今年、ミュージカルの金字塔『レ・ミゼラブル』にテナルディエ役で出演する斎藤司さん(トレンディエンジェル)。
昨年、日本武道館で上演された『リトル・マーメイド』イン・コンサートでシェフ・ルイ役で出演、ゲスト出演した『井上芳雄 byMYSELF スペシャルライブ』でも美声を披露した斉藤慎二さん(ジャングルポケット)。
ともに吉本所属の人気芸人ながら、ミュージカルへの挑戦が続くおふたり。
聞くところによると、斉藤慎二さんも『レ・ミゼラブル』へのオーディションに挑戦しており、アウェイの現場でおふたりは相談しながら受けていたとか!
なぜ今、お笑い界からのミュージカル進出が続くのか。
ミュージカルとお笑いの親和性があるの?
...というより、『レ・ミゼラブル』オーディション秘話を、お聞きしたい!
そんな思いで、Wサイトーさんに対談を熱烈オファー!
斎藤司さん、斉藤慎二さんに、ミュージカル愛、お笑い愛を語っていただきました!
◆ 斎藤司&斉藤慎二 INTERVIEW ◆
● ミュージカルとのそれぞれの出会い
―― 本題に入る前に、おふたりの関係性を確認させてください。同じ苗字ということで、NSC(吉本総合芸能学院)時代から意識し合っていた、というようなことはありますか?
司「そうですね。僕のほうが2年先輩なんですけど、とんでもない奴が入って来たなと。最初は忘れもしない、松山千春さんのモノマネを目の当たりにしまして」
慎二「♪果て~しない~」
司「そうそうそう(笑)。今時こんなやり尽くされたモノマネをこんな全力でする奴がいるのか!ってちょっともう、膝から崩れ落ちました(笑)」
慎二「はっはっは! 僕のほうも、最初からとんでもなく面白い人だと思ってました。テレビに出させていただくようになったのは変な話、僕らのほうが先だったりしたんですけど、トレンディさんは舞台で必ず大爆笑を取ってたんで、売れちゃうんだろうなと」
司「いやいや。僕は慎二のこと、僕なんかより全然面白い人だと思ってたから、慎二に「面白い」って言われるとイジられてるような気がいつもしてて(笑)」
慎二「よく言ってましたよね。僕が褒めると「バカにしてるのか」みたいに怒ってきた(笑)」
司「そうそう(笑)。一見ふざけてるようで、根が真面目で向上心があることも分かってました。そんな慎二に認められたい気持ちで頑張れた時もありましたね」
―― お互いに意識し合っていたふたりが、こうして同じミュージカルの同じ役...『レ・ミゼラブル』テナルディエ役のオーディションを受けたってすごいですね。ちなみに、おふたりのミュージカルとの出会いは?
慎二「僕は「めちゃイケ」です。演劇の短大(桐朋学園芸術短期大学)に行ってた頃、岡村隆史さんが『ライオンキング』出演を目指して劇団四季で本気で稽古するって企画があって、それにはシンバ役だった坂元健児さんも出てて。すごい世界だな、舞台も観てみたいなと思って、バルコニー席のチケットを買ってひとりで行きました」
司「へえ~、ひとりで行くってすごい行動力だね」
慎二「まあ、あんまり友達もいなかったんで(笑)。でも学校にはミュージカル唱法の授業とかもあったし、周りにはミュージカル好きな人がいっぱいいたから、僕も同期と『夢醒め(夢から醒めた夢)』を上演したりもしたんですよ。斎藤さんは、出会いは?」
司「子どもの頃、母親に『キャッツ』に連れてってもらったのが最初なんですけど、僕その時、誘拐されそうになったんですよ。行く途中にトイレに寄ったら知らないおじさんに声かけられて、間一髪のところでお母さんに助けられて。それ以来ちょっと、ミュージカルと誘拐のイメージが結びついちゃって、怖くて行けなかったんです(笑)」
慎二「ははは! 確かにそれはもう行けないですね(笑)」
司「そう(笑)。芸人になってから、歌が得意だったからミュージカルのネタをやったりすることはあって、ちょこちょこ観に行ったりもしたんですけど、ぶっちゃけそこまで熱を感じたことはなくて。ましてや自分が出るものとは全く、全く思ってなかったです。だから本当、ジャニーズとかを見てるのと同じ感覚ですよね。こういう世界があるんだ、みたいな」
慎二「いや僕も、出るものとは思ってなかったですよ。前に「ハモネプ」にミュージカル界の皆さんと一緒に"ガンバルジャンチーム"として出たことがあるんですけど(2013年)、僕はちょっと空気を緩和する役割というか、お笑いの要素を入れてほしいってことで呼ばれてたんです。でも始まってみたら、マルシアさんのしごきに遭いまして(笑)。その時、みんなでひとつのものを作るってそういうことなんだ、ガチでやらないと失礼なんだって気付いたんです」
司「すごいメンバーの中に入ってたもんね」
※ほかに城田優、田代万里生、加藤清史郎など...。
慎二「はい僕、笹本玲奈さんに恋しましたから。めちゃくちゃ好きになっちゃって、抱きしめたい!と思いました。ずっと言ってたから、あっちは怖かったかもしれないです(笑)」