■ミュージカル『王家の紋章』#16■
いよいよ本日、プレビュー公演が開幕するミュージカル『王家の紋章』。
その、気になる稽古場を取材したレポート、Part4です!
Part3はコチラ→★
ナイルの女神の娘と謳われ、民衆からも人気の高いキャロルが攫われたことで、エジプト王国とヒッタイト王国が一触即発状態になっています。
キャロルを攫ったのはヒッタイト国のイズミル王子。
キャロル=宮澤佐江さん/イズミル=宮野真守さん
キャロル=新妻聖子さん/イズミル=平方元基さん
エジプトのメンフィス王も、ヒッタイトのイズミル王子も、ともにキャロルに魅了され、自分の手中に入れたいと願っています。
メンフィス=浦井健治さん
そして時を超え、現代ではライアンも妹・キャロルを思い...。
ライアン=伊礼彼方さん
3人の男性がトライアングルでキャロルへの愛を歌いあげます。
ここも、ミュージカルらしい見せ場になりそうですよー!
自分のせいで戦争を起こしてはいけない、歴史を変えてはいけないと思うキャロルの心に反し、それぞれの国は戦いへの闘志をたぎらせ、そして同国内でもそれぞれの思惑が絡まり、物語はうねっていきます。
エジプトでは、メンフィス王をはじめ戦いに行くものたちを鼓舞せんと人々が集結。
浦井メンフィス、凛々しいです!
宰相イムホテップ=山口祐一郎さんが、戦いに赴く者たちを送り出します。
古代エジプトでは、王すなわち神、だったのだなと気付かされたワンシーン。
その壮行の場にはこの方も。
弟メンフィスへの愛を持ち、キャロルを排除しようとしているアイシス女王=濱田めぐみさん
エジプト国内でも、トライアングルが出来てます。
原作を知っていても、このあとどうなるんだろう!? と気持ちが昂ぶる、ミュージカル版『王家の紋章』。
「このシーン知ってる!」という場面が三次元化されているのもワクワクしますし、「あのキャラクターが生きて動いている!」という感動ももちろんあります。
ミュージカルというある種の様式美がある表現方法と、この『王家の紋章』はとてもマッチしていますし、さらにその表現に長けた実力派俳優の皆さんが、しっかりとした人間ドラマに作り上げている。
少女漫画という夢の結晶のようなものを原作にしつつ、この物語世界に生きる人々が、かなり骨太なキャラクターになっていることに、驚かされます。
ここにさらに、舞台美術や衣裳、照明というビジュアルの力が加わると、一体どうなるんでしょう。
本番が楽しみです!
稽古場レポートシリーズ、最後は先ほどまで敵対心むき出しだったこのイケメンたちに締めてもらいましょう!
サービス精神が旺盛すぎる、メンフィス王&Wイズミル王子!
取材・文・撮影:平野祥恵(ぴあ)
【公演情報】
・8月5日(金)~27日(土) 帝国劇場(東京)
※8/3(水)・4(木)プレビュー公演あり
【『王家の紋章』バックナンバー】