


RooTS シリーズ第四弾!竹内銃一郎の傑作『あの大鴉、さえも』が、フィジカルシアターの旗手小野寺修二によって新演出で蘇る!
9月30日(金)に東京芸術劇場 シアターイーストにて幕をあけた、小野寺修二演出、『あの大鴉、さえも』。
1980 年に竹内銃一郎によって、もともと男優三人芝居として書かれた作品を、なんと今回は小林聡美、片桐はいり、藤田桃子の女優三人で上演します。
小野寺と三人の傑出したパフォーマーによっていったいどんなナンセンス・コメディが生まれるのか?どうぞご期待ください。
公演初日を前に、小野寺修二さん、小林聡美さん、片桐はいりさん、藤田桃子さん よりコメントをいただきました!
◆小野寺修二さん【演出】
今回、無対象(=実在のものを使わないこと)演技のパントマイムを20年間続けてきた自分にいただいた題材は、「見えないガラスを運ぶ」という端(はな)から無対象をベースとした戯曲でした。原作者の竹内銃一郎さんから「好きにしていいよ」と声を掛けていただいたことから、そのあまりの自由度にいつにない興奮と不安の中で試行錯誤し続ける日々となりました。最終的には、"人間力"で勝負ができる素晴らしい役者の皆さんとともに、お客様の想像力に挑戦できる作品になったのではないかと思っています。
◆小林聡美さん【出演】
6年ぶりの舞台ということで冷静に考えるとそうとうなプレッシャーなわけですが、稽古が始まった頃は、もうそれすらもよくわからない状態でした(笑)。けれど、小野寺さんの手法はストレートプレイとはまた違って、まったく新しいことをやっているという新鮮な感覚でした。すべてのパーツを一度分解して、台詞の意味、間(ま)、立ち方や空間を再構築していくという作業を、共演者の皆さんとともに興味深く進めてまいりました。お客様には、舞台上の動きや言葉 からイメージを自由に膨らませていただき「なんだか心地よい」という空間と時間のなかで、存分に楽しんでいただければと願っています。
◆片桐はいりさん【出演】
すべてにオチがつくことがつまらないと思える今日この頃、たとえば、美術館でインスタレーションや不思議な絵画を見た時、すべてを理解できなくても「よくわからないけど、おもしろい」「こういうの、私は好きだな」という感覚になりますよね。演劇にも、そういう楽しさがあっていいと思うんです。この舞台で、私たちは"人間インスタレーション"とでも呼びましょうか(笑)、宙ぶらりんの楽しさを懸命にお見せしますので、お客様には自由に笑って、なにかを感じて、ステキな"ハテナ"を抱えたままお帰りいただけるとうれしいです。
◆藤田桃子さん【出演】
今回、小林聡美さん、片桐はいりさんという素晴らしい役者さんとご一緒させていただく機会を得て、夢のように感じています。これまで一つのこと(パントマイム)を続けてきたことでいただいたお話と考え、まったく違うことに挑戦するというよりは、自分がやってきたことを戯曲の世界といかにすりあわせられるか道を探ってきました。「本当は何を持たされているのか」、「その人たちがそれをどう思っているのか」、「なぜ気付いていないのか」など、ガラスの向こうに透けて見えてくる"ハテナ"が、とにかく面白い作品です。お客様を上手に驚かせることができたらと思っています。
撮影:引地信彦
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東京芸術劇場
RooTS Vol.04『あの大鴉、さえも』
日程:2016年9月30日(金)~10月20日(木)
会場:東京芸術劇場 シアターイースト
作:竹内銃一郎
上演台本:ノゾエ征爾
演出:小野寺修二
出演:小林聡美、片桐はいり、藤田桃子
Dステがシェイクスピア没後400年に贈る、青木豪×シェイクスピア×Dステの本格的喜劇作品 Dステ19th「お気に召すまま」。Dステにとっては『ヴェニスの商人』『十二夜』に続くシェイクスピアシリーズ3作目です。
来月の本番を前に、熱がこもる稽古場からキャストの皆さんからメッセージが届きました!
さて今回、メッセージを寄せていただいたのは、
Q1 青木豪さんの演出はいかがですか?
西井「本当に分かりやすく、アドバイスをくださるんですよね。演出家としてだけでなく、人としてもいろいろとお話ししたくなる魅力的な方。稽古がすごく楽しいです」
Q2 御自身の役どころを教えてください。
西井「おてんば、破天荒、どこかネジが抜けているというのをテーマに役を作っていて、それがどう作品に影響を与えられるかが楽しみでもあり、不安でもあります!役者同士のちょっとした反応なんかも楽しんでいただけたらと思います」
Q3 稽古をしていてどんなことを感じますか?
西井「稽古前のアップやゲームを通じて、日に日にチームワークが出来上がり、それを受けて芝居のテンポや間合いもいい形で変化してきています。このカンパニーでどんな『お気に召すまま』が出来上がるのか、ご期待いただけたらと思います」
Q1 Dステ19th『お気に召すまま』のここが面白い!というポイントは?
前山「この作品はそれぞれの役がとても分かりやすく、若者たちの恋愛がメインの物語になっているので誰が観てもなじみやすい作品だと思います。今回僕たちが作るDステ版『お気に召すまま』はさらにそれをかみ砕いて、より分かりやすい作品に仕上がっていると思います」
Q2 御自身の役どころを教えてください。
前山「僕は女性のロザリンドを演じます。そのロザリンドがアーデンの森で男のふりをして、さらに恋するオーランドーの前では男が女を演じているように見せます。その複雑さこそがロザリンドの面白さであり、演じる上でとても楽しいところです」
Q3 稽古をしていて感じることを教えてください。
前山「稽古ではシェイクスピアの長いセリフをどれだけわかりやすく表現するかということにこだわっています。ただしゃべるだけでは伝わらないものも、ジェスチャーや色々な表現の仕方で一度観ただけで分かるように工夫されています」
最後におふたりからメッセージを!
西井「シーリア役の西井幸人です!今回初のシェイクスピア、初の女性役で新しいものづくしに対する不安もありますが、それも楽しみつつ全力で挑みたいと思います。ぜひ観に来てください!」
前山「"シェイクスピア"と聞くと難しいものというイメージがあるかもしれませんが、このDステ『お気に召すまま』は喜劇であり、とても分かりやすいです。観る方に恋の面白さを伝えられるよう、全力で臨んでいますので、皆さん是非お楽しみに!」
Dステがシェイクスピア没後400年に贈る、青木豪×シェイクスピア×Dステの本格的喜劇作品 Dステ19th「お気に召すまま」。Dステにとっては『ヴェニスの商人』『十二夜』に続くシェイクスピアシリーズ3作目です。
来月の本番を前に、熱がこもる稽古場からキャストの皆さんからメッセージが届きました!
さて今回、メッセージを寄せていただいたのは、
Q1 Dステ19th『お気に召すまま』のここが面白い!というポイントは?
三上「単に人の善悪を描くのではなく、宮廷と自然とを対比させることで、豊かな宮廷暮らしは心を狭め、自然の中での質素な暮らしは心を寛大にしてくれることを伝えているように感じます。現代社会にも通じるところがあって、巧みな言葉遊びと相まって味わい深く面白いです」
Q2 青木豪さんの演出はいかがですか?
三上「役者の自主性を重んじ、僕らの個性を引き出し伸ばしてくれます。時に厳しく、時にユーモアを持って的確に演出してくださり、志高くカンパニーが一丸となれます。尊敬する演出家さんです」
Q3 御自身の役どころを教えてください。
三上「オリヴァーは身分や周りの目にとらわれてばかりの心が狭い人間臭い男です。そんなオリヴァーを宮廷側と表すなら、自然側を表すのがコリン。セリフは当たり前のことを言っているのですが、それが深い。観劇後にコリンと、改心した将来のオリヴァーとが重なって見えてくれたら幸いです」
Q1 青木豪さんの演出についてお聞かせください。
加治「Dステ×豪さん×シェイクスピアは3作目ですが、とにかくお客様の笑いが多い気がします。それは豪さんがとてもわかりやすくしてくださっているおかげだと思います。豪さんと松岡先生のありがたい作品解説に可能性を感じ、楽しくやらせてもらっています。その場その場をとにかく楽しんで!」
Q2 御自身の役どころについて教えてください。
加治「僕が演じるチャールズはとにかく笑ってくれればうれしい限りです。ジェイクイズはとにかく苦戦しています。未知です。しかし楽しいです。こんな奴いるのかよと思い、でも妙に説得力があったり、本当に不思議な男です。いや、男かどうかもわかりません。本当に不思議な力を持った人です。お楽しみに!!」
Q3 共演者のここがおすすめというところを教えてください。
加治「山田悠介の底力、成長をすごく感じています。悠介の引き出しの多さには、感激しました。西井幸人は女性を心の底から楽しそうに演じていて見てると、こっちを楽しい気分にさせてくれる素敵な女優さんです(笑)」
最後におふたりからメッセージを!
三上「400年経った今もなお、生きた言葉として共感を呼び上演され続ける作品。ああ現代でもこんなことあるなー、こういう人いるいると笑いながら、恋の甘さやほろ苦さ、人間味溢れる物語をお気に召すままにお楽しみいただけたら嬉しいです。ぜひ劇場でお会いしましょう」
加治「今回も激しく楽しい作品を作りますので、どうかお楽しみにしていてください。全員の個性がこんなにも爆発しているのは、今回が初なのではないでしょうか?!」