新演出版 ミュージカル『タイタニック』が、4月5日(日)梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて、大盛況のうちに千秋楽を迎えました!
東京19回・大阪6回の長期にわたる公演は、連日鳴り止まない拍手でカーテンコールが繰り返され、当日販売の立見券も完売するほどの大好評。
実際に船のセットが沈没すると言う前演出と異なり、キャスト22名が登場人物62名を次々に演じ分けると共に、巨大な豪華客船の沈没をシンプルな舞台セットで表現する、今回の新演出版。
一等客室の上流階級の人々から、
三等客室に乗船した庶民、
そして乗務員が、それぞれ描く、豪華客船タイタニックに対する希望。
その船が沈没という現実に対して、それぞれが向き合う選択と運命。
登場人物やキャストの誰かにハイライトを当てるわけでも、大規模なセットを使用するわけでも無いのに、目が足りなくなるくらい引き込まれる舞台でしたが、最後にスクリーンにタイタニック号沈没で亡くなった乗船者名簿が映し出されると、ほうっと一息つくと共に、涙をすする音が会場内から聞こえてきました。
演出家トム・サザーランドがげきぴあの顔合わせレポートにて「実際に生きていた人たちの物語に焦点を当てることがこのミュージカルのメインテーマ」「このミュージカルは人間性そのものを讃えている」とコメントしていた通り、タイタニックに乗船していた人々の思いや生き方が濃厚に描かれていた作品でした。
最後に、加藤和樹さんの、千秋楽公演でのご挨拶をご紹介させていただきます;
本日はミュージカル『タイタニック』大阪千秋楽にお越しいただき、ありがとうございました。
3月、東京で幕が開き、早いもので今日4月5日、無事に大千秋楽を終えることができました。
トムがイギリス ロンドンより来日し、僕達に演出していく中で、もちろんパンフレットやチラシにも書かれていることですが、船の悲劇ではなく、そこに生きた人達の物語であるということを僕達キャストそれぞれがそれぞれの役で解釈しながら演じてきました。
ですが、僕達が演じたのは、先ほど犠牲者の名前がありましたが、ほんの一部です。
きっとそれぞれにもっと色々な物語があったはずですし、ちゃんと起きた事実をしっかり受け止めながら、一日一日僕達も命を懸けて演じてきました。
今日でこのミュージカルは終わってしまいますが、僕達もそれぞれの活動の中で、命を懸けてでもやらなければいけないことがあると胸に刻みながら、それぞれの活動に邁進していきたいと思いますので、今後とも応援よろしくお願いいたします。
本日はどうもありがとうございました!