12月19日に開催された、ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』の公開稽古、後半の「囲み取材」レポートです!
★前半の「歌唱披露」レポートはコチラ
囲み取材に登壇したのは、ロミオ役の古川雄大さん・大野拓朗さん、ジュリエット役の生田絵梨花さん・木下晴香さん。
今回の『ロミオ&ジュリエット』は、振付・美術・衣裳が一新された"新バージョン"として上演されることが発表されており、キャストも一新されますが、そんな中、前回公演に引き続きロミオ役として出演するのが古川雄大さん。
「今回キャストも入れ替わり、セットも衣裳も演出もかわって新しい"ロミジュリ"が生まれようとしています。皆がいいものを作ろうというひとつの思いで一丸となって稽古に取り組んでいますので、ご期待ください。
まだ稽古の途中ですが、出来上がっていく段階がとても楽しくて、色々なことを試して、色々なことを削って、色々なものを選んで...と作業しています。この稽古場にいることが出来て、幸せです。まわりの皆さんも実力派揃いで、刺激をもらっています。すごくいいものが仕上がっている感じがあります。
ロミオ役については、前回もやらせていただいたのですが、自分自身、いっぱいいっぱいなところがありまして...。様々なミュージカル作品を出させていただくようになった今、またこの役をやれるというのはすごく嬉しいことですし、この作品が大好きですし、やる気に満ちています」
とご挨拶。
同じくロミオ役、大野拓朗さん。大野さんは今回が初参加ですが、「初演の時からずっと大好きな演目」と、参加できる喜びを語りました。
「初演と再演と観に来させていただいて、今回3回目の上演で初めて参加させていただいて、本当に幸せです。今までに一番回数を見たミュージカルが『ロミオ&ジュリエット』なんです。CDも初演のあとすぐ購入して、ずっと現場移動の車の中とかで毎日毎日聴いて、一緒に歌って...というのが趣味でありストレス解消であり、日々の楽しみでした。それをこうやって今度は自分が、舞台の上でロミオとして歌えるのはすごく光栄なことですし、幸せなこと。さらに今回、初演・再演から演出が大幅にかわって、この作品は今回でさらに進化するんだろうなと感じています。でもキャストの熱いパワーは前と変わりません。だから"ロミジュリ"のいちファンとして、新しく進化したこの作品が届けられる日がすごく楽しみです。僕が常に思っているのは、観に来てくださったお客の一生の思い出に残るような素敵な舞台にするのが目標。そう思ってもらえるよう素晴らしい舞台を作れるよう、みんなで頑張っていきたいと思います」
ジュリエット役はフレッシュなふたりが抜擢(ふたりともまだ10代!)。
乃木坂46で活躍する生田絵梨花さんは...
「私も再演を観てからずっとやりたいと思っていた役で、それを今自分が演じられていることは、とても幸せです。今回、衣裳や演出がすごく現代版に変わっているので、自分の中のジュリエットのイメージも決め付けてしまわず、まだ稽古場ですし、色々なことを試して、今の私たちにしか出せないエネルギーを出していければと思います。
ジュリエットについては、まだ自分があまり(物語について)知らないときは、儚さや切ない部分が多く見えていましたが、やればやるほど、強さを出していかないといけないな思っています。ジュリエットはどうしていかなければいけないのか、強く演じられたらと思います」と話します。
そしてもうひとりのジュリエットは現役女子高生、木下晴香さん。
「初めてこんな大きな舞台に立たせていただくので、楽しみと不安がまざった状態で稽古場に入らせてもらったのですが、先輩方や小池先生にたくさん指導して頂きながら、毎日自分の課題と闘っています。公演が始まっても、千秋楽まで毎日確実に前進していけるように、精一杯頑張りたいです」
現役アイドルの生田さんには「ラブシーンもありますが...」といった質問も。
生田「そうですね...(笑)。でも私自身は、この作品にはアイドルとして参加するわけではありませんので。そこの部分はしっかり身をゆだねたいと思っています。ただファンの方は心配されているのかなと思うのですが、でも直接わたしにかけてくださる言葉は応援の言葉や、体調や声を気遣ってくれる言葉がすごく多い。(ファンの方の)そういうところを信頼して、その分自分も何かを返していけるように頑張れたらと思います」
古川「ロミオとジュリエットが愛し合うシーンというのは、とても重要なシーンだと思います。なので、僕はロミオとしてジュリエットを愛したいです」
大野「同じくです。その甘い恋心が見えるからこそ、最後はより悲しいと思いますし、まわりもふたりの熱に動かされると思うので。まっすぐ、ふたりで突っ走っていけたらと思います」
「小池先生の演出の感想」については皆さん次のようなお答え。
古川「僕は何度もお世話になっていて、毎回力を入れて演出をしてくださるんですが、今回特に力が入っているんじゃないかなという印象です」
大野「僕は小池先生の美的感覚がミュージカルファンとしてものすごく好きで、視覚で感じる美しさが小池先生の作品は抜群に素晴らしい。それが今の段階でも、ものすごく細かい演出で詰めていかれています。(立ち位置が)1番でこれをやり、次は3番まで移動して...とか、身体の開き方ひとつとってもすべて美しく見えるように教えていただいています。それが全部重なったときの、客席から観る舞台上の美しさというのを、僕自身楽しみにしています」
生田「自分の中で"直さなきゃな"って思っていたところを的確に指導してくださったり、全然気付かなかったようなことまで、お話していると新しい発見ばかり。情報量がすごく多いのですが、必死についていって、身に着けたいなと思っています」
木下「すごく細かく動きをつけてくださるので、最初はもう、段取りを追うだけでいっぱいいっぱいになってしまっていましたが、でも自分の気持ちがあるから動く...という自然なお芝居が出来るよう、これからどんどん稽古を頑張っていかなきゃいけないなと思っています」
最後に、それぞれが思う"作品最大の見どころ"はコチラでした!
古川「見どころは全部といえば全部なんですが...例をあげるとしたらダンスでしょうか。ダンスナンバーがとにかく激しい。今回、振付師が3名入っていまして、とてもパワフルなものから繊細なものまで、バラエティ豊かになっているのでそこが魅力だと思います」
大野「僕もやっぱりダンスシーンはみんなの熱い思いがビシビシ伝わってくるので、やっぱり魅力かなと思います。あとは僕、このミュージカルの好きなところは「全曲好き」ってところなんです。どの曲を聴いていても頭に残り「あの曲良かったな、歌いたいな」と、口ずさんじゃうような曲ばかりなので。そこでも楽しんでいただけるかなと思います」
生田「わたしは音楽です。シェイクスピアの長台詞が、このミュージカルではほとんど歌詞になっています。すごく展開のスピードが速いのですが、気持ちを曲の中でぐぐっとあげていくので、そこで、色々な感情を出していけたらいいなと思います」
木下「私が衝撃を受けたのはダンスで、ダンサーの皆さんもキャストの皆さんもすごいエネルギー溢れていて、本当にすごい迫力なので、楽しみにしていただきたいなと思います」
囲み取材には登場されませんでしたが、この日の公開稽古には、(メインキャストでは)馬場徹さん、平間壮一さんもいらっしゃいました!