フェスティバル/トーキョー12 vol.19 集団:歩行訓練 谷 竜一

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どもども、はじめまして。
山口を中心に活動してます舞台芸術ユニット、集団:歩行訓練、通称ほこくんちゃん(流行らそうとしている)代表の谷です。

今回はF/T12に便乗して、本州の果てよりお届けしております。
いやー、まさか「げきぴあ」に原稿載せてもらえるとは感激至極。

image002_230.jpgあ、この画像ですか?谷です。
山口には存在しない「サイゼリア」でエスカルゴを食べてラリっている谷です。

さて、「今、ハマっていること」ですけど、空いてる時間はだいたい稽古してるか(『不変の価値』というお金に関する作品をつくってます。
北九州→東京→山口の3都市ツアー!)資料読んでるか(従って、だいたいお金の話です)エッチな動画見てるかなので、それ以外の時間はな、、い、いや、ありました!ニコニコ動画でロマンシング・サ・ガ(通称ロマサガ)の縛りプレイ動画を観てます。

ロマサガ。ご存じない方のため簡単に説明しますと、スクウェア(現・スクウェアエニックス)からスーパーファミコンで発売されたRPGです。
3作出ている(後に1のリメイクがPSで発売)のですが、いずれも当時としては圧倒的な自由度のフリーシナリオ。
「魔界塔士Sa・ga」から受け継がれる「サガ語」と呼ばれるヘンに魅力的なセリフ、伊藤賢治さんの豪奢でプログレ感漂う音楽、そして2から導入された、戦闘中に技を閃くという閃きシステム(これが非常にロマンシング!)、無数のバグ等、冒険心溢れる快作となっています。
但し、進め方を誤ると、敵が異常に強くなって詰むというリスキーなバランスを併せ持っていたり。

そんなタダでさえ簡単とは言えないゲームだというのに、この縛りプレイがものすごい!
プレイヤー自身がクリアまでに何らかの制限(縛り)を自分に科してプレイしているんですが、ただ攻略ルートを選定したり、覚える技や術を熟知しているのは勿論のこと、敵の行動パターンや各種バグ、果てはゲームの内部計算に用いられる計算式や乱数表まで用いてクリアまで猛進する。
一体その情熱はどこから来るのか。

しかし僕はこの縛りプレイ、なんか好きなんですよね。
「自分でルールを決めて、そのルールに則って予めあるモノを味わいなおす」という作業が好きなんでしょう。
ゲームそのものが持っている物語はフリーシナリオといえど有限ですが、この物語をある視点で捉え直すときに、また別の姿が見えてくる、しかもそれを自らの意思において選択する、このプロセスにひじょーにエンゲキ的なものを感じるのだ!と稽古場で主張したところ、さすがにこじつけが過ぎるんじゃないか、そんなことより台本まだですか、いまのあんたがいちばんみにくいぜ!と言われました。ひぎー

ま、名作は時代を超えるってことで、どうかひとつ。
ちなみに今、注目しているのは「ロマサガ2を普通にプレイ」の一群(普通と言いつつ装備変更禁止、技・術変更禁止等やたら厳しい。
「普通」と書いて「マゾ」と読む)と「ジニーと行く剣縛り」(「剣」とつくモノ以外使用禁止)です。僕がシリーズ中でも2が好きってのも大きいですけど。

TANI_image003_350.jpg
さて、今ちょうどツアーの最初の地である北九州市は枝光から帰ってきたところです。
写真はワークショップと取材のため小倉に向かう『不変の価値』クルーの石下と人見です。
枝光本町商店街アイアンシアターに1週間の滞在してきたんですが、さすがにこの期間は縛りプレイ動画は見ないだろ、と思ってたら、皆が寝静まった後、観てましたね。
やっぱり。
あ、起きてる間は仕事してましたよ!? 
しかし、ほこくんちゃんの「お金」を通して観る、という縛りプレイはまだ継続中なわけです。えだみつ公演すごい赤字だった...。

image006_350.jpg
ん、この画像ですか?
物販のTシャツです。
『まんがタイムきららMAX』『サウンドデザイナー』に連載中のKNOTSさんに描いてもらいました。
儲かるといいなー。
金、金、金、演劇人として恥ずかしくないのか! 
いや、別に、全然。

F/Tは演目も多く、どのような作品を浴びていくかによって、皆さんの中での体験もきっと変わってくるんだろうなー、と思います。
21日から24日の間にシアターグリーンでお待ちしてます。
皆さんとお会いできるのは、池袋かな。
もしかすると山口かも、ですけれど。
歪にレベルアップしてお会いできるよう、がんばります。
それにしてもひどい原稿だな!
まあいいや、じゃーねー!!


F/T12公募プログラム『不変の価値』 集団:歩行訓練
構成・演出:谷 竜一
11月21日(水)~ 11月24日(土) シアターグリーン BASE THEATER
チケット:自由席
一般前売2,500円、プレビュー割引1,800円(劇団のみ取扱い)

http://www.festival-tokyo.jp/program/12/permanentvalue/

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