【演劇ニュース】
4月12日(火)に開幕する(4月8日にプレビュー公演が開幕)ミュージカル『レ・ミゼラブル』の公開稽古が、4月7日、東京・帝国劇場にて行われた。公開稽古前には会見が行われ、出演者たちが公演に対する思いを語った。
『レ・ミゼラブル』はヴィクトル・ユゴーの同名小説が原作で、日本では1987年に初演、24年もの長きにわたりコンスタントに上演され続けているミュージカルの金字塔。オリジナル演出での公演は今回で最後ということもあり、注目を集めている。作品は19世紀のフランスの動乱期を舞台に、苦しい生活を強いられる民衆や革命に燃える若者たちなどの姿を描いた群像劇。どん底の生活に耐えながらも、「夢見た明日はきっと来る」と信じて生きる人々の姿が多くの感動を呼んでいる。
会見には、マダム・テナルディエ役で出演する仙台出身の森公美子も出席。友人を今回の震災で亡くしたという彼女は、「この舞台を今やるのは重いな、と思ったのですが、(地元の)みんなが『バスが通ったから観にいくよ』と言ってくれて、やろう、と思いました。やっぱり私たちの仕事は、芝居を通してみなさんに元気を与えることなので、今この舞台で、この作品で何か力をあげられれば」と涙ながらに心のうちを語った。
ミュージカル『レ・ミゼラブル』開幕