●ヒラノの演劇徒然草●
蜷川幸雄演出、音楽劇『ガラスの仮面 ~二人のヘレン~』の稽古場に行ってきました。
ご存知、美内すずえによる国民的少女漫画が原作。
何をやっても不器用だが、その演劇の才能を往年の大女優・月影千草に見出された天才少女・北島マヤ。
大女優と映画監督のあいだに生まれたサラブレッド、姫川亜弓。
演劇に情熱を傾けるふたりの少女が、幻の名作『紅天女』を演じることを目標に、女優として、人間として成長していく物語。
劇中劇として登場する舞台作品も魅力的、さらに演劇のバックステージものとしても楽しめます。
私も中高生の頃にハマりました。今でも続編が出ると単行本買います。
演劇を愛する人たちのバイブルといっても過言ではないでしょう。
蜷川幸雄演出版は2008年に初登場。今回はその続編で、原作でも人気の高い『二人のヘレン』のエピソードを中心に描かれます。
稽古場に伺ったこの日は2幕、まさに舞台『奇跡の人』をマヤと亜弓がWキャストで演じるくだりをほぼ通しでお稽古。
次の稽古日からは場所を舞台に移すという、まさに稽古佳境のタイミングでした。
↑稽古場の壁には原作のコピー、本棚には単行本が。
単行本は舞台でも小道具として使われる......のかな?