■『ビッグ・フィッシュ』vol.2■
ティム・バートンの傑作映画をもとにしたミュージカル『ビッグ・フィッシュ』が2月、日本初演の幕を開けます。
映画はユアン・マクレガー、アルバート・フィニーら名優が出演し2003年に公開、日本でもヒット。
ミュージカル版は、2013年にブロードウェイで初演。
ファンタジックな中にも家族の愛を深く描いたテーマはそのままに、ミュージカルらしく、歌と楽しいダンスで彩られ、これもまた話題になりました(米国オリジナル版の演出・振付は、『クレイジー・フォー・ユー』『コンタクト』のスーザン・ストローマン)。
今回の日本版では、川平慈英、浦井健治、霧矢大夢、赤根那奈ら実力派がオリジナルキャストとして名を連ねます。
12月末、いよいよこの作品が始動。
キャスト・スタッフが顔を揃えた"顔寄せ"の場を取材しました。
★ストーリーなどはコチラをどうぞ。→製作発表会見詳細レポート
居並ぶ関係者の皆々様。
これだけの人が(いえ、実際にはこれ以上ですね...)関わって、ひとつの作品が出来るのです。
プロデューサーから、ひとりひとりのご紹介がありましたが、ここではメインキャストに絞ってご紹介。
エドワード・ブルーム役、川平慈英さん。
エドワードは、自分の体験談を現実にはありえないほど大げさに語り、聞く人を魅了する男です。
川平さんからは、キャストを代表してひと言ご挨拶が。
開口一番「(この日が)来ましたね...。びっくり。いやー...」と話す川平さん。
というのは川平さん、製作発表会見時の囲み取材で、このオファーを受けた時に「ドッキリじゃないかと思った」と語っていらっしゃったんです。ドッキリじゃありませんでした、作品、始動しますね(笑)。
そして「この素晴らしい作品に参加できて、本当に感謝します。日生劇場をパワースポット、ハッピープレイスにして、温かい話をお届けできたらと思います。
でも実際(作っていくのは)大変だと思うんです。そうしたらハグで...ハグで育む作品に...(一同笑)、していきたいと思います。インフルエンザが流行ってますので本当に体調に気をつけていきましょう、よろしくお願いいたします!」
と、言葉の端々からサービス精神とユーモアが溢れるご挨拶でした!
そんな父・エドワードの「現実にはありえないような話」を聞いて育った息子ウィル・ブルームは、浦井健治さん。
ちなみに川平さんがご挨拶の際、こんなポーズ(ボルト選手?)をとったのを受けて...
浦井さんも同じポーズ(さすが父子)!?
夫を理解し息子を見守る、エドワードの妻、サンドラ・ブルームは霧矢大夢さん。
ウィルの妻、ジョセフィーン・ブルーム役の赤根那奈さん。
エドワードの幼馴染、ドン・プライス役の藤井隆さん。
魔女役のJKimさん
カール役の深水元基さん
ジェニー・ヒル役の鈴木蘭々さん
ほか、メインキャストではエイモス役のROLLYさん、そして浦井さん扮するウィルの少年時代で鈴木福君、りょうた君(Wキャスト)がご出演します!
演出を手がけるのは、繊細で美しい作品作りに定評のある、白井晃さん。
「先日美術打ち合わせをしていて、日生劇場にはこんなセリがあるのかとハタと気づき、そこでやっと、自分は日生劇場で演出するのが初めてだと気づきました(笑)。とても新鮮な気持ちです。演出のお話をいただいたときには数作の提案がありましたが、"これがやりたい!"と真っ先に手を出したのが本作でした。映画も印象的ですし、ミュージカル版の台本は映画とまた違う部分もあり、日本で初上演するものとして、より日本人らしい詩情にあふれた舞台になると感じました。親子のことは誰しもなにがしかの心当たりがあるもの。人の人生を考えながら、つい自分の人生も考えてしまう。そんな作品にできたらと思います。慈英は本当に大変だと思うけど(笑)、個性豊かなメンバーが揃いましたから、エドワード(川平慈英)とウィル(浦井健治)の喧嘩を、みなさんで楽しみながら盛り上げてください!」
ちなみに本作品の音楽と詞を手掛けたアンドリュー・リッパさん。
白井さんは『アダムス・ファミリー』でも彼の作品を演出しています。
そして今年シアタークリエで上演される『きみはいい人、チャーリー・ブラウン』の追加音楽(オリジナルは50年前の作品です)も、リッパさんが手がけています。今ブロードウェイで注目の作曲家です!
日本版『ビッグ・フィッシュ』、どんな舞台になるのか楽しみですね!
最後に、川平さんと浦井さんの2ショットをどうぞ~!
取材・文・撮影:平野祥恵(ぴあ)
【バックナンバー】
#1 製作発表会見詳細レポート
【公演情報】
2月7日(火)~28日(火) 日生劇場(東京)