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「演劇で大阪を元気にしたい!」を合言葉に、関西を拠点としたさまざまなエンターテインメントを展開中の劇団Patch。関西弁で「必死のパッチ」に由来する劇団名どおり、メンバーが全力で観客を笑わせ、感動させる舞台は、見れば元気をもらえること請け合いです。

1年ぶりとなる本公演のタイトルは、『カーニバル!カーニバル!カーニバル!カーニバル!カーニバル!カーニバル!カーニバル!カーニバル!カーニバル!カーニバル!カーニバル!カーニバル!カーニバル!』と、「カーニバル」という言葉を13回も重ねた新作。

2019年10月31日(木)から11月3日(日)に東京・シアターサンモールにて、11月6日(水)から10日(日)までは大阪・ABCホールで上演予定の本作。"劇団史上、かつてないほどのチャンバラエンターテインメント"というその内容について、メンバーの田中亨さんと松井勇歩さん、近藤頌利さんにお話を聞いてきました。

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ーーたった今、ビジュアル撮影が終わったばかりとか。実際に衣装を着けてみていかがでしたか?

松井「今回の物語では、ビリー・ザ・キッドや武蔵坊弁慶、諸葛亮孔明など史実上の人物か、もしくは孫悟空など伝説の人物が出てくるので、衣装もそれを活かしつつ、舞台の上で動きやすいものになってるんですよ。一番派手なのが......」

近藤「僕が演じるチンギス・ハーンの金色ですね。マントもバーンとあって。まぁ、似合ってますね」

松井田中「(笑)」

ーー松井さんと田中さんに静かな笑いが広がっていますが......(笑)。

松井「いや、頌利(近藤)は派手顔なので本当に似合ってたよ(笑)」

近藤「よく存在が派手な分、3分で飽きるわ! と言われるので、飽きられないようにしないと」

田中「(笑)。僕は浦という役です。囚人服みたいなボーダーで、ダボダボの衣装なんです。うさぎの耳も付いているから可愛くて、けっこう気に入ってます(笑)」

近藤「最後までその衣装なの?」

田中「それは......見てのお楽しみです!」

松井「僕の演じる無銘の衣装のテーマは"和"ですね。僕も少しだけ提案をさせてもらったんですが、予想以上の素敵な衣装に仕上がって」

松井「ブルーのすごく綺麗な布で仕立ててもらって。僕の中ではこんなにシュッとした役と衣装はほとんど初めてなので、今からワクワクしているところです」

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ーー役どころをお聞きしただけでも面白そうなのですが、ストーリーはどう展開するんでしょうか?

松井「登場人物の生きた時代はバラバラなので、みんなもう死んでいるんですね。本作は、生前に罪を犯した人が送られた世界"月の牢獄"で展開する物語なんです」

田中「そんな中で、僕だけ普通の少年の役。ストーリーを引っ張っていく役どころでもあるので、今までとは違う引き出しを開けて、しっかりと演じたいですね」

近藤「脚本と演出が、今回は細川博司さん。これまでのPatch stageにない武器を使う殺陣があるので楽しみです。」

田中「そうなんですよ。登場人物全員に戦うシーンがあるから、僕も負けないようにしないと!」

松井「浦と無銘はどこの派閥にも属してないから大変(笑)。でもチンギス・ハーン軍もあちこちの派閥と戦うし、気を抜いてられないよね」

近藤「豪華な衣装を着て殺陣をしまくるのは大変だけど、まぁチンギス・ハーンですから、大将ですからね。気持ちよく斬りまくりたいです」

松井近藤「(笑)」

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ーー先ほど「無銘も1人で」とお聞きしましたが、詳しくお聞きしてもいいですか?

松井「僕の演じる無銘も記憶を失くしたまま月の牢獄に送られて、そこで出会うのが浦なんです。罪人しかいないはずの牢獄に、なんでこんな純真無垢な少年がいるの? というところから始まって、無銘はこの子を地球に帰すために戦おうと決意する......というストーリーになっています」

田中「無銘も最後まで袴のままなんですか?」

松井「それも実は......見てのお楽しみということで!」

近藤田中「(笑)」

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ーー劇団の本公演としては、1年ぶり。「カーニバル!」が13回も連なっているタイトルはどうやって付けられたんですか?

松井「とにかく、ド・エンタメをしたい! 祭りにしたい! という気持ちがメンバーの中にあって。いくつか候補がある中で、一番"祭り感"があるものを選びました」

田中「内容も笑いあり感動ありで、いつもの劇団Patchらしさが詰まってますよね。そのうえで、前回より上回るものを作りたいと思っているので稽古場が大変そうですけど、それが楽しみでもあって」

近藤「僕はここまでドッシリ構えて皆を引っ張っていく役が初めて。ドキドキするけど、その分やりがいがあるなと感じてる」

松井「そうそう。今回のあて書きは、細川さんから見たメンバーの第一印象によるものなので、普段僕らが互いに持っている印象とは違うんだよね。でも細川さんの観察眼によってあて書きされたものは、やっぱりそれぞれすごく似合っていて。頌利のチンギス・ハーンも初めはビックリしたけど、今じゃピッタリ!って思うもん」

近藤「そういう松井さんも、今までとは違う役どころで」

松井「今までは元気印な主人公というイメージの役だったけど、今回は"美"というかね。殺陣にしても指先まで気を遣って、魅せる殺陣を研究したいなと」

田中「僕は少年役というのは今までもやってるんですけど、今回はみんなを巻き込んでいく役どころです」

松井「この子でストーリーが動きますからね」

近藤「プレッシャー(笑)」

田中「(笑)。ボーダーの服を着た普通っぽく見える少年が、他の派手な登場人物たちを巻き込むというのはどうすればいいんだろう? と悩み中ですが......。これもチャンスと思って乗り切りたいです」

近藤「劇団員全員がそろう本公演って、謎に緊張するけどやっぱり楽しみだもんね」

松井「外部出演で吸収したものを、本公演にフィードバックするという意味でもね」

近藤「コイツのこと何て呼んでたっけ? とか......」

松井「そこからかい!」

近藤田中「(笑)」

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取材・文 佐藤さくら

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【ダンス オブ ヴァンパイア 2019 #3】
 

ロマン・ポランスキー監督映画『吸血鬼』をもとに、『エリザベート』の脚本家であるミヒャエル・クンツェが脚本・歌詞を手掛けたミュージカル『ダンス オブ ヴァンパイア』

吸血鬼のクロロック伯爵と、ヴァンパイア研究の権威・アブロンシウス教授の対決を軸に、一風変わった登場人物が入り乱れ、笑いと恐怖(?)の渦の中、熱狂のフィナーレへとなだれこむ......。
日本でも2006年の初演以来、観る者をとりこにし、劇場を熱く賑わせてきました本作が今年、4年ぶりに上演されます。
2011年公演、2015年公演も本作を追ったげきぴあは今年もしつこく吸血鬼たちを追い回しています!
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【2019年版バックナンバー】
#1 サラ役 桜井玲香さんインタビュー
#2 アルフレート役 相葉裕樹さん&東啓介さんインタビュー


※2011年連載はコチラ→
※2015年連載はコチラ→


今回は、10月某日の稽古場の様子を数回に分けて、レポートします。

この日の稽古場、スタート時点ではかなり少数精鋭。クロロック伯爵&サラちゃんしかいません。立ち稽古もまだ入って間もないようで、スタッフさんも少なめです。

そんな中、山口祐一郎さん扮するクロロック伯爵の登場シーンからはじまりました。
冒頭からしばらくたってのシーンではありますが、取材開始早々、伯爵登場......!
一気にテンションがあがる取材スタッフ......。

まずは演出の山田和也さんから、舞台セット模型の前で、直前のシーンがどういう位置で終わって、このシーンはどういうセットに転換されて......というようなことが説明されます。
かなり細部にわたり説明されています。
と、いうのも、今回舞台セットが一新!
今まで抽象的な印象もあったセットが、どちらかというと具体的なものになっている模様。
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【ダンス オブ ヴァンパイア 2019 #2】
 

ロマン・ポランスキー監督映画『吸血鬼』をもとに、『エリザベート』の脚本家であるミヒャエル・クンツェが脚本・歌詞を手掛けたミュージカル『ダンス オブ ヴァンパイア』

吸血鬼のクロロック伯爵と、ヴァンパイア研究の権威・アブロンシウス教授の対決を軸に、一風変わった登場人物が入り乱れ、笑いと恐怖(?)の渦の中、熱狂のフィナーレへとなだれこむ......。
日本でも2006年の初演以来、観る者をとりこにし、劇場を熱く賑わせてきました本作が今年、4年ぶりに上演されます。

開幕も近付く中、今回新キャストとしてアルフレート役に挑んでいる相葉裕樹さんと東啓介さんにお話を伺ってきました。
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アルフレートは、アブロンシウス教授の助手で、ちょっと気の弱い青年。
教授のお供でやってきたトランシルヴァニアで泊まった宿屋の娘、サラに一目惚れしますが......。

アルフレート役について、共演者の皆さんとのエピソード、そして2019年版の『ダンス オブ ヴァンパイア』について、たくさんお話してくださいました!

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相葉裕樹×東啓介 INTERVIEW ◆

 
● 稽古に入り、現在の心境は...

 
―― おふたりは今回が『ダンス オブ ヴァンパイア』初参加ですね。すでに稽古に入って、いま、率直にどんな感想を抱いていますか?

相葉「まだ立ち稽古に入ってから1週間たっていないのですが、(演出の山田)和也さんが丁寧に説明をしてくださるので、わりと「どうしよう、わからない!」という感じにはなっていないですね」

「そうですね」

相葉「でもまだ1周目(まず動いてみる段階)! という感じですので、やっぱりどこか頭で考えて動いちゃっているんですが、これがもっとちゃんと身体に染みこんできたら、自由に動けるんだろうな~。まだ、段取りを追っちゃっています」

「すんなりとはいかないですね」
 
 
―― この作品、ほかの作品に比べてきっかけとかが細かくないですか?
 
相葉「細かい!」

「むずかしい!」
 
 
―― ですよね。ソングスルーではないのに、ずっと音楽が後ろで流れている印象があります。

「この音楽の間にここからここまでやる、みたいなことが多くて......すごいです」

相葉「Xタイム(あるきっかけまで繰り返される音楽)じゃないんだ、音楽にあわせて芝居をしないといけないんだ......というのは、やっていてすごく感じました。全編そうなんだ、って。それも含めまだ全体像を把握しきれていないので、もうすこし慣れてきたらアルフレートとして楽にやれるかな、と思っています」

▽ 相葉裕樹
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―― とはいえ、せっかくお稽古に入ってからのインタビューですので、実際に動いてみて、演じるアルフレートの印象が変わった......とかがあれば、ぜひお伺いしたいです! アルフレートは、アブロンシウス教授の助手で、ちょっと気弱な男の子ですね。

「『ダンス オブ ヴァンパイア』はもちろんコメディでもあるのですが、今回コメディ要素を抑えて、リアルなドラマとして山田さんが演出してくださっているので、個人的にはすごくやりやすいです。なんと言うか、オーバーすぎない。アルフレートとサラの関係にしても、サラがアルフレートをはねのけるのではなく、わりと1幕は順調に進んでいきます。まあ、アルフレートが空回りしているのは間違いないですし、いいようにあしらわれてるし、お客さまからすると「アルフレート違うぞ!」って言いたくなっちゃう感じではあると思いますが。でもそれもこちらは大真面目にやっているので、嘘がない男の子像になっているんじゃないでしょうか」

相葉「そうですね、今のところ無理せず、思ったままやれているなと思います。アルフレートって素直で、でも自信があるようでない青年。そんな子が恋に目覚めて頑張る、という感情の流れが、自分の中で無理がなく進んでいます。ただ、音楽が多いのですが、自分が歌っていない時間......誰かが歌っているときにどう動くかというところで、アルフレートらしさはもうちょっと探れるかな、と思っています」
 
 
―― アルフレートはサラに恋をするわけですが、あれは初恋ですか?

「初恋です!」

相葉「そうなんですか(笑)」

「ハハハ! どうなんでしょうね。でも運命的な出会いはそれまでにはなかったんでしょうね。マグダに出会ってドキドキしていますが、あれは胸に対してのドキドキなので」

相葉「だから男の子として、健全で正常ですよね。女の子に興味があるし、ただそのきっかけがそれまでなくて、サラに会ってドキンと胸打たれるものがあったんだな、という」

▽ 東啓介

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舞台、声優など、ジャンルを問わずに活躍する女優、朴璐美(LAL)がプロデュースする演劇製作団体、「LAL STORY」。そのLAL STORYが現在上演している最新公演「さけび」の10月24日(木)以降の公演の追加座席の販売が決定した。

この公演は、10月17日より新宿はサンモールスタジオにて上演されているものである。

「ガラスの動物園」「欲望という名の電車」などの名作で知られるテネシー・ウィリアムズの作品でありながら、演劇ファンの間でもあまり知られておらず、また山路和弘(青年座)とという実力派の濃厚な二人芝居が堪能できるとあって、全公演完売となっていた。

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開幕後も大胆な舞台美術と、観る者1人1人が異なる印象を持つその独創的な物語が話題となっている。

作品自体は1967年に書かれたものだが、他のテネシーの作品がそうであるように、その内容は決して古さを感じさせるものではない。

むしろ「中身が無い人間関係」が蔓延したこの現代に対し、テネシーが警鐘を鳴らすかのようなものになっており、この作品が50年以上も前に書かれたということは驚嘆に値する。

そしてこの作品こそが、当時のテネシー・ウィリアムズの心の奥底から溢れ出た、嘘偽りの無い魂の「さけび」だったのだろう。

テネシーが、苦悩しながらも心のままに書き綴った姿が目に浮かんでしまう物語、そして出演する2人の真に迫る演技を観て、そう感じずにはいられなかった。

また会場で配布されている当日パンフレットには、テネシー・ウィリアムズに関する年表が記載されており、これを読めば「さけび」の内容が一層感じ取れるようになっている。このようなちょっとした心遣いが、また観劇を一層楽しいものとさせてくれる。

何度観ても作品の新たな一面を知ることができ、今回も早めの完売が見込まれる。公演は27日(日)まで。購入はお早めに!!

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《公演概要》

LAL STORY -sp- PRODUCE「さけび」

2019年10月17日(木)~27日(日)  サンモールスタジオにて

作 : テネシー・ウィリアムズ

演出 : 東憲司(劇団桟敷童子)

出演 : 山路和弘 朴璐美

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■『ビッグ・フィッシュ』2019 vol.4■


ティム・バートンの傑作映画をもとにしたミュージカル『ビッグ・フィッシュ』
多くの人々に愛された感動作が今年、ふたたびやってきます!

父と息子の和解、家族の愛という普遍的なテーマを、ティム・バートン監督らしいファンタジックな世界観の中で描いていく物語。

10月上旬、時系列としては公開稽古が行われた10月16日より前の稽古場の模様をお届けするレポート、後半です!
稽古場にいるキャストは、川平慈英さん、浦井健治さん、霧矢大夢さん、夢咲ねねさんという2組の夫婦
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前回のレポートから少し場面は進み、2幕。
とはいえ、こちらも「現在」のシーンです。

場所はベッドルーム。
エドワード(川平さん)の病は、ちょっとばかり深刻なようです。

ベッドで西部劇を見ているエドワード。
それを見て「あなた大好きよね、西部劇」と言うサンドラ(霧矢さん)
その言い方が、愛情があって良いんです~!BF4-91_3298.JPG
 

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どこまでが虚構でどこからが現実?
虚と実が入り混じるサスペンスミュージカル『アンクル・トム』が現在上演中です!

物語は1980年代のロンドンを舞台に、作家志望の青年ケビンが隣人であるトムの書いた小説を盗作し、注目のミステリー大賞に応募、その作品が最優秀作家賞を受賞してしまうことからはじまるミステリー。

上口耕平、池田有希子、内藤大希、新納慎也という実力派たちが、たった4人とは思えない緊迫感ある世界を作り上げています。ut4IMG_4954.JPG

稽古場レポート、ゲネプロレポートと本作を追っているげきぴあですが、お待たせいたしました、いよいよ主人公ケビンを演じている上口耕平さんと、キーパーソン・トムおじさんを演じている新納慎也さんのインタビューをお届けします!
 
謎が謎を呼ぶストーリーですのであまりネタバレをしたくない......と思いつつも、せっかく開幕後のインタビューですので、ちょっと物語を読み解くヒントも教えていただきました。

 
 

上口耕平 × 新納慎也 INTERVIEW ◆

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――『アンクル・トム』開幕しましたね。実際にお客さんの前で演じて、何か変化はありましたか。

新納「この作品、韓国での上演はトライアルな形だったので、はっきりいって僕らの日本版が世界初演という感じなんです。だからこれがお客さんに一体どう受け止められるのかわからないまま稽古を重ねてきていました。例えばゲネプロでも、うちの事務所のスタッフなどは「ゲネは途中までしかやってないんですよね? ネタバレの前に切ったってことですよね?」って言ってきて。「いやあれで終わりなんだけど...」って(笑)」
 
 
―― ああ、たしかに最後まで謎が残りますもんね。

新納「初日も「え? これで終わり?」みたいな空気を感じて、実はものすごい不安だったんです。でも次第に、皆さんがそれぞれにああだこうだ考えて、ネットなどでも「こうじゃないか」と考察してくれたりして。話題にはなっているようで、ちょっとほっとしてます」

上口「僕も新納さんがおっしゃったように、観る方の反応がわからないままやっていたので、本当にこれでいいのかと稽古中は不安に思うところもありましたが、お客さまからいただいたお手紙でも「観たあとに観劇仲間と色々と話し合いました」とかあったりして、それがすごく嬉しいです。僕たち俳優は、そういう時間を帰り道に持っていただくために作品を作っているようなところもあるので。あと、舞台に立ってみて思うのは、一緒にやっている3人の方(新納、池田有希子、内藤大希)の安心感がすごい。舞台上で自由に心地よく存在できているので、安心して作品の中に入り込めるなって日々感じています」

▽ 上口耕平ut4-01IMG_4811.JPG

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■『ビッグ・フィッシュ』2019 vol.3■


ティム・バートンの傑作映画をもとにしたミュージカル『ビッグ・フィッシュ』
多くの人々に愛された感動作が今年、ふたたびやってきます!

先日お届けした「顔寄せレポート」「公開稽古レポート」に続き、稽古場レポートをお届け。
取材に伺ったのは10月上旬、時系列としては公開稽古が行われた10月16日より前のものです。

この日の稽古場は、少数精鋭でした。
稽古場にいたキャストは、川平慈英さん、浦井健治さん、霧矢大夢さん、夢咲ねねさん、小林由佳さんの5名。

公開稽古で披露された2曲の新曲、『彼の中の魔法』『二人の間の川』
この曲を含むシーンを作っている最中でした。
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●ストーリー●
自分の体験をワクワクするような冒険譚にでっちあげて語る父・エドワード。
少年時代に"沼の魔女"から、自分の死期を予言された話。
故郷の洞窟に住んでいた巨人・カールとの友情。
サーカスで最愛の女性・サンドラと出会い、彼女の情報ほしさに団長のエイモスのもとで働いた話。
...幼い頃は、父の語る冒険譚が大好きだったけれど、成長して父の大げさな話に飽き飽きしている息子・ウィルとエドワードの間には、いつしか溝ができてしまっています。
しかし父が病に倒れたことから、ウィルは"父の話の真実"を知りたいと強く思うようになって...。


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■『ビッグ・フィッシュ』2019 vol.2■


10月16日、ミュージカル『ビッグ・フィッシュ』の公開稽古が開催されました。
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このイベントでは劇中の3シーンが、報道陣と、倍率10倍以上の中当選した一般オーディエンスの前で披露されました。
『ビッグ・フィッシュ』連載中のげきぴあ、もちろん取材してまいりました!

本日はその模様をお伝えいたします。

 
【ビッグ・フィッシュ2019 バックナンバー】
# 合同取材会レポート
# 白井晃インタビュー
# 顔寄せレポート

 
物語は、自分の体験をワクワクするような冒険譚にでっちあげて語る父・エドワードと、幼い頃は父の語る冒険譚が大好きだったけれど、成長して父の大げさな話にウンザリしている現実主義の息子・ウィル、この父子の確執と和解が縦軸。
ここにエドワードとその妻サンドラ、ウィルとその妻ジョセフィーンというふた組の夫婦像、さらにはエドワードの語るファンタジックな物語が横軸となり、ファンタジーとリアルを行き来する感動的なミュージカルになっています。

まずは演出の白井晃さんから

「ご存じのようにこの『ビッグ・フィッシュ』は、今回が再演です。再演では《12 chairs version》と銘打ち、文字通り "12個の椅子に座っている人たちだけでやる" (※椅子に座っている、は比喩と思われます)ということです。初演は日生劇場で22人のキャストでやっていましたが、12人とコンパクトになった分、ドラマが凝縮されています。ただ12人でやることになったので...ねえ、皆さん(とキャストに呼びかけ)大変なんですよね(笑)? 色々なことをやらなきゃいけないので大変なことになっているのですが、そのぶん、楽しんでやってもらっていると私は思っています。そんなところ(大変さ)も今日、お稽古で見ていただければ。
本当に良いドラマですし、良いミュージカルだと思うので、私たちも再演できて喜んでいます。より多くの皆さんに観ていただければと思っています」
とご挨拶。
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その後「我々もいつもどおり稽古させていただきますので堅苦しくなくご覧いただければ」と前置きし、稽古場披露が始まりました。
 


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10月17日(水)に初日の幕があがる舞台「さけび」の稽古場にお邪魔しました!

*・・・・・・・・・*・・・・・・・・・*

今回は、山路和弘さんと朴璐美さんの二人芝居。

台本を読みながら少しずつ舞台での動きを確認するお二人。

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セリフの読み合わせ段階から、すでにお二人は「兄妹」そのもの。テネシー・ウィリアムズが描きたかった「家族」とは、「生きる」とは何か。お二人で何度も何度も熟考を重ね、試行錯誤を繰り返してゆきます。

あまりに難解なシーンやセリフが多く、時には「頭がパンクする~~!!!」とまさに「さけび」、おでこを冷やしながら稽古をするさん。

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それでも、テネシー・ウィリアムズの表現したかった苦しみ、言葉にしがたい様々な感情を、お二人は必死で読み解こうと全身全霊で作品にぶつかっていきます。

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演ずるお二人は、この本に出会った当初から、「理解ができない」と感じていたそうです。しかし共通して「なぜだか惹かれてしまう」とも感じたのだとか。

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どうしようもなく惹かれてしまう、その理由を探し続け、頭を抱えながらも一切妥協せず物語と向き合うお二人。

客席との距離が近い小劇場ならではの一体感で、きっと皆さまもこの世界観に吸い込まれることでしょう。

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また、演ずるのお二人の背後に立ち並ぶダンボール箱たちは、舞台では一体どのように変化しているのか。こだわりぬいた舞台美術も必見です!

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ご好評につきチケットの追加販売実施中!枚数に限りがありますので、お早めに!

稽古では全貌が明らかになっていなかった舞台セットも、ぜひ劇場でチェックしてみてください!

《公演概要》

LAL STORY -sp- PRODUCE「さけび」

2019年10月17日(木)~27日(日)  サンモールスタジオにて

作 : テネシー・ウィリアムズ

演出 : 東憲司(劇団桟敷童子)

出演 : 山路和弘 朴璐美

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日本初演のミュージカル『アンクル・トム』が10月18日(金)より開幕します。

オリジナルは、韓国の「大邱ミュージカルフェスティバル」で今年発表された作品。
舞台は1980年代のロンドン、
作家志望の青年ケビンが隣人であるトムの書いた小説を盗作し、注目のミステリー大賞に応募、その作品が最優秀作家賞を受賞してしまうことからはじまるミステリー。

たった4人のキャストが、虚と実が入り混じり観客をも騙すサスペンスフルな物語を紡いでいきます。

出演者は、"本役"と呼ばれるのが
上口耕平、池田有希子、内藤大希、新納慎也の4人。
そして、次世代の俳優育成を目的とした〈エンカレッジデー〉が公演期間中3回設定され、こちらは
山田元、高畑こと美、ユーリック武蔵、本役である新納慎也が出演します。

先日もこの『アンクル・トム』の稽古場レポートをお届けしたのですが、とてもハラハラドキドキするサスペンスなのに、そのサスペンス感が伝わりにくいシーンのご紹介だったため、別日で再チャレンジ!

というわけで稽古場レポート第2弾です!
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※稽古場レポートその1はコチラ→
 
 
...といってもミステリータッチの作品ですので、あまり詳しくご紹介しても興が削がれてしまいますので、写真メインで、"気になる!"ポイントをお伝えしていきましょう。
 
 
ケビン=上口耕平さん。
盗作した作品で華々しくデビューしてしまったケビン。
当然のごとく次回作が書けず、行き詰っています。
悩める上口ケビン、色っぽい。
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もちろん、《小説》は劇中、重要なアイテムですよ。
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