ティム・バートンの傑作映画をミュージカル化し、2013年にブロードウェイで大ヒットした『ビッグ・フィッシュ』。
来年2月に登場する待望の日本版の製作発表会見が11月1日、都内にて行われました。
『チャーリーとチョコレート工場』『シザーハンズ』など、日本でも熱狂的なファンが多いティム・バートン監督ですが、『ビッグ・フィッシュ』は2003年に監督した映画。ユアン・マクレガー、アルバート・フィニーら名優が出演し、日本でもヒットしました。
●STORY●
エドワード・ブルーム(川平慈英)は昔から、自らの体験談を現実にはあり得ないほど大げさに語り、聴く人を魅了するのが得意。
自分がいつどうやって死ぬのかを、幼馴染のドン・プライス(藤井隆)と一緒に魔女(JKim)から聴いた話や、共に故郷を旅立った巨人・カール(深水元基)との友情、団長のエイモス(ROLLY)に雇われたサーカスで最愛の女性、妻・サンドラ(霧矢大夢)と出逢った話を、息子のウィル(浦井健治)に語って聞かせていた。
幼い頃のウィルは父の奇想天外な話が好きだったが、大人になるにつれそれが作り話にしか思えなくなり、いつしか父親の話を素直に聴けなくなっていた。そしてある出来事をきっかけに親子の溝は決定的なものとなっていた。
しかしある日、母サンドラから父が病で倒れたと知らせが入り、ウィルは身重の妻・ジョセフィーン(赤根那奈)と両親の家に帰る。
病床でも相変わらずかつての冒険談を語るエドワード。本当の父の姿を知りたいと葛藤するウィルは、以前父の語りに出ていた地名の登記簿を見つけ、ジェニー・ヒル(鈴木蘭々)という女性に出会う。
そしてウィルは、父が本当に伝えたいことを知るのだった――。
会見には川平慈英、浦井健治、霧矢大夢、赤根那奈(夢咲ねね 改め)、藤井隆、鈴木福、ROLLY、そして演出の白井晃、計8名が登壇。
白井さんが「温かい、柔らかい空気がある」と語ったとおり、笑いと温もりあるホンワカした会見になりました。
△ 父と息子
△ 父と妻
△ 息子とその妻
まずは演出の白井晃さん。
「今回のミュージカル版『ビッグ・フィッシュ』は映画とは違って、ステージ上のオリジナルの物語と考えていただいていんじゃないかなと思います。より、父と息子の確執や、夫婦愛が強調された物語になっています。またアンドリュー・リッパさんの楽曲が非常に楽しく、素敵な曲ばかり。キャストの皆さんに思いっきり歌っていただけるようなナンバーが揃っています」とご挨拶。
白井さん、以前に演出したミュージカル『アダムスファミリー』の音楽も、アンドリュー・リッパが手がけていました。縁がありますね。
見どころは「川平慈英さんがエドワード(父親)を演じるのですが、年老いた姿と若い日のエドワード、両方をひとりでやっていただく。年老いた姿と若い姿がテレコで何度も来るので、早替えも含めて大変だなと思っています(笑)。どうやるんだろう(川平さんから「演出家ー!」とツッコミが)。本当に活躍していただきますので、そこが大きな見どころ。もちろん、この豊かな顔ぶれの皆さんの掛け合いは本当に楽しいものになるだろうと思います。また僕の中で一番の楽しみは、浦井さんの子ども時代が鈴木福ちゃん、という。...なんともいえないこの感覚が、とても楽しみだなと思っています」と説明。
△ 「浦井さんの子ども時代が鈴木福ちゃん」と言われたところで、福君にむかってガッツポーズな浦井さん。
ティム・バートン作品の独特な魅力は、舞台に取り入れたりするのかという問いには、
「映画は本当にティム・バートン監督の映像美に溢れている。でもやはり今回は舞台ですので、仕掛けどころが変わってくる。物語も明確に父と息子の確執や夫婦愛が出てきますので、"人間ドラマ"を打ち出していきたい。人にとって、道を歩んでいくこととはどういうことなのかとか、苦難にぶちあたるのを乗り越えるためにエドワードは作り話をしながら進んできたんじゃないかとか、そういうことが明確になるようにしたい。
(ブロードウェイ版の映像をYoutubeで見られると聞いて)観てしまうと向こうのイメージにひっぱられる気がするので...、出来るだけ台本から自分が受け取った感覚だけを信じて、舞台の仕掛けとして、ティム・バートンの映画の色彩美、幻想的な雰囲気を舞台空間でどのように出せるのかということを考えていきたい」と構想を語りました。
さて、川平慈英さんが演じるエドワード・ブルームは、自分の体験談を現実にはありえないほど大げさに語り、聞く人を魅了する男。
「最初にこのお話を聞いた時に「東宝の製作で、日生劇場? 普段"ムムッ"とか"くぅー!"とか"いいんです!"と言ってる人間が、ノーブルな環境でやって大丈夫かな」とちょっと二の足を踏みました。でも映画やブロードウェイ版の映像を観て、なんてファンタジックで素晴らしい作品なんだ、この大きな魚を逃してはいけない! と思い、参加させていただくことになりました。自分の代表作・勲章となるように、楽しみながら、もがきながら、素晴らしいファンタジックな作品を作り上げたいです」
座長としての意気込みは
「スマイルとホラに溢れた(笑)、あったかい感じの稽古場になればいいな。率先して明るくはしゃごうかなと思います。で、決めるときは決めて。あとは...誰かが苦しんでいるのであればそっと後ろから抱きしめてあげる(笑)。福君が「なんでこんな難しいの、舞台は。ミュージカルなんでいやだ」と言い始めたら、「大丈夫だ、この壁を乗り越えれば必ずミュージカル好きになる、どんどんどんどん仕事が来て、レミゼもミス・サイゴンも全部君の時代が来るぞ、制覇できるぞ」と温かく抱きしめる(笑)。抱擁と寛容に溢れた稽古場にしようかな、と! それが日生劇場のステージ上で、温かい、ほっこりする空気になって出ればいいかなと思います」とのことでした。
エドワードの息子・ウィルは浦井健治さんが演じます。
「ティム・バートンさんの作品の中で、自分は実はこの『ビッグ・フィッシュ』が一番好き。異色とは言われていますが、すごく深くて、僕は最後の最後に、父がなぜこんなことをしていたのかという悟る瞬間の息子の気持ちに、必ずホロリと涙が出てしまうんです。それを今回白井さんの演出、川平さんの主演で日本で上演される作品に出させて頂くことがすごく光栄です。個人的には...けん玉をやっていまして、福君もけん玉をやっているとのことで、先ほどふたりで「やりたいね」と話していましたので、そこも楽しみにしています(笑)。...舞台上ではけん玉シーンはありませんが、稽古場で!」と挨拶。
霧矢大夢さんが演じるサンドラ・ブルームは、夫を理解し息子を見守る、エドワードの妻。
「私はこの『ビッグ・フィッシュ』の映画が大好きで、自分でDVDを購入して持っているくらい大好きな作品なんです。まさかその登場人物にならせていただくとは。この素敵な共演者の皆さまとも今日こうしてお会いして、早く稽古がはじまらないかなと今からワクワクしています。家族を温かく見守り、愛する素敵なサンドラを演じたい」と意気込みを語りました。
赤根那奈さん(夢咲ねね 改め)は、ウィルの妻、ジョセフィーン・ブルーム役。
「私も、とても美しくて、素敵なファンタジー作品だなと思って映画を観ていました。ミュージカル化はどうなるんだろうと不思議だったのですが、色々な資料など見たら、とても素敵な作品。この作品に携われることが今から楽しみです。とても個性の濃い方の中で、すごい化学反応が起こるんじゃないかな。自分も負けないように頑張らねばと思っています」と話しました。
エドワードの幼馴染、ドン・プライスは藤井隆さん。
「私は吉本興業に所属しているのですが、今回この舞台を機に東宝芸能さんの方に行かせていただこうという気持ちで...(場内笑)。皆さまに失礼のないよう、ミュージカルを愛されている皆さんの邪魔をしないように、稽古場で多分すごくいっぱい楽しませていただいて、勉強させていただいて、色々なことを教えていただいて、本番は本当にちゃんとしようと思っております」とご丁寧な挨拶です。
先ほど話題にも出ていました、ウィルの少年時代"ヤング・ウィル"は鈴木福くん。(りょうたくんとのWキャスト)。
「幼いウィル役をやらせていただきます。僕は舞台が初めてなんですが、皆さんに色々教えてもらいながら、一生懸命頑張ります。よろしくお願いします」と、初々しいご挨拶なのですが、会見後半では少しずつ皆さんからいじられていく福くんです。
そしてエドワードが旅の途中で出会うサーカス団の団長、エイモス役はROLLYさん。「ただいまご紹介に預かりましたROLLYと申します...」という口上(?)から恭しく面白く、皆さんから笑いが。
「ティム・バートン作品にほれ込んで数十年。『シザーハンズ』『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』そしてこの『ビッグ・フィッシュ』。私の人生において、最高に泣ける作品です。ティム・バートン作品の中でも、最も好きな作品であるということを、実は数年前に監督ご本人にお伝えしています。監督のプライベート・パーティに潜入し、バートン先生の前で「ヴィルコメン~♪」(『キャバレー』の『ヴィルコメン』)を歌い、その時に「あなたの作品の中で『ビッグ・フィッシュ』がもっとも私の好きなものだ」と告げたことが、私の人生でもっとも栄光に満ち溢れた瞬間でございました。今度はこの作品が大成功し、私のプロフィールに「日本版『ビッグ・フィッシュ』に参加しましたよ」というのが、人生の栄光の1ページになるよう頑張って切磋琢磨し吟味に吟味を重ね、頑張っていきたいと思います」となんとも芝居がかった言い回しで話しました。
会見では、話を大げさに語るエドワードにちなみ、「自分の人生で、大げさに話してしまったことは?」という質問も。この質問、大いに盛り上がりました!
川平「顔からしてホラみたいな顔なんですが。これは本当にあった話で、みんなに「ぜったい作ってる、絶対うそだ」と言われるエピソードがあります。28歳のときに日米合作の映画に参加し、そのサンフランシスコから帰る飛行機の出来事なんですが。僕、飛行機のハッチ、ドアに一番近いところの座席で、「ラッキー」と足を伸ばして座っていたんですよ。そうしたら、離陸した直後にハッチが「ボコ、ボコボコ」って鳴って、開きそうになってるんです。マジなんです。(飛行角度が)45度くらいになっている中、まずしゃもじみたいな弁が「ボコ!」っておりて。そうしたらCAさんがシートベルトをはずして真顔で「Oh my God」と言った。CAさんがふたりで、角度がついている機内を走りながらその弁を戻そうと俺の目の前でファイティングしているわけです。これ手伝わないとなと思って、3人で一緒に締めて。ピンみたいなのがあって、それをロック入れて。それで無事旅立ったんですが、成田に着いてもCAの方はお礼も何も言わない。後から聞いたところ「ありがとう」と言うと、実際にその問題があったと認めることになって、始末書どころか首が飛ぶってことらしいですね。これ、ホラではありませんよ、実際に起きた話です!」
△ 川平さん、飛行機内の出来事を熱演中
藤井「ちょっとすみません、まずしゃもじの時点でちょっと...え、っと思いますし。しかもちっちゃなピンで...?また大げさにお話して...」
川平「ほんとに、ほんとにあった話です。『ごきげんよう』でも話しました!」
ROLLY「でもその瞬間川平さんは、その乗客・パイロット全員の命を救ったんですよね」
川平「イエス!サンキュー!」
△ 壇上の皆さんも、笑いが止まりません
浦井「えー...スゴイ話のあとなんで淡白に...。僕ゴールド免許なんですが、実は(長らく運転しておらず)運転が多分できなんじゃないかっていう状況になっていまして。「ゴールドだぜ!」って言ってるんですが、ただの身分証明書になっています。だいたい人の助手席に乗ることが多い。以上です!」
霧矢「私はけっこう現実主義というか、あったことをそのまま伝えます。でも関西人なので、相手には楽しく聞いていただけると嬉しいので、「そこをばーんと行ったらガーンてなってん!」とか擬音をふんだんに入れ、わりとオーバーアクションで話しています。でもあまり盛ったりはいたしません(笑)!」
赤根「私、宝塚に在籍していたんですが、ある時パレードで大階段を降りるときに、マーメイドスカートの裾が靴の中に入り込んでしまって。歌いながら降りていたのですが、残り5段というところで出す足がなくなってしまってそのまま落ちて、四つんばいになったんです、舞台上で。そのまま曲は続くし、まわりも温かい笑顔で迎えてくださっていたんですが、そのあとも歌うことは出来ず、とりあえず「...ありがとうございました」と言って自分の位置に戻ったかなと思います。...これ、でも自分の中で、いつのまにかどこか"盛って"いるのかもしれません」
藤井「(司会の方に「そして藤井さんはものすごい話を持ってそうですよね」と振られ...)あのね、本当にMC失格ですよ! そんな振り、一番イヤなんです(場内笑)。えー、3歳のときに右腕を複雑骨折をして手術したんですが、その時O型だと言われたんです。でも16歳の時にバイクの免許をとり、気分が良かったので献血に行ったら「Aですね」って。「いや、僕はOときいてます」「もう一度はかりましょう」と調べても「やっぱりAですよ」と。僕自身は、O型の「おおらかです、ヒューマニストです」という方向で行きたいのですが、実際にはわりと「神経質です」といったA型の要素があるみたいで...お稽古でも気をつけます!」
△ 「神経質です」な表情の藤井さん
鈴木「えーと...今までは、そんなに...ないですねー。たぶんないと思います...、たぶんこのあと、いつかあると思います」
ROLLY「54年前の話です...(一同笑)。実際あった話です。父親が食べましたレバニラ炒めのレバーだった私は父親の体内を経過しまして、勢いよく父親から発射され、2億6千万匹のライバルとともにこの世に飛び出ました。そのあと生死をかけた何万キロの過酷なレースをワタシは勝ち抜き、2億6千万匹の中からとうとう1位で受精いたしました。その1年後見事に帝王切開で誕生したワタクシが、53年間も元気でいられたのは、母親の愛情と、父親が食べたレバニラ炒めのレバーだったという根底にある、こういうお話ですかね!」
皆さんのユニークさが伝わる、お答えだったのではないでしょうか。
続けて行われた囲み取材では、こんな話題が。
――これからいよいよ始まる。いまの気分は
川平「あとはには引けないなと。ここからだなと。私、東宝さんからお話頂いたときにドッキリじゃないかと思って、マネージャーとふたりで、カメラもってヘルメットかぶってプラカード持った人が出てくるんじゃないかと思ったんですよ。(会見をやって)やっぱりこれは現実だぞという感慨深いものがあります」
――年取った姿と若い姿を演じると。
川平「そうなんです。これは白井さんに僕は身を委ねるばかりで」
白井「映画では別の俳優がやっているのですが、舞台版ではひとりの役者がやる。プレッシャーをかけるようですが...これは大変な役だ、これを出来る人は誰なんだ、誰がこんな大変なことが出来るんだろう、なかなか日本人には...あ、慈英さんがいた! これは川平慈英にしか出来ない役じゃないかと思って」
川平「(苦笑)。全身全霊で...やっていいんです!これは腹、くくりました! でも偉そうなんですが、役者ってチャレンジングな状況の方がいい化学反応が出るんじゃないかと思うんです。かといって実はすごく稽古好きというよりは感覚派なのですが。でも白井さんと一緒に新しい自分の引きだしを見つけていけたらなと思っています」
――浦井さんと福くんが、同じ役なんですよね。
浦井「(福くんは)とてもすごく落ち着いていらっしゃって。自分より絶対大人だろうなという感じがあります。でもニカって笑うと本当に子どもらしい笑顔。どれだけ仲良くなれるのかなとすごく楽しみにしています。でも初舞台ということで...どうですか?」
鈴木「頑張ります!」
浦井「しっかりしてます!」
ROLLY「彼、石原裕次郎的な貫禄がすでにありますよね。ボスって呼ぼうかな」
鈴木「やめてください!」
――福くん、初舞台で緊張してるところはありますか?
鈴木「やっぱりドラマと違ってやり直しができないので、ちゃんと覚えてちゃんと頑張らないとなっていうところは、緊張している、かな?」
△ 話している間、ROLLYさんがマイクを持っていてくれたことに気付き恐縮する福くん。
△ お返しに、ROLLYさんに福くんがマイクを差し出そうと頑張ってます(笑)
――霧矢さんと赤根さんは仲がいいとか?
赤根「そんなめっそうもございません...!」
霧矢「はい、同じ組だったので。しかも、実は相手役(恋人役)で組んだこともありまして」(霧矢さん主演の『大坂侍』で赤根さんはヒロインを演じています)
赤根「大好きだったんです!」
霧矢「だからまさか嫁姑の関係で、こうして再会するとは。...いじめようと思います(笑)」
赤根「やめてください!いやもう、優しいお母さんだと...思っています」
霧矢「可愛い息子嫁で。楽しみにしています」
――藤井さんとROLLYさんは...
ROLLY「(質問をさえぎって)珍味ですよね(笑)!」
――ROLLYさんは昨日のハロウィン帰りですか?
ROLLY「ワタシ年がら年中こんなかんじなので、ハロウィンの席だとわりと目立たない。でも今日はKISSのベーシスト、ジーン・シモンズ風に富士額を描いてみたというのが新しいチャレンジです」
――藤井さんは今回の出演の話を聞いた時はどう思いましたか?
藤井「白井さんにそういうお話をいただけたことが本当に嬉しくて、詳しくお伺いせず「ぜひぜひ」と。あとでよくよくこの状況をききまして、本当に怖いですし、日生劇場にまさか私が出させていただけるなんて思ってもいませんでした。出演者の皆さんのお名前がちょっとずつわかるにつれ、震えたんです。でも今日控え室で集まったときに、川平さんを中心にして本当に温かく迎えてくださったので、すごく楽しみになりました」
――白井さんはこのキャスト、イメージ的には
白井「いっせいにお会いするのは今日が初めてだったんですが、温かい、柔らかい空気があります。だいたいこういう最初の顔あわせ、緊張するので僕はあまり好きじゃないんですが。でもいきなりROLLYさんの顔をみたら顔がほころんでしまい、慈英も藤井さんも霧矢さんも笑ってるし、浦井君がきょろきょろしてるし、ボス(←!!)はドカっといるし、赤根さんは楚々としていらっしゃる。その雰囲気で、良いファミリーになるんじゃないかと思いました。いい意味で、あまり緊張感がなかった。たぶん稽古場がやかましくなるんじゃないかな。もしくは、意外と稽古が始まると皆さんシーンとしてマジメにやるのかも」
――最後に川平さんから締めのコメントを。「絶対に負けられない戦いがある」にかけて!
川平「(白井さん、あの記者ぶっとばしましょうか、とのコント的なくだりがあり...)サッカーにつなげるつもりはないですが(笑)、日生劇場というのは僕にとって国立競技場、聖地!みたいな場所。毎ステージ、絶対に負けられない戦いを...(笑)。日生劇場というピッチの上で大勝利を毎回おさめたいと思います。でも本当に、お客さんからパワーをいただいて、僕らも倍返しじゃないですが、観に来て本当によかったと、帰り道、非常に心が軽やかになり、色々なひとに優しくなり、自分にも優しくなれるような、愛に満ちた気持ちになってくれればこんなに嬉しいことはないので。ぜひ。日生劇場に...来ちゃって、いいんです!」
(皆さん拍手!)
取材・文・撮影:平野祥恵(ぴあ)
【公演情報】
2月7日(火)~28日(火) 日生劇場(東京)
一般発売日:11/26(土)