キャッツ』は、スペシャルな感動を観るものに与えてくれる。まだ1年半以上ある......と思っても、人気作ゆえ千秋楽が近付くにつれどんどんチケット入手が困難になっていくことが予想されるので、ぜひ東京での『キャッツ』をこの機にどうぞ。
チケットは2020年6月公演まで販売中。チケットぴあではぴあ会員専用シート<ぴあシート>も販売中。
取材・文・撮影:平野祥恵(ぴあ)