ミュージカル『RENT』、今回は「Happy New Year」のお稽古をしているところへ伺ってきました！
シーンとしては2幕が始まってすぐ、のあたり。
『RENT』はクリスマスイブに始まる物語ですので、約1週間後の出来事、です。
古いロフトに暮らす、映像作家志望のマークと、元ロッカーのロジャーですが、クリスマス以降、再会した仲間や新たに知り合った仲間たちと、様々な体験を重ねてきました。
中でも大きかったのは、マークの元彼女・モーリーンによる、ホームレス迫害に対する抗議ライブ。
そこで一気に距離を縮めた彼らが迎えた新年ですが、住んでいたロフトは家賃（＝RENT）滞納のため閉鎖されてしまっています。
そんなわけで、これも抗議の一環とばかりに、彼らは閉鎖されたロフトに侵入しようと、大騒ぎ。
...なのですが、少しずつすれ違いも起こってきてしまいます。
ロジャーとミミは、お互いHIV感染者ということもあり距離を縮め、恋人同士に。
ロジャーはユナクさん。
ミミはSoweluさんです。
ふたりともニュー・キャスト。
ふだんはアーティストとしての活動が主なユナクさん、Soweluさんですが、演技もナチュラルで役になじんでいましたよ。
こちらは仲間たちの姿を記録している、映像作家マーク＝村井良大さん。
それにしても現実の日本はいま、夏真っ盛りなんですが...
村井マーク、完全防寒服ですね。大変！
ちなみに主観ではありますが、「Happy New Year」のマークが一番、"可愛い度"が高いと思います...。
まわりがラブラブなカップルだらけの中、ひとりで頑張って動き回っているせいでしょうか？
こちらもカップル。
モーリーン＝上木彩矢さん、
ジョアンヌ＝宮本美季さん。
上木さんのモーリーンは前回公演に引き続きの出演。
相変わらずパンクでカッコいい！
日本人離れしたアピール度は、「おぉ、モーリーンだ...」思わせる説得力。
（なお、モーリーン役はソニンさんとWキャスト）
ちなみにモーリーン、オリジナルキャストは『アナ雪』で日本のお茶の間にも名を広めた、イディナ・メンゼルです。
イディナはトニー賞候補にもなったこの役をきっかけに、スター街道へ駆け上っていきました。
さらにもうひとつ豆知識、イディナは、ベニー役オリジナルキャストのテイ・ディグスと結婚していました（その後、離婚してしまいましたが...）
稽古場に話を戻しまして...。
ここは、元恋人同士。
そして、モーリーンを挟んで、マークとジョアンヌは恋のライバルのはず...なのですが、妙な連帯意識も生まれているようで...。
ロフトに侵入せんと彼らが格闘しているあいだにも、留守電には"Voice Mail"が入っていきます。
こちらのふたりは、前回より続投ですね。
ミセス・コーエン（マークの母）＝小林由佳さん。
アレクシー・ダーリン（映像作家・マークと契約したがっているTV局の人間）＝千葉直生さん。セクシーさ＆早口が見どころ！
さて"ロフトのっとり作戦"は二手に分かれ、マーク、モーリーン、ジョアンヌの3人は、屋上から参戦。
こうなります！
もう一方のチームは封鎖されたドアの前へ...。
続きは次回！
稽古場レポート、続きます。
取材・文・撮影：平野祥恵（ぴあ）
【バックナンバー】
【公演情報】
9月8日(火)～10月9日(金) シアタークリエ（東京）
10月16日(金)～18日(日) 森ノ宮ピロティホール（大阪）
