ありふれた日常のきらめきに改めて気付かせてくれるミュージカル、『Indigo Tomato』公演レポート

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平間壮一主演のColoring Musical『Indigo Tomato』 の再演が現在、いわき公演を皮切りに全国で上演中です。
昨年初演され、好評を博した小林香 作・演出のオリジナルミュージカル
開幕レポートも先日お届けしていますが、独自取材の公演レポートも掲載します!
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物語は自閉症スペクトラムなどの障害がある一方で、数学や記憶に突出した才能を持つサヴァン症候群の青年タカシが主人公。
その才能に目をつけたテレビマンにクイズ番組への出演を誘われたことをきっかけに、タカシが一歩踏み出し、また彼を取り巻く人々にも少しの変化が生まれていくさまを、優しく描いていく作品です。

革命や戦いといったドラマチックな出来事はおこりませんが、日常にあるありふれたものが持つきらめきに改めて気付かせてくれるような、そんな素敵なミュージカル
たった5人のキャストが存分にその魅力を発揮し、オリジナルの美しい楽曲(特に中盤の『青い星座』は名曲!)もとても印象的です。

主人公タカシ=平間壮一さん は、初演時もその熱演が絶賛されていましたが、今回はさらに自然に、タカシ君が"そこ"にいます。
タカシは自閉症スペクトラムで、毎日きまった行動を繰り返すことに安心をする。突発的なことが苦手。そして数学の天才、共感覚の持ち主。
自分の世界に閉じこもりがちだった彼ですが、家族を思う気持ちから、一歩社会に踏み出すことを決意します。
好きなものは、トマトジュース。
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タカシの弟マモル=長江崚行さん
幼いころから兄を支え、自分の夢も諦め生活を支えてきたマモル。
けなげなマモルですが、長江さん演じるマモルは悲壮感なく、それを"自然"なことと捉えていて、とても温かい。
...でもやっぱりハタからみていると応援したくなっちゃう、そんなマモル君です。
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タカシとマモルの行き着けの公園にあるカフェ店員、アヤ=安藤聖さん
明るく朗らか、タカシにもとてもフラットに接し、友だちになっていく女性です。
安藤さんのはじける笑顔が、兄弟のみならず作品にも気持ちのよい風を運んでくれています。
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その公園でタカシが出会ったのが、フリーキャスターのユーゴ・オブライエン=川久保拓司さん大山真志さんとのWキャスト)。
自分の番組に行き詰まりを感じていたユーゴは、タカシの数学の才能に目をつけ、クイズ番組に誘うのですが...。
ユーゴは上昇志向の強い、いかにもな業界人。かつ、ハーフという出自ゆえの疎外感を抱いている、ちょっと屈折した面もあり。
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剣幸さん彩吹真央さんとのWキャスト)は、タカシに関る5人の女性を次々と演じています。
こちらは、ユーゴの番組のアドバイザー的存在である「高野先生」。
タカシの才能にいち早く気付く人です。
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自分がいつもの慣れた環境以外の場所では緊張し、パニックになってしまうだろうことを理解しているタカシは、最初はテレビ出演を断るのですが、ある目的から出演を決意します。
難問を次々とクリアし、第2ステージへ駒を進めるタカシですが。
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番組の前半戦と後半戦のあいだにも、タカシには様々な人との出会いがあり、葛藤があります。
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そうして彼は、最難関の問題に挑戦します。
そのタカシの挑戦に、いつしか、さまざまな人がそれぞれの思いを乗せて...。
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「Coloring Musical」の名のとおり、カラフルで美しく、元気をもらえる作品です。
ぜひ劇場でご覧ください!



 
取材・文・撮影:平野祥恵

 
【2019年公演バックナンバー】
#1 稽古場レポート
#2 開幕レポート到着!
#3 小林香&彩吹真央 インタビュー
  
【2018年公演バックナンバー】
#1 平間壮一&溝口琢矢 ビジュアル撮影レポート
#2 大山真志&剣幸 ビジュアル撮影レポート
#3 稽古場レポート Part1
#4 稽古場レポート Part2

 
【公演情報】
11月10日(日)・11日(月) いわき芸術文化交流館アリオス 小劇場(福島)
11月14日(木)・15日(金) 札幌市教育文化会館 大ホール(北海道)
11月19日(火)~21日(木) 東大阪市文化創造館 ジャトーハーモニー 小ホール(大阪)
11月26日(火) ももちパレス 大ホール(福岡)
11月29日(金) 北國新聞赤羽ホール(石川)
12月4日(水)~10日(火) 東京グローブ座(東京)

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