■『RENT』2015年 vol.3■
『RENT』稽古場レポートの続きです!
『RENT』稽古場レポートの続きです!
引き続き、オープニングナンバー『RENT』のシーン。
舞台セットはほぼ本番同様のものが、すでに稽古場に入っていました。
この2階建ての鉄骨のセットが、マーク&ロジャーたちが住むロフトになったり、路上になったり...と、景色を変えていきます。
別れた元恋人・モーリーンからの電話に「OK、すぐ行く!」とマーク=村井良大さん。
ギターを弾く姿がサマになっている(当たり前ですかね...)、堂珍嘉邦ロジャー。
堂珍ロジャーが動きをつけている間、少し離れたところから、同じ動きをトレースしているユナク・ロジャー。
とっても細かく動きが指定されているのは、前回のレポでも書いたとおりですが、演出のアンディ自身が時折「ギターは左手で持つんだっけ?右手だっけ?」と確認しているのが、ちょっと微笑ましいところでもあります(笑)。
さて、ひととおりあたったあと、ロジャーはユナクさんにバトンタッチ。
ユナクさんのロジャーはセクシーなロジャーになりそう!
最後の歌詞「何もかもRENT」と叫ぶマーク&ロジャー。
RENTは彼らが払えない家賃(日本語英語で言うとレンタル料金)の意味でもあるのですが、それだけではなく、作品のテーマにも繋がる言葉でもあります。
原詞は「'Cause Everything is Rent」。
"すべて(僕たちの生命すら神様からの)借り物なんだから"という意味に加え、「ズタズタに引き裂かれた」という形容詞(RENDの過去分詞形としてのRENT)、つまり"みんなズタズタだから"の意味も込められている...とのこと。それは、20世紀末のNYを生きる、若者たちの姿です。
さて取材のあいだは、ほぼマーク&ロジャーの稽古でしたが、他の皆さんも少しだけ確認できましたのでご紹介。
コンピュータの天才、コリンズ役のTAKEさん。
このオープニングナンバーでは、路上でボコボコにされてしまいます。
前回に引き続き出演のTAKEさん、さすがに動きが入っていたようで、スッとナンバーに加わっていました。
こちらもコリンズ(Wキャスト)、加藤潤一さん。
加藤さんは稽古場のムードメイカー的な存在でもあるようで、取材陣にもニコニコ笑顔を振りまいてくれていました。そんな加藤さんの貴重(?)な真剣な表情です。
ベニー役のSpiさん。
SpiさんもRENTカンパニー、長いですね。
新・ジョアンヌ、宮本美季さん。
宮本さん、知的な雰囲気で、弁護士であるジョアンヌに似合っていそうです!
村井さんの笑顔!
『RENT』連載、まだまだ続きますのでお楽しみに。
取材・文・撮影:平野祥恵(ぴあ)
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9月8日(火)~10月9日(金) シアタークリエ(東京)
10月16日(金)~18日(日) 森ノ宮ピロティホール(大阪)