【演劇ニュース】
井ノ原快彦、TEAM NACSの音尾琢真、芦名星、作・演出の上田誠が4月4日、上演中の舞台『芝浦ブラウザー』の会見を東京グローブ座にて行った。
舞台は再開発中の芝浦。不動産会社の社員ふたり(井ノ原&音尾)が、高層ビルの狭間に住む芦名扮する"管理人さん"らの生活を覗き見るという変わった設定だ。ステージにはドールハウスよろしく、住まいの断面を見せるセットが組まれており、井ノ原によるとバラエティ番組でモニタリングするように「(私と音尾さんは)ひとつの物件を見ながらずっと解説していく」場面が多く、共演者と目と目を合わせたコミュニケーションが少なくて大変なのだとか。その状態で芝居をし続けると「気が抜けていくだけ」と漏らす音尾は「芦名さんとね、なかなか出会わないですからね!」と、共演者の芦名と接する機会がほとんどないことを強調する。芦名は芦名で生活を延々見せる役回りで「(セリフも)何気ない会話が多いじゃないですか。喜怒哀楽が日常生活のレベルなので、本当に一瞬気を抜くと芝居が進んでいる」と、演技の難しさを痛感している様子だった。
また先日、井ノ原がジャニーズ事務所の全タレント参加による東日本大震災支援プロジェクト「Marching J」の募金活動に参加したこともあり、震災復興支援についても話題が及んだ。「劇場のほうでも募金を募っておりますので、来ていただいた際にはご協力いただけたら。この募金だけではなくて、(支援は)少なくてもいいから長く続けること。そして忘れないことが大事」とコメントした。
作・演出の上田が「ホームドラマにはならないように、物件そのものの面白さを芝居としてどういう風にやるかということに腐心した」と語る『芝浦ブラウザー』。東京公演は4月19日(火)まで同劇場にて。4月22日(金)から24(日)までは大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティにて上演。チケットはいずれも発売中。
舞台『芝浦ブラウザー』 撮影:阿部章仁