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台所② 風間・大倉・青木・赤堀・梅沢.jpg
市井の人々の心の揺らぎを丁寧にすくいとり、絶妙なテンポと言葉選びで演劇化する。赤堀雅秋が書き下ろすシアターコクーン・シリーズ第3弾『世界』は、日常とはこんなにもドラマが溢れているのか!と裏寂れた舞台上の光景とは裏腹に、目の覚めるような感情に満たされる。鋭い観察眼に裏打ちされた、人間讃歌の物語だ。町工場を営む足立家と周囲の人々の営みを描いた本作は、会話の内容からおいおいその場の状況が見えてくる日常の切り取り方もユニークで、過去の赤堀作品にならい陰鬱なホームドラマかと身構えていた向きには、拍子抜けするほどの楽しさに面食らうはず。と同時に、不意打ちの本音がストンと胸に響き、老若男女に寄り添う作家の温かな視線に何度も目頭が熱くなった。

スナック⑤ 風間・大倉・鈴木.jpg
熟年離婚を告げられた足立家の家長を演じる風間杜夫は、誰彼構わず罵詈雑言を浴びせる下衆の極みのような親父を嫌みたっぷりに好演する。そんな夫に完全無視を決め込む妻役の梅沢昌代は、揺るぎない怒りと決意がにじむ"あの一言"が印象的。同居する長男役の大倉孝二は中年特有の熱をくすぶらせ、嫁の青木さやかはコップすれすれの不満が時折波打つ程度で献身さを失わない。その他、風俗嬢役で初舞台に挑む広瀬アリスを始め、キャストそれぞれが日常に溶け込む"普通の人々"を見事に立ち上らせる。とりわけ若者特有の不可解さを体現した早乙女太一の存在が光った。

アパート① 早乙女・広瀬・和田.jpg
願わくば年末に観たかった。そうすれば近すぎて距離を置きたくなるような家族や友人、あるいは苦手な相手とも素直に向き合える時間を持てたかもしれない。途中までそんな思いが募ったが、ラストシーンを見て変わった。登場人物にならい神の視点(歩道橋)に立ち物事を俯瞰すれば、うつむきがちな日々も昨日よりは少し視線を上げて歩んでいけるのかもしれない。このささやかな爽快感は、なるほど年始向きかも。最後に、作品のテーマにも通低するある思想史家の言葉を引いて終わりたい。〈人に情を持てなくなったら、それこそ生きるのは地獄です〉
                                               
取材・文/石橋法子
撮影/細野晋司

<東京公演>上演中 ~1月28日(土) シアターコクーン
<大阪公演>2月4日(土)~5日(日) 森ノ宮ピロティホール

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チャールズ・M・シュルツ原作のコミック『ピーナッツ』の世界観がそのままミュージカルになった『きみはいい人、チャーリー・ブラウン』が今年、日本では久しぶりに上演されます。

老若男女、誰もが知るあのスヌーピーチャーリー・ブラウンたちが、歌い、踊り、しあわせのメッセージを届けてくれます!

といっても、子ども向けのキャラクター作品ではありません。
今年上演50年を迎える、由緒正しきブロードウェイ・ミュージカルです。

しかもキャストは、チャーリー・ブラウンに村井良大、スヌーピーに中川晃教、ルーシーに高垣彩陽、サリーに田野優花、ライナスに古田一紀、シュローダーに東山光明、というバラエティに富んだ顔ぶれ。
どんな舞台になるのか、ワクワクしますね。

チャーリー・ブラウンを演じる村井良大さん、
スヌーピーを演じる中川晃教さんに、作品やお互いの印象について、じっくり伺ってきました。
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俺たち、カワイイよね!(中川)
"カワイイ"に慣れてきましたね(村井)


――おふたりでお話するのは、今日が初めてだそうですね。

村井「一度、ご挨拶はさせてもらいましたが、こんなにお話したのは、今日が初めてですね」


――でも、いい感じですよ。すでにチャーリー・ブラウンとスヌーピーのように可愛く見えてきました。

中川「ホント!? でも俺たち実際、カワイイよね」(一同笑)

村井「(笑)! ...ですよね~! それは思います。だからキャスティングされたんだなって!...どうしましょう、まわりが笑っちゃってますけど」

中川「いや、今回は"カワイイ"でしょ、俺たち。今回はカワイイでいいんじゃない? でも最初の頃は「カワイイ」と言われると、ちょっと俺たちの年齢の男がそう言われてもなー、と思わなくもなかったんだけど」

村井「「禁句です」って言ってました。でも慣れてきましたね(笑)」

中川「もう、"カワイイ"でいこう!」

▽ 村井良大
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▽ 中川晃教
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俳優・結城洋平の自主公演、結城企画『くるみ割れない人間』 

アフタートークが決定。

大村まなる(劇団プレステージ)、大歳倫弘(ヨーロッパ企画)、

モラル(犬と串)の登壇が発表された。


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大歳倫弘(ヨーロッパ企画)2.jpg


モラル2.jpg


1月25日より公演がスタートする俳優・結城洋平の自主企画公演、結城企画『くるみ割れない人間』のアフタートーク登壇者が決定。

1月25日(水)19:00公演は本作品の脚本・演出を手掛ける劇団「犬と串」のモラル、26日(木)19:00公演は劇団プレステージの中心メンバーで結城とも親交の深い大村まなる、29日(日)18:00公演は旗揚げ公演『ブックセンターきけろ』の脚本・演出を務めたヨーロッパ企画大歳倫弘に加え、出演者の眼鏡太郎(ナイロン100℃)も登壇する。


上演にむけて、主宰の結城洋平は、

「初日まで、残り一週間をきりました。エネルギッシュクラシックバレエコメディ。こに開幕いたします。くるみ割れない人間は、本当にくるみ割れない人間なのか!? 当はくるみ割れる人間なんじゃないのか!? 是非確かめに来てください!フタートークには心踊る、素敵な方々に来て頂きます。んな"くるみ割れない話"ができるのか、楽しみです。ご来場お待ちしております。」と語る。

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ミュージカル『フランケンシュタイン』が現在、日生劇場で好評上演中だ。メアリー・シェリーが19世紀に世に送り出した有名なゴシックホラーを原作に、オリジナル要素をふんだんに盛り込んで韓国で2014年に初演された、韓国ミュージカル界を代表するヒット作。日本では今回が初演となるが、韓国産らしいドラマチックで壮大な音楽が印象的なこの作品を、中川晃教、柿澤勇人らが見事な歌声と鬼気迫る演技で魅せている。メイン2役がWキャストになっているが、「中川晃教×加藤和樹」「柿澤勇人×小西遼生」の2バージョンを観劇した。
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"生命創造"に挑む科学者ビクター・フランケンシュタイン(中川晃教/柿澤勇人のWキャスト)が、禁断の研究の結果"怪物"(加藤和樹/小西遼生のWキャスト)を生み出してしまう...という骨子は原作のままだが、怪物の材料となる人体(脳)が、ビクターの友人・アンリ(加藤/小西)であるという点がオリジナル要素。そしてそのことから「ふたりの男の友情」がこの物語を中心を貫き、単なるホラーやスリラーものでも、科学者の葛藤ものでもない、多くの人が共感し得る作品になった。
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物語は19世紀ヨーロッパが舞台。"死んだ人間を蘇らせる"研究をしているビクター・フランケンシュタインは、ひいては死体から新しい兵士を生み出すために、戦場で働いている。そんな中、あるいざこざからアンリ・デュプレの命を助けたビクター。最初はビクターの研究に反発していたアンリだが、そのゆるぎない信念にひかれ、ふたりはやがて固い友情で結ばれることに。だが戦争後もビクターの故郷に戻り研究を続けるふたりだが、殺人事件にまきこまれたビクターを救うために、アンリは自らを犠牲にし、命を落としてしまう。ビクターはアンリを生き返らせようと研究の成果を注ぎ込むが、誕生したのはアンリの記憶を失った"怪物"だった。そして怪物は自らを作り出し、消そうとした創造主・ビクターに復讐を誓う...。
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星野リリィの同名人気漫画を初舞台化した舞台『おとめ妖怪ざくろ』が開幕。それに先がけ、囲み取材と公開ゲネプロが行われました。

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渡辺流演劇塾5期生の早石です!

オフィス3○○「鯨よ!私の手に乗れ」本日の稽古場をレポート致します!


今日は、芝居のこと細やかのことを決めていきました。

更に更にグレードアップしていっている稽古場、腹がシックスパックになるか⁉というくらい稽古場に笑いが絶えません! 段々と形になってていくことが凄いと...壮大なドタバタ劇になっております。


今日はこんな一コマをご紹介!

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舞台を盛り上げるための衣装作りをやっております。女性陣が一丸となり作業にあたっております。どこのシーンの衣装なのか?

全ての答えは... 是非、1月18日よりシアタートラムまでお越しください!!今年初の劇場での初大笑いを!! 大いに笑えます^_^ 劇場でお待ちしております。

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こんにちは!

渡辺流演劇塾三期生の秋山日登美です。

『鯨よ!私の手に乗れ』の稽古は、いよいよ活気付いております。

今日は劇中ミュージカルの振付が中心でした。

役者として、どう考えてどう動くか。自分の考えが反映されなければ活きない演技になってしまう!

当たり前の事が何故か当たり前に出来無くなっていた事をえりさんから御指摘を受け、己れに自身に愕然としているΣ(-᷅_-᷄๑)

間も最早、無い位に現実は、本番が刻々と近付いています!

そんな緊張感と1月の寒さで縮こまる心と身体を制作さんの温かい御心遣いが救って下さいます❗️

感謝の気持ちで又、明日を頑張って行きたいと思います!

宜しくお願い致します!!m(_ _)m

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■『ビッグ・フィッシュ』vol.2■


ティム・バートンの傑作映画をもとにしたミュージカル『ビッグ・フィッシュ』が2月、日本初演の幕を開けます。

映画はユアン・マクレガー、アルバート・フィニーら名優が出演し2003年に公開、日本でもヒット。
ミュージカル版は、2013年にブロードウェイで初演。
ファンタジックな中にも家族の愛を深く描いたテーマはそのままに、ミュージカルらしく、歌と楽しいダンスで彩られ、これもまた話題になりました(米国オリジナル版の演出・振付は、『クレイジー・フォー・ユー』『コンタクト』のスーザン・ストローマン)。

今回の日本版では、川平慈英浦井健治霧矢大夢赤根那奈ら実力派がオリジナルキャストとして名を連ねます。

12月末、いよいよこの作品が始動。
キャスト・スタッフが顔を揃えた"顔寄せ"の場を取材しました。
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★ストーリーなどはコチラをどうぞ。→製作発表会見詳細レポート


居並ぶ関係者の皆々様。
これだけの人が(いえ、実際にはこれ以上ですね...)関わって、ひとつの作品が出来るのです。
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内野聖陽版ハムレット、豪華キャストの一人二役に注目

シェイクスピア作品の中でも特に人気が高い名作『ハムレット』を、内野聖陽主演で上演する。演出は『レ・ミゼラブル』オリジナル版演出で知られ、英国ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの名誉アソシエイト・ディレクターである巨匠ジョン・ケアード。本作の製作発表が1月10日、都内にて開催された。
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ジョンは以前より内野に「いつかハムレットをやるべき」と強く薦めていたという。その理由を「ハムレットはシェイクスピアが描いた中でも一番大きな役。若い役と思われているかもしれませんが、本当は経験豊かで技術がある人がやらなきゃいけない。この物語は哲学を描いているから、"ただ稽古でやったことをやる"のではなく、シェイクスピアの描いたことについて考えられる人じゃないと出来ない。内野さんはそういうことが出来る人」と熱弁。これに対し内野は「(考えることは)一番苦手」と笑いながらも、「ハムレットはもっと若い人がやるべきと思う人がいるかもしれませんが、そうじゃないんだぞというのを、今回必ずお見せします」と力強く意気込む。また名匠ジョン・ケアードについて「彼の"どんなキャラクターにも、特殊な役にも、それぞれ共感できるところがないといけない"という考え方が大好き。この作品にも難しい部分はあるかもしれないが、万人に共感できるところもたくさんある、豊かな作品になるのでは」と期待を話した。ちなみに劇中、ハムレットは「太っている」という描写があると訊き「(『真田丸』の家康役のために)16キロ太って必死にいま痩せようとしてたのに、気が緩みました(笑)」と内野。

会見ではジョンによる構想も語られたが、中でも注目は、30人ほどの登場人物を、わずか14名のキャストで演じきるということ。内野含め、ほとんどの俳優が複数役を演じ、そのことで演劇的構造を浮かび上がらせる仕組み。「内野さんも(ハムレットが死んだ後)フォーティンブラスとして戻ってきてもらいます。もともと僕は、ハムレットの死後、全然知らない人(フォーティンブラス)が国をとっていってしまうのが疑問でした。ハムレットが自分がなるべきだった王として復活した...となると、この劇のテーマである"蘇る死と生の関係"というものがクリアに見えてくるんじゃないか」と語るジョンに、出演者自身も興味深そうに耳を傾けていた。

なお、ヒロイン・オフィーリア役は、オーディションでこの役を掴んだという貫地谷しほり。「本当に今、ここに立てていることが嬉しい」と喜びを語った。ほか出演は北村有起哉、加藤和樹、山口馬木也、今拓哉、壤晴彦、村井國夫、浅野ゆう子、國村隼ら。公演は4月9日(日)から28日(金)まで、東京芸術劇場 プレイハウスにて上演(4/7・8にプレビュー公演あり)。チケットは1月14日(土)に一般発売を開始。その他兵庫・高知・福岡・長野・愛知公演あり。



以上、「チケットぴあニュース」でも掲出した記事ですが、ジョン・ケアードさんが話す構想が非常に興味深く、またキャストの皆さんもとても素敵な表情をしていましたので、「げきぴあ」ではもう少し詳しくお伝えいたします。
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登壇したのは、内野聖陽さん、國村隼さん、貫地谷しほりさん、北村有起哉さん、加藤和樹さん、山口馬木也さん、今拓哉さん、壤晴彦さん、村井國夫さん、浅野ゆう子さん、演出のジョン・ケアードさん、演奏・音楽の藤原道山さん、翻訳の松岡和子さんの13名。

会見では最初にジョン・ケアードさんが、今回の劇の構造について、そしてその意図について熱く語りました。
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本日のレポートを担当します、渡辺流演劇塾4期生藤枝です。


初日まで数える日数となってまいりました。

稽古場にも冬の寒さなどものともしないほど熱が入ります。

半袖で稽古する人がちらほらいるほどです。


本作品「鯨よ!私の手に乗れ」は老人施設が舞台の話なのですがなんと!

歌あり、ダンスあり、更に演奏もあるのです。

ミュージカルもありますよ!

ヒップホップやりますよ!


そしてそして、今回使用する楽器の目玉のひとつがこちら!


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遂にお披露目。

ハープです!!

しかも3つ!!


なんと、えりさん自身が実際に触り音を確かめ選びました!

ベテランの客演の方々も、ハープの音色を初めて聞いた時は思わずため息をつかれたほどに素敵です。

ハープの柔らかな音色が、えりさんの劇世界へ誘います。



ぜひ劇場に足を運び、その音色を生でご覧下さい。

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