2004年夏、東京・パルコ劇場で産声を上げた「MIDSUMMER CAROL~ガマ王子VSザリガニ魔人~」から早10年。
2008年の舞台再演、同年『パコと魔法の絵本』として映画化もされ、多くの観客から支持されてきた本作が、2014年、『Paco~パコと魔法の絵本~ from「ガマ王子vsザリガニ魔人」』として全く新しいキャストで生まれ変わりました。
初演、再演の舞台、そして映画と本作の成長過程を見てきた者としては感慨深いものがあります。
さて、現在東京・シアタークリエで上演中の本作ですが、劇中で使われている超重要アイテムの"絵本"がなんと本当に刊行されることになったそうです。
物語はとある病院が舞台。
偏屈で頑固な性格の初老の男・大貫は、わがままばかりで他の入院患者とのいざこざが耐えない。そんな中、同じく入院患者の少女・パコと出会ったことから大貫の気持ちに変化が現れ......というストーリー。
そのお話の中で、大貫とパコを結ぶアイテムが絵本『ガマ王子vsザリガニ魔人』なのです。
パコにとってこの絵本はお誕生日にママが贈ってくれた大切なもの。
「毎日読んでね」というママの想いを胸に、パコは今日も絵本を読みます。
わがまま王子のガマ王子が、池の生きものを食べ尽そうとするザリガニ魔人に命尽きるまで立ち向かう、愛と勇気の物語。
みんなになにかしてあげたいと思ったから、
ぼくは何度だって立ちあがる!
大きな大きなお池でおこった、小さな小さなカエルのお話......
絵本を読む――
たったこれだけのことですが、なかなかの感動ポイントにつながります。
詳しくはぜひ舞台をご覧ください。
「絵本」の絵は、画家で絵本作家のたなかしんさんが手がけ、文は舞台で脚本を担当した、まさに"生みの親"でもある後藤ひろひとさんが書きました。
全国の書店またはシアタークリエでも購入できるそうです。
また、2月20日(木)の昼公演(13:00開演)終了後、この絵本の原画を描いた(チラシビジュアルも担当)たなかしんさんのサイン会が行われるそうです。
詳しくはコチラ⇒公式サイト
雪がまだ残る開幕を迎えた2月中旬、男七人が熱く接戦し合うM&Oplaysプロデュース「サニーサイドアップ」の稽古場を訪れた。
荒川良々を主演にある男の一生を描くこの物語。作・演出を務め、また自らも出演するノゾエ征爾はこう語る。
「荒川さんのことを考えていたら一本の物語ができました。
赤堀さんや小野寺さん、はえぎわ男子もそこに重ねていったらさらに膨らみました。
このメンバーだからこその作品に行き着きました。
ある男の一生と、彼を取り巻く男たちの、壮大?な喜劇です。」
と。
訪れたこの日も物語は、可能性の膨らみを増していっていた。
父親役の町田水城と息子役の荒川良々が会話をしながら進めるシーン。
通したあと、町田からノゾエに「右手はこういう動き方のほうがいいかな」と問いかけ、動きが決まっていく。また荒川も「この方がいいんじゃない」と提案し、ノゾエの意図するものを体現していく。
荒川の、よりわかりやすく、より面白くしようと積極的に提案していく姿が印象的だった。
東京公演、石川公演、大阪公演、乱痴気2ステージを含めた全14ステージ、無事に大千秋楽を迎えまして、これにて終演でございます。
篠井英介様、鉢嶺杏奈様、橋本淳様、富岡晃一郎様と、柿喰う客が出会い、その偉大なるお力をお借りし、そして融合し、この世に産み出せたこの奇跡の舞台を、誇りに思います。
またいつか、皆様とご一緒できるのを夢に見て!!!
ご来場いただきました皆様、ご声援いただきました皆様、ご協力いただきました関係者の皆様、本当に本当に、ありがとうございました。
この世は無常だ世迷言。
やがては去りゆく儚き浮世。
いかに生きるか、いかに死ぬのか?
思いのままにならぬが人生。
柿喰う客は、強く自由に、どこまでも、飛んでいくのだ、重心を据えて。
心に従い興味に従い、あなたに捧げるために!
愛と感謝を忘れずに!!!
皆様と出会うために、再会するために、生きます生きます私達。
今後の柿喰う客にも、どうぞお付き合いくださいませー!!!
この拙いブログにもお付き合いいただきまして、本当にありがとうございました。
心より、またね、またね、また会いましょうねーっ!!!!!
過去を破壊。新たに誕生するカリギュラ!
蜷川幸雄率いる若手演劇集団さいたまネクスト・シアターの1年ぶりの本公演が決定しました。
作品はノーベル文学賞作家アルベール・カミュの『カリギュラ』。
妹ドリュジラの突然の死をきっかけに、暴君と化した若きローマ皇帝カリギュラ。愛する妹の死はカリギュラに"人は必ず死に、人生は無意味である"という不条理を突きつけます。
常軌を逸したカリギュラの行動は、まるで世界の不条理に抗おうとする痛切な叫びのようにもみえます。
様々な作品に携わってきた蜷川さんですが「若い時に自分がやりたかった」くらい"好きな戯曲"だという本作。
2007年に小栗旬さんを主演に迎え上演しましたが、今度は「現在の鉛筆みないに華奢な若者たちの肉体を中心に、以前とは全く別な作品を創りたい」と新しい『カリギュラ』の創造に意欲を燃やしています。
そんな蜷川さんの熱い想いを受け、若者たちはどのような気持ちで挑むのでしょう?
主要キャストのメンバーに質問をぶつけてみました。
トップバッターはカリギュラ役の内田健司さん。彼は「ザ・ファクトリー4」『ヴォルフガング・ボルヒェルトの作品からの九章―詩・評論・小説・戯曲より―』でも主役を務め、その演技が蜷川さんに認められてのキャスティングです。
今回の舞台では自身のどんな部分を見せたいと思っているのか内田さんに伺いました。
「自分の中で見せたいという部分は特にありません。しかし、正しく伝えるべき物語であり、自分が大きな部分を担っているという責任感はあります。僕は僕なりに成立させるためのことを何でもやり、悪手は悪手で蜷川さんに容赦なく切り捨てていただいて、何とかわずかな滴を搾り出せたらと思います」
カリギュラ役/内田健司(うちだ・けんし)
蜷川さんは彩の国さいたま芸術劇場の情報誌<埼玉アーツ・シアター通信>の中で、「ヴォルフガング~」の内田さんがよかったとおっしゃってます。その理由として「彼が味わってきた苦渋と、時代を象徴する痩せこけた身体が活かせたんじゃないかな」と。
現代の若者を象徴するかのような内田さんの身体を通し、どんなカリギュラが誕生するのか期待が高まります。
さて、ブログのラストを飾るのは...、
ヤシキくんの紹介でーす!ふふふ
今更、紹介も何も無いっちゃ無いのですがー。笑
久々の、劇団本公演ですからねー。ふふふ
作品については舞台を観て頂くとして、彼に少し思いを馳せてみましょうー。
柿喰う客は、ほぼ毎ステージ後に、アフタートークというものを設けておりまして、お客様から作品などについてのご意見、ご質問、ご感想を頂いたり、私達とお客様とのコミュニケーションの場だったりするのですが、中屋敷くんと私は、そのアフタートークがあると、会話をする程度の仲です、よく考えたら。笑
なので、アフタートークは、私にとって、彼と話す、良い機会なのです。笑
アフタートークで、彼が話すことを聞いて、作品のことについてもプライベートのことについてもいろいろ発見したりすることが多々あるので、とても面白いです。笑
あとは、劇団員メンバーは、お酒を飲まなかったり飲めなかったりする人が多いので、飲み会参加率で言えば、私と中屋敷くんが上位です。
2人で飲みに行くことは滅多に無いですが。
アフタートークやらイベントやらで、たまに彼が私の紹介をしたり、私達の関係性を語ることがあるのだけれど、結構結構、彼は私のことを持ち上げて語ってくれるのですが、私は意外と意外とその話を鵜呑みにしないというか、恥ずかしさもあり、適当にあしらってしまうことが多いのですが、以前まわりの人に、『彼はアンタのこと尊敬してるんだねー』と言われて、『ああそうなのか、そうなんだな、ちゃんとヤシキのこと大切にしよう』と、その時は素直に思ったのでした。
劇団員てのは、大切だなぁと思います。
柿喰う客の関係性は、劇団としては、ちょっとまた特殊なのかもしれない、今後どうなっていくかもわからないけれども、中屋敷の作りたい新作本公演を今こうやって体現する私達がいることは、彼にとっても私達にとっても世界にとっても、なんだかとても尊いもののように、今は感じています。
どんどん変化していくのだろうけれど、無常なのだろうけれども、それで良いのだ。
それもまた良いのだ。
今は、今しかない。
怖いけれど、それが人生。
さあ、終演でございます。
ごゆっくりお楽しみ下さい。
赤ちゃんみたいで可愛い時と、イラっとする時がありますが。笑
たまにイラっとするのはもう、付き合いの年月かと。
玉置に感じるものと同じ何かかもしれん。
人と深く関わり過ぎずに生きてる私なので、こうやって長く一緒にいられるんじゃないかと思うし、しかしそうやって執着しない私だけれども、やはり選んで一緒にいるんじゃないかとも思うな、ユリカさんとも、柿喰う客とも。
深谷さんは、しっかり物事を見つめてて、大切なものや優先順位がブレないので、凄いなぁと思います、羨ましいです。
そして、それは葉丸もだなぁ。
彼女達は、誰よりも自由だ、羨ましいっ。
柿喰う客メンバーは、誰よりも自由だ、本当羨ましいっ。笑
飲み会とかほとんど来ないしねー、好きなやつとしかつるまないしねー、絶対に無理はしないよね。笑
しかし女子は強いですよー、特に柿の女子は強いですよー。怖
私なんて、ブレブレやもんなーっ、あれれ一応、柿の女子のメンバーの一人であるはずなのですがー。。ん???
とにかく、ユリカさん、今回の役どころは、ユリカさんが普段はやらないような、ちゃんと女っぽい役のイメージが最初はあったのだけれど、結局は、パワフルで芯の強い女さも出ていて、ちゃんと自分のものにしているユリカさんが、とても素敵だと思います。
今回は兄妹だけれど、そういう近しい役どころだと、私への愛情が増すらしく、いつもより優しいのも、有難いことです。笑
役者・ユリカさんの魅力は、ぜひ、その目で、ナマの舞台でご覧くださいっ。
気まぐれなユリカさんが、大好きです、ふふ。
これからも、ユリカさんの役を私がやったり、私の役をユリカさんがやったりするんだろう(乱痴気とかでね笑)、お互いの違いを楽しんでいけたらなぁと思います、お客様にもっ★