歌舞伎俳優の市川海老蔵さんが2月20日都内で会見を開き、美しい日本の山々を後世に残すための植樹活動「ABMORI(海老蔵の森)」構想について概要を語りました。
今回、植樹活動が長野県山ノ内町・志賀高原で行われることから、阿部守一長野県知事や植樹指導の横浜国立大学名誉教授・宮脇昭氏らも登壇。
会見で海老蔵さんはこの活動のきっかけが自身のブログだったと明かし、次のように語りました。
「最近、夏はすごく暑かったり、冬はすごく寒かったり、また空気も少しずつ汚染されているんじゃないかなと感じてきていまして、何か自分に出来る事はないかとひとりで思っておりました。そうした中、昨年4月からはじめたブログで『何かできることは無いのかな』とボソっと呟いたところ、ものすごく反響がありまして、多くの方々からご意見を頂戴しました。その中に『海老蔵の森を作ってみたら?』というコメントがあり、これは面白いかもしれないと思いました。そこで妻の麻央に相談したところ、以前テレビ番組で宮脇先生と一緒に(植樹を)やっていたという話を聞きまして、それならちょっと連絡を取ってもらえないかという話になり、あれよあれよと言う間に話が進みまして、今日のこの場に私がいるわけです(笑)」
と、急な展開に戸惑いながらも、ここに至るまでの経緯を丁寧に説明されていました。
また海老蔵さんは「自分のできる範囲のことをやろうと思ってここに立たせていただいています。難しいことを聞かれても正直何も答えられませんが、子ども達のために、少しでも日本や世界の未来が緑溢れる清々しい地球であってほしいと、そういう思いだけです」と話されていました。
植樹指導をする宮脇さんは、国内はもとより、世界各地で植樹を推進する植物生態学者としてこれまでも4000万本以上の木を植えているそうです。
麻央さんも4、5年前に木を植え、それが立派に成長されているそう。
海老蔵さんは「何かをしていい人になろうとか、そういう事は思っていません。ただ、気になることは自分でどうにかしたいタイプなんですよ」と語り、「春と秋は大好きな季節ですが、最近どんどん短くなってきている気がする。美しい日本の四季を失いたくないので、無駄な抵抗かもしれませんが、少しでも緑を増やしていきたい。微力ながらも植えるという行動が未来に繋がると思います。自分も何かやりたいと思っている人、気になる方はぜひ参加して欲しい」と呼びかけていました。
「ABIMORI(海老蔵の森)」をつくる植樹活動は6月1日(日)、長野県・志賀高原にて行われます。
詳しくは実行委員会事務局までお問い合わせください。
公式サイト
なお、海老蔵さんの今後の舞台は以下のとおりです。
チケットは一部を除き発売中。
市川海老蔵 古典への誘い
3/13(木) ・ 3/14(金) ・ 3/15(土) 観世能楽堂(東京都)
3/19(水) 岩手県民会館 大ホール(岩手県)
3/20(木) 仙台サンプラザホール(宮城県)
3/25(火) 郡山市民文化センター 大ホール(福島県)
市川海老蔵特別公演「源氏物語」
4/5(土) ~ 4/21(月) 南座(京都府)
市川海老蔵 ABKAI 2014
6/24(火) ・ 6/25(水) 刈谷市総合文化センター 大ホール(愛知県)
市川海老蔵 しまなみ歌舞伎
6/7(土) ・ 6/8(日) 大山祇神社特設会場(愛媛県)