2014年6月6日(金)から上演される
ハロルド・ピンター作の舞台「昔の日々-Old Times-」の製作発表が行われ、演出のデヴィッド・ルヴォーさん、出演の堀部圭亮さん、若村麻由美さん、麻実れいさんが登壇され、意気込みを語りました。

舞台「昔の日々」はノーベル文学賞劇作家のハロルド・ピンター氏の戯曲。
一組の夫婦と、妻の友達との間で交わされる「昔の日々」の記憶。
ところがその「記憶」は三者三様であり、ときには「起こらなかったはずの記憶」までが語られます。
いったい何が真実なのか。
3人のミステリアスでスリリングな会話が見どころの作品です。

そして、こちらを演出するのはロンドン、ニューヨークのみならず、世界的に活躍する人気演出家デヴィッド・ルヴォーさん。
劇場は日生劇場。この大きな劇場で出演者は堀部圭亮さん、若村麻由美さん、そして麻実れいさんの3人のみ。

いったいどんなお芝居が創り上げられるのか、非常に楽しみな企画です。

こちらの製作発表が行われましたので、動画でご覧ください。

撮影&編集:エントレ


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舞台「昔の日々」の製作発表が先日4/18(金)に都内某所にて行われました。


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(c)Mario Del Curto

 あなたの部屋が、突然グルグルと回り出す...... 舞台の上では、そんなことも起こってしまう。
 いまやヨーロッパのダンスはゲイジュツ的な面を追求するあまり、頭でっかちなものが増えてきた。ダンスよりも美術偏重で「ほとんど踊らないダンス公演」も珍しくない。しかし高い芸術性はそのままに、ダンスやサーカスなどの強い身体性を持ち込んだ舞台が登場してきた。それは「アート・サーカス」等と呼ばれ、おおいなるダンスの鉱脈となっているのである。
 高い身体性も、ビックリ人間の離れ技ではなく、作品の深い表現のために生かされているのがポイントである。「動く身体の魅力と芸術的な満足感が、新しい次元で出会った舞台」...... この「ズィメルマン エ ド・ペロ」は、世界でも最も高い評価を得ているカンパニーのひとつである。

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(c) Vincent Beaume

 フランスのヌーヴォー・シルク・フェスで、カンパニー・リメディアは「サーカス」にジャンル分けされることが多い。いざ公演を観ていると、え?これのどこがサーカスなの?!と多くの人が首をかしげるだろう。それもそのはず、リメディアの舞台には、サーカスを連想させるもの―空中ブランコ、綱渡り、ピエロや動物など―は、いっさい出てこないのだ。

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いよいよ419日(土)から開幕する、新国立劇場バレエ『ファスター/カルミナブラーナ』

今回公演の注目は、なんといってもビントレー振付最新作『ファスター』の日本初演

劇場の舞踊芸術監督でもあり、今回の2作品とも振付けたデヴィット・ビントレーに、

『ファスター』についてコメントをいただきました!!

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「げきぴあ」をご覧の皆さん、こんにちは!

 

私の最新作 『ファスター』は、2012 年にロンドンオリンピックを祝して振り付けた作品です。この作品はオリンピックのモットー、「より早く、より高く、より強く」に触発され、オリンピック選手の苦悩や喜びの探究を作品にしています。

 

どの作品を創作する時でも、私は何か新鮮でユニークであるように心がけています。『ファスター』は、スポーツの持つ動きとダンスにおける動きが重なり合うようにしようと試みた作品です。スポーツの世界において動きとは、ゴールを入れ得点を獲得する、1着でゴールのテープを切ることや自身の身体をライバルより遠く、高く投げ込むという目的に付随する二次的な役割となりますが、そのスポーツマンの動きは、とても優雅で美しいものです。その一方でダンスは、いとも簡単に優雅さや美しさを実現してみせることが第一の目的となっています。

 

『ファスター』は、3つのセクションで構成され、最初のセクションでは 「投げる」「跳ぶ」「チーム」「泳ぐ」など、現代のオリンピックの様々なスポーツが登場します。「跳ぶ」の場面では、跳躍選手や体操選手が空中で繰り広げる美しさやバランスを表現し、「チーム」の場面では、団体競技に欠かせないチームワークをユーモアを交えて描き出します。

                                      

第2のセクション「闘う」では、実際に相手と闘うだけでなく、「怪我と闘う」、そして本来の健康な姿を取り戻していくといった二重の意味で問いかける場面となります。

 

第3の部分「マラソン」では、全ての振りが純粋に「走る」動きで構成され、大きなダンスのセクションとなります。私にとって最大のチャレンジとなりました。ダンサーというのは、スニーカーよりもトゥシューズで踊ることに慣れているのだと実感しました!

 

2012年のロンドンオリンピックから、2016年にブラジルを経て、この友好的なスポーツの祭典は、2020年に東京へとバトンタッチされます。東京オリンピックへ向けてのお祝いのメッセージとして、皆様にこの『ファスター』をお届けいたします。

 

バレエとスポーツには言葉の壁がありませんので、『ファスター』が、バレエファンの皆様だけでなく、スポーツファンの方々にも楽しんでいただける作品となることを願っています! 皆様に劇場でお会いすることを楽しみにしています!

 

これは、見逃せない作品になりそう!

是非、劇場で「ビントレーの東京オリンピックに向けてのメッセージ」を体感してください!

 

【公演情報】

新国立劇場バレエ「ファスター/カルミナ・ブラーナ」

2014419日(土)18:00

2014420日(日)14:00

2014425日(金)19:00

2014426日(土)14:00

2014427日(日)14:00

※キャストは日によって異なりますので、チケット購入の際にはご注意ください。

会場:新国立劇場 オペラパレス

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■『レディ・ベス』世界初演への道 vol.8■


クンツェ&リーヴァイの新作ミュージカル『レディ・ベス世界初演、いよいよ開幕!
この作品を多角的に追っている当連載ですが、"世界初演"を作り上げるスタッフワークについてもお届けしたく、本日は美術・二村周作さんのインタビューをお送りします


●プロフィール●
武蔵野美術大学造形学部空間演出デザイン学科卒業。ロンドンセントマーチン・カレッジオブアートアンドデザイン修士課程取得。2002年には文化庁在外研修員としてロンドン、チューリヒに留学。2011年にはミュージカル『キャバレー』の成果に対し第38回伊藤熹朔賞(舞台美術をはじめ各芸術分野において顕著な功績のあった人に贈られる賞)本賞、2013年に紀伊国屋演劇賞(個人賞)、2007年に読売演劇賞最優秀スタッフ賞を受賞するなど、日本を代表する舞台美術家である。現在玉川大学パフォーミングアーツ学科非常勤講師。


●二村周作氏 インタビュー●


――まず、二村さんはなぜ<舞台美術>の世界に入られたのでしょうか。

「もともと舞台が好きで、大学生の時はいわゆる"劇研(演劇研究会)"に入っていました。役者に憧れた時期もありましたよ(笑)。でも絵が好きで、美大に進んでいたんですね。ですので、美術と演劇と両方関われる仕事...となると、やっぱり舞台美術の道に進んでいきました。それに、子供の頃から祖母に連れられてよく歌舞伎を観に行っていまして、"きれいなもの"を見る機会があったことから、そういうものに憧れたのだと思います」

ミュージカル『レディ・ベス』ついに開幕!

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■『レディ・ベス』世界初演への道 vol.7■


ミュージカル『レディ・ベス』が4月11日・12日のプレビュー公演を経て4月13日、東京・帝国劇場にてついに開幕しました。

開幕ニュースはコチラにも掲出しましたので、併せてご覧ください。
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4月13日の初日は、カーテンコールで出演者によるご挨拶もありました。

まずはロジャー・アスカム役、山口祐一郎さん
「本日は世界初演ミュージカル『レディ・ベス』にご来場たまわり、まことにありがとうございます。この若葉萌える季節にぴったりの若々しい主役のおふたりに今日は初日のご挨拶をしていただきたいと思います」というご紹介で。
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主人公、レディ・ベスを演じた平野綾さん
「この日を迎えられたことがまだ夢のようで、信じられない気持ちでいっぱいです。ベスの役作りのために色んな本を読んだり、彼女がどんな考えを持っていたんだろうと考えたりすればするほど、自分が未熟なことに気付かされました。ベス、そして『レディ・ベス』という作品で、私も成長させていただいたと思います。今日はやっと始まったばかり。ここからまだ長いので、その中で、もっともっとみなさまに良いものをお届けできるように成長していきたいと思います。この"0番(センター位置)"に立たせていただくということは、すごく責任のあること。至らないことばかりですが、ここにいるキャストの皆さん、スタッフさんに支えられて今、ここに立たせていただいていると思います。これから『レディ・ベス』が皆さんに愛される作品になればいいなと思います」
とうっすら目に涙を浮かべながらご挨拶。
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ロビン・ブレイク役、山崎育三郎さん
「今日この日、この瞬間のために、脚本のクンツェさん、作曲のリーヴァイさん、小池修一郎先生、本当に多くの先生方、スタッフの皆さま、そして尊敬するキャストの皆さま、オーケストラの皆さま、本当に皆で心ひとつにしてここまでやってきました。これからまだまだ長いですが、皆さんに愛される作品になるように、日々カンパニー一同進化しながら、この作品を高めていきたいと思いますので、ぜひまた劇場にお越しください」
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【げきぴあニュース】
宝塚花組蘭寿とむ、ラストステージも「最後まで進化」


宝塚歌劇花組の東京公演『ラスト・タイクーン-ハリウッドの帝王、不滅の愛-』『TAKARAZUKA∞夢眩』が4月10日、東京宝塚劇場にて開幕した。同公演は宝塚100周年のアニバーサリー・イヤーのラインナップのひとつであるとともに、花組トップスター蘭寿とむのさよなら公演となる。
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『ラスト・タイクーン』はアメリカ現代文学の代表的作家、F・スコット・フィッツジェラルドの未完の長編をミュージカル化した意欲作。1930年代のハリウッド舞台に、映画プロデューサーの栄光と挫折、そして愛を描く。『TAKARAZUKA∞夢眩』は"眩しい夢"の数々が"無限"の可能性に満ちた100周年となるよう願いを込められたショーで、目くるめく鮮やかなシーンが次々と披露されていく。

この東京公演が宝塚でのラストステージになる蘭寿は、初日直前の会見で「今まで1作1作、全力でやってきましたので、そのスタンスは変えずに。でも最後ですので、私らしい色んな面を見ていただければと思います。最後まで進化し続ける"蘭寿とむ"をお届けしたい」と挨拶。また、「ショーにはやはり、どうしても入れていただきたいとお願いをして、男役の黒燕尾(のシーン)を入れていただきました。これぞ蘭寿とむの黒燕尾、というところを見ていただければ。そして花組の男役の伝統である、誇り高い姿を見ていただければと思います」とアピールをした。
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今月5日には100周年の記念式典に出演。「千住明先生作曲、瀬戸内寂聴先生作詞の曲の中に「栄光あれ宝塚、永久に」という歌詞があり、まさにそのとおりだなと思いながら歌いました。私たちが今できることを大切にひとつひとつやっていくことが、未来の宝塚に繋がっている。そうやって繋げてきたからこそ今があり、これから守っていくのは私たちなんだなと痛感しました」と感慨を語った。

公演は5月11日(日)まで同所にて上演される。

『トーマの心臓』製作発表会見レポート

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少女漫画界のカリスマ・萩尾望都の傑作漫画を劇団スタジオライフが 7 度目の再演!!


劇団スタジオライフによる『トーマの心臓』の再演が決定し、このほど神保町にあるティーサロンにて製作発表会見が開かれた。 

少女漫画界の巨匠・萩尾望都の不朽の名作を原作に採り、原作の世界を忠実に3次元へと昇華させた同作は、劇団スタジオライフの代表作にして出世作。会見は、第1部を原作者の萩尾氏を迎えてのトークショー、第2部を劇団員たちによる記者会見という2部構成で行われた。 

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イベント開始前から会場内はエレガントな雰囲気。作品の舞台となるドイツの寄宿学校="シュロッターベッツ高等中学"の制服に身を包んだ劇団員たちが報道陣一人ひとりに紅茶をサーブするなど、原作ファンならピンとくる趣向を様々に凝らして、劇中世界へといざなう。



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パイロット、医者、弁護士などになりすまし、若くして大金を手にした天才詐欺師と、それを追いかけるFBI捜査官の追跡劇を描いた物語――レオナルド・ディカプリオ&トム・ハンクス主演映画、『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』がミュージカル化!

ブロードウェイで2011年に上演され、トニー賞4部門にノミネートされた作品が、いよいよ日本に初上陸します。


この注目作で、ディカプリオが演じた詐欺師フランク・アバグネイルJr.を演じる松岡充

トム・ハンクスが演じたFBI捜査官カール・ハンラティに扮する福井晶一

そして翻訳・訳詞・演出を務める荻田浩一の3人にお話を伺ってきました。

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松岡充×福井晶一×荻田浩一
INTERVIEW


――『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』、これは実際にあった話をハリウッドが映画化して大ヒットした作品です。あの映画がミュージカル化された、と聞いてどんな印象を抱いたかを聞かせてください。

松岡「僕は正直、「え、できるの!?」って思いました(笑)。これほど世の中を欺いて逃げ回って、いろんな人物に化けて。国も変われば、職場も変わる。それをひとつのステージで、ライブで、どこまでできるのかな、しかもミュージカルなのでそこに歌とステージングが入ってくる。お芝居の部分だけでも要素がたくさんありすぎるのに、ミュージカルなんてできるの!? と...」

福井「そうですね。それに実際にあった話で、犯罪の話。それをそこまでフィーチャーしてエンターテインメントにもっていくというのが、アメリカ的だなと思いました。日本の感覚だとちょっと考えられないですよね。あとから曲を聴いて、ブロードウェイの映像を観せていただいたりして、うわぁスゴイ! と思いましたが、それまでは一体どんな舞台になっているか、想像がつかなかったです」

荻田「僕は...ブロードウェイは本当になんでもミュージカルにするなって思いました(笑)。ただあちらのミュージカルって、もちろんシリアスなものもありますが、ちょこちょこ笑いが入りますよね。これも(映画とは異なり)非常にシニカルな感じになっています。全体が何かのパロディになっているようで、たとえば音楽も往年の名曲を彷彿とさせるようなすごい曲なんですが、どこか何かにちょっと似てたりして、たぶんこれ、いじって遊んでいるんだよねってものになっている。作品全体がペテンにかけている。それを皮肉まじりに、ひとつのショーにしてしまっているんです」

松岡福井「へぇ~。なるほど!」

荻田「だから実はちょっとシュール。ただ、製作発表会見でも松岡さんが仰っていましたが、本当はひどい犯罪の話なんだけど、最後にハッピーな気持ちになれる、そこには魔法が一個かかっていますよね。実際のフランクさんが書いた自伝的小説を読むと、もうちょっとやさぐれているし、最初から詐欺の天才というよりは、試行錯誤して悪知恵を身につけていく、露悪的な感じもある。それをどんどん削ぎ落とし、ある種"フランクの冒険"みたいな、それこそディズニー映画のようなファンタジーに作り変えたということ自体が、ミュージカルの魔法。福井さん演じるFBI捜査官ハンラティがずっと追いかけることによって、擬似的な友情が生まれ、それが最後に本当の友情になりフランクの更正を予感させる...というのも、現実をうまくフィクションに作り変えている。現実のフランクの半生も充分面白いですが、そのままやるとワイドショー的になるところを、ものすごくいい話に作り変えたのは、舞台の魔法です。本来は悪い話が、いい話に落ち着く。...まあ、『ルパン三世』ですね(笑)。ルパン三世も悪いことしてるけど、いい人のような気がしますでしょ」

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