宝塚歌劇花組 東京宝塚劇場公演『ラスト・タイクーン』/『TAKARAZUKA∞夢眩』が開幕


【げきぴあニュース】
宝塚花組蘭寿とむ、ラストステージも「最後まで進化」


宝塚歌劇花組の東京公演『ラスト・タイクーン-ハリウッドの帝王、不滅の愛-』『TAKARAZUKA∞夢眩』が4月10日、東京宝塚劇場にて開幕した。同公演は宝塚100周年のアニバーサリー・イヤーのラインナップのひとつであるとともに、花組トップスター蘭寿とむのさよなら公演となる。
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『ラスト・タイクーン』はアメリカ現代文学の代表的作家、F・スコット・フィッツジェラルドの未完の長編をミュージカル化した意欲作。1930年代のハリウッド舞台に、映画プロデューサーの栄光と挫折、そして愛を描く。『TAKARAZUKA∞夢眩』は"眩しい夢"の数々が"無限"の可能性に満ちた100周年となるよう願いを込められたショーで、目くるめく鮮やかなシーンが次々と披露されていく。

この東京公演が宝塚でのラストステージになる蘭寿は、初日直前の会見で「今まで1作1作、全力でやってきましたので、そのスタンスは変えずに。でも最後ですので、私らしい色んな面を見ていただければと思います。最後まで進化し続ける"蘭寿とむ"をお届けしたい」と挨拶。また、「ショーにはやはり、どうしても入れていただきたいとお願いをして、男役の黒燕尾(のシーン)を入れていただきました。これぞ蘭寿とむの黒燕尾、というところを見ていただければ。そして花組の男役の伝統である、誇り高い姿を見ていただければと思います」とアピールをした。
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今月5日には100周年の記念式典に出演。「千住明先生作曲、瀬戸内寂聴先生作詞の曲の中に「栄光あれ宝塚、永久に」という歌詞があり、まさにそのとおりだなと思いながら歌いました。私たちが今できることを大切にひとつひとつやっていくことが、未来の宝塚に繋がっている。そうやって繋げてきたからこそ今があり、これから守っていくのは私たちなんだなと痛感しました」と感慨を語った。

公演は5月11日(日)まで同所にて上演される。

==『ラスト・タイクーン-ハリウッドの帝王、不滅の愛-』==
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==『TAKARAZUKA∞夢眩』==
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花組トップスター蘭寿とむさん、娘役トップ蘭乃はなさんによる会見の一問一答もお届けします。
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蘭寿「『ラスト・タイクーン』『TAKARAZUKA∞夢眩』の2作で、花組のパワーと、花組らしい伝統の香りを感じていただけるのではないかと思っております。千秋楽までよろしくお願いいたします」

蘭乃「蘭寿さんのさよなら公演です。1日1日、ひと公演ずつ大切に演じることで、卒業公演に花を添えられたらいいなと思っています。花組生一丸となって舞台をお届けしますのでどうぞよろしくお願いいたします」


――いよいよ男役としてのラストステージ。どんな姿を刻み付けたいか

蘭寿「今まで1作1作、全力でやってきましたので、そのスタンスは変えずに。でも最後ですので、私らしい色んな面を見ていただければと思います。最後まで進化し続ける"蘭寿とむ"をお届けできたらと思います。
お芝居では、歌詞がモンロー・スターと今の蘭寿とむの心境とリンクしていて、気持ちで歌える歌になっているので、心を込めてお届けしたい。ショーではやはり、どうしても入れていただきたいとお願いしていました男役の黒燕尾のシーン...これぞ蘭寿とむの黒燕尾、というところを見ていただければ。そして花組の伝統である、男役誇り高い姿を見ていただければと思います」
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――蘭寿さんにとっての宝塚とは

蘭寿「宝塚が大好きで入ったのですが、その時以上に、何十倍も何百倍も好きになっていて、こんなにも愛することができるのかと自分でもびっくりするような存在になっています。永遠の愛だと思います」


――100周年の記念式典に出た感想を

蘭乃「千住明先生、瀬戸内寂聴先生という日本を代表する方々が作ってくださった大合唱を歌わせていただきました。素晴らしい方々に宝塚を愛していただいているんだなと感じましたし、生徒460人全員、それに携わるスタッフの方々、その場にいるすべての方々が宝塚よ永遠にと本当に思っているんだなということを肌で実感しました。なんて素晴らしい場所に今、在団させていただいているんだろうと思い感動しました」
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蘭寿「私も千住明先生作曲、瀬戸内寂聴先生作詞の曲の中に「栄光あれ宝塚、永久に」という歌詞があり、まさにそのとおりだなと思いながら歌いました。そして夢の祭典では卒業生の方々にたくさん出ていただき、その圧倒的なパワーと存在感、そして宝塚を深く愛しているという思いを感じました。舞台袖でもこれからの宝塚をよろしくねと言っていただきまして、私たちが今できることを大切にひとつひとつやっていくことが未来の宝塚に繋がっているんだ、そうやって繋げてきたからこそ今があり、これから守っていくのは私たちなんだなと痛感しました」


この日は<宝塚歌劇100周年記念切手>発行贈呈式も行われました。
郵便局のキャラクター、ポスくま君に「かわいい!」と声を上げる蘭寿さん。
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そして記念切手を贈呈され「この記念すべき100周年の切手に並べていただいて本当に嬉しく思います。この100年の重みというのも感じます。これ、使うのもったいないですね(笑)。でもこの切手でお手紙が送られてきたらすごく嬉しい。私もぜひ使ってみたいと思います」と話していましたよ。
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