2014年12月アーカイブ
■『ロンドン版 ショーシャンクの空に』vol.7■
いよいよ明日開幕する『ロンドン版 ショーシャンクの空に』。
本日12月10日、最終舞台稽古中のキャストが報道陣の前で意気込みを語りました。
その会見の模様をレポートします。
アンディ・デュフレーン役、佐々木蔵之介さん。
「20年近く無実の罪で収容されているのですが、"ナントカ"する囚人です。...結末は(映画などで)知ってらっしゃる方も多いと思うんですが(笑)」と演じる役どころをボカしつつご紹介。
レッド役、國村隼さんは
「レッドは囚人の中では古参の方で、調達屋をやっています。本当はルール違反なんですが、日常品から何から、囚人たちが欲しがるものを外から調達して、それで囚人の仲間の中でポジションを得て、生き延びていくキャラクターです。その彼がアンディと出会うことで変わっていきます」と説明しました。
全世界での累計発行部数はなんと3000万部超え。
ジャパン・カルチャー"MANGA"を代表する人気漫画『DEATH NOTE』がミュージカル化されます。
しかも音楽を担当するフランク・ワイルドホーンをはじめ、作詞・脚本もブロードウェイの一流のクリエイターが手掛け、日本から世界に発信していく一大プロジェクトになるという注目作!
この注目公演『デスノート THE MUSICAL』で主人公の夜神月(やがみ らいと/=キラ)をWキャストで演じる、浦井健治さんと柿澤勇人さんにお話を伺ってきました。
【『デスノート THE MUSICAL』バックナンバー】
●浦井健治×柿澤勇人INTERVIEW●
――今回、おふたりは主人公・夜神月にWキャストでキャスティングされましたが、初共演は今年の夏に上演された[title of show]でしたね。共演は楽しかったですか?
浦井・柿澤「楽しかったでーす!」
浦井「"福田組"(演出の福田雄一を中心としたカンパニー)という、本当にみんな仲が良く、すごく強い絆で結ばれていた座組だったというのもあるのですが、僕はこの時初めて声帯出血というものをして、声が出なくなってしまったんです。その時本当にカッキー(柿澤)に助けられました。(柿澤に)本当にあの時はありがとう! それにお芝居に真正面から向き合っているカッキーには、とても信頼を寄せている部分があるんです。しかも演技は、体当たりもできるし、MAXまで振り切れるかと思えば逆に役をゼロにまで削ることができる技術を持っている。役者として凄い人だなと思いながらいつも見ています」
浦井健治
柿澤「僕も[title of show]を一緒にやれてよかった。今、声が出なくなったという話がありましたが、僕だったら精神的にも参って立ち直れないんじゃないかと...」
浦井「(間髪入れずに)そんなことないよ、大丈夫だよ!」
柿澤「いや、言葉じゃ簡単に言えますが、相当辛かったと思うんですよね。それなのに絶対にそういう顔は見せない。まわりに心配させない、声が出ていないのにみんなに声をかける。そういう姿勢に本当に涙が出るくらい感動して、カッコいいなと思いました。舞台上の芝居ももちろんですが、役者としての居方、スタッフ・キャストとの接し方なんかもすごく勉強させていただきました。[title of show]は楽しい思い出しかないです。今回はWキャストということで同じ役なんですが、楽しみだし、頼れると思うし、Wキャストの利点を活かして、ふたりで夜神月というものを作れたらなと思っています」
2013年、実際のホストクラブ同様の「指名制」や「ランキングシステム」の導入で話題を呼んだ舞台「私のホストちゃん」が新たに《血闘!福岡中洲編》として12月5日から上演中だ。伝説のホスト「華音(かのん)」を演じるのは松岡充。
前作に引き続き、総合プロデュースを務めるのは放送作家の鈴木おさむ。また脚本・演出は拙者ムニエルの村上大樹が担当する。
東京の病院で余命半年を申告された華音が福岡・中洲の老舗ホストクラブ「GALAXY」の門を叩くところから物語は始まる。
華やかなホストの世界と、それに魅了される女たち。
友情や裏切り、様々な葛藤が描かれるので、ストーリーとしても楽しめる上、ランキングシステムによってフィナーレを変更させるイベントなど観客を飽きさせない演出が満載だ。
東京は12月4日まで日本青年館大ホールで、12月26日、27日には大阪・森ノ宮ピロティホールで公演される。
以下の動画は囲み取材と、公開舞台稽古の様子を収録・編集したもの。
音楽劇・ミュージカルなどで鍛えた松岡充の歌声が心地よかった。
(撮影・編集・文:森脇孝/エントレ)
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◆東京公演
公演期間:2014/12/5(金) ~ 2014/12/14(日)
会場:日本青年館 大ホール
◆大阪公演
公演期間:2014/12/26(金) ・ 2014/12/27(土)
会場:森ノ宮ピロティホール
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■『ロンドン版 ショーシャンクの空に』vol.6■
開幕が目前に迫ってきました『ロンドン版 ショーシャンクの空に』。
本日は、W主役を務める佐々木蔵之介さんと國村隼さんのインタビューをお届けします。
佐々木さん演じるアンディは妻とその愛人を殺害した罪でショーシャンク刑務所に収監された元銀行家。
刑務所という理不尽な環境の中でも希望を持ち続ける男です。
一方で國村さん扮するレッドは刑務所生活も長く、調達屋として暗躍するなど、刑務所という理不尽な居場所に折り合いをつけ落ち着いてしまっている男。
そんな彼も、アンディの存在に影響されていくことになります。
映画でもよく知られるこの物語、おふたりはどんな思いで作品に向き合っているのでしょうか。
● 佐々木蔵之介&國村隼 INTERVIEW ●
――映画でも非常に有名な作品です。この作品に出演が決まった時のお気持ちは?
佐々木「まず戯曲がとても面白かった、魅力的だったのが第一なのですが、多くの方が知っている作品に出演できるということは僕の中で大きかったですね。映画でもよく知られている作品というのは、わりと演劇の入門的にはいいんじゃないかと思って、それは楽しいことだなと思いました」
國村「入門的に...?」
佐々木「演劇作品を観たことがない方でも、あの作品だったら知ってる、と劇場に来ていただける可能性があるというか。門戸が広く、敷居が低い作品だなと思ったんです」
國村「ああ、なるほど。僕は単純に、映画の『ショーシャンクの空に』が大好きだったし、皆さんが映画でよくご存知の作品の舞台、というのはすごく面白いなと。しかも自分の役は、モーガン・フリーマンがやっていたレッドというキャラクター! レッドという男はやっぱり魅力的やなと思いますので、やりたいなと思いました」
ミナモザファンの皆さま、はじめまして。キャラメルボックスの大森美紀子です。
今回、ミナモザに初参加させていただきました。 めちゃミナモザライフを楽しみにしていたのに、私ったら、何年ぶりかに発熱し、とってもとってもご迷惑をかけてしまいました。
そして治りも信じられないほど遅いーーー。くっそぉーー。何やってんだー!
そんなこんなで、今日の稽古の報告です。
今日は稽古場に可愛いお客さまがあらわれました。
顕史郎さんのお嬢さんの百合ちゃんです。百合ちゃんは小4の女の子。
稽古場にくるやいなや、我らの演出家の美咲ちゃんのホッペをプニプニ突っつきだし、いきなりドキモををぬかされました。どうやら、美咲ちゃんのホッペはめちゃ気持ち良いらしいー。
百合ちゃんはみんなとも、物怖じなく接してくれて、通し稽古見学後も、女子会と称して一緒にお蕎麦(又はうどん)を食べに行きました。
本当に可愛らしいー。
あの笑顔をみていたら、百合ちゃんが大人になっていく、これから先の未来は笑顔で過ごせる世界にしないといけないよね、あの笑顔を無くしてはいけないよね。と改めて感じました。
未来は今が作ります。私たち大人が子供たちの未来を作るんですよね。
頑張れ、大人たち。頑張ろう、大人たち。そんなコトを可愛いお客さまは公演前にもう一度実感させてくれました。
瀬戸山美咲の色々な想いが溢れでる作品になりました。
まだ、私はそれを体現できていないけど、頑張ります。明日は最後の稽古だぁー。
まだ本番までは4日もあるよ。
是非、『みえない雲』観にいらして下さいね。
お待ちしています。
ミナモザの稽古も、いよいよ大詰めとなってきております。
投稿するのは本日も、すみません、間瀬です。
三軒茶屋に毎日集まって、稽古、稽古の日々、俳優も作家も、少し疲れを感じるころでしょうか。
ひと月前は、まだ他人だった今のメンバーと、気がつけばガッツリ組んで、この『みえない雲』という作品に挑んでいます。
少し、僕が個人的に感じていることを書かせていただきますね。
この作品には、主人公以外にも、色々な人物が出てくるんです。
与えられた役をどう生きるかが、俳優の仕事だと思うのですが、わたしは、親として子供の身を案じなければなりません。
「この子の体調はよくなるんだろうか、顔色がわるいんじゃないか......」
「この子の体調はよくなるんだろうか、顔色がわるいんじゃないか......」
そんなことを考えながら芝居をしていると、今の日本の原発や災害の状況で、例えば姉の子供に「この社会は生きていくのに、すごくいいんだよ」と、僕は言えるんだろうか......と、ふと考えます。
人は必ず、この世からいなくなる。
だから自分の生きてる時代が平和でよければそれでいいじゃんと言ってしまいそうになるけど、それもどうだ、美しくないな......。
ぐるぐるぐるぐる考えて、今日も『みえない雲』の現場に。
目の前にいる人に、ご縁と感謝を感じながら。
創作の現場は、大人がぎゅっと集まって、上演が終わればサッと解散。そのはかない感じが、ちょっぴりさみしいですけど、いいかもです。
目の前にいる人に、ご縁と感謝を感じながら。
創作の現場は、大人がぎゅっと集まって、上演が終わればサッと解散。そのはかない感じが、ちょっぴりさみしいですけど、いいかもです。
12月10日から『みえない雲』、三軒茶屋シアタートラムにて、お待ちしております。
あ!宝塚歌劇団出身の陽月華さん、 奮闘してます!
是非ご覧ください。
12月12日(金)より大阪・ナレッジキャピタル ナレッジシアターにて開幕する、ダンスエンタテインメント集団・梅棒(うめぼう)の最新作舞台『男なら、やってやれ!!』。台詞を用いず、J-POPのヒット曲に乗せたアグレッシブなダンスで物語を紡いでいく梅棒。表情と動きだけで喜怒哀楽を表現し、観客を熱狂の渦に巻き込むその斬新なスタイルは多くの話題を呼び、11月の東京公演(世田谷パブリックシアター ※7ステージ)では連日、大盛況となった。
梅棒の『男なら、やってやれ!!』特設サイトには、東京でその舞台を目撃した各界の著名人から続々と応援コメントが到着。劇団ヨーロッパ企画の主宰であり、劇作家、演出家、構成作家としてマルチな才能を見せる上田誠は「離れ業に驚き、カーテンコールは真似したくなりました」と絶賛する一方、同じ舞台人としての"収穫"もあったとコメント。そして、FM802のDJ、野村雅夫は「梅棒の摩訶不思議フォーマット...これは発明だ!」と、初めて触れた梅棒の世界観に夢中になったそうだ。同じくFM802のDJ、大抜卓人は「コンサートのように芝居を楽しめた」と新感覚だったそうで、「ハイテンション度合いは...大阪でも絶対ウケます!」と太鼓判を押した。関西版D-BOYS劇団Patchの山田知弘も梅棒初体験にして、「最高のエンタテイメントと思える、味わわないと勿体無い新体感の舞台。関西の人は絶対好きだと思います!」と、大抜同様、関西人の肌に合うと請け負った。また、DJの中島ヒロトも「本当に新しくて面白い! 今後の作品にも期待!」と早くも彼らの虜となったようだ。
■『ロンドン版 ショーシャンクの空に』vol.5■
『ロンドン版 ショーシャンクの空に』稽古場レポートの続きです!
★稽古場レポートPart1はこちら
稽古場全景はこんな感じです。
冒頭に近いひとコマ。
俳優さんたちがドラム缶やバケツを叩いて鳴らす音は、雨音のようでもあり、彼らが抱える鬱屈した気持ちが破裂しかかっているようでもあり。
確かに映画版は名画中の名画ですが、こういう表現方法は演劇ならではの面白さであり、映画とはまた違う『ショーシャンクの空に』なのです。
基本、刑務所内のシチュエーションですが、ダイナミックに様々な顔を見せていきそうです。
場面が変わるとずいぶんイメージが変わりました。
ショーシャンク刑務所に連れてこられた、佐々木蔵之介さん演じるアンディ。
そしてアンディに何かと絡むレッド、國村隼さん。
まだ最初の方のアンディは、無口で静かな存在です。
アンディが口を開いたところで「しゃべったぞ、こいつ!!」というような反応も。
30-DELUX(サーティーデラックス)と劇団朱雀。
同じ演劇というジャンルでも、なかなか交流のなさそうな小劇場界と大衆演劇が融合し、この冬、合同公演を開催します。
作品は『オレノカタワレ~早天の章~』。
大衆演劇の一座「劇団時座」を舞台に、座長の息子として将来を期待された青年・時枝三四郎と、時座に入り役者としての才能を開花させた青年・風祭ジョー、ふたりの才能ある若者の運命の邂逅を描いた物語です。
この作品で、三四郎とジョーの2役をWキャストで演じる天野博一と早乙女友貴、
さらに"両座長"30-DELUX主宰・清水順二、劇団朱雀の座長・葵陽之介、
また劇団朱雀の看板俳優であり、本作にはトリッキーな役回りで出演する早乙女太一、
5名のインタビューを敢行してきました!
【バックナンバー】
● INTERVIEW ●
――まず今回の作品ですが、30-DELUXさんからのラブコールだったんでしょうか?
清水「そうですね、ラブコール的なものは贈りました。もともと知り合いではあったのですが、僕が何か一緒にやりたいですねと持ちかけました。その中で、実はその昔に僕は劇団朱雀さんを観たことがあります、すごく参考にさせていただいて作った『オレノカタワレ』という作品があって...というお話をして、と、そんなところから始まっています」
陽之助「それに清水さんのおっしゃることが私の思いと一緒だったので、ぜひともやらせていただきたいと言いました。というのは、何よりも次の世代の子を育てていかなければならないというのは、すごく私も感じていたんですよ。清水さんもそういう考えを持たれていて、ならばふたつの力を併せて作品を作りませんか、と。『オレノカタワレ』という作品については、内容を訊いて、それは面白そうですね、ということで「やりましょう!」とスタートしました」
■『ロンドン版 ショーシャンクの空に』vol.4■
映画でも有名な感動作を舞台化した、『ロンドン版 ショーシャンクの空に』。
出演は男優ばかり、18名。
W主演の佐々木蔵之介さん、國村隼さんのほかにも、個性の強い骨太な俳優が集結しました。
まずは、そんなキャストをご紹介。
アンディ・デュフレーンは、佐々木蔵之介さん。
妻とその愛人を殺害した罪で収監されたアンディ。
絶望しかないと思われたショーシャンク刑務所の中で、彼はさまざまな闘いを不屈の精神で続けていきます。
まずは刑務所内に図書館を作ることからはじまった彼の行動は、刑務所内を少しずつ変えていき、他の囚人たちの心にも変化をもたらしていきます。
そして、最後に彼が起こした行動は...。
最後に"希望"を感じさせる彼の存在ですが、まだ前半はおとなしい、ひとりの囚人。
"絶望"を漂わせる佐々木さんの表情が、物語後半にはどう変化していくのでしょうか...。
あと佐々木さん、アンディの「元・銀行家」という肩書きがぴったりな気がします!
映画ではモーガン・フリーマンが演じたレッド役は、國村隼さんが扮します。
刑務所内で、調達屋として暗躍しているレッドは、他の囚人とは少し違うアンディに興味を抱きます。
國村さんはよく響く大らかな声。
長らく服役している重鎮感、さらにそこを居所として落ち着いてしまった人の妥協と諦めが伝わってきます。
アンディとレッド、静かな友情も見どころ!