■劇団四季『リトルマーメイド』が出来るまで vol.10■
4月7日(日)に開幕する劇団四季の新作ミュージカル『リトルマーメイド』。ディズニーアニメの中でも特に人気の高い作品の舞台化であることに加え、今年創立60周年を迎える四季が節目の年に贈るプロジェクトでもあることから大きな注目を集めている本作の最終通し舞台稽古が4月2日、報道陣に披露された。
老朽化のため2010年より建て替え工事を行っていた東京・歌舞伎座が、2013年4月2日、ついに「こけら落とし公演」の初日の幕を開けました。
歌舞伎ファンにとっては待ち望んだ日がようやく訪れたという記念すべき日ですね。
雨にもかかわらず、大勢の観客が歌舞伎座前に長蛇の列を作った、なんてニュースをみると、早く歌舞伎座に行きたくてうずうずしている方もいるのでは?
そこで、ぴあでは先日マスコミ向けに行われた歌舞伎座内覧会の模様をご紹介いたします。
新開場した歌舞伎座は1889年の初代から数えて5代目(第五期)となります。
第四期との一番の違いは29階建ての歌舞伎タワーが併設されていること。
とはいえ、歌舞伎座の外観は昔のままという印象。
それもそのはず、前期の意匠を踏襲した外観は、唐破風屋根、飾金物(前期のものを再使用)、歌舞伎座の座紋・鳳凰丸が入った提灯、そして櫓と歌舞伎の殿堂にふさわしい風格あるただずまいがそのまま再現されています。
東京・銀座の歌舞伎座がいよいよ4月2日に新開場します。
これを記念して、歌舞伎座にほど近い東劇でシネマ歌舞伎「歌舞伎座新開場こけら落とし記念 全作品アンコール上映」をしています。
歌舞伎座の新開場にあたり、先日も劇場内部が報道陣に公開されたり、銀座通りで歌舞伎俳優63名が"お練り"を行ったりと、イベントがあるたびにニュースやワイドショーで取り上げられているので、歌舞伎をご覧になったことがない人も実は気になっているのでは?
でもいきなり歌舞伎座のこけら落とし公演を観に行くのって勇気がいりますよね。
何を観にいったらいいんだろう?とか、行きたいけど財布の中身が、、、とか。
そんなときおススメなのが、このシネマ歌舞伎です。
HDカメラで撮影した歌舞伎の舞台公演を映画館のスクリーンで楽しめるので、俳優の細かい表情や衣装など、舞台ではなかなか確認できないところまでバッチリ"観劇"できちゃうのです。
しかも、料金も2,000円とお手ごろ価格!
歌舞伎を初めて観たいと思ったら、まずはシネマ歌舞伎から体験してもいいかもしれませんね。
現在、5月10日(金)まで「歌舞伎座新開場こけら落とし記念 全作品アンコール上映」中です。
宮藤官九郎さん作・演出の『大江戸りびんぐでっど』や野田秀樹さん脚本・演出の『野田版 研辰の討たれ』など、演劇ファンにもたまらない作品がずらり。
ほかにも、片岡仁左衛門さんが油まみれになりながらの立廻りが見どころの『女殺油地獄』、中村勘三郎さんと勘太郎さん(現・勘九郎)、七之助さんが息の合った毛振りで会場を沸かせた『連獅子』、中村吉右衛門さんの「十六年は一昔、夢だ夢だ」と涙ながらにわが子の短い人生を嘆くセリフが胸に刺さる『熊谷陣屋』など、歌舞伎の醍醐味を堪能できる作品がいっぱい。
チケットはチケットぴあにて発売中です。
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歌舞伎座の新開場を記念して、"歌舞伎特集"をアップしました!
詳しくはコチラ→【歌舞伎らんど】
人生は数値で測ることができるのか。
英国ウェールズの最先端コンビが現代社会を描く意欲作!
新国立劇場2012/2013シーズン演劇公演の柱となるシリーズ「With -つながる演劇-」。
英国ウェールズ、韓国、ドイツの演劇人とともに普遍的なテーマを探り、創り上げる新作を、3か月連続で上演します。
その第一弾となるのは、2010年3月に開場した、ナショナル・シアター・ウェールズの初代芸術監督ジョン・E・マグラーが演出を手がける『効率学のススメ』。
ウェールズ出身の新進劇作家アラン・ハリスが新作を書き下ろします。
製薬会社の研究室を舞台に、企業人・社会人にとって生きることの意義、人生の本質や豊かさをテーマに、現代を多角的な視点で描き出す世界初演作品。「効率性の追求」や「合理化」の先には何があるのか?
現代日本にとっても重要な問いに、日本に初めて登場するふたりが鋭くスタイリッシュに迫ります。
出演は豊原功補、宮本裕子、田島優成、渋谷はるか、田島令子、中嶋しゅう。
英国流ユーモアも交え、洗練された舞台が展開します。
げきぴあでは本作の稽古場に潜入!
演出のジョンさんにインタビューしてきました。
貴重な稽古場写真と一緒にお楽しみください。
★史上初!
歌舞伎俳優63名が銀座通りをお練り!
3月27日、歌舞伎座新開場を記念した銀座・春のパレード「GINZA 花道」が行われ、歌舞伎俳優63名が東京・銀座通りを練り歩きました。
パレードには中村時蔵さん、中村福助さん、市川染五郎さんと金太郎くん、市川海老蔵さん、中村勘九郎さんと七之助さん、中村獅童さん、市川猿之助さん、市川中車さんら人気俳優が参加。
げきぴあではこのパレードの様子をレポートいたします。
野村萬斎構成・演出・主演『マクベス』
念願のニューヨーク公演で、鳴りやまぬ拍手喝采!
世田谷パブリックシアター芸術監督を務める狂言師の野村萬斎が構成・演出・主演する『マクベス』が、念願の地・ニューヨークで3月23日、ついに初日を迎えた。
2月にスタートした東京、大阪公演を経て、3月15日~17日には韓国・ソウルにて公演。
初めて日本のカンパニーを招聘したという明洞(ミョンドン)芸術劇場では、連日満席の客席から熱い カーテンコールを受け、韓国のメディアにも数多く取り上げられた。
撮影:DAISUKE KABE
古典と現代、西洋と東洋を融合したMANSAIマジック!
「和」の美しさが凝縮された、思わず息をのむ舞台
萬斎が演出を手掛ける『マクベス』の最大の特徴は、出演者をマクベス夫妻と魔女3人の"5人のみ"に絞った点。
多くの登場人物で描かれるシェイクスピア四大悲劇のひとつ『マクベス』の世界を、狂言師ならではの発想で大胆に枝葉を削ぎ落とし、そのエッセンスを抽出することで、『マクベス』という現象を考え、いま、それが何を映し出す鏡なのかという点を追求したオリジナリティ溢れる作品となった。
舞台装置はミニマルながらも、日本の「風呂敷」をヒントにした布や竹の棒、能面などを役者たちが巧みに操ることで、思わず息をのむ美しい世界が目の前に広がり、観る者の想像力をかきたてる。四季鮮やかな日本、また大震災ではその自然の脅威をも知った日本。萬斎は、私たち日本人の感性やアイデンティティーを、世界の共通言語ともいえるシェイクスピア作品を通して海外に伝えたいと考え、日本人が敢えて異国のシェイクスピア作品に取り組む意義をニューヨークで提示してみたいと願い続けてきた。
大竹まこと、きたろう、斉木しげるの3人で1979年に結成されたベテラン・コントユニット、シティボーイズ。
それぞれ映像ジャンルでの活動も多いが、ゴールデンウィーク周辺に行う舞台公演は、例年チケット完売御礼の人気ステージ。
昨年は公演がなかったため2年ぶり、そしてさらに、シティボーイズを中心とした伝説のユニット「ラジカル・ガジベリビンバ・システム」に参加をしていた宮沢章夫が24年ぶりに参戦するとあって、ファンの期待度はMax!
タイトルも『西瓜割の棒、あなたたちの春に、桜の下ではじめる準備を』と、なんだか思わせぶり!?
一体どんなステージになるのか気になるところ。
3月某日、げきぴあはその稽古場に伺ってきました。
シティボーイズ(大竹まこと、きたろう、斉木しげる)
&
宮沢章夫(作・演出)
インタビュー
――24年ぶりに宮沢さんが作・演出を手がけることになった、その経緯から教えてください。
宮沢「それはきたろうさんが酔っぱらった勢いで(笑)」
きたろう「いやいや、僕ら3人の中で『そろそろ宮沢、笑い溜まってんじゃないか?』っていうのがあったんですよ。それで"何が今面白いのか?"、宮沢に教えを請おうと飲み屋に呼び出して」
宮沢「僕は別の予定があったので、ちょっと遅れて行ったんです。そうしたらすでにきたろうさんは酔っ払っていて(笑)、着くなり『やらないか?』って。まったく予想していませんでしたね」
きたろう「"機が熟してる"って感じはあったけどね」
宮沢「別に機が熟してはいなかったと思いますけど(笑)、タイミングがよかったんですよ。もし大学(※宮沢は今春まで早稲田大学の教授を務めていた)を続けていたら、出来なかったことですから」
斉木「僕はやってくれないと思っていたからね」
宮沢「でもそんな断れる雰囲気じゃなかったんですよ。その場で指切りまでさせられて(苦笑)」
斉木「(笑)。その話をきたろうさんから聞いた時、改めて宮沢さんの本を買って読んだんだよね。そうしたら『なんだ、全部ギャグじゃないか』って」
きたろう「そう。やっぱり宮沢の根底は、全部ギャグなんだよね」
宮沢「横光利一の短編小説『機械』を11年かけて読み解いた、『時間のかかる読書』という本も、言ってみれば冗談ですからね。でもそれが人には冗談だと理解されず、伊藤整文学賞の評論部門までとってしまって...(笑)。まさか!と思いましたよ」
大竹「まぁともかく、宮沢が引き受けてくれて嬉しいよね」
宮沢「頼まれた時に、『俺たちはもう死ぬから』って言われて...(笑)」
大竹「でもそのつもりだよ。とにかく俺たちは、『最後までとんがって死ぬんだ』って思ってる。それは俺たちにとってとても大事なことであり、俺たちらしい感じがするんだよね」
■新演出!『レ・ミゼラブル』2013■
3月26日、ミュージカル『レ・ミゼラブル』の稽古場見学会が行われました。新演出ということで、謎のベールに包まれている2013年度版『レミゼ』。
新演出・日本版が披露されるのは、これが初です!!
※本番前に予備知識を入れたくない方、この先読み進まないようご注意を...。
当日は、抽選で選ばれた40名のお客さまが稽古場に来場。
わずか5日間の募集期間で集まった人数が2000名、その中から選ばれしラッキーなお客さま40名です。
みなさんすでにチケットを購入してますよねー?といった、お決まり(?)のやりとりなどもありつつ。
なんと、すでに5回以上のチケットを購入の方もチラホラいらっしゃいました。
キャストの皆さんからも「すごーい」の声が。
こちらは演出のジェームズ・パウエルさん。
「このようなタイミングでお客さまに入っていただくことは、とても珍しいことです。でもより良くするためにも、お客様に入っていただいた状況に出演者が慣れなくてはならないので、このタイミングで来ていただくのも良いことですね」と歓迎の意。
井上ひさしさん幻の作品『木の上の軍隊』に主演する藤原竜也さんにインタビューしました。
この『木の上~』は、2010年に他界した劇作家の井上ひさしさんが最後まで書こうとして取り組んでいた作品です。
書くことが叶わなかった井上さんの思いを受け、彼を知り尽くす栗山民也さんの演出で4月より全国6都市で上演!
戯曲は新鋭、逢菜竜太さんが書き下ろします。
ものがたりは戦中戦後、2年の間をガジュマルの木の上で生活した兵士ふたりの物語。
新兵役を藤原さん、上官役を山西惇、そして語る女を片平なぎさが演じます。
舞台稽古真っ最中の藤原さんに、現在の心境についてたっぷりお話を伺いました。
★「今週のこの人」藤原竜也さん
インタビューページはコチラ
日生劇場で3月5日に開幕した『屋根の上のヴァイオリン弾き』。
3月21日、3月22日に、チケットぴあの「バックステージツアー付チケット」をご購入のお客様を対象に、終演後バックステージツアーが開催されました!!
気になる案内役は、21日モーテル役の照井裕隆さん、22日フョートカ役の上口耕平さん。おふたりとも舞台と同じ衣裳で、普段は見られない舞台裏を、ツアー参加者に優しく説明しながら案内してくださいました!
その様子をげきぴあブログでは、写真つきでご紹介しちゃいます。
と、その前に舞台のおさらい。
舞台は、20世紀初頭のロシアの寒村アナテフカ村。貧しく辛い生活の中でもユーモアを忘れず楽しく暮らすユダヤ人・テヴィエ一家と、彼らを取り巻く人々を通して、「今を生きる勇気」を与えてくれる作品です。
しきたりを重んじるユダヤの人々。市村正親さん演じるテヴィエと、鳳蘭さん演じる妻・ゴールデ、その5人の娘たちもそのしきたりの中で生活をしていたのですが、上の3人の娘たち(水夏希さん、大塚千弘さん、吉川友さん)は恋をし、そのしきたりを破っていき...
物語の中で、今回のツアー案内役の照井裕隆さんは長女・ツァイテルの夫・モーテル役を、上口耕平さんは三女・チャヴァと駆け落ちするフョートカ役を演じています。
そんなふたりが案内してくださったバックステージツアーはこちらです!