「MOZU」スピンオフドラマに浦井健治出演！制作発表レポート

2014年にWOWOW＆TBS共同制作の連続ドラマとしてスタートしたテレビドラマ「MOZU」。11月には映画の公開も控えるこの"MOZUワールド"に、新たにスピンオフドラマが2本加わります。

その「MOZUスピンオフ　大杉探偵事務所」、主人公は「MOZU」ＴＶシリーズで主人公・倉木（西島秀俊）や美希（真木よう子）とともに事件解決に奔走した叩き上げの熱い刑事・大杉良太（香川照之）。

その後警察をやめ、探偵事務所を開設した大杉が、良き相棒である交番勤務の警察官・鳴宮啓介（伊藤淳史）の協力を得ながら、持ち込まれた依頼に悪戦苦闘しながら取り組んでいく姿を描くもの。

その2本とは、

11月2日(月)21:00～TBSで初回放送される「美しき標的編」

11月15日(日)22:00～WOWOWで初回放送される「砕かれた過去編」

です。

この「砕かれた過去編」に、げきぴあでもおなじみ、浦井健治さんの出演が決定！

9月18日に開催された制作発表記者会見を取材してきました。

ストーリーは、死んだはずの妹が姿を現したという女性の相談を受けた大杉が、警察を辞めるきっかけとなった苦い経験が脳裏に甦る中、驚愕の真相に辿り着くというストーリー。時間と記憶、そして真実と虚偽が巧みに交錯するWOWOWならではの新機軸の心理サスペンス...とのこと。

登壇は、羽住英一郎監督に加え、「MOZU」ワールドに新たに参加する若き3人、桐谷健太、早見あかり、浦井健治です。

「MOZU」シリーズを全作手がけている羽住英一郎監督は

「「MOZU」というプロジェクトの中で、大杉探偵事務所というスピンオフが生まれました。撮影が終わったばかりですが、ものすごい手ごたえを感じています。「MOZU」を知らない人、ものすごく好きな人、両方が楽しめる作品になるんじゃないかなと思っています。新しいMOZUの入り口は、間口の広い入り口にはなっていますので、このスピンオフを楽しんでいただければ」とご挨拶。

大杉が可愛がっていた後輩刑事・三島役に扮するのは桐谷健太さん。

「クランクアップしたばかりで、まだ出来上がりは観ていないのですが、脚本もすごく濃厚で重圧感があり、本当に面白い作品になると信じています。「MOZU」というこんなにカッコいい作品に出られるというだけで嬉しいですし、プライベートにまで影響しそうなくらい濃い役でした。あとは、最高の監督の手にかかれば、最高の作品になるなと安心しています。ぜひ出来上がりを楽しみにしていてください」

早見あかりさんは、依頼者である小池リサ役と、双子の妹・リナ役。

この「大杉探偵事務所」シリーズは、最初に美女が依頼に来る...というところから始まるのが"パターン"らしく、その"美女"ですね。

「今回「MOZU」の一員になることができてすごく嬉しいです。私自身も一視聴者として大好きな作品でしたので、こういう形で関わることができて本当に嬉しく思います。まだ完成したものは見ていないのですが、打ち上げでちょろっと監督が作ったVTRを観た時に、これは絶対面白くなるなと思いました。私も楽しみにしています。皆さんも楽しみにしていてください」と話します。

そして、正体不明の男・佐藤役に扮するのが浦井健治さん。

「「MOZUファミリーにようこそ」とプロデューサーの方に言われたときに、身震いするほど嬉しかったのを覚えています。アクションがとても大変だよと先輩に言われましたが、とても素敵な経験になりました。この作品が花開いて、視聴者の方に輝いて観て頂けるものになったら幸せだなと思って取り組んでまいりました。このスピンオフ、ひとつの作品としても成立するような、切なく辛い作品になっていると思いますので、ぜひ楽しみにしていてください」とのコメントでした。

ほか、浦井さんは「「MOZU」のファンで、シーズン1、シーズン2と観ています」と話し、「サスペンスや推理、探偵もの、色々な印象があると思いますが、「MOZU」に流れているのは、西島さんや香川さんの演じる役柄の、人間味あふれる部分。今回なら（香川さん扮する）大杉さんの人間の情とかが、いかに輝いているか。残酷で、血みどろのシーンが多いのですが、ひとりひとりのキャラクターに感情移入できるのがすごく印象的だなと思っていて、現場はどうなんだろうと思ったら、キャストももちろん、スタッフひとりひとりがそのままキャラクターとして存在できるくらい強い方が多く、そういう方たちに支えられてこの作品が出来上がっているんだなと思いました」と、シリーズの、そして参加しての印象を語ります。

また「大杉探偵事務所、もしくは香川さんに依頼したいことは？」という質問には浦井さん、「現場で羽住監督がずっと目を細めて笑顔だったので、普段はどんな人なのかなというのを、香川さんに調べていただきたいなと」というお答え。

さらに、アクションもありハードだという撮影現場について話が及ぶと...

桐谷「最後の香川さんと浦井君と（自分と）のシーンが、ずっと雨が降っている"雨降らし"のシーンなのですが、僕も雨降らしのシーンはけっこう経験していますが、あそこまで、朝から夕方までずっと降り続けている雨は初めてでした。雨降らしの雨って、カメラに映るようにするので、すごく大粒なんですね。目に入って見えなくなってしまったり、そんな中のアクションだった上、浦井君も「本気で来てください！」、俺も「ガッツリ来てください」って感じだったので、家に帰って「あれ、ここ、なんで痛いんだろう」「ここ、ちょっと血でてるやん...」みたいなのはありました。でもすごく作品のアクションとしては生々しいものが出来たんじゃないかと、自信はありますね」

浦井「そのシーンが終わった後、指がプールのあとに梅干のようにふやけるという現象がありますが、同じように真っ白にふやけていました。スカッとはしたんですが。でも桐谷さんに「本当に蹴っていいんですか」と言ったら「ぜんぜんガッツリ来いよ！」と言ってくださって。蹴った瞬間に「いや、今、蹴っていいとは言ってない...」と(苦笑)」

桐谷「どこで蹴る、という段取りを話している段階から蹴られたから...」

浦井「申し訳ありません！今日はそれを謝りたくて...」

桐谷「いえいえ。びっくりしたー！という話はありましたね(笑)」

...と、なんだかいつもの浦井さんで、ちょっとほっこりしたのでした！