今年7月に閉幕したばかりの韓国産ミュージカル『SMOKE』が、10月に日本初上陸します。
現在、絶賛稽古中のカンパニーから、稽古場ショットが届きました!
『SMOKE』は、20世紀初頭に生きた韓国の天才詩人・李箱(イ・サン)の作品「烏瞰図 詩第15号」にインスパイアされ、その詩のみならず彼の人生やその他の作品群の要素も盛り込み作られたミュージカル。
このイ・サンという人物は、才気ほとばしる作風が讃えられる一方で、その独自性と難解さゆえに酷評もされた、両極端の天才詩人。
結核をわずらった後、日本に流れつき、そのまま異国の地・東京で27歳の若さで亡くなります。
wikipediaによると
<李箱(イサン)というペンネームは、日本人が彼を「李さん、李さん」と呼んだことにちなんでいると言われる>
そうで、なんだか一気に親しみも感じますね。
このミュージカルでは、彼の精神世界を謎めいた筆致で描き、誰も想像できなかった物語が繰り広げられます。
登場人物は、詩を書く男「超(チョ)」、海を描く者「海(ヘ)」、心を覗く者「紅(ホン)」のたった3名。
キャストは、
「超」役に、Le Velvetsの日野真一郎と、『王家の紋章』で鮮烈なデビューを果たした木暮真一郎のWキャスト。
「海」役は、力強い歌声と幅広い演技力で硬軟様々な役を演じる大山真志がシングルで務めます。
「紅」役は、人気声優であり、人気ミュージカルへの出演も重ねている高垣彩陽と、実力派ミュージカル女優・池田有希子のWキャスト。
日本版では、客席が四方を囲むステージで、緊密な芝居が展開する......とのことで、韓国オリジナル版のファンの方も、新しい角度からこの作品を堪能できそうです。
何よりも、韓国では誰もが知る詩と、扇情的な美しいメロディが融合した<音楽>が賞賛されたこのミュージカル。
ミュージカルはやっぱり、音楽が美しくあってほしいですよね!
美しい音楽と、日本語で訳される「詩」にも期待して、上演を待ちましょう!
【公演情報】
10月4日(木)~28日(日) 浅草九劇(東京)