村井良大・中川晃教らがスヌーピーミュージアムで"ハピネス"を体感!――『きみはいい人、チャーリー・ブラウン』取材会レポート

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チャールズ・M・シュルツ原作のコミック『ピーナッツ』の世界観がそのままミュージカルになった『きみはいい人、チャーリー・ブラウン』
オフ・ブロードウェイでの初演から50年目という記念すべき今年、久々に日本でも上演される本作のキャスト6名が、1月25日、東京・六本木にある【スヌーピーミュージアム】で取材会に参加しました。

登壇者はチャーリー・ブラウン役の村井良大、ルーシー役の高垣彩陽、サリー役の田野優花(AKB48)、ライナス役の古田一紀、シュローダー役の東山光明、スヌーピー役の中川晃教、訳詞・演出の小林香。
それぞれのキャラクターらしいカラーの衣裳で登場です!
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スヌーピーミュージアムは、アメリカ・カリフォルニアにあるスヌーピーファンの聖地「シュルツ美術館」の世界初のサテライトとして、2016年に開館した美術館。

半年ごとに展覧会を入れ替えるそうですが、現在は第2回展覧会「もういちど、はじめましてスヌーピー。」が公開されています。

会見場になったこちらは、本家シュルツ美術館と同じく4500枚のコミックで作られたモザイクの壁画の前。

まずは訳詞・演出の小林香さんが
「シアタークリエが開場する前からこの作品の上演を熱望しておりました。本作がオフブロードウェイに登場してからちょうど50周年を迎えるアニバーサリーイヤーであり、東京にこのスヌーピーミュージアムがあるこの期間に上演することができて、嬉しく思っています。
この作品は、クラーク・ゲスナーさんという方がひとりで作られた(脚本・音楽・作詞)ミュージカルなんですが、50年前に作曲された音楽とは思えないくらいキラキラとした珠玉のナンバーが揃っています。『ピーナッツ』というコミックスを知らない方も十分に楽しめるし、コミックファンの方はこのメロディから新たな『ピーナッツ』の魅力を見つけてもらえると思います。
チラシにもある「しあわせは、誰にでも、何にでもある。」という言葉はこの昨品の心臓。コミックにはたくさん「ハピネス is ○○」という言葉が出てきます。ミュージカルではその『ハピネス』というタイトルのナンバーを、最後にみんなが歌います。ハピネスとは5色のクレヨンだ...、手を繋いで一緒に歩くことだ...、サンドイッチを分け合うことだ...。子どもたちにとってのハピネスを色々と言って、このミュージカルは幕を下ろします。幸せとはとてもシンプルで身近にあって、誰にでもあるものなんだなと思っていただけるようなミュージカルです。ぜひたくさんの方に見ていただきたいです」
と挨拶をして、取材会はスタートしました。
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そしてミュージアム内をみんなでツアー!
説明をしてくださったのは、スヌーピーミュージアムの職員、高木彩加さん。
高木さん、ご本家「シュルツ美術館」でも勤務されていたという方!

現在公開中の展示「もういちど、はじめましてスヌーピー。」は、スヌーピーが進化していく過程を追う内容とのこと。
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中には、『ピーナッツ』のの前身となるシュルツさんの連載漫画『リル・フォークス』の原画も。
スヌーピーは、今わたしたちが良く知るあのフォルムではなく、なんというか...「ふつうの子犬」です!

村井「この時からチャーリー・ブラウンとスヌーピーだったんですか?」
高木「まだこの時は名前はついていなかったんです。『リル・フォークス』は直訳すると「ちびっこたち」という意味です。『ピーナッツ』は1950年からの連載では、その前に掲載されていたもの。...ちょっと打ち切りになってしまったのですが。そのあとすぐに『ピーナッツ』が始まったんです」
村井「シュルツさん、懲りない方ですね」
高木「(笑)。タイトルも『リル・フォークス』のままやりたかったらしいんですが、色々都合があって『ピーナッツ』になったらしいんです...」
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そこら中で、「かわいい~」「かわいいっすね~」と声をあげるキャストの皆さま。
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後の会見でチャーリー・ブラウン役:村井良大さんが語った感想はこちら。
「実はミュージアムに来るのは2回目。2回目でも高揚感やワクワクした気持ちがある。スヌーピーの魅力は尽きなくて、何回見ても楽しめると思いました。そして今日は仲間と一緒に来れて、またさらに何倍も楽しめました!スヌーピーを見ているだけで勝手に笑顔になっちゃうんですよね。この力がすごい。ペンのタッチが美しくて、シンプルな絵なのになんでこんなに人をひきつけるんだろうと言う魅力がこのミュージアムに溢れてる。
ぜひ、ミュージカルを観ていただいて、スヌーピーミュージアムにまた行く。またスヌーピーミュージアムにいったらミュージカルを観たくなる...となっていただければ」
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ルーシー役:高垣彩陽さん
「バレンタインの時期ということもあり、ハートがいっぱいあってすごく可愛らしくて。なんといっても、今日、初めてキャストみんなで集ったんですが、皆さんと一緒に回れて楽しかった。キャラクターを前にしたとき、原画を前にしたときの、みんなのキラキラした顔から、これはきっと温かい素敵なカンパニーになるんじゃないかなと思いました。また、キャラクターたちがたくさんの人に愛されていて、たくさんの人の思いが時代がかわっても繋がっているんだなと感じたので、この日本で、50年目のミュージカルアニバーサリーイヤーにミュージカル『きみはいい人、チャーリー・ブラウン』を届けられることを光栄に思いますし、責任感も感じました。
ぜひミュージカルもミュージアムも見ていただき、もっともっとスヌーピーたちを好きになっていただければ」
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サリー役:田野優花さん
「初めてここへ来たのですが、ミュージアムだけでこんなに幸せをもらえたので、それ以上の幸せを舞台で届けられたら」
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高木さんの説明を聞いているあいだ...
「なんか、顔の上がチラチラすると思った!」と東山さん。
スヌーピーの映像が東山さんの顔の上で動いていました(笑)。
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ライナス役:古田一紀さん
「僕はこのミュージアム、今日はじめて来たのですが、『ピーナッツ』はアニメや漫画をみたり、あと英語の教科書に例文で出てきたのも覚えています。そのなじみ深いもののホンモノ...ホンモノ?(笑)が目の前にあって、なんだかミーハーな気持ちになりました(笑)、「ホンモノだ!」って」


シュローダー役:東山光明さん
「ほとんどの方が今日、初対面だったんですが、このミュージアムのおかげですごく距離が縮まったし、本当に若返りました、ありがとうございます(笑)。(村井「若返りの力があるんですか、ここには!?」)そりゃ、ありますよ~(笑)」


スヌーピー役:中川晃教さん
「僕、ここに来るのは2回目なのですが、そのときもひとつひとつのコーナーに食い入るように見ました。自分自身が何かここから得たいと思う気持ちが強くありました。最終的に自分の中に残ったのは「なんて夢が詰まっているんだろう」ってこと。今日はこのミュージカルをひっさげてこの場所に来ましたが、夢を届ける僕たちの仕事と、このミュージアムの中に溢れてる夢、パワーは共通するなと思いました」
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このミュージアム内ツアーで、キャストの皆さんが一番の歓声を上げていたのはこちら。
「スヌーピーそっくりさんコンテスト」のコーナー。
写真の中にはよく見知った顔が...!?
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中川さん、スヌーピーと自分が似ていると感じる点として
「僕、実は戌年なんです。だから犬というものにシンパシーを感じることがよくあって。あと実家で2匹、犬を飼っています。やっぱり言葉はなくとも通い合うものがある。その通い合うものを、自分の家の犬の表情や動きを盗んで、スヌーピーに変換できたらいいかなって身近なところでは思っています」
と話していました。
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ミュージアムツアー後の会見では、キャストの皆さん自身がショップ内から選んだお気に入りをグッズを持って登場。
古田さんの選んだスヌーピーのぬいぐるみの大きさに、騒然となる一同...。
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「本当にたくさんの方に集まっていただいて驚いていると同時に、スヌーピーというキャラクターはこれだけの注目度があるということでプレッシャーと、これから稽古に入って、素晴らしい作品にしたいと意気込みが高くなりました。ミュージカル『きみはいい人、チャーリー・ブラウン』本当に素敵な作品になっています。ぜひぜひ劇場まで足をお運びください」村井さん。
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高垣さんは
「大人から子どもまでみんなが知っているピーナッツのキャラクターたち。そのミュージカルにルーシー役として関わらせていただくことが光栄です。大人から子どもまで、性別も問わず楽しめて、温かいものを受け取ってもらえると思います」とアピール。
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田野さんは「このお話が決まったときから、誰もが知る『ピーナッツ』のキャラクターを舞台上で表現するのが、本当に楽しみでした。こんな豪華なキャストさんの中で演じる経験も、すごく良い時間になると思います。たくさん学んで、ハッピーな時間を皆さんにお届けできたら」
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古田さんは「普通に家を出て、町を歩いて、帰ってくる間にぜったい、何かしらのピーナッツのキャラクターを見る。例えば前を歩いている人のリュックがスヌーピーだったり...もはや景色の一部なんじゃないかというくらい有名な作品に携わらせていただくということですごく緊張しています、頑張ります!」
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そして東山さんは「自分はけっこういい大人なのですが、このミュージアムに入った瞬間に、自分の気持ちが...若返るというか(笑)。この作品にすごいパワーがあるなと、今改めて実感しているところです。最高のメンバーとできるということも幸せです」
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中川さんは
「6人だけのミュージカルですが、涙と笑と夢が詰まっています。子どもは全員が異なっていてユーモアをもっている。そんな子どもたちがおりなす日常...「どこかわかるな」「共感できるな」というシーンの連続でお届けする作品です。そしてミュージカルなので、僕は犬ですが、歌って踊って、しゃべります。そのあたりもぜひ楽しみにしていただけたら。とにかくスヌーピーが好きな人も『ピーナッツ』が好きな人も、色々な人がこのミュージカルを通して最高にはじけていただけたらいいなと思います。待っているのは「ハピネス」です!と素敵なアピールをしてくださいました!
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囲み取材の模様をもう少し...。


――村井さんは"いいひと"だと自分で思います?

村井「ミュージアムで回っていたときに、僕が一番最初に高木さんについていって、皆さんのことを待っていたので、僕は確実に、団体行動を乱さない「いい人」だなと思いました。...だってみんな写真撮ってるから!...けど楽しかったんだよね?」
田野「(村井さんには)初めてお会いしたんですが...ノリが...」
村井「ノリが?ノリがいい人!? いやいや、『ノリがいい人、チャーリー・ブラウン』じゃないから!」
中川「調子いい人!?」
田野「いえ、初対面とは思えないほど...ノリがいい...」
村井「慣れなれしい!?」
中川「"親しみやすい"?」
田野「あっ、それです」
高垣「色々な"いい人"があるから...」
村井「嬉しいこと言ってくれる~!」
高垣「...こちら"調子いい人"でーす!」
村井「最後それでまとめちゃダメ!(笑)」
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――中川さん、犬の役ですが、オファーがあったときどう思いました?

中川「いよいよ、人間ではない役を演じられるのかと(笑)。これ以上役者冥利につきることはないと思う反面、どうやってスヌーピーという愛されているキャラクターを演じようかと真剣に考えました。この『きみはいい人、チャーリー・ブラウン』に出てくるスヌーピーは、とにかく歌うし、踊るし、喋るんです。なので、普段なかなか想像できないスヌーピーの動きを、中川晃教なりに表現できるんだと思えたので、緊張感も増したのですが楽しみになってきました。意外とスヌーピーはこの家族のような仲間たちを俯瞰で見ているところがあると思います。その時スヌーピーが何を感じているのか、どう思っているのかを、言葉ではなく動きで表現できる。言葉はなくとも自由奔放に表現できたらいいなと思います」
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取材・文・撮影:平野祥恵(ぴあ)

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・4月29日(土・祝) キャナルシティ劇場(福岡)
・5月6日(土)・7日(日) サンケイホールブリーゼ(大阪)
・5月9日(火)・10日(水) 日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール(愛知)

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