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「フランク・ワイルドホーン&フレンズ」 
出演者インタビュー

12月23日(水)大阪・梅田芸術劇場メインホール、26日(土)・27日(日)東京・東急シアターオーブにて行われる「フランク・ワイルドホーン&フレンズ」の出演者インタビューを公開!

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撮影=MAKOTO WATANABE
写真左から、フランク・ワイルドホーン、和央ようか、トーマス・ボルヒャート

<フランク・ワイルドホーン&フレンズ とは>
ミュージカル界が誇るメロディメーカー、フランク・ワイルドホーン。
今年は彼の代表作であるブロードウェイミュージカル『ジキル&ハイド』が25周年を迎え、
さらに初めて漫画ミュージカル化作品である『デスノート』を日本で世界初演が行われるなど、とても記念すべき年。
この公演は、そんなワイルドホーンが世に送り出してきた名曲の数々を作曲家自身に選ばれたトップクラスの歌手5名が歌うという豪華なコンサート。ワイルドホーンを含め、この豪華なコンサートに出演する選ばれた歌手、和央ようかと、トーマス・ボルヒャートの3人のインタビューをご紹介します!


ワイルドホーン ミュージカル作品
「ジキル&ハイド」「ビクター/ビクトリア」「スカーレット・ピンパーネル」「南北戦争」「ドラキュラ」「NEVER SAY GOODBYE」  「MITSUKO」「シラノ」 「モンテ・クリスト伯」 「ボニー&クライド」「カルメン」  「GOLD~カミーユとロダン」「ルドルフ」 「アリス・イン・ワンダーランド」「デスノート」他、多数



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■ミュージカル『CHESS』■


ABBAの魅惑の音楽を堪能!『CHESS』ミュージカル版開幕

ABBAのベニー・アンダーソンとビョルン・ウルヴァースが作曲を手掛けたミュージカル『CHESS』が9月27日、東京芸術劇場 プレイハウスで開幕した。過去2度にわたりコンサート形式で上演を重ね、日本でもじわじわと人気を獲得してきた作品のミュージカル版が、ついに本邦初登場。コンサート版にも出演していた安蘭けい、石井一孝、中川晃教に加え新たに田代万里生が初参加、歌唱力の高い実力派が揃い、充実の舞台を展開した。
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舞台は米ソ冷戦の時代に行われたチェスの選手権大会。チャンピオンの座を争うのは、アメリカ代表フレディ(中川)とソ連代表アナトリー(石井)。だがその戦いの裏では、国家の威信をかけ、KGB、CIAが暗躍し火花を散らしていた。そのさなか、フレディのセコンドであり恋人でもあるハンガリー出身のフローレンス(安蘭)は、次第にアナトリーと惹かれあい、アナトリーは亡命を決意するが......。

楽曲が何といってもキャッチー。ロックからクラシックまで多彩でまばゆい音楽の洪水が、日本ミュージカル界を代表する歌唱力を持つ俳優たちの歌声に乗り耳に押し寄せる幸福は、多くのファンを掴んだコンサート版と同様だ。メロディが複雑なのに麻薬のように耳に残るのは、さすが稀代のヒットメイカー、ABBAのなせる技。だが1曲ごとに熱狂の拍手が続いたコンサート版とは違い、今回のミュージカル版は、拍手を挟むのが憚られるほどどんどん物語に引き込まれていく。天才ゆえの奔放さと孤独を抱えるフレディ役の中川、国と自身の大切なものの間で苦悩するアナトリー役の石井が好対照の魅力。安蘭扮するフローレンスは、ハンガリー動乱で両親を亡くした過去がしっかりと描かれ、人物に厚みが増した。三角関係を織り成すこの男女のそれぞれの思いが、哀切でやりきれない。そして初参加の田代はチェスの競技を支配する審判・アービター役。ぶれない正しさを持つ厳しさを、うまくロックナンバーに乗せて聴かせる。クラシック出身の田代の今までにない表情も新鮮だ。

初日に先駆け26日には安蘭、石井、中川、田代による会見も。「チェスやABBAを好きな方にとても期待されている作品だと思います。プレッシャーを感じながらお稽古をしていましたが、素晴らしいものが出来たと自負していますので、期待して観に来てください」(安蘭)、「今回は戦争下の物語だということがコンサート版よりクローズアップされています。そういう状況下だと普段生まれない感情も生まれるのだと思う。観る方も、一緒に戦争下で時代に抗っているかのような思いを受け取ってもらえたら」(石井)、「ただ単純に甘い、ドラマチックなラブストーリーではない。お互い牽制し合っている国同士の人間が恋に落ち、葛藤が生まれ、アイデンティティを強く認識し、新しい未来を切り拓こうとする原動力が生まれる。言葉の表面だけではない美しさが新たに見えてきました」(中川)、「ミュージカル界にとっても、すごく斬新な位置にある作品。『CHESS』みたいなミュージカルは他に思いつきません」(田代)と、それぞれ思いを語った。

10月12日(月・祝)まで同劇場にて。その後10月19日(月)から25日(日)まで梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティにて上演される。



以上、チケットぴあニュースでもお知らせした内容ですが、げきぴあではもう少し詳しくレポートをお届けします!


 囲み取材レポート 


初日前日の9月26日には、ゲネプロが公開されるとともに、安蘭けい、石井一孝、中川晃教、田代万里生の4名が意気込みを語りました。
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――開幕を目前にした、現在の心境は。

安蘭「早く幕が開かないかなと、そればかりです。稽古中も、早く舞台に立って(全編)通したいと思っていました。お客様の反応を頂いて、そこから得るものがすごく多いので。私はハンガリー動乱で両親を亡くしたフローレンスを演じます。アメリカのチェスチャンピオンのセコンドという役どころなんですが、その後ソビエトのチャンピオンに出会って恋に落ちてしまう。今回ミュージカルではしっかり、アメリカの彼からソビエトの彼に心が移っていくさまが描かれています。自分でも日によって全然違う感情で心が動きますし、一番最後にフローレンスが「自分たちの生きている人生というのは所詮ゲームだ、私たちはチェスの駒でしかないんだ」ということを訴えるんですが、そこに至るまでのフローレンスの気持ちの動きが、日によって本当に全然違うんですよ。すごく愛に溢れていたり、怒りに溢れていたり。もしかしたら本番があいても色々な気持ちで動いてしまうかもしれないですが、自分に正直に、その時に生まれてくるフローレンスの感情を大切にしながらフローレンスを全うしたいです」

石井「(2度のコンサートバージョンを経て)3度目で、2012年の初演から3年。感無量で、やっとここまできたのかという感じです。最初から一緒にやっているとうこちゃん(安蘭)とアッキー(中川)と僕と、そして新しく素晴らしい才能、(田代)万里生君を迎えて、稽古場が燃えているんです。この燃えているさまを早く皆さんにお届けしたい。
演出の荻田浩一さんが、"ここはこうならなければいけない"、"ここでこういう気持ちにスイッチしなければいけない"ではなく、自分の沸いてくる感情を大事に、と言ってくれていて、泳がせてくれている。日によってもしかしたら変わるかもしれないところを、自由に感じてやろうかなと思っています。2012年から3度目ですが、今回一番クローズアップされているなと感じるのは、戦争下の話なんだなという部分。時代も動いている時ですから、普段なら生まれないかもしれないけれど、こういう時にこういう気持ちは生まれるんじゃないかなということをインスパイアされています。お客さんも一緒にチェスを戦ってるかのような、一緒に戦争下で時代に抗っているかのような思いで受け取ってくださったら嬉しいです」

中川「オケが入り、私たちが実際のセットの中で動きながら今、舞台で稽古して3日目。セットも照明も、コスチュームも、音楽までもが斬新なんですよ。この作品は1980年代に作られ、その当時はアメリカとソ連の冷戦時代であり、まさにその時代がモチーフになって生まれているこの作品を、今のこの2015年に上演するということにすごく意味を感じながら、舞台稽古をやらせてもらいました。きっと観に来るお客さんも何かを感じると思います。国家とか、自分の国とか、心の中にある存在とか、そういうものをこの作品の中で感じ、そして初日の幕が開いた瞬間にそれが手ごたえとなって返ってくることを今とても楽しみにしています。
ミュージカル版ならではの印象は、石井さんとまったく同じ気持ちです。あとこれはラブストーリーでもあるとも感じています。でもただ単純に甘い、ドラマチックなラブストーリーではない。冷戦時代の話ですが、お互い牽制し合っている国同士の人間が恋に落ちたら、その国の人間に例えば自分の大切な人が殺されてしまったら、殺した相手の国の人間を本当にどこまで愛せるのかという葛藤が生まれてきますし、それを乗り越えるエネルギーも生まれるし、アイデンティティを強く認識し、またて新しい未来を切り拓こうとする原動力が生まれる。感動的な、けして言葉の表面だけではない美しさが、コンサート版を経てミュージカル版として新たに見えてきたビジョンなのかなと感じています。そのひとつの駒になったり、フローレンスというひとりの女性を求めるひとりの男になったり...チェスのゲームと人間模様が上手く重なっていくところが、このミュージカルの最大の見所かな」

田代「稽古場での会見で「『CHESS』みたいなミュージカルが思いつかない」とお話したのですが、稽古を重ねるにつれ、ますますその思いが強くなりました。ミュージカル界にとっても、すごくこの作品は、斬新な位置にあると思います。それぞれの役どころや音楽的にも変わったものが多く、それぞれがそれぞれの仕事をしっかり全うする、スペシャリストが集まって、この作品が成り立っていくのかなと毎日稽古で思っていました。これを劇場でお客さんに観ていただいて、どんな風に受け取っていただけるのか、すごく楽しみにしています。演じるアービターは僕が今まで演じた役とはまったく正反対の役。数々の個性際立ったキャラクターに立ち向かっていくので、毎日必死です(笑)」


今年の秋は日本に居ながら、フランスのステージを堪能できそうです。

と言うのも、以前から気になっていた作品が10月と11月、ついに日本にやってきます!


最初にご紹介するのは、ロマンティック・サーカスの『ミュルミュル ミュール』

アート・演劇の要素を取り入れた、フランスの現代サーカス「ヌーヴォー・シルク」を築き上げたアーティストであり、喜劇王チャールズ・チャップリンの娘でもあるヴィクトリア・ティエレ=チャップリンと、ヴィクトリアの娘オーレリア・ティエレが 作り出す新感覚のステージが10月に初来日します。 

原題の"Murmures des Murs""壁のつぶやき"という意味だそうで、その響きは主人公の女性を摩訶不思議な世界へ誘う、魔法の呪文のようにも聞こえます。

芝居、イリュージョン、ダンスなどを取り入れ、イマジネーション豊かに描かれた、驚くべきステージをようやく見ることができるのかと思うと、今からワクワクしますね。


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■『嫌われる勇気』vol.2■

ウォーキング・スタッフ プロデュース『嫌われる勇気』がまもなく開幕します。

フロイト、ユングと並び「心理学の三大巨頭」と称される、アルフレッド・アドラーの思想を易しく説いた大ヒット同名書籍を原作に、これをなんと大胆にも、スリリングなサスペンスへとシチュエーションを置き換えて緊密な人間ドラマを描く舞台です。

●物語●

娘を事故で亡くし、その死が自殺ではないかと疑っているある刑事。彼は、死んだ娘が熱心に通っていたという、ある大学教授の研究室を訪ねる。
アドラー心理学を研究しているというその教授の語る言葉は、刑事にはなかなか受け入れられないものだった。

"世界はどこまでもシンプルである"
"人は変わることができる"
"そして、だれでも幸福になれる"

刑事は、まさに今抱えている事件とその犯人を思う。その犯人の女は、実の母親と義理の父親を惨殺し、自殺を図ったが死に損ない、逮捕された。
そこに罪の意識はなかった。
その女もまた、変わることが、そして幸福になることができるのか...?

刑事はかつて彼の娘がそうしたように、教授のもとでアドラーの教えについて語り合うことになる。


この作品で、大学教授・香月を演じる利重剛さん、そして両親を惨殺した犯人・下村を演じる愛加あゆさんに、お話を伺ってきました。


利重剛 × 愛加あゆ INTERVIEW ●

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――原作は超ベストセラーなんですよね。昨年のAmazon書籍部門の1位だとか。ご存知でしたか?

利重「僕はこの本自体は、このお話を頂いてから読みましたが、アドラー心理学はここ2年ほど色々なところで聞くなあと思って調べたりしていました」

愛加「私もこのお話を頂いてから読んだんですが、結構まわりでは、読んでる人がいっぱいいました。買いに行ったら、本屋のすごく目立つところにありましたよ」


――で、お読みになってどんな印象を受けましたか?

愛加「私はこれで初めてアドラー心理学というものを知ったのですが、自分の中で今までもずっと悩んでいたことで、これを読んですごくすっきりした部分があって、思わず親に「これ絶対読んだ方がいいよ! 私、生まれ変わったかも」みたいなことを書いて送ってしまったくらい(笑)。たくさんの人にこの話を知って欲しいなと思いましたし、すごく難しいとは思いますが、本当に理解できたら、誰もが幸せに生きられるんだろうな、と」

利重「うん、僕も納得することがすごく多くて。50数年生きていますと、「これってこういうことだよなあ」と自分の中で納得するために考えてきたことがいくつかあるんですが、それがすごく明快に言葉として書かれていて、「こんな風にちゃんと説明してくれてる本があるんだ」と思っちゃいましたね」

『嫌われる勇気』稽古場取材レポート

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■『嫌われる勇気』vol.1■

ウォーキング・スタッフ プロデュース『嫌われる勇気』がまもなく開幕します。

原作は、Amazonの2014年書籍年間ランキング1位に輝いた、大ヒット本。
内容は、フロイト、ユングと並び「心理学の三大巨頭」と称される、アルフレッド・アドラーの思想を紹介したもの。
といっても堅苦しさはなく、アドラー心理学を"青年と哲人との対話"の物語形式でわかりやすく説いています。

アドラーは、日本ではフロイト、ユングほどの知名度がないのですが、欧米では絶大な支持を誇っています。
その内容は「どうすれば人は幸せに生きることが出来るか」という哲学的な問いに、きわめてシンプルかつ具体的な答えを提示するもの。
「嫌われる勇気を持つことこそが、幸せな人生に繋がる」というアドラーの考えはいま、多くの共感を呼んでいます。

...と、ここまでは書籍のご紹介。

舞台ではなんと、この(物語形式とはいえ)心理学の専門書が、スリリングなサスペンスに生まれ変わります!
脚本・演出を手がけるのは、今年の2月に第22回読売演劇大賞優秀演出家賞を受賞したばかりの和田憲明
緊迫した濃密な演劇空間を生み出す手腕に評価が高い彼が、原作に登場する「哲人と若者」をさらに複数の登場人物に分割、そのキャラクターたちの人間関係を描くことで物語性を深めると同時に、アドラー心理学への理解も深まっていく...という、概要を聞くだけで知的好奇心が刺激される内容!

キャストは利重剛小嶋尚樹愛加あゆ黒澤はるか伊達暁の実力派5名のみ。
まさに和田演出の真骨頂、息詰まる濃密な空間が生まれそうです。


9月某日、その稽古場を取材してきました。
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2014年にWOWOW&TBS共同制作の連続ドラマとしてスタートしたテレビドラマ「MOZU」。11月には映画の公開も控えるこの"MOZUワールド"に、新たにスピンオフドラマが2本加わります。
その「MOZUスピンオフ 大杉探偵事務所」、主人公は「MOZU」TVシリーズで主人公・倉木(西島秀俊)や美希(真木よう子)とともに事件解決に奔走した叩き上げの熱い刑事・大杉良太(香川照之)
その後警察をやめ、探偵事務所を開設した大杉が、良き相棒である交番勤務の警察官・鳴宮啓介(伊藤淳史)の協力を得ながら、持ち込まれた依頼に悪戦苦闘しながら取り組んでいく姿を描くもの。

その2本とは、
11月2日(月)21:00~TBSで初回放送される「美しき標的編」
11月15日(日)22:00~WOWOWで初回放送される「砕かれた過去編」
です。

この「砕かれた過去編」に、げきぴあでもおなじみ、浦井健治さんの出演が決定!
9月18日に開催された制作発表記者会見を取材してきました。

ストーリーは、死んだはずの妹が姿を現したという女性の相談を受けた大杉が、警察を辞めるきっかけとなった苦い経験が脳裏に甦る中、驚愕の真相に辿り着くというストーリー。時間と記憶、そして真実と虚偽が巧みに交錯するWOWOWならではの新機軸の心理サスペンス...とのこと。

登壇は、羽住英一郎監督に加え、「MOZU」ワールドに新たに参加する若き3人、桐谷健太早見あかり浦井健治です。
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世田谷パブリックシアターの芸術監督・野村萬斎が企画・監修を務め、古典の知恵と洗練を現代に還元し、現在の舞台創造に活かしたいという思いから生まれた人気シリーズ「現代能楽集」

第8弾の今回は、三島由紀夫作「近代能楽集」の中から「卒塔婆小町」「熊野」の2編を土台とした、ひとつの現代の物語を創り上げます。

作・演出はシリーズ初登場となるマキノノゾミさん出演は平岡祐太さん、倉科カナさん、眞島秀和さん、水田航生さん、一路真輝さんら魅力的なキャストが揃いました。

ぴあでは、この話題作『道玄坂綺譚』のビジュアル撮影現場に潜入!

男性キャストのニュースはコチラ


げきぴあでは、女性キャストのビジュアル撮影の様子をご紹介いたします。


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『レ・ミゼラブル』国内上演回数3000回突破!

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大作ミュージカルの代名詞にしてミュージカルの金字塔、『レ・ミゼラブル』が、9月20日の夜公演をもって国内上演回数3000回を達成しました!

ヴィクトル・ユゴーの同名小説を原作とし、19世紀初頭のフランスの動乱期を舞台に「無知と貧困」「愛と信念」「革命と正義」「誇りと尊厳」といったテーマを描く壮大な作品。
映画版の大ヒットも記憶に新しく、劇中歌『夢やぶれて』も広く知られています。
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日本では1987年に初演。
28年の間には、数多くの俳優がこの作品に関わり、この作品がデビューだった俳優や、この作品からスター街道へと歩を進めた俳優も多数。
スターを生み出す作品とも呼ばれ、そういった面では、日本ミュージカル界の礎を築いた作品とも言えましょう。

2015年は4月の東京・帝国劇場を皮切りに、愛知、福岡、大阪、富山と全国をまわり、現在はツアー最終地・静岡市清水文化会館マリナートで公演中です。


【バックナンバー】


3000回を迎えたこの日は、本編終了後、舞台上で特別カーテンコールが行われました。
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 東京・新国立劇場 中劇場で24日まで好評上演中の「AZUMI 幕末編」。ヒロインの川栄李奈をはじめとするフレッシュな若手俳優たちによる魂をぶつけ合っての熱演が胸を打つ舞台に注目の若手・小野一貴も出演している。小野は2012年にデビューし、「プレゼント◆5」、ミュージカル「忍たま乱太郎」など主に舞台で活躍。実力と人気を着々と高めている25歳だ。今回の舞台では、小中高と8年続けたサッカーで培った181cmのガッシリとした体格を活かし、殺陣シーンでもダイナミックに暴れまくっている。ヒールな役どころのため、敵対するあずみ(川栄李奈)に投げつける冷酷な視線など、今まであまり見せてこなかった面でもファンをゾクッとさせているはず。

 次世代を担う若手として小野に期待を寄せるげきぴあ取材班は、8月にサンリオピューロランドディスカバリーシアターで行われた彼の25歳のバースデーイベント「おのかずきのお誕生日会だよ」にも潜入していた! 「AZUMI 幕末編」での顔とはまるで異なる"おかず"らしさ満載のイベントの模様を、遅ればせながらレポートする。

 メルヘンチックな会場には、たくさんの"とちおとめ"(小野が栃木出身であることにちなんだファンの呼び名)たちが集結。MCはおらず、進行も全て小野自身だ(中盤でスペシャルゲストのハローキティが登場)。「ぐだぐだしちゃうと思うんですけど、助けてください~」と言うと、客席から温かい拍手。その分、彼の気持ちがストレートに伝わる心づくしのイベントとなった。母と選んだという子供の頃の写真のスライドショーでは、のっけから会場中が爆笑。両親曰く「120歳ぐらいのおじいちゃん」のような顔をした生後間もない赤ちゃんの頃の写真、同級生に「坊主にしてきたら500円やるよ」と言われ、家で飼っていた犬のバリカンで坊主にしたという裏話も飛び出した中学生の坊主頭での写真など、秘蔵の一枚が次々と。VTRコーナー「おかずチャレンジ」では、小野がバンジージャンプに挑戦する模様を、会場全体で固唾を呑んで見守った(「忍たま」で共演した早乙女じょうじも登場)。合間には、小野がセレクトしたお気に入りのナンバーと、このイベントのために自分で作詞した、失恋の切なさを綴ったナンバー「つめたい唇」を含む4曲の歌披露もあり。「おはよう」(SMAP)では、抽選で選ばれた観客1名の耳元で「おはよう」をささやくなど、客席との触れ合いも積極的。小野自身の人間味やファンへの感謝の気持ちが随所にあふれていた。そして締めは、本人にも全く知らされていなかったという、両親からの手紙のサプライズ。「一貴」という名前には"ようやく授かった貴い命"という意味があること、小野への"ファンレター第一号"のエピソードなど、感動的な内容を小野自身が読み上げた。が、感動だけで終わらないのが"おかず"流。ところどころ漢字が読めず、観客に教えてもらう場面も。「せっかくのいい手紙なのに、バカ丸出しですよ!」と苦笑いする姿に、感動的な空気に包まれた会場が再び沸いた。

 「まさか誕生日イベントができるとは思っていなかったので本当にうれしい。小野一貴は皆さんの応援がないと何もできない男です。Twitterでのリプやラブレターにはほんとに元気をもらっていて、一歩ずつ進んでいける糧になっています。その分、皆さんが辛いときには僕が薬箱になれるような存在になれたらいいなとずっと思っています。これからも僕と一緒に生きて......なんか重くなっちゃいましたけど(笑)、楽しい人生を皆さんと歩んでいきたいと思います!」と、彼らしい言葉で飛躍の年となるであろう、門出のイベントを締めくくった。 

 そんな"おかず"こと小野一貴出演の舞台「AZUMI 幕末編」は24日まで新国立劇場 中劇場にて大好評上演中!チケットは当日引換え券をチケットぴあにて販売中です!


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写真家・荒木経惟とダンサーの異色のコラボレーション、「原色衝動」~パラダイスとインパルス~
出演のキム・ソンヨン&白井剛にインタビュー!

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強烈な色彩と圧倒的なインパクト。
男性の身体を撮ることに優れた写真家、荒木経惟の写真と、韓国を拠点に世界で活躍しているダンサー・コレオグラファーのキム・ソンヨン×日本の同世代のダンサー・コレオグラファーの白井剛との異色のコラボ・ダンス作品「原色衝動」が9月26日(土)より京都劇場 春秋座にて上演される。


写真とダンス、鮮烈なビジュアルと二人の男性の肉体。写真は舞台上に映像として映しだされる。
このコラボレーションの話を聞いた時、舞台の様子が想像できない人は多いだろう。
出演のダンサー、キム・ソンヨンと白井剛に話を聞いた。

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撮影:荒木経惟 
往生写集-東ノ空・PARADISE より

-荒木さんのイメージ写真はいかがでしょうか。彼の作品集の一つ「往生写集-東の空・PARADISE」という作品の中からの出展になりますが、ヴィヴィッドで生々しい世界観ですね。
どのようにダンスと組み合わせるのでしょうか。

白井:今回のコンセプトを聞いてやってみたいと思ったのは、『難しい』と思ったからですね。ご覧の通り、残酷さを見せつつも、荒木さんが持っているセンチメンタルなビジョン、痛みだったり寂しさだったりを感じました。楽園、パラダイスというタイトルがついていながらも、あの世とこの世、生と死を繋ぐ狭間を漂っているような危うさを感じさせるんですね。でもリアルな描写から、そういった曖昧な不安感と折り合いながら生きているっていう現実感も感じさせる。この作品の持つパワーと向き合うにはどうすればいいか、どうすれば生身の肉体と絡めるのかを突き詰めて考えました。

キム:荒木さんは独特の世界観を持っていらっしゃって、生きていく中での障害、壁が現れていくんですけどそういった全ての壁をぶち壊して、壊した後の世界観ってものをはっきり持っていらっしゃる方ではないかと感じています。彼の作品はある意味とてもポジティブで、写真を見た人に希望や力を与えるメッセージなんじゃないかと思います。

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↑躍動感のある動き

-世界観を元にダンスで表現するってとても難しいと思うのですが、お二人でどのように構築されていくのですか?

キム:単純に写真を説明するような動きにはしたくないんです。そういった表現は客観的ではなくなってしまうので...。その写真と僕が向き合った時に、自分をどこまで率直に表現できるかって所を大切にしています。時には写真をわざと見ずに、頭のなかに入っているイメージに身体をぶつけてみるっていう瞬間もあります。そのあと、周りで見てくださるスタッフさんに意見を聞くんです。自分の動きが周りからどう見えるのかという客観性を大事にしています。
僕がどう感じて動くか、僕の動きを見てお客さんがどう思うのか。主観と客観とのバランスをとっているうちに、どこかで荒木さんの目線と僕の目線がつながっていくような感覚を覚えるんです。それを1つずつ捉えていくような作り方をしていますね。

白井:写真を見ているというよりは、あまりにも写真のインパクトが強いので写真に「見られている」ような気がしますね。これだけエネルギーが強い作品の映像が舞台上に来る訳で、どうやったら対等に立てるのかを考えると、写真からエネルギーや印象をもらっているだけではバランスが良くないんです。僕達自身のなかから出てくるものを響かせないと写真と調和しないので、そのためにはやはり他者、キムさんとの対話が重要になります。
自分以外の誰かと向き合って作品を作ることがリアリティを産むと思うんですよね。

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撮影:荒木経惟

-これだけ強烈なインパクトを持つ写真とその前で繰り広げられるダンスという、お客様にとって観るべきものが2つある稀有な舞台ですね。荒木さんが撮影された、お二人の写真についてはいかがですか?

白井:この衣装は用意していったものだったんですが、お互いにバラバラに着せ合ってみようとか発想が生まれましたね。上半身はキムさんで僕は下半身だったり。靴下も片っぽずつバラバラだったりで。荒木さんの目線は瞬間瞬間のキャッチ力が凄くて、僕自身がレンズになってしまったような(笑)、後ろの景色を映し出すような感覚になりました。

-「原色衝動」というタイトルに関して、お客様にどういったことを作品を通して伝えたいですか?

キム:難しいテーマに思えますが、まずは肩の力を抜いて、気楽に世界観を楽しむつもりで見てください。写真と、その世界の中に二人の育ってきた環境が違う男がいる。その場で共感し合い踊っていることを考えてください。荒木さんの写真を動きとどう繋げて見るのかは、お客様の目線にかかっているのかなという気がします。

白井:人って、世界って、共存することだと思うんですよね。それは一人ではなく、二人でないと表現しにくいんです。キムさんと出会った頃は、東アジア情勢があまりよくなくて。ヘイトスピーチに代表されるように、どうして日本と韓国でいがみ合うんだろう?と思っていました。彼と一緒にやっていると、ただ人としての違いがあるだけなんですね。そのあたりも加味して見ていただけると、面白いと思います。

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↑思いもかけない動きが二人から飛び出します。

公演は9月26日(土)・27日(日)に京都芸術劇場・春秋座 にて上演されます。
特異な世界観と、躍動する身体の動き。初秋の京都にて楽しんでみては?
チケットは好評発売中です。





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