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2019年は、2010年4月に没した井上ひさしの没後10年目のメモリアルイヤーです。こまつ座では「井上ひさしメモリアル10(テン)」として、幻の初期作から最後の書き下ろし戯曲『組曲虐殺』まで、綺羅星のような作品を上演して参りました。こまつ座&ホリプロ公演『組曲虐殺』は、プロレタリア文学の旗手・小林多喜二の生涯を、彼を取り巻く愛すべき登場人物たちとの日々を中心に描いた作品です。一人の内気な青年が、なぜ29歳4ヶ月で死に至らなくてはならなかったのか。

明るさと笑いと涙に包まれつつ、現代社会を鋭く照射する音楽劇が本日10月6日開幕致しました。

『組曲虐殺』01・井上芳雄_350.jpg

初演、再演ともに数々の演劇賞を受賞した名作!

≪2009年初演≫

第17回読売演劇大賞・芸術栄誉賞(井上ひさし)、最優秀スタッフ賞(小曽根真)、優秀演出家賞(栗山民也)、優秀作品賞

≪2012年再演≫

第63回芸術選奨文部科学大臣新人賞<演劇部門>・第20回読売演劇大賞優秀男優賞(井上芳雄)、同賞最優秀女優賞(高畑淳子)、第47回紀伊國屋演劇賞個人賞(神野三鈴)を受賞

母や弟や恋人や同志たちもとへ、

彼は死体となって戻ってきた。

コメカミの皮が剥ぎ取られている。

頬には錐で突き刺された穴がある。

アゴの下が刃で抉られている。

手首に足首に縄目のあとがあるのは

天井の梁から吊されて拷問されたからだ。

下腹部から大腿部にかけてが、

陰惨な渋色に変色している。

陰茎も睾丸も同じ色で、しかも、

大きく膨れ上がっている。

同志の中に医者がいて、丹念に調べた。

「この変色は、弓の折れか棍棒で、メッタ打ちに

撲りつけられてできた内出血のあとです。

錐を突き立てたような傷あとが二十近くもありますが、

これらは畳屋で使う針を突き刺して抉ったものでしょう」

右の人指し指が折れてぶらぶらしている。

『蟹工船』のような小説を、

二度と書けないようにするために、

刑事たちがへし折ってしまったのだ。

同志たちは後日の証拠のために、

何枚も写真を撮った。

おしまいに同志の千田是也と佐土哲二が、

ていねいにデスマスクをとった。

――――井上ひさし

演出:栗山民也コメント

今、ゲネプロを終え、自宅に戻った。早速、ビールを開ける。ものすごい熱がまだ体全体に残っている。舞台の時間は、これだからやめられない。

 今回の舞台は7年ぶりの再々演だが、今までと随分と違った世界に見えた。2人の新しい俳優が参加してくれたこともあるが、皆7つ歳をとって、多喜二のあの暗黒の時代を通し、この歪んだ今の時代へと皆が正直真っ直ぐ向き合っているように思えた。勿論、井上ひさしの言葉が目の前にあってのこと、その一つひとつの言葉が、今の時代にとても強く痛く響くのだ。初演の時の台本の裏表紙に書き留めていた多喜二の言葉を、また思い出す。「革命とは、この田口タキという人を幸せにすることだ。」

 とにかくゲネプロの今夜、6人の俳優と1人のピアニストによるセッションは、一つの熱い塊になった。足し算ではなく掛け算で、舞台の温度はぐんぐんと上る。あとは観客の皆さんとのぶつかり合いで、この作品がもっと新しく大きく成長していくことを心から望む。

『組曲虐殺』06・山本龍二、井上芳雄、上白石萌音、高畑淳子、神野三鈴、土屋佑壱_350.jpg

音楽・演奏:小曽根真コメント

今回は上白石さん、土屋さんという新しいファミリーメンバーを迎えての再々演になりますが、栗山さんも、僕も、役者さん全員も、新たなインスピレーションをいただいたことで、今までよりも重心が低く、もう一歩も二歩も深い所まで届いたことを感じます。きっと井上先生が描きたかった世界、観客の皆さんにお伝えしたかったメッセージをよりクリアに伝えることのできる作品に仕上がったのではないかと思います。まさしく今の時代に生きている皆さんの心に、先生が鳴らし続けた警鐘が共振するのではないでしょうか。大切なことは、これは生でしか経験できないということです。おそらく、映像で観てもこの作品の良さは100%伝わらないでしょう。皆さんも、井上先生の仰る「運命共同体」として、生でこそ得られるものを感じるため、ぜひ劇場に足をお運びください。

『組曲虐殺』05・小曽根真_350.jpg

主演:井上芳雄コメント

初演のとき僕は30歳で、多喜二と同年代でした。

それからずっと僕の中には多喜二と井上ひさしさんがずっといて、2人に恥ずかしくない自分でありたいと思って生きてきた気がします。今振り返ってみると「組曲虐殺」は自分が演劇をやる意味に気づかせてくれた、大きな転機となった作品です。すべての舞台は現代社会と繋がっていて、僕たちがお芝居をする意味を明確にしなければ、未来に繋がらないことを学びました。この10年で、結婚し子供もできて自分自身の環境も大きく変化しました。井上さんや多喜二から「綱を渡された者」の1人として、未来に希望があることを信じ、今の時代に僕が演じる多喜二にしなければと決意を新たにしています。

『組曲虐殺』02・井上芳雄_350.jpg

今回の再々演より初出演:上白石萌音コメント

井上ひさしさんの台詞は、口に出してみて改めて言葉の強さがわかりました。

今はこの作品の一部になれることが嬉しく、演じているとき、本当に幸せです。

全部の瞬間と言葉が本当に尊いと感じます。

私の演じる瀧子はあまり言葉を持っていない子なので、一言一言にシンプルで強い思いが込められています。それが難しい部分でもあるのですが、瀧ちゃんの信念を大切にしていきたいと思っています。自分で飾らず、台本に書かれてあることを全部そのまま受け取って、そのまま発すれば良いんだと稽古中に気付きました。全部井上先生の本に書いてあるんだなと。

タイトルが怖いので身構えていらっしゃる方もいるかもしれません。決して多幸感に満ちた時代ではないけれど、幸せになりたいと思って必死に生きていた人たちのお話です。

一緒になって一喜一憂してもらえたら嬉しいです。

そして言葉のもつ力と、音楽素晴らしさを存分に体感していただきたいです

『組曲虐殺』03・井上芳雄、上白石萌音_350.jpg

公演概要

作:井上ひさし  

演出:栗山民也

音楽・演奏:小曽根 真

出演

小林多喜二(作家):井上芳雄

田口瀧子(多喜二の恋人):上白石萌音

伊藤ふじ子(多喜二の妻):神野三鈴

山本正(特高刑事):土屋佑壱

古橋鉄雄(特高刑事):山本龍二

佐藤チマ(多喜二の実姉):高畑淳子

期間:2019/10/6(日)~10/27(日)

会場:天王洲 銀河劇場

主催・企画制作:こまつ座/ホリプロ

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※福岡、大阪、松本、富山、名古屋公演あり

撮影・宮川舞子

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女優、朴璐美がプロデュースする演劇製作団体「LAL STORY」が10月に上演する、テネシー・ ウィリアムズ作「さけび」。そのビジュアル撮影が去る8月、都内で行われた。

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今回、フライヤービジュアルのデザインを担当するのは、数々の舞台公演のフライヤービジ ュアルを手がけているグラフィックデザイナー、山下浩介氏。 今回も演出を担当する東憲司(劇団桟敷童子)と、朴がタッグを組んだ舞台「夏ノ方舟」「透 明な血」「死と乙女」でも宣伝美術を担当し、その全てのビジュアルが好評を得た。

またカメラマンも、同じく数々の舞台公演や雑誌のビジュアル撮影を担当する神ノ川智早氏が担当。難解作である「さけび」の世界観をたった1枚の紙面の凝縮すべく、強力なスタッフ陣が結集した。

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今回のビジュアルイメージは「離れたくても離れられない」「逃れたくても逃れられない」。 作中の兄妹の関係性、そして作品に込められたテネシーの想いを表現すべく、試行錯誤が繰り返された。

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特に今回こだわり抜いたのが、顔の揺れ。微妙な表情の変化や、顔を動かす速度、向きで印象が全く変わってしまい、フェリース役の山路和弘(青年座)やクレア役の朴も苦戦した様子だった。

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それでも、何度も何度も繰り返していくうちに、作品の雰囲気を感じられる写真が撮れ始め、その度に歓声があがった。

写真の1枚1枚にそこまで大きな違いが無いにもかかわらず、ほんの僅かな違いにも敏感になり、納得がいくまで徹底的に追求するその様子に、LAL STORYのモノ作りに対する妥協なき姿勢が垣間見られた。

そして、芝居の稽古に負けず劣らずの熱量をかけて作られたそのフライヤービジュアルには、「さけび」の難解さと奥深さが両立し、テネシーがこの作品に込めた想いが息づいたものに 仕上がっている。

果たして、このビジュアルからどのような劇世界が立ち上がり、たった2人の出演者がどのように表現するのか。興味は尽きない。

チケットは、現在発売中。

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《公演概要》

LAL STORY PRODUCE-sp-「さけび」

2019年10月17日(木)~27日(日) サンモールスタジオ

作 : テネシー・ウィリアムズ

演出 : 東憲司(劇団桟敷童子)

出演 : 山路和弘 朴璐美

http://sun-mallstudio.com

公式HP

http://lal-story.wixsite.com/cry00

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現在歌舞伎座にて「芸術祭十月大歌舞伎」が上演中です。

第74回文化庁芸術祭参加公演として上演されている、夜の部を観劇してきました。

 

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演目は、通し狂言『三人吉三巴白浪(さんにんきちさともえのしらなみ)』舞踊『二人静(ふたりしずか)』のふたつです。

『三人吉三巴白浪』を歌舞伎座で序幕から大詰まで通しで上演するのは2004年以来、15年ぶり。

同じ"吉三"という名を持つ3人の盗賊たちと、百両の金と短刀をめぐる因果話を描いています。

和尚吉三を尾上松緑、お坊吉三を片岡愛之助、お嬢吉三を尾上松也(偶数日)と中村梅枝(奇数日)がダブルチャストで勤めます。

通称『三人吉三』と呼ばれる本作は、河竹黙阿弥の代表作のひとつと言われ、特に序幕の「大川端庚申塚の場」は上演回数も多く非常に人気があります。

振袖姿の美しい女に化けた男=お嬢が、正体を現して「月も朧に白魚の~」と謳うように聞かせる七五調の名台詞は、大向こうから「待ってました!」と声がかかるほど有名な場面。

他にも、百両の金を巡って斬りあっていたお坊とお嬢を諌める和尚の男気や、3人が兄弟の契りを結ぶ場面も粋な演出で、見どころ満載です。

 

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 ▲『三人吉三巴白浪』
(左よりお嬢吉三=尾上松也、和尚吉三=尾上松緑、お坊吉三=片岡愛之助)

 

けれども、『三人吉三』の本当の面白さは、物語そのものにあります。

「庚申丸」と呼ばれる名刀、そして百両の金にまつわる因果話は、彼らの親の代にまで遡るなかなかに根深い話なのです。

主人と従者、親と子、男と女、悪事と祟り、、、様々な要素が絡まりあう中、巧妙なパズルを解き明かしていくようにやがてひとつに繋がっていくと......抗いようのない宿命を背負った3人の姿が浮き彫りになっていきます。

ストーリー展開の巧みさや、ままならない運命に翻弄される登場人物たちの切ない思いは、通し上演で観てはじめて全貌がわかる仕掛けなのです。

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P9301947 (1).JPG左からG2、中村七之助、尾上菊之助、スタジオジブリの鈴木敏夫代表取締役プロデューサー、松竹の安孫子正代表取締役副社長

12月に新橋演舞場で上演される新作歌舞伎『風の谷のナウシカ』の製作発表記者会見が9月30日に行われた。会見には、尾上菊之助、中村七之助、スタジオジブリの代表取締役プロデューサー鈴木敏夫、松竹の代表取締役副社長安孫子正、演出のG2が登壇した。

漫画『風の谷のナウシカ』は、宮崎駿が1982年から雑誌『アニメージュ』で連載を開始し、1994年に完結した全7巻の作品。舞台となるのは、"火の七日間"と呼ばれる戦争によって産業文明が滅び、大地は腐海に覆われ、人間同士が争い続けている世界。"風の谷"の族長の娘ナウシカがさまざまな困難に立ち向かう姿が描かれ、連載途中で映画化されて以来、日本のみならず世界中で愛され続けている。

ナウシカコミック.jpg原作『風の谷のナウシカ』全7巻(徳間書店刊)©Studio Ghibli

会見では、原作漫画全7巻を歌舞伎舞台化し、昼の部・夜の部を通して披露することが発表された。主人公のナウシカ役を務める菊之助は、「5年前からスタジオジブリさんに歌舞伎化をお願いし、製作準備をしていました。今、上演の発表ができることに武者震いをしています」と感慨深く語った。

さらに続けて「環境問題や遺伝子問題といった壮大なテーマを持つ『風の谷のナウシカ』を歌舞伎で表現すると、どのような化学反応が起こるのか、とてもワクワクしています。久石譲さんの曲も何曲かお借りして、和楽器で演奏します。ジブリのファンにも歌舞伎のファンにも絶対に納得していただける作品にしたいですね」と意気込んだ。

P9301908 (2).JPG上演に向けての意気込みを語る菊之助

トルメキアの皇女・クシャナを演じる七之助は、「兄がジブリの大ファンで、ナウシカが初恋の人だそうです(笑)。以前『かぐや姫の物語』で私が御門の声をさせていただいたときも大喜びしていました。それから時を経て、ジブリ作品を自分たちのホームである歌舞伎で上演させていただけることを本当に嬉しく思います」と喜びを語った。

さらにクシャナについて「きっと皆さんの思うクシャナは、悪人のイメージですよね。でも、原作では『生きるためにはこの道を進むしかない』と苦しむかわいそうな一面もある。単なる恐ろしい悪役ではなくて、クシャナの心の揺れも表現していきたいです」と思いを巡らせた。

P9301924 (2).JPGトルメキアの皇女・クシャナを演じる七之助

スタジオジブリの鈴木は、「『風の谷のナウシカ』は宮崎にとって大事な作品。いままで実写化のお話もすべてお断りしていました。菊之助さんから歌舞伎化のお話をいただいたときも、宮崎が断ってしまうと思っていましたが、『やろうよ』と言ったので驚きましたね。歌舞伎を舞台化するにあたって宮崎が出した条件はふたつ。ひとつは『風の谷のナウシカ』というタイトルを変えないこと。もうひとつは僕が会見に出ることです(笑)」と話した。さらに、「楽しい仕事になると感じています。期待しているので、いい作品を作ってください!」とエールを送った。

P9301867.JPG『風の谷のナウシカ』への思いを語るスタジオジブリ鈴木

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原作は、三田誠によって描かれる正統かつ至高の魔術ミステリー。TVアニメも放映し、さらなる盛り上がりを見せている人気作品の舞台化作品である、音楽劇「ロード・エルメロイⅡ世の事件簿 -case.剥離城アドラ-」

 

毎週末、SNSにて解禁していたキャラクタービジュアルが遂に全員分解禁。また、全キャストが集合した舞台キービジュアル第二弾が発表となった。

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▲今回解禁となった舞台キービジュアル第二弾

©三田誠・TYPE-MOON / LEM STAGE PROJECT

松下優也演じるロード・エルメロイII世と青野紗穂演じるグレイの背後には、エルメロイ教室の面々や、剥離城アドラに集結する魔術師たちが顔を揃えた重厚なビジュアルとなっており、本作舞台で描かれる物語への期待が高まる。

10/7(月)12時から公式サイト(https://stage-elmelloi.com/)にてチケットのオフィシャル先行を受付予定。この機会をお見逃しなく。

 

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【Introduction】

とある極東の地方都市にて行われた魔術儀式・聖杯戦争。あらゆる願いを叶えると言われる万能の願望機・聖杯を巡って行われたその戦いを、征服王イスカンダルとともに駆け抜けた少年がいた。その名はウェイバー・ベルベット

時を経て少年は青年となり、かつての師が冠したロード・エルメロイの名を受け継ぐこととなる。魔術師たちの総本山・時計塔で、「ロード・エルメロイⅡ世」として教鞭を執る彼の元に舞い込む様々な事件。現代の常識でははかり知れない、魔術の世界で引き起こされる出来事に、内弟子の「グレイ」とともに立ち向かっていく――。

原作は、三田誠によって描かれる正統かつ至高の魔術ミステリー。2019年7月からはTVアニメの放送を控える人気作品が、待望の舞台化。脚本に斎藤栄作、演出に元吉庸泰、そして総合演出にはウォーリー木下という豪華スタッフ陣に加え、出演者には俳優・アーティストとして確かな実力を持つ、松下優也青野紗穂を迎える。そして、納谷健百名ヒロキ木戸邑弥玉置成実花王おさむ壮一帆ら華やかで実力も備えた面々が顔を揃える。

神秘と幻想、魔術と謎の交錯する音楽劇「ロード・エルメロイⅡ世の事件簿」、いざ開幕。

  

  

【STORY】

『時計塔』。

それは魔術世界の中心。貴い神秘を蔵する魔術協会の総本山。

この『時計塔』において現代魔術科の君主ロードであるエルメロイⅡ世は、

とある事情から剥離城アドラでの遺産相続に巻き込まれる。

城中に鏤められた数多の天使、そして招待者たちそれぞれに与えられた

〈天使名〉の謎を解いた者だけが、剥離城アドラの『遺産』を引き継げるというのだ。

だが、それはけして単なる謎解きではなく、『時計塔』に所属する

高位の魔術師たちにとってすら、あまりにも幻想的で悲愴な事件のはじまりであった──。

 

【公演日程】

<プレビュー公演>

□会  場 : 市川市文化会館 大ホール

□公演日程 : 2019年12月15日(日)17:00開演

□チケット : S席:8,000円 A席:7,000円(全席指定・消費税込)

※未就学児童入場不可

<東京公演>

□会  場 : なかのZERO 大ホール

□公演日程 : 2019年12月19日(木)~23日(月)

□チケット : S席:9,000円 A席:8,000円(全席指定・消費税込)

※未就学児童入場不可

<大阪公演>

□会  場 : サンケイホールブリーゼ

□公演日程 : 2019年12月26日(木)~28日(土)

□チケット : S席:9,000円 A席:8,000円 [ブリーゼシート:7,500円](全席指定・消費税込)

※未就学児童入場不可

<福岡公演>

□会  場 : 久留米シティプラザ ザ・グランドホール

□公演日程 : 2020年1月11日(土)・12日(日)

□チケット : S席:9,000円 A席:8,000円 [バルコニー席:7,500円](全席指定・消費税込)

※未就学児童入場不可

<東京凱旋公演>

□会  場 : 新宿文化センター 大ホール

□公演日程 : 2020年1月17日(金)~19日(日)

□チケット : S席:9,000円 A席:8,000円(全席指定・消費税込)

※未就学児童入場不可

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文学座公演『一銭陶貨~七億分の一の奇跡~』で瀬戸の陶芸一家の長男・加藤和雄を演じる亀田佳明と次男・加藤昭二を演じる奥田一平です。

立ち稽古が始まり3週間が経ち、本番まで2週間を切りました。

仮の装置を立て込み、稽古続いております。

一場、一場丁寧に当たり、確認していきます。

時には演出家・俳優・スタッフ共に意見を交わしながら検証しております。

今回の物語は瀬戸が舞台となっており、三河弁の持つ独特な暖かさと人情味があります。

その言い回しに役者の表現が引っ張り上げられる感覚も多々あります。

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実際に演じる上で陶芸の知識や技術を学ぶため、陶芸家の町田裕也さんという方の陶房に足を運び、陶器を作っていく工程をご指導いただきました。

台詞の中に、「土練り3年、ろくろが10年、釉掛け5年、釜焼き7年」とあるように一朝一夕にはいかない世界であると痛感しています。

戦時下の厳しい状況の中を、力強く、懸命に生きようとする人々の滑稽さや儚さを感じて頂けるのではないかと思います。

①陶芸のお勉強に行った時の写真.jpg▲陶芸のお勉強に行った時の写真

②陶芸のお勉強A.jpg▲陶芸のお勉強

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最後に各人物写真に名前と役名を付けてご紹介します。

1 鵜澤秀行(井上公人役).jpg▲鵜澤秀行(井上公人役)

2 奥山美代子(加藤トヨ役).jpg▲奥山美代子(加藤トヨ役)

3 奥田一平(加藤昭二役).jpg奥田一平(加藤昭二役)

4 亀田佳明(加藤和雄役).jpg 亀田佳明(加藤和雄役)

5 高橋ひろし(田中次郎役).jpg▲高橋ひろし(田中次郎役)

6 中村彰男(加藤嘉男).jpg中村彰男(加藤嘉男)

7 平体まひろ(水沢秋代).jpg平体まひろ(水沢秋代)

8 吉野実紗(田中みつ役).jpg吉野実紗(田中みつ役)

9 松本祐子(演出家).jpg松本祐子(演出家)

文学座のブログにて毎日「一銭陶貨」の稽古場情報や陶芸に関する情報も掲載しておりますので、そちらもお読みいただければ幸いです。

https://ameblo.jp/bungakuza-issen/

では劇場にてお待ちしております。

◆公演概要◆

【タイトル】文学座公演 『一銭陶貨 ~七億分の一の奇跡~ 』

作:佃 典彦 演出:松本祐子

【日程】2019年10月18日(金)~10月27日(日)

【会場】紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA

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新国立劇場は、小川絵梨子芸術監督が2シーズン目を迎え、個人と全体(=国家や社会構造、集団のイデオロギーなど)の関係性をテーマにしたシリーズ"ことぜん"で幕開け! 第1弾として、五戸真理枝の演出により、ゴーリキーの「どん底」が新訳で上演される。9月中旬、初日を約2週間後に控えた稽古場に足を運んだ。

20世紀初頭に書かれた戯曲で、黒澤明により同名の映画に翻案されたことでも知られる本作。社会の底辺と言える木賃宿に集う人々が巻き起こす悲喜こもごもの出来事が描き出される。

日本でも文学座、自由劇場、俳優座などにより、繰り返し上演されてきた「どん底」だが、五戸は21世紀のいま、本作をあえて上演するという"現代性"を強調すべく、オープニングからある仕掛けを施している。物語の舞台はあくまでも現代日本であり、車が頭上を通り過ぎていく高速道路の高架下で、金網や「安全第一」と書かれた工事用のフェンスが立てかけられた場末の地。そこに、とある劇団のメンバーたちが集まり、「どん底」を上演するという構造になっている。

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この日、まず稽古が行われたのは、オープニングから第1幕にかけての部分。仕事をする者、寝転がったまま悪態をつく者、病に苦しむ者、酔っぱらったままの者、そんな彼らに怒りを露わにする者...木賃宿に暮らす面々の暮らしぶり、朝の様子が描写される。貧しさとみすぼらしさが際立つが、不思議と暗い感じはない。

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本作はそもそも、特定の主人公を中心に物語が展開するわけではないのが大きな特徴と言われる。まさに今回の五戸版でも、舞台上に散らばるバラバラの個性が猥雑に、色濃い存在感を放ち、物語を築き上げていく様子が第1幕のわずかな時間からも感じられる。

興味深いのは五戸による演出の指示。第1幕をおよそ45分でひと通り通すと、その後、休憩をはさんで30分ほどかけて、ちょっとした会話の間からセリフの口調や語尾、動きや姿勢についてまで細かく、じっくり丁寧に演出していく。

「セリフに感情が乗り過ぎてしまっているので、もう少し抜いて」、「もうちょっとだけふざけた感じで」、「もう少し雑な感じで」、「怒っているシーンだけど、少し余裕やゆとりがある感じで怒ってみてください」――。時に自ら「すごく不思議なことを言っていますが...(笑)」と前置きしつつ、独特の感覚と言葉を駆使しながら、俳優陣に細かいニュアンスを伝え、主人公のいない場末の舞台に存在するキャラクターたちの個性を浮き上がらせていく。

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令和の時代の「どん底」は見る者に何を訴えかけ、どんな「ことぜん」を浮かび上がらせるのか? 完成を楽しみに待ちたい。

「どん底」は10月3日より新国立劇場にて上演。

(取材・文:黒豆直樹)

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ケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)の名作戯曲を、才気溢れる演出家たちが新たに創り上げるシリーズ「KERA CROSS」の第二弾として、生瀬勝久演出、出演に、藤木直人、ソニン、真飛聖、小松和重、生瀬勝久 他という華やかな顔ぶれでの上演が発表され、すでに話題となっている舞台『グッドバイ

舞台『グッドバイ』は、太宰治の未完の遺作小説『グッド•バイ』をベースに、KERAが新たにドラマを創り上げ、2015年に初演。第23回読売演劇大賞 最優秀作品賞、優秀演出家賞(KERA)、最優秀女優賞(小池栄子)を受賞し、更に平成27年度芸術選奨 文部科学大臣賞(KERA)を受賞するなど、大きな反響を呼んだ傑作。その戯曲を、2020年1月、生瀬勝久が演出し全く新たな形で上演する。

妻子を田舎に残し、東京で10人もの愛人を作り雑誌編集者として生活する不埒な男・田島周二と、彼を取り巻く女たち、妻、そしてひょんなことから田島と知り合う怪力で大食いの美女・キヌ子、など周囲の人々を巻き込みながら珍騒動が展開される。

今回、新たに公開されたビジュアルでは、藤木扮する田島、ソニン演ずるキヌ子、生瀬演ずる連行、そして真飛聖、小松和重の5名が笑みをこちらに向けている。

good bye visual vol.1.jpg▲今回発表されたビジュアル

KERAの作品史上初のロマンティック・コメディであり、"恋愛狂騒劇"(スクリューボール・コメディ)と銘打たれた、この作品の世界観が垣間見えるような満面の笑顔だ。

KERA CROSS第二弾『グッドバイ』は、2020年1月11日より、かめありリリオホールを皮切りに、2 月にシアタークリエ他、全国各地で公演。 

詳細は「KERA CROSS」オフィシャルサイト(https://www.keracross.com)で順次公開。

<公演詳細>

KERA CROSS 第二弾『グッドバイ』

原作:太宰 治(「グッド・バイ」)

脚本:ケラリーノ・サンドロヴィッチ

演出:生瀬勝久

出演:

藤木直人 ソニン 真飛聖 朴璐美 長井短 能條愛未 田中真琴 MIO YAE

入野自由 小松和重 生瀬勝久

●2020年1月11日(土)~13日(月・祝) かめありリリオホール 

●2020年2 月4(火)〜16日(日)シアタークリエ 

チケット料金=10,000円(全席指定・税込)

チケット一般発売=2019年11月16日(土)

●各地公演(2020年)
【山形公演】1月16日(木) 山形市民会館
【新潟公演】1月18日(土) 長岡市立劇場
【広島公演】1月21日(火) JMSアステールプラザ 大ホール
【大阪公演】1月23日(木)〜26日(日)梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ

【香川公演】1月28日(火) レクザムホール(香川県県民ホール)小ホール
【愛知公演】1月30日(木)〜31日(金)日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール
【福島公演】2月2日(日) パルセいいざか

企画・製作=東宝  キューブ

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【ダンス オブ ヴァンパイア 2019 #1】
 
ロマン・ポランスキー監督映画をもとに、1997年にウィーンで初演されたヴァンパイア・ミュージカルの傑作『ダンス オブ ヴァンパイア』
日本では2006年の初演以来、山口祐一郎が主演をつとめ、熱狂的に支持されている人気ミュージカルです。

物語は吸血鬼のクロロック伯爵と、ヴァンパイア研究の権威・アブロンシウス教授の対決を軸に、時にコミカルに、時に哲学的に、人生の深淵を描く内容。
ひと癖もふた癖もある登場人物たちのやりとりひとつとっても楽しい作品です。

この中で、ヒロイン的ポジションなのが、伯爵に憧れる女の子、サラ
娘を大事にしすぎる親の庇護下を飛び出し、新しい世界を見たいと望む好奇心旺盛な少女ですが、ほかのキャラクター同様、この子もなかなかひと筋縄ではいかない人物です。
なんと言っても、お風呂が好きすぎる...!?

そんなヒロインに今回初挑戦する桜井玲香さんにお話を伺ってきました!

乃木坂46の初代キャプテンとしてファンからもメンバーからも愛された桜井さんは、9月1日の「乃木坂46 真夏の全国ツアー2019」千秋楽公演をもって乃木坂を卒業。
このインタビューはその翌週、卒業したばかりのタイミングで行われました。

※サラ役は神田沙也加さんとダブルキャスト。

◆ 桜井玲香 INTERVIEW ◆

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―― 乃木坂46をご卒業されたばかりですね。卒業公演の映像をニュースなどでもたくさん拝見しました。今の感覚は...寂しいですか?


「まだあんまり実感が湧かなくて。ライブ(9/1の卒業公演)が終わった翌日も、2代目キャプテンになった秋元(真夏)の出演舞台のゲネプロがあって(舞台『サザエさん』)、それをメンバーのみんなと観に行って。あんなに涙のお別れをした次の日に、十数人のメンバーと会っちゃいました(笑)。でも、こんなによくしてもらっていいのかっていうくらい、最後までみんなの愛を感じた卒業でした。大満足です」
 
 
―― そしてこの『ダンス オブ ヴァンパイア』が卒業後、舞台としては新たな一歩になると思いますが、その前に、桜井さんは昨年末から今年のあたまにかけての『レベッカ』"わたし" 役が、グランドミュージカル初挑戦でした。まずこの時の思い出から伺わせてください。初日のこと、覚えていますか?
 
「緊張しすぎて、覚えてません(笑)」
 
 
―― 『レベッカ』って、"わたし" のソロから始まりますよね。緊張もひとしおだったと思いますが...。

「そうなんです、あたまが真っ白でした(笑)。稽古場でさえあの第一声を出すのは緊張していたので、慣れないまんま初日を迎えてしまった......という感じでした。"わたし" は、ご一緒した大塚千弘さんが初演から演じていらっしゃるんですが、千弘さんもあのオープニングがトラウマらしく「玲香ちゃん、もうホント、緊張するからー!」「すごいから!」って仰っていて。仰るとおりとても緊張はしたのですが、千弘さんがあえてそう仰ってくれたから私も素直に「怖いです」って言えたし、千弘さんでさえ緊張するんだ、っていう安心感もあり、とても助かりました」
 
 
―― 緊張しても仕方ない、と。

「はい。でもまさか(本格ミュージカル出演)1作目で、物語の先陣を切るパートを担当するとは思っていなかったので、ちょっと作品を間違えたかな!? って思ったのですが(苦笑)。だって、指揮を見て歌うのも初めてだったんです!」

「フラガール」稽古場公開・会見取材レポ

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乃木坂46井上小百合が主演し、元℃-uteの矢島舞美、ドラマや映画の話題作への出演が続く富田望生と注目キャストがそろう舞台「フラガール-dance for smile-」
2006年に日本アカデミー賞を総なめにした傑作映画の舞台化に際し、稽古場取材会、会見が行われた。

稽古場取材会では、総勢11名でのパフォーマンス。フラガールたちが元気いっぱいに踊る明るいナンバー、そしてしっとりとした表情を見せる2曲を披露した。

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会見では出演者たちがそれぞれに意気込みを語った。

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井上小百合(乃木坂46)
「この作品はわたしも母親と映画館に見に行った作品なんですが、何の気なしに見ていた作品で、わたしが主演をやることになるとは思っていなかったので、本当にありがたい機会だなと思っています。どこにでもいるような少女が成長していって、なにか世の中を大人たちを変えていくというお話を通して、わたしもここにいる皆さんと、成長していけたらいいなと思っています」

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矢島舞美
「今回はわたしは先生役ということで、みんなにフラを教える立場なんですけど、フラガールは炭鉱で働いていた女の子たちがこのフラダンスをはじめて成長していく物語なので、実際に舞台上にたって、お客さんを目の前に踊る姿が、実際のストーリーとリンクしてとてもリアリティのあるものになるんじゃないかな、と思います。そんなみんなに心突き動かされながら、わたしが演じる平山まどかも成長していく姿をみなさまにも感じ取っていただけたらうれしいなと思っております」

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富田望生
「わたしはこの物語の舞台、福島県いわき市で生まれ育ちました。『フラガール』という映画はものごころついてはじめてみた映画でして、自分にとって思い入れのある作品です。ハワイアンセンターにも何度も行っていたので、なんて華やかなおねえさんたちなんだ!と見ていた、夢とも憧れともちがう、どきどきわくわくするこの感情を、今度は舞台に見に来てくださったみなさんに届ける側になるんだ、と。そんな想像もしていなかった不思議な気持ちで稽古が進んでいくなかで「あ~なんちゅう世界に足を踏み入れてしまったんだろう」というくらい(笑)すごくリスペクトのある作品ですし、もちろん故郷に対する愛というのもある作品ですし、そういうことも含めて素敵な舞台をお届けできたらな、と思います」

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太田奈緒(AKB48)
「わたしはフラガールという作品はすごく人気で、その舞台に、まだ舞台経験もそんなにない中で大事な役を任せていただけるので、みなさんに追いつけるくらいがんばりたいです。個人的には他のいろんなアイドルのみなさんもおられるので、そのファンの方も見にこられるとおもうので、そういうファンの方を奪いたいな......(笑)と思っています、がんばります!」

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福島雪菜(劇団4ドル50セント)
「普段は劇団4ドル50セントという劇団で活動させてもらっているんですけど、劇団以外に出るというのが今回はじめてで、最初は聞いたときに、マネージャーさんこれ送る人間違えてるんじゃないかな?自分じゃないのでは?と思っていたんですけど、マネージャーから、いやお前が出るんだよ、言われて、最初は緊張するかなとおもっていたんですけど、今はわくわくとドキドキで一生懸命がんばろう、とそういう気持ちです。」

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伊藤修子
「わたしだけ40代で、結構大変なんですけど(笑)。さっき冨田さんが始めてみた映画がフラガールといってたんですけど、わたしはE.T.とかそういうレベルなんですけども......(笑)。みなさんについていくのが大変ですが、がんばっていこうと思っています。よろしくお願いいたします。」

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舞台『フラガール - dance for smile -』は、10月18日(金)から27日(日)まで東京・日本青年館ホール、11月2日(土)から4日(月・祝)まで大阪・サンケイホールブリーゼにて上演。チケットぴあでは9月19日より先行先着を実施。一般発売は9月21日(土)より。

(撮影:川野結李歌)

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