【ダンス オブ ヴァンパイア#1】「ヴァンパイアものに、ちょっと憧れていました」――『ダンス オブ ヴァンパイア』サラ役 桜井玲香インタビュー

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【ダンス オブ ヴァンパイア 2019 #1】
 
ロマン・ポランスキー監督映画をもとに、1997年にウィーンで初演されたヴァンパイア・ミュージカルの傑作『ダンス オブ ヴァンパイア』
日本では2006年の初演以来、山口祐一郎が主演をつとめ、熱狂的に支持されている人気ミュージカルです。

物語は吸血鬼のクロロック伯爵と、ヴァンパイア研究の権威・アブロンシウス教授の対決を軸に、時にコミカルに、時に哲学的に、人生の深淵を描く内容。
ひと癖もふた癖もある登場人物たちのやりとりひとつとっても楽しい作品です。

この中で、ヒロイン的ポジションなのが、伯爵に憧れる女の子、サラ
娘を大事にしすぎる親の庇護下を飛び出し、新しい世界を見たいと望む好奇心旺盛な少女ですが、ほかのキャラクター同様、この子もなかなかひと筋縄ではいかない人物です。
なんと言っても、お風呂が好きすぎる...!?

そんなヒロインに今回初挑戦する桜井玲香さんにお話を伺ってきました!

乃木坂46の初代キャプテンとしてファンからもメンバーからも愛された桜井さんは、9月1日の「乃木坂46 真夏の全国ツアー2019」千秋楽公演をもって乃木坂を卒業。
このインタビューはその翌週、卒業したばかりのタイミングで行われました。

※サラ役は神田沙也加さんとダブルキャスト。

◆ 桜井玲香 INTERVIEW ◆

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―― 乃木坂46をご卒業されたばかりですね。卒業公演の映像をニュースなどでもたくさん拝見しました。今の感覚は...寂しいですか?


「まだあんまり実感が湧かなくて。ライブ(9/1の卒業公演)が終わった翌日も、2代目キャプテンになった秋元(真夏)の出演舞台のゲネプロがあって(舞台『サザエさん』)、それをメンバーのみんなと観に行って。あんなに涙のお別れをした次の日に、十数人のメンバーと会っちゃいました(笑)。でも、こんなによくしてもらっていいのかっていうくらい、最後までみんなの愛を感じた卒業でした。大満足です」
 
 
―― そしてこの『ダンス オブ ヴァンパイア』が卒業後、舞台としては新たな一歩になると思いますが、その前に、桜井さんは昨年末から今年のあたまにかけての『レベッカ』"わたし" 役が、グランドミュージカル初挑戦でした。まずこの時の思い出から伺わせてください。初日のこと、覚えていますか?
 
「緊張しすぎて、覚えてません(笑)」
 
 
―― 『レベッカ』って、"わたし" のソロから始まりますよね。緊張もひとしおだったと思いますが...。

「そうなんです、あたまが真っ白でした(笑)。稽古場でさえあの第一声を出すのは緊張していたので、慣れないまんま初日を迎えてしまった......という感じでした。"わたし" は、ご一緒した大塚千弘さんが初演から演じていらっしゃるんですが、千弘さんもあのオープニングがトラウマらしく「玲香ちゃん、もうホント、緊張するからー!」「すごいから!」って仰っていて。仰るとおりとても緊張はしたのですが、千弘さんがあえてそう仰ってくれたから私も素直に「怖いです」って言えたし、千弘さんでさえ緊張するんだ、っていう安心感もあり、とても助かりました」
 
 
―― 緊張しても仕方ない、と。

「はい。でもまさか(本格ミュージカル出演)1作目で、物語の先陣を切るパートを担当するとは思っていなかったので、ちょっと作品を間違えたかな!? って思ったのですが(苦笑)。だって、指揮を見て歌うのも初めてだったんです!」

―― しかも指揮者さんが目の前にいる形ではなくモニターでしたもんね。

「そうなんです。真っ暗な中で。不安でした。でもまわりのアンサンブルの方が一緒にモニターを確認していてくださって、私がわかりやすいように、小さく動いてくださったり、息を吸うタイミングを一緒にとってくださったりして。皆さんがたくさん助けてくださって、どうにかあのオープニングの緊張を乗り越えました」
 
 
――そんな緊張の初日を経て、数ヵ月の公演をやり終えた時はどんなお気持ちでしたか。

「ただただ、寂しかったです。みんなと別れることが寂しかった。ミュージカルに出るというのはどういうことなのか、ということを毎日あの現場で学びながらやっていたので、私にとってはホームみたいになっていました。でもこの時にすでに『ダンス オブ ヴァンパイア』に出演することも決まっていて、キャストもスタッフも『レベッカ』でお世話になった方が多いので「大丈夫、また秋に会うから!」と言い合ってお別れしました」
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――『レベッカ』の開幕前にも取材させていただいて、将来のことを考えてミュージカルという道も視野に入れたい...というようなことをお話されていたのですが、『レベッカ』を経験したことで桜井さんにとってミュージカルはどんな存在になりました?

「もう、大好き! です。ただ、またあの緊張がやってくるのか、という不安もありますが(笑)」
 
 
―― ただ『ダンス オブ ヴァンパイア』は『レベッカ』に比べるとコメディ要素も強いので、楽しくできそうですね。演じるのはサラという女の子。現時点でサラという役にはどんな印象を抱いていますか?

「明るくて好奇心いっぱいの、ザ・ヒロイン。あとは...『ダンス オブ ヴァンパイア』のサラをやるんです、って話すと、だいたい皆さんに「ずーっとお風呂入ってるよね!」って言われて(笑)」
 
 
―― ちょっと変な子ですよね。
 
「変わってますよね、フフフ(笑)。でも変わってるところがあるからこそ、ヴァンパイアに憧れちゃったりするんでしょうね」
 
 
―― 先日までアイドルだった方に聞きづらいのですが...お風呂シーンは、あまり抵抗はない?

「えー!? まだわからないですー(笑)! でも、事務所は誰も止めなかったです(笑)。そういえば千弘さんが『レベッカ』の時に......千弘さんも以前サラ役をやられているじゃないですか(今回はマグダ役)......、稽古場で着替えている最中に「玲香ちゃん、サラはこの状態よ!」とか「これだからね!」って言ってきて(笑)。えー、どうしよう!? と思いながらも、そうあっけらかんと言っていただくとあまりプレッシャーがなくなるというか、逆に楽しみになってきちゃいました!」
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―― 楽しそうで、何よりです(笑)。この作品、一見すると荘厳なゴシック調ですが、実際はものすごくコメディだったりしますよね。

「本当にそうです。私は夏に思いっきりコメディな作品をやって(『THE BANK ROBBERY!』)、それがめちゃくちゃ楽しかったので、いい流れでやれそうだなって思っています。今まであまりコメディに縁がなかったのですが、そこでだいぶ振り切ってやれたので、温まっています(笑)」
 
 
―― 主演は山口祐一郎さん。『レベッカ』に引続き、ですね。山口さんは実際共演されて、どんな方でしたか?

「包み込んでくださるような温かい方です。私は本当にずーっと緊張をしていたので、本番中も舞台袖で私の気持ちをほぐそうと一緒に深呼吸をしてくださったり、色々やってくださいました。...最初は山口さん、とっても大きいですし、ものすごいオーラがあるのでちょっと気後れしていたのですが、『レベッカ』で共演して、めちゃくちゃ優しい方なんだなってわかりました。ですから、山口さんとご一緒だから大丈夫だなって安心感があります。演出も同じく山田和也さんですのでそれも頼もしいですし、振付の上島雪夫さんは、私が本当に一番最初に出演したミュージカル(『リボンの騎士』、2015年)の演出家さんでしたから、4・5年ぶりの再会。それも楽しみです」
 
 
―― ダンスミュージカルでもありますからね。

「はい。でもサラはあんまり踊らないかな? あ、熱狂のカーテンコールがありますから、そこは頑張ってやりたいです! 上島さんの振付はカッコいいですし、ダンサーの方も『レベッカ』や『リボンの騎士』でご一緒した方も多く、観るのが楽しみ!」
 
 
―― 観るのが(笑)。

「自分がやらなきゃいけない課題は置いておいて、今は "観るのが楽しみ" ということにさせておいてください(笑)。皆さんバリバリにカッコよく踊られる方なので! 音楽もノリがいいですし、客席との一体感もすごいことになりそうですから!」
 
 
―― 先ほどから話題にあがっている大塚千弘さんとも初共演ですね、『レベッカ』では同じ役でしたから。

「そうなんです! 『レベッカ』の時も一緒にお食事に連れて行ったりしてくださって、とてもお世話になった先輩です。サラ役を経験されているのでこれからも色々とお聞きしちゃうと思います。神田沙也加さんもすでにサラを演じていらっしゃいますから、たくさん聞ける方がいてラッキー、ありがたい! と思っています」
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―― ちなみに桜井さんは、怖いものは大丈夫ですか? "ヴァンパイアもの" の映画とかよく観ますか?

「大好きです! 怖いものはあまり得意ではなく、ホラー映画は観れないのですが、ヴァンパイアとか、そういった題材のものは大好きです。ゾンビとか」
 
 
―― え、ゾンビですか!? ヴァンパイアものといえばちょっとロマンチックな要素もありますが...ゾンビ?

「アハハ! ゾンビ好きです。『ウォーキング・デッド』(アメリカのドラマシリーズ)とか。ヴァンパイアものでいうと、もともと父が大好きで、小さい頃......小学校に入るくらいの頃、『吸血鬼ハンターD』というアニメ映画に連れていってもらったんです。英語はわからないし字幕の漢字もよくわからないのに(アメリカで先行公開され、英語のまま日本語字幕をつけて劇場公開された)、2回映画館に観にいった記憶があります。小さい頃からロマンチックな吸血鬼の物語じゃなくて、『ヴァン・ヘルシング』とかシリアスな吸血鬼ものを見ていました」
 
 
―― 子どもの時ですよね、怖くなかったですか? 夜中目が覚めちゃう、とか!

「子どもの頃はどうだったかな。でも今で言うと、ゾンビものを観たあとは、毎日、夢の中でゾンビを倒しています。なかなか難しいんですよ(笑)」
 
 
―― 想定していた "夢に出てくる" とは違う方向のお答えで驚きました(笑)。まさか夢の中でゾンビと闘っているとは。でもなんだか、サラの "変わり者" 感にも通じそうです!

「うふふ、じゃあ良かった(笑)。だから今回本当に嬉しいんですよ。ヴァンパイアものってちょっと憧れるところがあったので、こういう作品に出演できるのは、嬉しい。私も楽しみにしています」
 
 
―― 最後に、桜井さんの舞台を楽しみにしているファンの方へメッセージを。

「すでにチケットの販売がはじまり、皆さんが盛り上がってくださっているのを感じています。そのまんまのテンションで、一緒に本番を迎えてもらえると嬉しいです! カーテンコールでは客席のお客さんも踊ってくれると聞いています。私のファンの方は、絶対に立って踊っていただかないと......舞台上から見ているからね!? 散々ライブで一緒にやってきているので、そこは信じています!」
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取材・文:平野祥恵
撮影:石阪大輔
スタイリスト:鬼束香奈子 ヘアメイク:森 柳伊知

 

【公演情報】
11月5日(火)~27日(水) 帝国劇場(東京)
12月15日(日)~21日(土) 御園座(愛知)
1月1日(水・祝)~7日(火) 博多座(福岡)

1月13日(月・祝)~20日(月) 梅田芸術劇場メインホール(大阪)

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