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■『ビッグ・フィッシュ』vol.5■
ティム・バートンの傑作映画をもとにし、2013年にブロードウェイでミュージカル化された『ビッグ・フィッシュ』、日本初演の開幕が近づいています!
●ストーリー●
自分の体験をワクワクするような冒険譚にでっちあげて語る父・エドワード。
少年時代に"沼の魔女"から、自分の死期を予言された話。
故郷の洞窟に住んでいた巨人・カールとの友情。
サーカスで最愛の女性・サンドラと出会い、彼女の情報ほしさに団長のエイモスのもとで働いた話。
...そんな父の大げさな話に飽き飽きしている息子・ウィルとエドワードの間には、いつしか溝ができてしまっています。
しかし父が病に倒れたことから、ウィルは"父の話の真実"を知りたいと強く思うようになって...。
先日、報道陣向けの公開稽古レポートを2回にわけて掲載しましたが、その前にも一度、稽古場に伺っておりました。
時系列的に前後してしまいましたが、本日はその時の稽古場の模様をご紹介します。
公開稽古で披露されたのと同じ場面は、駆け足で...。
この日、まず皆さんがあたっていたのは、主人公エドワード(川平慈英さん)が語る、少年時代の冒険譚。
彼と友人が、"沼の魔女"からある予言をされるシーンです。
川平さん、劇中で様々な年齢のエドワードに扮していきます。
ここは、ティーンエイジャーかな?
演出の白井晃さん、ちょっとしたセリフのイントネーションやニュアンスにもこだわっていきます。
この細かいこだわりから、あの繊細な"白井ワールド"が生まれるんですね。
『ビッグ・フィッシュ』#5 続・稽古場レポートPart1 の続きを読む
■『ビッグ・フィッシュ』vol.4■
ミュージカル『ビッグ・フィッシュ』公開稽古レポート、
演出の白井晃さんと、主演の川平慈英さんのご挨拶とフォトセッションの様子に続き、今回は稽古本編の模様をレポートします。
父・エドワードと、息子・ウィルの確執と和解を軸にしたこの作品。
物語はウィルの結婚式を控えた"現在"と、ウィルの子ども時代である"過去"――エドワードの語る大げさな話をまだウィルが信じていた頃を行き来して、紡がれていきます。
浦井健治さん扮するウィルのナレーションから、物語はスタート。
「人には、決して釣れない魚がある...」「僕は迷信なんか信じない」
そう語りながら、どこか、そういったものに憧れを抱いているかのようなウィルの表情が、観る者をぐっと『ビッグ・フィッシュ』の世界へ誘います。
現実的な息子に対して、幻想・空想に遊ぶ父親・エドワード=川平慈英さん。
「この川で、おまえはこんなに大きななまずを釣った」
「実際はその半分くらいだけどね...」
■『ビッグ・フィッシュ』vol.3■
ミュージカル『ビッグ・フィッシュ』の公開稽古が1月25日に行われました。
ティム・バートンの傑作映画をもとにし、2013年にブロードウェイでミュージカル化されたこの作品。
自分の体験をワクワクするような冒険譚にでっちあげて語る父・エドワード。
少年時代に"沼の魔女"から、自分の死期を予言された話。
故郷の洞窟に住んでいた巨人・カールとの友情。
サーカスで最愛の女性・サンドラと出会い、彼女の情報ほしさに団長のエイモスのもとで働いた話。
...そんな父の大げさな話に飽き飽きしている息子・ウィルとエドワードの間には、いつしか溝ができてしまっています。
しかし父が病に倒れたことから、ウィルは"父の話の真実"を知りたいと強く思うようになって...。
父と子の、そして"家族"の温かな物語が、
エドワードの語る、楽しくも幻想的な冒険譚に彩られながら紡がれていく、美しくハートウォーミングなミュージカル。
この日は、1幕の稽古が公開されるとともに、フォトセッション、演出の白井晃さん&主演の川平慈英さんのご挨拶もありました。
まずはキャストの皆さんの表情と、おふたりのご挨拶をご紹介します。
主役、エドワード・ブルーム役は川平慈英さん。
「ほんっとうに!楽しいミュージカルに参加させていただいております。日々その楽しさ、喜びを感じながら稽古しています。すごいのは、僕、...申し訳ないのですが...3人の素晴らしい女優さんとキスをさせていただきます、これはデカイ(笑)。霧矢(大夢)さん、(鈴木)蘭々さん、人魚役の小林由佳ちゃんと。白井さん本当にありがとうございます(笑)。
...でも冗談抜きで素晴らしいチームと一緒に出来て、いいエネルギーになっています。まだまだ、ここから羽ばたいていきたいと思いますが、圧倒的な"ミュージカル力"がある作品。曲とダンス、そしてストーリー。特に最後のシーンなどは本当に感動的で、稽古をしてて僕も涙が出てしまうくらい、愛に溢れた素晴らしくあたたかいミュージカル。感動間違いなしと日々感じています。2月は日生劇場でほっこりあたたまって、みんなと一緒に幸せをわかちあって....いいんです! 『ビッグ・フィッシュ』で、私たちが幸せをお届けします」
と、ユーモアの中にも、真剣な意気込みもしっかり語る川平さんでした。
以下、写真のみご紹介ですが...
『ビッグ・フィッシュ』#3 公開稽古レポートPart1 の続きを読む
■『ビッグ・フィッシュ』vol.2■
ティム・バートンの傑作映画をもとにしたミュージカル『ビッグ・フィッシュ』が2月、日本初演の幕を開けます。
映画はユアン・マクレガー、アルバート・フィニーら名優が出演し2003年に公開、日本でもヒット。
ミュージカル版は、2013年にブロードウェイで初演。
ファンタジックな中にも家族の愛を深く描いたテーマはそのままに、ミュージカルらしく、歌と楽しいダンスで彩られ、これもまた話題になりました(米国オリジナル版の演出・振付は、『クレイジー・フォー・ユー』『コンタクト』のスーザン・ストローマン)。
今回の日本版では、川平慈英、浦井健治、霧矢大夢、赤根那奈ら実力派がオリジナルキャストとして名を連ねます。
12月末、いよいよこの作品が始動。
キャスト・スタッフが顔を揃えた"顔寄せ"の場を取材しました。
★ストーリーなどはコチラをどうぞ。→製作発表会見詳細レポート
居並ぶ関係者の皆々様。
これだけの人が(いえ、実際にはこれ以上ですね...)関わって、ひとつの作品が出来るのです。
真剣に愛し合う小学生の男女、真鈴(高畑充希)と悟(門脇麦)が大人によって引き裂かれようとした時、奇跡がおこる。二人の遊び相手だった産業用ロボットが意識を持ち、真悟(成河)と名乗り人知を超えた進化を始める──。楳図かずおの名作漫画を原作とするミュージカル、『わたしは真悟』がプレビュー、浜松、富山公演を終え、まもなく京都公演、そして年明けには東京公演を迎える。フランスの鬼才フィリップ・ドゥクフレ(演出・振付)、谷賢一(脚本)、トクマルシューゴ・阿部海太郎(音楽)、青葉市子(歌詞)といった、異ジャンルの才能が起こす化学反応に期待が高まる大作だ。稽古場を覗くと、その化学反応の効果を最大限にまで高めるべく、エネルギッシュに取り組むカンパニーの姿があった。
演出・宮本亜門×主演・山崎育三郎で、12月8日(木)から29日(木)まで東京・日生劇場にて上演されるミュージカル『プリシラ』。3回に渡ってお送りしてきた稽古場レポートもラスト第3弾です!(あらすじなどは第1弾をチェックしてみてくださいね)
第2弾では衣裳を着ての稽古でしたが...
脱ぎました!
みなさん薄着ですが、実はこの日、外は雪! 稽古場の熱気が伝わるかと思います。
開幕中の『プリシラ』稽古場レポート・その3の続きを読む
12月19日に開催された、ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』の公開稽古、後半の「囲み取材」レポートです!
★前半の「歌唱披露」レポートはコチラ
囲み取材に登壇したのは、ロミオ役の古川雄大さん・大野拓朗さん、ジュリエット役の生田絵梨花さん・木下晴香さん。
今回の『ロミオ&ジュリエット』は、振付・美術・衣裳が一新された"新バージョン"として上演されることが発表されており、キャストも一新されますが、そんな中、前回公演に引き続きロミオ役として出演するのが古川雄大さん。
「今回キャストも入れ替わり、セットも衣裳も演出もかわって新しい"ロミジュリ"が生まれようとしています。皆がいいものを作ろうというひとつの思いで一丸となって稽古に取り組んでいますので、ご期待ください。
まだ稽古の途中ですが、出来上がっていく段階がとても楽しくて、色々なことを試して、色々なことを削って、色々なものを選んで...と作業しています。この稽古場にいることが出来て、幸せです。まわりの皆さんも実力派揃いで、刺激をもらっています。すごくいいものが仕上がっている感じがあります。
ロミオ役については、前回もやらせていただいたのですが、自分自身、いっぱいいっぱいなところがありまして...。様々なミュージカル作品を出させていただくようになった今、またこの役をやれるというのはすごく嬉しいことですし、この作品が大好きですし、やる気に満ちています」
とご挨拶。
同じくロミオ役、大野拓朗さん。大野さんは今回が初参加ですが、「初演の時からずっと大好きな演目」と、参加できる喜びを語りました。
「初演と再演と観に来させていただいて、今回3回目の上演で初めて参加させていただいて、本当に幸せです。今までに一番回数を見たミュージカルが『ロミオ&ジュリエット』なんです。CDも初演のあとすぐ購入して、ずっと現場移動の車の中とかで毎日毎日聴いて、一緒に歌って...というのが趣味でありストレス解消であり、日々の楽しみでした。それをこうやって今度は自分が、舞台の上でロミオとして歌えるのはすごく光栄なことですし、幸せなこと。さらに今回、初演・再演から演出が大幅にかわって、この作品は今回でさらに進化するんだろうなと感じています。でもキャストの熱いパワーは前と変わりません。だから"ロミジュリ"のいちファンとして、新しく進化したこの作品が届けられる日がすごく楽しみです。僕が常に思っているのは、観に来てくださったお客の一生の思い出に残るような素敵な舞台にするのが目標。そう思ってもらえるよう素晴らしい舞台を作れるよう、みんなで頑張っていきたいと思います」
演出・宮本亜門×主演・山崎育三郎で、12月8日(木)から29日(木)まで東京・日生劇場にて上演されるミュージカル『プリシラ』。その稽古場レポート第2弾をお送りします!(あらすじなどは第1弾でチェックしてみてくださいね)
突然ですが、これはなんでしょ!?
刷毛...ではあるけど、刷毛ではございません! 次の写真はAAAでご覧になってピンとくる方もいらっしゃるはず...!
そう!衣裳なんです!
『プリシラ』の魅力のひとつである奇抜でカラフルで楽しいデザインの衣裳は、基本的には本国と同じもの。見ているだけでも元気になりそうでしょう?
ちなみに主演の山崎育三郎さんはなんと22回も着替えるそうですよ!そんなにたくさんの衣裳が見られるというだけでも楽しみですよね。
というわけで、今回は衣裳つきの稽古場レポートをお届けします!
開幕中の『プリシラ』稽古場レポート・その2の続きを読む
ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」稽古場より 左から生田絵梨花(乃木坂46)、大野拓朗
ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」は、シェイクスピアの「ロミオとジュリエット」をミュージカル化したもの。2001年にフランスで初演し大成功をおさめ、その後、スイス、ベルギー、ロンドン、モスクワ、ウィーンなど世界中で上演され続ける人気作だ。
日本では2010年に宝塚歌劇団が大阪・博多で初演。2011年には小池修一郎の潤色・演出で上演、2013年にも再演を果たした人気作だ。
2013年版でのロミオは城田優、古川雄大、柿澤勇人。ジュリエットはフランク莉奈、清水くるみというキャストだったが、今回はロミオ役は古川雄大、大野拓朗、ジュリエット役は生田絵梨花(乃木坂46)、木下晴香に。
また、ロミオの親友・ベンヴォーリオ役は馬場徹、矢崎広。マーキューシオ役は平間壮一、小野賢章。敵対するティボルト役には、渡辺大輔、広瀬友祐。死のダンサーには、大貫勇輔、宮尾俊太郎(Kバレエカンパニー)が出演する。
本作の公開稽古が行われ、「いつか」「バルコニー」「世界の王」の3曲が報道陣向けに公開された。
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(撮影・編集・文:森脇孝/エントレ)
12月19日、ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』の稽古場が報道陣に公開されました。
『ロミオ&ジュリエット』は2001年にパリで開幕、その後世界各国で上演されて500万人以上を動員している世界的ヒットミュージカル。
日本でも再演を重ねていますが、4年ぶりの上演となる今回は振付・美術・衣裳が一新された"新バージョン"演出で登場します。
この日はキャストによる囲み取材もありましたが、まずは公開稽古の様子を写真でお伝えします!
披露されたのは3つのナンバー。
いずれも、作品を代表するシーンです。
♪「いつか」
まだ出会う前のロミオとジュリエット。
恋に恋している...という感じの、初々しい、それでいて希望に満ちているふたりの表情に注目です。
ロミオ=古川雄大さん
ジュリエット=木下晴香さん
これが初舞台となる木下さん。
透明感があり、それでいて安定感のある歌声、素敵でした。