■ミュージカル『王家の紋章』#17■
8月5日(金)、ミュージカル『王家の紋章』、ついに開幕しました!
初日には特別カーテンコールが行われ、なんとその場で早くも、来年の再演が発表に...!
このミュージカルの勢いを感じる瞬間でした。
ひと足先に出したニュースはコチラ→★
今回はその特別カーテンコールの詳細レポートをお届けします。
まず主人公・メンフィス役の浦井健治さんが
「少女漫画の金字塔である『王家の紋章』。連載40周年、発行部数4000万部を誇るこの作品がこうして舞台化されることになり、今日初日を迎えました!」と報告するとともに、「これも関係者の皆さまや、(演出の)荻田さん、(作曲の)リーヴァイさんのおかげです」とお礼を。
そして浦井さんの「代表してふたりに」という呼びかけでこちらのおふたりがご挨拶。
キャロル=新妻聖子さん。
「私は原作が大好きで、ウン十年来のファンです。ずっとこの『王家の紋章』から私が頂いてきた幸せを、少しずつでも舞台上でお返しできればという思いで1ステージ1ステージ、心を込めて努めさせていただきます。...客席に(原作の)細川智栄子先生と、芙~みん先生の姿が見えるだけで涙が出そうです...。。こうしてこんなにゴージャスな金の衣裳も着させていただき、もう死んでもいいです......、死なないです、明日からも頑張ります(笑)。でも死んでもいいくらい幸せです。
今日改めて、すばらしいキャストとご一緒できる幸せを冒頭から噛み締めておりました。そしてお客様がとても温かく、本当に嬉しかったです、ありがとうございました」
と、原作愛に溢れたご挨拶です!
そして浦井さんに「イズミルこと、マモちゃん!」と紹介された、イズミル=宮野真守さん。
「マモちゃんです(笑)。今回、人生で初めて帝国劇場に立たせていただけることになりました。普段は声優のお仕事をしています。そんなこともやってるんだなと覚えて帰ってください(笑)。子役の頃からずっと活動していて、帝国劇場でミュージカルを見たりもしていて、(この場所を)目指したこともあって。でもなかなか上手くいかないこともあったのですが、今こうして、最高のメンバーと最高の作品で、この場所に立てていることが嬉しく不思議で、自分の人生において大きな一歩になったなと思っています。
観ていただいた皆さんが(カーテンコールで)立って、ワーっと拍手をくれて、嬉しかったです。世界初演なので不安なこともみんなあったと思うのですが、その拍手のおかげでいま幸せな気持ちでいっぱいです。今日から1ヵ月、頑張っていきたいと思います。ありがとうございました」
と、万感のご挨拶でした。
そして浦井さんから、この発表が!
「ひとつお知らせがあります。『王家の紋章』再演が決まりました! 2017年4月に帝国劇場、そして5月大阪で公演決定です!」
もちろん客席からは悲鳴のような大歓声!
懐から再演発表チラシを取り出し話す浦井さんに、「しっかり宣伝してる!よく出来る子だわー」と宮野さん。
さらに作曲のシルヴェスター・リーヴァイさんも登場。
「おはようございますみなさん、お元気ですか(日本語で)。...いまちょうどメンフィスから、来年の再演が決まったという素晴らしいニュースを伺いまして、本当に嬉しく思います。そして今日、細川両先生をご紹介できることを光栄に思います。お立ちいただけますでしょうか」
と、原作の細川智栄子先生と、芙~みん先生をご紹介。
客席からも大きな拍手。
そして日本語で
「すべてとってもすばらしかった!」
「みなさん、I LOVE YOU」
と話すリーヴァイさんでした。
メンフィスと握手!
キャストの皆さんの表情もお伝えしますね。
ライアン=伊礼彼方さん
ライアン兄さんの妹・キャロルを思う気持ちが、現代パートを担います!
ミタムン=愛加あゆさん
ミタムンはこの舞台では憎しみの象徴のように登場します。インパクト大。
ナフテラ=出雲綾さん
キャロルを見守るような、出雲さんの優しい歌声が印象的でした。
ルカ=矢田悠祐さん
これが帝劇デビューの矢田さん、大舞台に合うお芝居で魅せます!
ルカの美少年っぷりも見事に再現されていますよね。
ウナス=木暮真一郎さん
帝劇デビューどころか本作がデビュー、の木暮さん。
ウナスの懸命さが伝わってきましたよ。
ミヌーエ将軍=川口竜也さん
川口さんの美声もたっぷり堪能できました♪
セチ=工藤広夢さん
芝居の見せ場も、そしてダンスの見せ場も多々あり、それぞれが光っていました。素晴らしいセチでした!
アイシス=濱田めぐみさん
アイシスはビッグナンバー揃い!
濱田さんのドラマティックな歌唱が、この壮大なミュージカルを支えたと言っても過言でない、と思います。
イムホップ=山口祐一郎さん
すべてを大きな愛で包み込むかのようなイムホテップでした。
浦井さんからひと言を請われ「本当に...、おじいちゃんは、幸せです」とカーテンコールでご挨拶していらっしゃいました。
最後に浦井さんが「本当に熱い夏が始まります。細川さん、芙~みんさん、舞台化を許可してくださってありがとうございます。そして40年、人生を賭けてきたこの少女漫画を、我々に託してくださってありがとうございます。...連載を楽しみにしています(笑)。本日はまことにありがとうございました」と挨拶して、カーテンコールは締めくくられました。
...が、その後も何度も、大きな拍手で舞台上に呼び戻されるキャストの皆さん。
浦井さんと伊礼さん、何か...通じあっていましたよ?
皆さん満面の笑顔の、素晴らしい船出となったミュージカル『王家の紋章』。
そして来年の再演も楽しみですが、まずはこの夏の初演も始まったばかりです!
お楽しみに。
取材・文・撮影:平野祥恵(ぴあ)
【公演情報】
・8月5日(金)~27日(土) 帝国劇場(東京)
※8/3(水)・4(木)プレビュー公演あり
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