演出・宮本亜門×主演・山崎育三郎で、12月8日(木)から29日(木)まで東京・日生劇場にて上演されるミュージカル『プリシラ』。その稽古場レポート第2弾をお送りします!(あらすじなどは第1弾でチェックしてみてくださいね)
突然ですが、これはなんでしょ!?
刷毛...ではあるけど、刷毛ではございません! 次の写真はAAAでご覧になってピンとくる方もいらっしゃるはず...!
そう!衣裳なんです!
『プリシラ』の魅力のひとつである奇抜でカラフルで楽しいデザインの衣裳は、基本的には本国と同じもの。見ているだけでも元気になりそうでしょう?
ちなみに主演の山崎育三郎さんはなんと22回も着替えるそうですよ!そんなにたくさんの衣裳が見られるというだけでも楽しみですよね。
というわけで、今回は衣裳つきの稽古場レポートをお届けします!
第1弾のときよりグンと広い、セットも置かれた稽古場におじゃましてきました。
こちらは普段着風の衣裳。陣内孝則さんの花柄のワンピースがクラシックでかわいいですね。トランスジェンダーで女性として生きるバーナデットを演じる陣内さんは、写真で見てもどこか女性っぽさが伝わりますが、話したり動いたりしている姿はもっと女性っぽいんですよ。決して茶化した動作ではなくて、女性だな...と不思議な気持ちになるお芝居です。
山崎さん演じるティックは、人生の途中まではストレートとして生きていて、女性とも結婚していた人なんです。だから言葉遣いやファッションは男性。
バーナデットはボブ(写真右/石坂勇さん)に恋心を抱いているのですが、ボブには妻のシンシア(写真中央/キンタロー。さん/役柄は池田有希子さんとのWキャスト)が。ただし、このシンシアがもう強烈! このブログで後ほど出てくるダンスシーンでは、彼女のお下品キャラが炸裂します(笑)。
この日はそれまでバラバラに作っていたシーンをつなげていくというタイミング。いつ移動するかやどっちの方向に捌けるかなど、細かい部分を徹底的に精査していく亜門さん。それぞれのシーンの最初と最後をつなげる作業は決めごとも多く、しっかりと時間をかけて進めていらっしゃいました。
というわけで、前のシーンからつながったのが、ドラァグクイーンのショー場面! 山崎さん演じるティック(芸名:ミッチ)、陣内さん演じるバーナデット、ユナクさん(超新星)と古屋敬多さん(Lead)のWキャストで演じるアダム(芸名:フェリシア)のお着替えが完了して、スタートです。
ひゃ~すでにかわいい! ※写真はユナクさんバージョンです
お揃いの衣裳で踊り出すと...ますますかわいいんです!
厚底の靴をはかれているのですごく踊りにくいんだろうなあと想像できますが、そんなことは最初からないかのように軽やかに踊る姿はさすが。舞台袖で古屋さんも一緒に踊って、振りや動きの確認をしていました。
そんなかわいい3人に負けじと踊るのが、先ほども紹介したこの方!
キンタロー。さんのオリジナリティを感じるキレッキレのダンスと芝居には独特の迫力が...!稽古場も笑いに包まれていましたが、楽しいシーンになりそうです。
そんな和やかな雰囲気の中、みなさん時間を見つけてダンスの練習をしたり、筋トレをしたり、亜門さんに確認したり。常に誰かの歌の練習の声が聞こえている素敵な稽古場。そんな姿を見せてもらえると、本番がもっと楽しみになりますよね。
ちなみに、シーンが終わるやいなや「着替えていいですか!」と声を上げたのは陣内さん(笑)。
でももうちょっと見たいので座長も...。
というわけで、次回は衣裳を脱いで第3弾。古屋さんも登場します!芝居やパフォーマンスを重点的に調整するところを見せてもらいました。
ミュージカル『プリシラ』は12月8日(木)から29日(木)まで、東京・日生劇場にて上演!
ライター:中川實穗 カメラマン:源 賀津己