フェスティバル/トーキョー(F/T)の最近のブログ記事

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ピーチャム・カンパニーで演出をやってます川口典成です。

昨年に引き続き、フェスティバル/トーキョー公募プログラムに参加させていただきます。
たしか「最近興味を持っていること」というお題をいただいたので、そのようなことを書いてみようかと思います。

さいきん「感じる」とはなにか、ということを考えます。
いや、そうではなくて、「感じたことを話す」という行為について考えます。
たとえば、美術館や映画館にいって、作品を見て、「感じたことを話す」ということがあります。
そのときに、「感じたまま」をお互いに話す、というようなことが求められることがありますが、しかし、「感じたまま」とは何でしょうか。
そのフレーズに触発されている時点で、すでに「感じたまま」ではなくなっているのではないでしょうか。
そもそも「感じたまま」を言葉にすると、おそらくその美術館や映画館にいた時間と同じ時間か、多くの場合それ以上の時間がかかることは明白です。
「感じたまま」を話すことなど不可能です。
では「感じたことを話す」という行為は何をしているのでしょうか。
おそらく「感じる」という現象を説明しようというお互いの行為なのです。
どのような枠組みで自分が「感じた」のか(五感もあらゆる枠組みに規定されていることは言うまでもないことですが)、「感じた」現象そのものをを問う、ということなのだと思うのです。

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Co-lab Project
ファン・スヒョン(Hwang Soohyun)

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今回の作品とも繋がりますが、私はコラボレーション作業に興味を持っています。

コラボレーションをすると、本質についてより深く考えることになりますが、それは作品を深く発展させることに繋がります。
またコミュニケーションの為に具体的かつ客観的な言葉を探す過程で、作品がもっと固まることが感じられます。
親密なコラボは、自分自身をより客観的に見させて未来への道を提示してくれたりもします。
現在は日本の振付家鈴木 優理子とコラボ作業をしていますが、二人の間がとても興味深いです。
人はそれぞれ異なるということを認識し、その違いの中にある沢山のイシューを観察するのが、作品のモチーフになります。


イム・ジエ(Lim Jeeae)
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最近、ダンスフィルムの作業をしています。

他の領域を通じてダンスを経験しようとする試みです。
フィルムに魅力を感じたのは編集作業です。
撮影したフィルムの編集過程でイメージを並べ替え、イメージの間で見つけられる新たな関係と意味を探る作業だと思います。
ダンスと舞台が持つ現場の性質では実現できないものが、フィルムを通じて可能になります。
最近イタリアのコモで撮影した5分の映像『Running Stairs』は、ベルリンの「On the Wall」ダンスフィルムフェスティバルで上演される予定です。

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呼吸の実感

最近というか、ここ2年の間はまっているのがパイプです。
禁煙したときに一ヶ月もしたら無性にタバコを吸いたくなり、以前から興味本位で集めていたパイプを使ってみようと思ったのがきっかけ。
京都に専門店があり、一からやり方を教えてもらって、今では歴としたパイプスモーカーとなりました。

以来、一週間に一度その店に行って葉っぱの話やパイプのメンテナンスの相談をしたりするのが最大の楽しみとなっています。
店でのおしゃべりは、パイプ以外の内容としては、最近はほぼ二つにしぼられます。
一つは喫煙者迫害についての店主の嘆き。
もう一つは、私の素性がばれているので、演劇の仕事についての質問。
この二つは似て非なる話題のようでいて、実は共通項があり、とても興味深いのです。
 
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今は、より多くの演劇を演出することに情熱を燃やしています。

詩人が詩句を捻出するかのように、私も毎日、新作のことを考えています。
今年の夏、中国の西北部の農村で一ヶ月間、劇団員と共にワークショップをしました。
その時の体験を、次回作に取り入れたいと思っています。
もうひとつ、私の日々の日課となっているのが「書」の練習です。
「書」には、東洋の美学が含まれています。
「書」を演劇に取り入れるというのも、私の夢でもあります。

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リー・ジエンジュン (新青年芸術劇団 演出家)
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F/T12公募プログラム『狂人日記』新青年芸術劇団
演出:リー・ジエンジュン
11月10日(土)~ 11月11日(日) あうるすぽっと
チケット:自由席(整理番号付)
一般前売 2,500円(当日 +500円)
学生 2,500円、高校生以下 1,000円
(前売・当日共通、当日受付にて要学生証提示)

http://www.festival-tokyo.jp/program/12/amadman_sdiary/

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今ではないですが、ラーメン屋巡りに、はまった時期がありました。

色んな店を週5くらいで回っていました。
都内で有名なラーメンは、大体、食べ尽くしたと思います。
一時期、本気でラーメン屋を開業しようとしたのですが、芝居ができなくなるのでやめました。
写真は、東中野にある行きつけの「みそや林檎堂/apple basic」の味噌ラーメンです。

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F/T12『夢の城 - Castle of Dreams』ポツドール
作・演出:三浦大輔
11月15日(木)~ 11月25日(日)
東京芸術劇場 シアターウエスト
自由席(整理番号付)
一般前売 4,000円(当日 +500円)
学生 3,000円
(前売・当日共通、当日受付にて要学生証提示)

http://www.festival-tokyo.jp/program/12/castleofdreams/

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稽古場で今回扱う言葉(セリフ)を聞いていると、写真を見ているような気になってくる。

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普段写真を見ているとき、毎回どうしてもその写真についての言葉を探そうとして必死になり、あまり言葉が出てこない事にあせってばかりいて、そういう言葉にしなければというバイアスをいつも感じている。
人によっては軽々とその写真についての感想なり印象なりを言う事があるので、それを聞いた時にいつもふっと拍子抜けしたような気分が訪れる。
で、そんなことはどうでもいいのだがとにかく、稽古場で発せられる言葉というのは8月6日から13日までの8日間に被災地を旅した言葉のことで、それを今聞く経験が、その時に撮った写真のように聞こえてきているということが言いたい。
出演者の一人は旅中、ビデオカメラと写真のカメラを持ち歩いていて、行く先々で撮影をしていた。
帰ってから両方みせてもらって、その時は気付かなかったけど、だんだんと映像と写真の明らかな違いが少しずつ見えてきた気がする。
稽古をしていて、その出演者の言葉の中には映像を撮っていたときの記憶はあるが、写真を撮っていたときの記憶がまったく無い。
なんで?と聞いてみると、ビデオカメラは重いからという理由(三脚もついているから)だった。
写真のカメラは軽いので自分の動きと同化していた、というようなことを言っていた。
で、今回の作品で扱う言葉は旅の記憶(記録)によって生み出されると考えると、ほとんど憶えていない写真を撮ったときの事よりも、ビデオをまわしていたときの事の方が重要だし、より深い経験だったように思ってしまうけれども、実はそうじゃないんじゃないかと気付きだしている。
二つとも「断片」である事には変わりは無いが、時間のあり方が全然違う、というか、記憶(記録)のあり方が全然違う。
というより、そんなに難しい事ではなく、単に映像は動いていて、写真は止まっているということに気付く事だけが重要だったのだと思う。

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今一番興味のあることといえば、日常で起こる「非常な事態」ですね。

非常な事態や出来事というのは、時にミステリアスなものであったり、サスペンス的要素を含んでいたり、また、真偽で推し量れないものであったり、予測できないものであったりと、日常の些細な出来事に紐づいて発生しているんだと思ったら、とても興味深くて。
また、実生活において何かを成し遂げようとしたときや、運命を掴み取るための努力の結晶として生まれるものも、ある種の「非常」な事態だと言えると思うんです。

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F/T12『バラバラな生体のバイオナレーション!』シアタースタジオ・インドネシア
演出:ナンダン・アラデア
11月9日(金)~ 11月11日(日) 池袋西口公園
チケット:無料/予約不要

http://www.festival-tokyo.jp/program/12/thebionarration/

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最近はまっていることと言えば散歩です。

はまっていると言っても日常的に歩き回っているわけではなく、どこかの町を訪ねた時に必ずやる散歩が、ある方法を見つけてからますます好きになったという話です。
それは真夜中の「尾行」で、誰か面白そうな人を見つけては気付かれないよう後をついていく。(女性をストーカーしてるわけじゃありません。)
その町のどこに所属しているか分からないような真夜中の人々、よれよれのスーツを着て繁華街を徘徊している老人だとか、不動産屋の掲示板に目を凝らしているおじさんだとか、土産物屋の前で「ウィンドウショッピング」をするどう見ても普通の関係に見えないカップルだとか、そういう人たちの後を追うと妙にスリリングで、自分一人じゃまず行かないルートを通ったり、その人物の目を通して町を見ているような錯覚を覚えたりします。
すると町が動き出してきて、そのなかで生息している人間の哀しみや可笑しさみたいなものに妙に共感させられるのです。

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どうもこんにちは、ジエン社という劇団の主宰をやっている、飲みこみにくい筆名の主宰の作者本介です。
今回ジエン社はF/T12の公募プログラムとして参加させていただいています。公演日も近くなり、今は稽古の佳境という所です。

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今回、公募プログラムの主宰によるブログのテーマが「最近ハマっている事」という事なので、ここでうまいこと「いやあ最近将棋が趣味で~」と、しらじらしく今回の公演のモチーフを話題にし、さらっと宣伝に持ち込めれば器用なのでしょうが、私にとって将棋との関係は、最近というほど歴史が浅いものではなかったりします。
さて、そう考えると、最近ハマっているもの......最近、と言う訳ではありませんが、「タロット占い」をよくやる事があります。

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10月。
ソウルに行って、1キロ強太ってしまった。

67キロオーバー、過去最高を記録してしまった。
観光ではなかったことや、1週間いたので急いで韓国料理を食べる必要がなかったことから、いつもの食生活の一部に韓国料理が組み込まれたようなかたちになった。
とにかく量のわりに東京よりも割安だからどんどん食べてしまう。
ソウルはピザもパスタもうまかった。
そんな調子でカップ麺⇒うどん⇒ピザ⇒サムギョプサル⇒パスタ⇒サムゲタン⇒ハンバーガー、というふうに好きなものだけを食べていたのだから太るに決まっている。

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