日本トップクラスのコレオグラファーKAORIaliveを中心として活動する『表現系ジャズ ダンス』チーム「Memorable Moment」。
特にクオリティの高いユニゾンとメッセージ性の強い独自の世界観あふれる振付作品は、演出力、表現力のどれをとってもハイレベル・ハイクオリティーとの評価が高くストリートダンス界、ジャズダンス界、コンテンポラリー界でいま最も注目されるチーム。そんな彼女たちが贈るのは「GIFT」というタイトルの、ダンスで紡ぐメッセージ。
2015年6月6日(土)東京・シアター1010での公演を控え、5月上旬に行われた稽古場を取材しました。
この日は、「GIFT」の1シーン『No War』の練習が行われていました。
『No War』はKAORIaliveさんの振付作品として、「Legend Tokyo chapter.4」最優秀賞"レジェンド"、審査員賞ダブル受賞作品であり、「World Of Dance Los Angels」 3位、ベストテーマ賞を受賞するなど、国内外で数多くの賞を受賞している作品です。
めまぐるしく変わる構成により、観ているものの視覚にスピード感与え、様々なアングルが展開されることで「映画のワンシーン」を観ているような感覚に引き込まれる作品です。
GIFTの中で最も大人数で踊るシーンですが、東京公演では2014年の4月に行われた大阪・シアターBRAVA!公演から新演出を加え、さらに人数が増え進化したシーンとして上演される予定だそうです!
この日も、大人数での場面であるため、全員の動きがピタリと合うまで、何度も何度も同じシーンを繰り返し練習。リーダーのKAORIaliveさんが全体の動きを細かく指導。気になるところは全員で何度も確認。メンバーは真剣な表情で聞いていました。
でも、決して練習中はピリピリした雰囲気ではなく、さすがは関西出身の彼女たち。この日の練習もほぼ9割が女性ダンサーだったため、関西弁が飛び交い、ワイワイガヤガヤ。ときには笑い声があがり、仲の良いリラックスした雰囲気。稽古とはいえ見ているこちらが思わず微笑んでしまいます。
しかし、いざシーンの練習が始まると一変。悲壮で真剣な表情で演じ切る姿は思わず見入ってしまうほど。
KAORIaliveさんの拍に合わせて、出だし、キメの部分を繰り返し練習。
この日の稽古場でKAORIaliveさんが指導していた際に印象に残った言葉がありました。
「この動きは何を表しているのか」を考えて動くこと。
シーンを演じるにあたり、目線や次の動き(シーン)への連動を常に意識すること。
ダンスは気持ちと動きで50:50のバランスを保たないといけない。どちらかの割合が多くても、いけない。振りだけを完璧にしても、中身が空っぽ(気持ちが無い)だと、薄っぺらいシーンになってしまう。
ひとつのポーズにもっと時間をかけて、中身の無いダンスにならないように意識すること。
この言葉に、Legend TOKYO Chapter.4 最優秀作品賞"レジェンド"審査員賞W受賞して、この「GIFT」を東京にて再演することをMemorable Momentが決意した重みが感じられました。
この「GIFT」を東京で上演するのは約2年ぶりとなりますが、恵比寿アクトスクエア初演時にはMemorable Momentのメンバー9名のみで上演。しかし、2015年6月に行われる東京公演では、Memorable Momentメンバー以外にも厳しいオーディションで選出されたダンサーが出演することで、規模・内容ともに大きく進化している彼女たちの姿を見ることができます。
ストリートダンス界で今最も注目されるMemorable Moment。
単独公演「GIFT」は『No War』だけではない、彼女たちの魅力がいっぱい詰まった作品です。
「GIFT」東京公演にぜひ足をお運びください!
<Memorable Momentを更に詳しく知りたい!という方に>
<公演情報>
Memorable Moment 「GIFT」 東京公演
公演日:6月6日(土) 14:00/18:30
会場:THEATRE1010
料金:前売-4800円 当日-5,000円
演出/出演:Memorable Moment
出演:No War Dancers
チケット絶賛発売中!(座席選択可能)