◆ ビジュアル撮影レポート ◆
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■『トロイラスとクレシダ』vol.2■
シェイクスピアの"問題作"である、愛と戦いの物語『トロイラスとクレシダ』。
上演機会の少ない戯曲ですが、速報チラシにある「『ロミオとジュリエット』より"濃密"な!?」というキャッチコピーに心惹かれている方も多いのではないでしょうか。
そのキャッチのとおり、有名なトロイ戦争を背景に、"愛"と"戦い"を描いた物語ですが、戦いの中で"愛"を紡ぐのが、タイトルにもなっているトロイラス王子と神官の娘であるクレシダ。
永遠の愛を誓ったふたりですが、戦いに翻弄され、クレシダの心は揺れ動いていくのです...。
そんなクレシダを演じるのは、ソニンさん。
ミュージカルからストレートプレイ、そして純粋な女性からアッパーな役柄までなんでもござれの実力派。
本作と同じ、鵜山仁演出・浦井健治主演で大評判となった『ヘンリー六世』にも出演、この時は3役を演じていました。
その彼女がふたたび挑む"鵜山シェイクスピア"で、どんなクレシダを見せてくれるのか、注目です!
ソニンさんにも、お話をお伺いしてきました。
【『トロイラスとクレシダ』バックナンバー】
撮影はこんな感じで進められています。
「基本、笑顔はなくていいです」
とのカメラマンさんの言葉で、憂いのある表情に。
まもなく開幕する劇団四季の新作ミュージカル『アラジン』。
1992年公開の劇場版長編アニメーションをもとにディズニーが制作、昨年3月にブロードウェイで開幕したばかりの超話題作が、米国外では世界のどの国よりも早く日本で上演されます!
3月のチケット一般発売当日には、正午時点で総販売枚数20万9千枚を突破、これは劇団史上最高販売枚数とのこと。このことからも作品への期待の高さが伺いしれます。
そんな話題作の稽古場が去る4月28日、横浜・あざみ野の四季芸術センターで報道陣に公開されました。
稽古を進めているクリエイティブスタッフはこちらのおふたり。
演出補のスコット・テイラーさん(左)と、
ダンス・スーパーバイザーのマイケル・ミンドリンさん(右)。
「最初に、怪我をしないように毎日これをやっています」というマイケルさんのお話で、まずダンスシーンの一部を音楽をかけずにやっていきます。
おお、アクロバティック!
大坂の陣400年記念「大阪平成中村座」の製作発表が行われ、中村勘九郎、中村七之助が登壇した。
平成中村座は十八世中村勘三郎(当時、勘九郎)の長年の構想を実現し、2000年に東京・浅草で実現。
江戸時代の雰囲気に満ち、舞台と客席が密接な一体感を持つ空間が奏功し、日本国内はもちろんのこと、ニューヨークやベルリンの観客までも魅了してきた。
今回、2015年10月、大阪城西の丸庭園にて行われる「大阪平成中村座」の製作発表が行われ、中村勘九郎、中村七之助が登壇した。
以下は製作発表を収録した動画(約9分)。
(撮影・編集・文:森脇孝/エントレ)
市村正親・平田満・益岡徹の3人芝居「ART」が4月28日(火)からサンシャイン劇場で上演される。
初演キャストが再集結するのは16年ぶり。
舞台「ART」は1994年にフランス・パリで初演され、モリエール賞最優秀作品賞を受賞。
その後、イギリスのオリヴィエ賞最優秀コメディ賞、アメリカのトニー賞最優秀作品賞を受賞するなど、世界の名だたる賞を制覇している傑作コメディ。
1999年、市村正親、平田満、益岡徹の出演で初演。
2001年には市村正親、平田満、升毅で再演され、好評を博した作品だ。
今回、1999年の初演キャストが再び集結し、16年の時を経た今、新たな舞台「ART」が復活する。
もちろんこれまでに数々の舞台に出演し、百戦錬磨と言っていい実力派俳優3人に、舞台「ART」に対する思い、意気込みについて聞いた。
(撮影・編集・文:森脇孝/エントレ)
■『トロイラスとクレシダ』vol.1■
シェイクスピア作品の中でも"問題作"と呼ばれる作品『トロイラスとクレシダ』。
なぜ問題作と称されているのか。
それは、喜劇と悲劇のあいだを揺れ動き、分類困難な異色作であるから。
逆に言えば、様々な要素が内包された作品でもあります。
そんな独特の味わいを持つ本作が、このたび名優たちが結集して上演されます。
物語は、トロイ戦争が舞台。
トロイ王プライアムの末王子トロイラスは、神官カルカスの娘クレシダに恋焦がれている。
しかしトロイを裏切りギリシャ側についたカルカスは、娘とトロイの将軍との捕虜交換を申し出て、クレシダはギリシャに引き渡されてしまう。別れ際、永遠の愛を誓ったトロイラスとクレシダだったが、後日トロイラスがクレシダのもとを訪れると、クレシダはギリシャの将軍に口説かれ、それに応じようか悩んでいて...。
キャストは豪華なメンバーが結集します。
まずトロイラスには今年、第22回読売演劇大賞最優秀男優賞を受賞したばかりの浦井健治。
ミュージカルからストレートプレイまで幅広く活躍する人気俳優ですが、これまでも『ヘンリー六世』タイトルロールなど、シェイクスピア作品でも着実に評価を得てきています。
ヒロイン・クレシダには、こちらも『ヘンリー六世』では乙女ジャンヌで鮮烈な印象を残したソニン。
プライアム王に日本を代表するシェイクスピア俳優である江守徹、さらには岡本健一、渡辺徹、今井朋彦、横田栄司、吉田栄作らが出演。
プライアム王に日本を代表するシェイクスピア俳優である江守徹、さらには岡本健一、渡辺徹、今井朋彦、横田栄司、吉田栄作らが出演。
そして演出は、前述の『ヘンリー六世』三部作で、翌年の読売演劇大賞の大賞・最優秀作品賞・最優秀演出家賞、芸術選奨文部科学大臣賞をかっさらった鵜山仁。
シェイクスピアの問題作に相応しい、磐石の布陣で挑む今回の上演、今から期待が高まります。
げきぴあでは本作のビジュアル撮影風景と、キャストインタビューを敢行してきました!
まず第一弾は、浦井健治さんの登場です。
◆ ビジュアル撮影レポート ◆
浦井さんの扮装は、黒いパンツに白いシャツというシンプルかつ現代的なもの。
この衣裳に、演出の鵜山さんはどんな意味を込めているのでしょうか...?
【チケットぴあニュース】
『レミゼ』のレジェンド、日本版に「最高!」
『レ・ミゼラブル』の世界初演で主人公ジャン・バルジャンを務めた"伝説の男"コルム・ウィルキンソンが日本で初のコンサートを開催する。現在このコンサートのために来日中の彼が4月16日、東京・帝国劇場でプレビュー公演中の日本版『レ・ミゼラブル』を観劇し、出演者たちと交流をした。
映画版のヒットも記憶に新しい『レ・ミゼラブル』だが、日本でも28年のあいだ愛され続けており、2013年からは"新演出版"が好評を博している。この日もキャストたちの熱演が客席の涙を誘っていたが、コルムも「皆さん情感豊かで素晴らしかったです。最高でした。本当にこの場に呼んでくださって光栄に思います」と賞賛の言葉を贈っていた。
コルムのコンサートに出演するアール・カーペンター、スーザン・ギルモアもともに観劇。"世界一のジャベール"と称されるアールはロンドン・ブロードウェイ等でジャベールを演じ、スーザンもファンテーヌを演じていた経験がある。ふたりも「ファンタスティック!素晴らしいステージで、皆さんを観ることが出来て嬉しい体験でした」(アール)、「本当に皆さんが素晴らしくて、今日は涙が止まらなかった」(スーザン)と日本版を絶賛。その後笑顔でハグを交わすなど、出演者たちとなごやかに交流をしていた。
『Colm Wilkinson Broadway and Beyond Japan ~コルム・ウィルキンソン 日本スペシャルコンサート~』は4月18日(土)から22日(水)まで東京・東急シアターオーブ、4月25日(土)・26日(日)に大阪・梅田芸術劇場 メインホールで上演。チケットは発売中。『レ・ミゼラブル』東京公演はプレビュー公演を経て、本日4月17日(金)に初日を迎え、6月1日(月)まで帝国劇場で上演。その後、愛知、福岡、大阪、富山、静岡でも上演される。
2013年4月に、劇団四季60周年の新作として開幕した、ミュージカル『リトルマーメイド』。
ディズニーアニメの中でも特に人気の高い作品を舞台化、フライングなど演劇的技術を駆使し、海の中の世界をファンタジックに描くミュージカルです。
この作品が4月7日、上演2周年を迎えました!
当日時点での総公演回数は671回、通算入場者数は約76万人。
2年間でのチケット販売率は約99%(!!)と、開幕して2年たってもいまだその人気は衰えていません。
この日は本編終了後に、特別カーテンコールを実施。
キャスト全員で、劇中最後に登場するナンバー『フィナーレ』をもう一度合唱した後、キャストを代表して、トリトン役の芝清道さんが
「これからも、お客様一人一人の心に熱い感動をお届けできるよう全力で泳いでまいります」と感謝の気持ちを客席に伝えました。
(C)Disney 撮影:下坂敦俊
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「リバーダンス」初日レポート
何の予備知識も不要!驚異的な身体能力で繰り出される超スピードの足技と、懐かしさと神秘さを併せ持った一流のアイルランド音楽によって、アイルランドの5000年にも及ぶ歴史と人々の想いを2時間で体感できる、大興奮のショーです。
『リバーダンス』は、欧州で開催されるエンタテインメントの祭典・ユーロビジョンソングコンテストでアイルランドが開催国となった1994年に作られた題目をもとにして作られた、伝統とモダンが共存するエンタテインメントショーです。20周年を迎えたプロダクションで7年ぶりの来日ツアーということで、東京公演に足を運んできました。
新演出版 ミュージカル『タイタニック』が、4月5日(日)梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて、大盛況のうちに千秋楽を迎えました!
東京19回・大阪6回の長期にわたる公演は、連日鳴り止まない拍手でカーテンコールが繰り返され、当日販売の立見券も完売するほどの大好評。
実際に船のセットが沈没すると言う前演出と異なり、キャスト22名が登場人物62名を次々に演じ分けると共に、巨大な豪華客船の沈没をシンプルな舞台セットで表現する、今回の新演出版。
一等客室の上流階級の人々から、
三等客室に乗船した庶民、
そして乗務員が、それぞれ描く、豪華客船タイタニックに対する希望。
その船が沈没という現実に対して、それぞれが向き合う選択と運命。
登場人物やキャストの誰かにハイライトを当てるわけでも、大規模なセットを使用するわけでも無いのに、目が足りなくなるくらい引き込まれる舞台でしたが、最後にスクリーンにタイタニック号沈没で亡くなった乗船者名簿が映し出されると、ほうっと一息つくと共に、涙をすする音が会場内から聞こえてきました。
演出家トム・サザーランドがげきぴあの顔合わせレポートにて「実際に生きていた人たちの物語に焦点を当てることがこのミュージカルのメインテーマ」「このミュージカルは人間性そのものを讃えている」とコメントしていた通り、タイタニックに乗船していた人々の思いや生き方が濃厚に描かれていた作品でした。
最後に、加藤和樹さんの、千秋楽公演でのご挨拶をご紹介させていただきます;
本日はミュージカル『タイタニック』大阪千秋楽にお越しいただき、ありがとうございました。
3月、東京で幕が開き、早いもので今日4月5日、無事に大千秋楽を終えることができました。
トムがイギリス ロンドンより来日し、僕達に演出していく中で、もちろんパンフレットやチラシにも書かれていることですが、船の悲劇ではなく、そこに生きた人達の物語であるということを僕達キャストそれぞれがそれぞれの役で解釈しながら演じてきました。
ですが、僕達が演じたのは、先ほど犠牲者の名前がありましたが、ほんの一部です。
きっとそれぞれにもっと色々な物語があったはずですし、ちゃんと起きた事実をしっかり受け止めながら、一日一日僕達も命を懸けて演じてきました。
今日でこのミュージカルは終わってしまいますが、僕達もそれぞれの活動の中で、命を懸けてでもやらなければいけないことがあると胸に刻みながら、それぞれの活動に邁進していきたいと思いますので、今後とも応援よろしくお願いいたします。
本日はどうもありがとうございました!
いよいよ世界初演の幕を開ける『デスノート THE MUSICAL』。
初日前日、4月5日にはゲネプロが公開され、同時に浦井健治、柿澤勇人、小池徹平の囲み取材が行われました。
その囲み取材で発せられた、皆さんの意気込みをお届けします!
主人公・夜神月(やがみらいと)役の浦井健治さんは
「いま興奮状態です。世界初演、日本初演のオリジナル作品ということで、カンパニーが一致団結して、『デスノート』の世界に酔いしれて作っている状況です」と現在の心境を。
また「ワイルドホーンさんが1曲1曲、本当に『デスノート』を愛して作ってくださった。各キャラクターの歌があり、死神のリュークやレムまで歌うというのがミュージカルならでは。さらに日本という身近なフィールドを舞台にしているというのも、栗山さんの演出では効果的に扱われていて、様々な問題提起も感じることが多い。素敵な演劇的な部分もある作品になっているんじゃないかなと思います」とアピールポイントを語ります。
同じく夜神月を演じる柿澤勇人さんは
「世界初演とは思えないほどの順調ぶり。キャスト、スタッフ一同、一致団結して、明日の初日に向けて準備をしています。早くこの作品をお届けしたい。健ちゃん(浦井)が言ってくれたとおりなのですが、原作の漫画の濃いキャラクター性で、アニメのような面白さももちろんありますが、今回のミュージカル化では現代日本を舞台にしているということで日本人が観たら誰でも、何かしら突き刺さるメッセージがたくさん含まれている。音楽もすごく魅力的なので、マンガを知らない方も、映画を見た方も、ファンの方もそうでない方も楽しめる作品になっていると思いますので、本当に自信を持ってやるだけです」と自信を見せます。
そしてふたりのライトと対決する、探偵L(エル)は小池徹平さん。
「劇場に入って照明などが入ることで、すべてのスタッフさん、キャストがまとまって、みんなが「こんな感じなんだな」と自覚が出て、ここからいよいよスタート。みんなかなり気合いが入っています。本当に楽しんでいただける作品になっているんじゃないかなと思います」と話しました。
Lは原作でも人気の高いキャラクターですが、小池さん、なかなかのビジュアル再現率!
そして会見は裸足で登場です。
「ラフすぎて申し訳ないな、この場には似合わないなと思いますが、Lは見た目を気にするよりも頭脳を使って追い詰めることにすべてをかけてる人だと思いますし...衣裳の着心地はいいです」とのこと。
さらにメイクについても「クマとか(原作を)意識はしてやってるようにしています。(メイクですか?と聞かれ)稽古のしすぎ(でクマが出来ている)とかじゃないです(笑)、僕自身は健康です!」と笑っていました。