重力/Noteの鹿島です。
はじめまして。
これも何かのご縁だと思いますので今後ともよろしくお願いします。
『雲。家。』の上演にむけて本番までひと月を切ったということで、企画段階で可能性として拡げていたものをひとつひとつ決めていかなければならない日々が続いています。
パッと目の前が開けることもあるのですが、どこかで自分で自分の決定にすがっているような感じが嫌ですね、むしろこういうのは気がめいって仕方ない。
後悔とは別種の感覚。
こういうときこそ、気分転換にもテクニックが求められるところだけど、酒や煙草には特に愛着も執着もないんですね、付き合い程度にしか。
他に何かあるかというと、ひたすら寝ることくらいか。
寝る、とくに食後に。
さて、「いま一番ハマっていること/興味があること」というお題をいただいたので、ここのところの自分の傾向を振り返ってみたのですが、喫茶店かな。
まあ、喫茶店と言っても沢山の店をまわるほどじゃない(そもそもコーヒーもあまり好きじゃない)ので、ひとつふたつの店に通い続けるということをしています。
それも毎回同じメニューを、同じ時間帯に、同じ席でといった感じに。
べつにいま流行の反復じゃなくて惰性でなんですけど、予定に余裕がある時は朝に新聞読んで、夕方すぎまで扱いにくい感じに長居するお客です。
そうこうしていると、いつのまにか店員さんとのあいだで「いつもの」という言葉が橋架けられるようになったりするんですね、あのベタな名言が、特に会話のない、わたしたちのあいだにいつのまにか。
そういうやりとりを通じて知らない人の記憶の一部分を占めている愉悦の感覚が自分のなかにもあったんだなあと、そんな感慨。
もっとも、これを演劇に置き換えた場合、「いつもの」という言葉をかけるためにかかった時間と予算とを考えると、まあ・・・実に気の長い上演ですね。
いい演出じゃないと思います。
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F/T12公募プログラム『雲。家。』重力/Note
構成・演出:鹿島将介
11月21日(水)~ 11月24日(土) シアターグリーン BIG TREE THEATER
チケット:自由席(整理番号付)
一般前売2,500円 ほか
http://www.festival-tokyo.jp/program/12/cloudshome/
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