演劇集団キャラメルボックス『サンタクロースが歌ってくれた』〈10days Limited Version〉稽古場より(1)

『サンタクロースが歌ってくれた』は1989年初演、今回が4演目となる人気作。
そして劇団創立25周年である2010年の締めくくりを飾る作品でもあります。
すでに開幕しているAチーム（と、現場で成井さんが仰っていたのでその表現使わせてもらいます！）は、メインの3役を西川浩幸、上川隆也、近江谷太朗という、過去3度の上演と同じキャストが務める、ファン感涙モノのステージに。

そして、さらに用意されているのがこちら、アナザーキャスト・10days Limited Version。
2バージョンあわせると、を劇団員（ほぼ）全員を観れる、という仕掛けです。
さすが、アニバーサリーイヤーのラスト公演！ お祭りですね。

物語は、クリスマスイブの夜が舞台。映画『ハイカラ探偵物語』の中から逃げた犯人・黒蜥蜴を追って、劇中の探偵役である芥川龍之介、平井太郎（のちの江戸川乱歩）、菊池警部もスクリーンから飛び出してきて......というもの。
黒蜥蜴はなぜ逃げ出したのか、本当の犯人は誰か？ 映画はどうなっちゃうの？ というミステリー仕立ての内容に加え、テンポの良い掛け合い、キャラクターたちの切ない思いや友情、さらにキャラメルボックスと相性の良い"クリスマス"の季節感も織り込まれた、まさにザッツ・キャラメルボックスな1作です。

10daysバージョンのメインキャストはこちら。
芥川に、大内厚雄。
......MJ？？？
というか大内さん、この日はまだ別の舞台の本番中。本番前に稽古。お忙しい～。

太郎は、岡田達也。

現在のキャラメルボックスを支えるベテランにして
イイ男を演じる率1･2位を争う（...多分）ふたりが見せる男の友情は、どんな風になるのでしょう？

菊池警部は阿部丈二。
先月まで上演されていた『シラノ･ド･ベルジュラック』では主演を務めていた阿部さん。
出番すべてで笑いをとるような菊池警部をどう演じてくれるのか？
個人的には、なんだか胡散臭さを感じさせる声（スミマセン）がぴったりな気がして、大期待です。

稽古場レポート、もう少し続きます！