『エリザベート』稽古場レポート(2)

■『エリザベート』への道 第3回■

前回に引き続き、ミュージカル『エリザベート』の稽古場レポートをお届けします。
キャストを替えた2バージョンの『最後のダンス』のシーンに続いて披露されたのは、『計画通り』のシーン。場面的には、さかのぼりますね。

自由にのびのびと育っていたシシィ少女は(シシィはエリザベートの愛称です)、母方のいとこである皇帝フランツと、姉・ヘレネのお見合いの付き添いでバート・イシュルに行きます。
そこでフランツに見初められ、皇后への道を歩きはじめます。
その、お見合いのシーンがこの『計画通り』。

......姉の見合い相手に見初められるって、すごいですよね。
しかもこれ、史実です。ドラマチックだなあ。

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狂言回しのルキーニが"計画通りうまくいくはずがない"と皮肉げに歌います。
ルキーニは東宝版初演の2000年からひとりで演じ続けている高嶋政宏さん。

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一番時間をかけてやっていたのが、シシィがヘレネの頭に飛んできた蝶々を取る場面。
少女時代のシシィの溌剌とした魅力と、それに惹かれるフランツ、さらにヘレネの安産型の後姿まで!? 一連の動きに様々な要素が含まれています。
演出の小池修一郎さんが丁寧に演出をつけていきます。
歌詞のどのタイミングで蝶をつかみ、離すかまで、本当に細かい!

朝海シシィバージョンと...

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瀬奈シシィバージョン。

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そして、そんなに細かく動きが決められているのに、それでも全然違うシシィになるんです。
俳優さんて、スゴイ。
例えば蝶々のくだりの後に椅子に戻ってくるところ。
朝海シシィは、"蝶々、可愛かったなあ"って風にちょっとぼんやりとした表情で、瀬奈シシィは"だってつまらないんだもーん!"とふてくされてる風。
もちろんお稽古段階ですので今後かわってくる可能性もありますし、何より私の印象ですのでそこはご注意いただくとして......でも、面白い!


皇太后ゾフィーもWキャストです。こちらは杜けあきさん。
杜さんも今回初参加ですね。

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フランツの石川禅さんに、「どう?彼女は」と訊くゾフィーの寿ひずるさん。

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フランツが立ち上がる場面、ここでも小池さんは細かく演出を。
視線の向き、顔の向き、体の向き、歩きだす方向......。

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そして、フランツはヘレネではなくエリザベートを選びます......。

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それにしてもこの表情!

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この笑顔!

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公演に期待が高まります。

『エリザベート』、チケットは現在好評発売中です。
稽古場レポート、まだ続きます!

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