ミュージカル『レディ・ベス』ついに開幕!

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■『レディ・ベス』世界初演への道 vol.7■


ミュージカル『レディ・ベス』が4月11日・12日のプレビュー公演を経て4月13日、東京・帝国劇場にてついに開幕しました。

開幕ニュースはコチラにも掲出しましたので、併せてご覧ください。
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4月13日の初日は、カーテンコールで出演者によるご挨拶もありました。

まずはロジャー・アスカム役、山口祐一郎さん
「本日は世界初演ミュージカル『レディ・ベス』にご来場たまわり、まことにありがとうございます。この若葉萌える季節にぴったりの若々しい主役のおふたりに今日は初日のご挨拶をしていただきたいと思います」というご紹介で。
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主人公、レディ・ベスを演じた平野綾さん
「この日を迎えられたことがまだ夢のようで、信じられない気持ちでいっぱいです。ベスの役作りのために色んな本を読んだり、彼女がどんな考えを持っていたんだろうと考えたりすればするほど、自分が未熟なことに気付かされました。ベス、そして『レディ・ベス』という作品で、私も成長させていただいたと思います。今日はやっと始まったばかり。ここからまだ長いので、その中で、もっともっとみなさまに良いものをお届けできるように成長していきたいと思います。この"0番(センター位置)"に立たせていただくということは、すごく責任のあること。至らないことばかりですが、ここにいるキャストの皆さん、スタッフさんに支えられて今、ここに立たせていただいていると思います。これから『レディ・ベス』が皆さんに愛される作品になればいいなと思います」
とうっすら目に涙を浮かべながらご挨拶。
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ロビン・ブレイク役、山崎育三郎さん
「今日この日、この瞬間のために、脚本のクンツェさん、作曲のリーヴァイさん、小池修一郎先生、本当に多くの先生方、スタッフの皆さま、そして尊敬するキャストの皆さま、オーケストラの皆さま、本当に皆で心ひとつにしてここまでやってきました。これからまだまだ長いですが、皆さんに愛される作品になるように、日々カンパニー一同進化しながら、この作品を高めていきたいと思いますので、ぜひまた劇場にお越しください」
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演出の小池修一郎さんも登場。
今回のカンパニーには帝国劇場初出演のキャスト、スタッフが多数いるということ、さらに「みなさんがとても一生懸命作品に取り組んでくださり、今日、幕を開けることができました」とキャストへの謝辞を述べていました。
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さらにさらに、ウィーンから来日した脚本のミヒャエル・クンツェさん、作曲のシルヴェスター・リーヴァイさんも登壇!
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クンツェさんは「私たちにとって今日は本当に特別な一夜です。私たちは4年にわたってこの作品を作ってきました。過去20年間、日本のお客さまとは特別な関係を築いており、本当に多くの温かい心を寄せていただきました。それに対しどのようにお返しをできるかと考えると、私たちに唯一できること、つまり脚本を書いて作曲することでしかできません。そういう意味でこの作品は、私たちから日本の観客の皆さまに進呈したいものです。でも私たちだけではそれは可能ではありませんでした。多くの才能が、その心を私たちに預けてくださって一緒に作ったものだと思います。改めてこの作品を作る機会そのものを与えてくださった東宝に、それから創造的な作業という意味では小池先生と素晴らしい役者の皆さん、音楽を担当してくださった方、すべての創造的な作業に携わった方にお礼申し上げたいと思います」と挨拶。

リーヴァイさんは「ごきげんよう、みなさん!」と日本語で話した後、
「今ミヒャエルが私の心の中にあったことすべて言ってくれました。実はもう明日にはヨーロッパに帰らなければならず、この作品を皆さんに預けて帰らなければならないことを悲しく思っています。これからも毎晩公演が行われる時に、私たちの気持ちは常に皆さんと一緒です」とエールを贈り、さらに最後の締めも日本語で「ほんとに、どうもありがとう!」と仰っていました。


カーテンコールの模様もお送りします。


ロビンと行動をともにする3人組(山崎さんが仰っていた「ボーイズ」という名称でいいのでしょうか...彼らが使う樽にもロビン&ボーイズ、と書いてありましたね)も可愛らしく良い味出していましたねー!
左から寺元健一郎さん、平間壮一さん、加藤潤一さん
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"a cool head"なフェリペ、平方元基さん
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シモン・ルナール役、吉野圭吾さん
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ガーディナー役、石川禅さん
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ガーディナーとルナールのナンバー「ベスを消せ」も耳に残ります!


アン・ブーリン役、和音美桜さんの美声も素敵でした。
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迫力満点のメアリー・チューダー、未来優希さん
登場のたびに目と耳が奪われます!
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キャット・アシュリー役・涼風真世さんは、温かく、優しく...。
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そして、初日公演後には囲み取材も行われました。
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平野綾さんは初日を終えた感想を
「やっと始まったなという感覚。お稽古で本当に濃密な時間を過ごさせていただいたので、やっとこれから皆さんに見ていただけるんだなと嬉しく思っています。もともとミュージカルがやりたくて、子役からこの世界に入った。改めて夢が今日叶ったんだなと実感しています」と感慨深げに話します。
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同じくWキャストでベスを演じる花總まりさん
「今日の今日までお稽古がすごく大変だったので、やっとこれからみんなで一丸となってスタートしていけるのかなという気持ち。本当にスタッフの方々、キャストの方々、皆さんどんなことがあってもいつも明るくて前向きでこの日まで頑張ってきたので、私自身すごく心強いですし、最後の最後まで一生懸命頑張っていけたらと思います」と意気込みを。
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山崎育三郎さんは
「クンツェさん、リーヴァイさんの作品の大ファンだったので、そのおふたりの新作の世界初演というこの舞台に今日立ったことが改めて感慨深く、今日の空間が本当に幸せでした」と感想を。
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同じくロビン役、加藤和樹さんは翌日(14日)の自身の初日公演に向け
「緊張します。今日初日公演を客席で観させていただいて、また昨日自分もプレビュー公演で初めてこの帝国劇場に立ちましたが、自分がまさか帝国劇場に立つ日が来ようとはと思っていなかったので、未だに信じられません。明日また思うことがたくさんあると思います。今出来上がっているものは今で完成されたものだと思いますし、1日1日見に来るお客さんも違う。毎日初日である気持ちを忘れずに臨みたいと思います」と語りました。
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涼風真世さん。
「みんながベストを尽くしてここまで努力し、そして初日が開いた。舞台は総合芸術ですので誰も欠けてもいけない。今日初日が開いて感慨深いものがありますし、明日も別のキャストで初日がありますので、ベストコンディションで迎えたいなと思います」と落ち着いた挨拶を。
さらに涼風さん、シングルキャストであることについては、「私、体力には自信がありますので」と余裕のコメントでした。
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山口祐一郎さんは
「よく今日、無事に幕が開いたなと(笑)。これはスリルとサスペンスのミュージカルじゃないのですが、充分それをみんなで味わっていました。そして毎日少しずつより良い作品にするように手直しをしている最中です。初日を迎えましたが、明日からも今日と同じ気持ちでひとつひとつ丁寧に舞台を務めていけたらと思います」とにこやかな笑顔で話していらっしゃいました。
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またステージが傾斜のついた回り舞台という特徴的なものになっていますが、それについては平野さんが「普段から高めのヒールで家の近くの坂を上る練習をしろと小池先生から言われて、毎日夜とかにやっていました(笑)。長丁場ですし、腰とかにこないように気をつけてやらなきゃ」と話せば、
花總さんも「お稽古場ではフラットな状態でやっていたので、舞台稽古ではじめて、ここは坂を昇りながら歌うんだとか、下りながら歌うんだとかがわかった。衣裳をつけて、それに早く慣れなきゃと思って(稽古を)やっていました。身体が斜めになっている状態でのセリフのやりとりも初めてだったので、なかなか一筋縄ではいかない」と苦労を語ります。

さらに山崎さんも
「ロビンはターザンがあるので(笑)、その着地が坂の上なので足を捻らないように気をつけています。でも女性はヒール、男性はブーツなのであまり(文句は)言えないですね。でも稽古の時に二階席で見たら盆の動きがすごくキレイで、皆さんがすごく素敵に映る」と話し、

山口さんは「男優はまだどうとでもなるんですが、女優さんのスカートの捌きが大変なんじゃないかな。女優さんはこの公演のあいだに少し筋肉がつくんじゃないかと。照明がついているときは皆さん可憐な演技をなさっているんですが、明かりが消えた瞬間にすごい格好で階段の上り下りをしています(笑)。その闘っている部分も、本当は皆さんにご覧いただきたいドラマ」と茶目っ気たっぷりに裏の姿を明かしていましたよ。


最後に改めて皆さんからの意気込みです。

平野「ベスが女王になるためにどうやって成長していくか、実はこんなストーリーが隠されていたんじゃないかという物語。素敵な、心が震える作品だと思います。ぜひ皆さん足を運んでください」

花總「本当にすごい作品が日本で生まれたと心から思っています。セットも衣裳も、どれをとってもすべてにおいて素晴らしい。これから再演を重ねていける作品が生まれたと思っています。ぜひひとりでも多くの方に観に来ていただきたいです」

涼風「ぜひ『レディ・ベス』の世界を体感しに帝国劇場にお越しください。よろしくお願いいたします」

山崎「『レディ・ベス』はエリザベス1世を描いた大きなお話ですが、キャットさんの歌にもあるように、「大人になるということは己を知ること」というのがテーマのひとつになっています。どんな方にも共感できるストーリーだと思うので、ぜひ皆さん劇場にお越しください」

加藤「僕自身、この作品に携わらせていただき本当に光栄に思っております。なんといっても世界初演、日本から発信するミュージカル。ぜひその伝説の目撃者になっていただきたいです」

山口「2014年、ミュージカルの最高傑作『レディ・ベス』、ぜひ帝国劇場に足をお運びください。お待ちしております」
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●公演情報●
5月24日(土)まで上演中 帝国劇場(東京)
7月19日(土)~8月3日(日) 梅田芸術劇場 メインホール(大阪)
8月10日(日)~9月7日(日) 博多座(福岡)
9月13日(土)~24日(水) 中日劇場(愛知)


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