はじめまして。
小嶋一郎『日本国憲法』『自殺対策基本法』に出演する黒田真史(まふみ)といいます。
題名を見ても、名前を見ても、宣伝写真を見ても不明な部分が多い私たちだと思うので、これから本番までの間、このブログを通して、少しずつみなさんに知ってもらいたいと思います。
今日は、稽古場で生まれたキーワードを頼りに、『日本国憲法』がどんな作品なのかを紹介したいと思います。これを通して稽古場で私たちがどんなことに興味を持って、取り組んでいるのかをお伝えできたら、と思います。
「トロ」
江戸時代以前はマグロと言えば「赤身」のことで、「トロ」という部位は食べずに捨てられる部位だったそうです。それをある時食べてみたらおいしくて、高級品としての現在に至るそうです。
つまり、演劇において従来見せ物にならないと切り捨てられていた部分の中にこそ、今まで気付かなかった面白みがあるぞ!みたいなことです。
「演劇」でも「ダンス」でもなく、「人間を見せる」こと、やってます。
「人と人が見つめ合っているだけでいい」
上記のトロの一例です。
普段、人と人が見つめ合っているのをじっくり見れる機会なんてありません。よね?
演劇でも、それだけをやったらブーイングですよね?でも、やってしまいます!(もちろんそれだけではありませんが、かなりじっくりとやります。)
一見止まっているように見えるけれど、よく見ると、実は刻一刻と関係性が変化していっている、それを眺める良さを感じてほしいのです。