日本初演のミュージカル『アンクル・トム』が10月18日(金)より開幕します。
オリジナルは、韓国の「大邱ミュージカルフェスティバル」で今年発表された作品。
舞台は1980年代のロンドン、
作家志望の青年ケビンが隣人であるトムの書いた小説を盗作し、注目のミステリー大賞に応募、その作品が最優秀作家賞を受賞してしまうことからはじまるミステリー。
たった4人のキャストが、虚と実が入り混じり観客をも騙すサスペンスフルな物語を紡いでいきます。
出演者は、"本役"と呼ばれるのが
上口耕平、池田有希子、内藤大希、新納慎也の4人。
そして、次世代の俳優育成を目的とした〈エンカレッジデー〉が公演期間中3回設定され、こちらは
山田元、高畑こと美、ユーリック武蔵、本役である新納慎也が出演します。
先日もこの『アンクル・トム』の稽古場レポートをお届けしたのですが、とてもハラハラドキドキするサスペンスなのに、そのサスペンス感が伝わりにくいシーンのご紹介だったため、別日で再チャレンジ!
というわけで稽古場レポート第2弾です!
※稽古場レポートその1はコチラ→★
...といってもミステリータッチの作品ですので、あまり詳しくご紹介しても興が削がれてしまいますので、写真メインで、"気になる!"ポイントをお伝えしていきましょう。
ケビン=上口耕平さん。
盗作した作品で華々しくデビューしてしまったケビン。
当然のごとく次回作が書けず、行き詰っています。
悩める上口ケビン、色っぽい。
もちろん、《小説》は劇中、重要なアイテムですよ。
ケビンの隣人、トム=新納慎也さん
トムが書いた小説『操られた殺人』を、ケビンが盗んだことが物語の発端。
しかしトムおじさん、単なる "盗作の被害者" じゃなさそうな...?
大手出版社の編集長、マギー=池田有希子さん
マギーが企画した、《ラルフ・ブース ミステリー大賞》でケビンは最優秀作家賞を受賞します。
池田さんのマギーは切れ者感満載の編集長。
ただしこのミュージカル、一筋縄ではいきません。マギーもまた......。
花屋のレイモンド=内藤大希さん。
ケビンの親友で、彼の小説家への夢を応援する青年ですが、ただしこのミュージカル、一筋縄では(以下略)。
内藤さん、稽古中、同じシーンでも様々なチャレンジをしている姿が印象的でした!
トムおじさんは何を思ってその小説を書いたのか。
笑うトムおじさん。
ケビンを責めるマギー。
ケビンを煽るトム......???
もの言いたげな、不思議な表情のレイモンド。
ケビン、どんどん追い詰められていきます。
ひとつネタバラシしますと、ケビンが追い詰められていくのは「盗作したこと」が直接の理由ではありません(もちろん間接的には関係していますが)。
ポイントは、ちょうどその頃、ロンドンでは切り裂きジャックばりの連続殺人事件が起こっている!ということ。これ、重要!
えっ? 追い詰められるトム???
気になるアイテムその1:《パイプ》
気になるアイテムその2:《お酒》
気になるアイテムその3:《かなづち》?
気になるアイテムその4:《ナイフ》??
形勢逆転か?
これはどういうこと?????
開幕はいよいよ今週末。ぜひご期待ください!
※今回ご紹介した写真は、実際の舞台で登場するシーンの順ではありません。念のため。
取材・文・撮影:平野祥恵(ぴあ)
【公演情報】
10月18日(金)~27日(日) 博品館劇場