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宝塚歌劇月組トップスター・龍真咲(りゅう・まさき)の退団公演となるロック・ミュージカル『NOBUNAGA<信長>-下天の夢-』、シャイニング・ショー『Forever LOVE!!』が、6月10日、兵庫・宝塚大劇場にて幕を開けた。

第一幕の『NOBUNAGA<信長>-下天の夢-』は、織田信長の生涯をロックテイストの楽曲で彩ったミュージカル。龍演じる信長が白装束をまとい、ひとりで『敦盛』を舞う冒頭のシーンから、赤い照明とロックな音楽にパッと切り替わり、羽柴秀吉役の美弥(みや)るりかを中心とする群舞で魅せる。音楽はもとより、ビジュアルも美しく、目で耳で楽しませてくれる。

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信長は龍が一度は演じてみたかったという人物。己を信じて前だけを見て突き進む信長と、そんな信長についていく者たちの姿が、龍のトップスター像と重ねて描かれ、信長が放つ言葉や、楽曲の歌詞にも投影されている。信長のカリスマ性、大胆さ、人を惹きつけるカッコ良さ...、龍の集大成にピッタリのキャラクターだ。

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トップ娘役・愛希(まなき)れいかは、信長の妻・帰蝶(きちょう)役。勝気な女性で、なぎなたを持って立廻りをする姿が勇ましい。信長へは愛情や尊敬の念を持ちながらも、故郷を滅ぼされた憎しみを潜ませ、バランスよく表現。次期トップスターの珠城(たまき)りょうはローマ出身の騎士・ロルテス役で、信長を滅ぼそうと計画する人物。龍から珠城へ、ふたりを繋ぐラストシーンの粋な演出が見どころのひとつとなっている。また、凪七瑠海(なぎな・るうみ)は知的で頭脳明晰な明智光秀をクールに、美弥は秀吉を明るく、時には野心をのぞかせながら好演。さらに、専科・沙央(さおう)くらまが足利義昭役で出演し、舞台の空気をピリッと締める重要な役どころを担っている。

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第二幕のショー『Forever LOVE!!』は、プロローグから壮観。ピンクの衣装をまとった男役がズラリと並んで踊る景色は迫力満点だ。さらに、愛希と娘役が加わった後、龍がひとりゴージャスな衣装で笑顔いっぱいに歌い上げる。夢と愛を持って走り続けてきた龍の心情を表す歌詞が、観る者の心をグッと掴み、その後も、龍はほぼ出ずっぱりで駆け抜ける。女役に扮した凪七、美弥、沙央とのダンス、大勢の仲間に見守られながら龍が光の中へと進んでいく演出など、サヨナラ公演ならではの見どころ満載だ。念願の役をイキイキと演じる芝居に、愛を込めて全身全霊で歌い踊るショー。龍真咲のラストステージは、輝きに満ちている。

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兵庫・宝塚大劇場公演は7月18日(月・祝)まで。また、8月5日(金)から9月4日(日)まで、東京宝塚劇場にて上演される。


取材・文:黒石悦子

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■『キム・ジョンウク探し』#6■


村井良大彩吹真央駒田一という、たった3人のキャストで贈るミュージカル『キム・ジョンウク探し~あなたの初恋探します~』
ついに6月12日、開幕しました!
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今回は、初日直前・6月11日に行われた囲み取材&プレスコールの模様をレポートします。
※ひと足先に出した<ニュース>もチェック!違う写真でご紹介してます→
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★囲みインタビュー★


主人公の"ダメダメ君"ミニョクと、ヒロインの初恋の相手キム・ジョンウクの2役を演じる村井良大さん。
「たった3人しかいない舞台ですが、舞台上では僕ら、所狭しと暴れまくっています。笑って痛快なテンポで進んで行くラブ・コメディです。1公演1公演を楽しんでいきたいと思ってます」
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ヒロイン、アン・リタ役、彩吹真央さん。
「お稽古場でもすごく楽しかったのですが、実際に舞台に来て、もっと楽しさが倍増しました。バンドさんが入り、照明が入り...想像していた以上の空間になった実感がありますので、あとはお客さまに楽しんでいただければ」
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24役も演じます、"マルチマン"駒田一さん!
「お互い協力し合いながら、助け合いながら、励まし合いながらとにかく頑張ってきました。現場(舞台)に来て、僕らもテンションが上がっています。バンドさん、照明さん含め、ウワっと...何かおもちゃ箱をひっくり返したくらいに色々な要素があって、これ絶対に楽しくなるなと思えるものになりました。本当は初日前で、今日なんかはドキドキしているはずなんですが、もちろんドキドキもしてますが、数日前から早くお客さまの前でやりたいなと思えるようになってきています」
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...という挨拶の中でも、とってもチームワークが良いのが、バシバシ伝わってくる3人!
囲み取材が、掛け合い漫才みたいになっています。

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■『キム・ジョンウク探し』#5■


村井良大彩吹真央駒田一という、たった3人のキャストで贈るミュージカル『キム・ジョンウク探し~あなたの初恋探します~』
いよいよ開幕が近づいてきました!

舞台稽古をちょこっとだけ覗いてきましたよー。
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取材に伺ったとたん、めっちゃロマンチックな雰囲気!
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舞台、『下天の華 夢灯り』が5月13日、全労済ホール/スペース・ゼロで開幕した。
本作は戦国時代を舞台に、「くのいち」である主人公と織田信長や明智光秀など戦国武将との恋愛を描いた人気PSP用恋愛アドベンチャーゲームを舞台化したもの。昨年5月に上演された『下天の華』の続編となる。

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物語は、前作ラストで弟・織田信行による「本能寺の変」から主人公・ほたるが信長を救いだしたエピソードから始まる。秘伝の忍法帳によって変化の術を使うことができるほたるは、明智光秀の妹姫「桔梗」として姿を偽り安土城に滞在していた。そこへ中国平定を終えた羽柴秀吉が訪れ、"両兵衛"と呼ばれる若き軍師、黒田官兵衛・竹中半兵衛を紹介する。ほたるに一目惚れした官兵衛と、彼から想いを寄せられて戸惑うほたる。
一方、信長の周囲には不穏な出来事が次々と起こり始めていた。陰謀の首謀者を探るよう光秀はほたるに命じるのだが......というストーリーだ。

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原作が恋愛ゲームだけあり、登場人物たちと主人公・ほたるをめぐるエピソードが全編に散りばめられ、どの登場人物にも"萌える"ポイントがしっかりと用意されているのが最大の特徴。
かつ、舞台の主軸は陰謀の首謀者を探っていくミステリー仕立てのストーリーとなっており、謎解きものとしても楽しむことができる。原作を知っている人も知らない人も、双方が楽しめるよう工夫を凝らされているのが印象的だ。
会場の一部を花道に見立てて登場人物たちが行き来したり、殺陣やアクション、気鋭のマジシャンHIROKI HARAによるマジック演出や華麗なグラフィック映像を多用した演出などは、"舞台ならでは"の魅力に溢れた迫力あるシーンが続いてゆく。
特にアクションシーンは今回初参加となるほたる役の富田麻帆をはじめ、全員にふんだんに見せ場が用意されている。若手俳優たちの奮闘ぶりも見どころの一つだ。

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織田信長役の小笠原健をはじめ、主要男性キャストは前作に引き続きの登場。前回公演も原作ゲームファンから高い評価を得ていたが、衣装含め、ゲームからそのまま抜け出してきたようなビジュアルとキャラクターは健在!
"乙女ゲーム"原作だけあり1人1人のキャラがしっかり立っているので、初見の人でも舞台を観たなら必ずお気に入りキャラが見つかるのでは?戦国胸キュンのコラボで、新たな楽しみ方の扉が開くはずだ。

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■ミュージカル『グランドホテル』vol.16■

ふたつの『グランドホテル』から浮き彫りになるもの

ミュージカル『グランドホテル』が4月9日、東京・赤坂ACTシアターで開幕した。演出は英国出身のトム・サザーランド。カンパニーを中川晃教・安寿ミラ・宮原浩暢らが出演する〈GREEN〉と、成河・草刈民代・伊礼彼方らが出演する〈RED〉のふたつに分け、演出を変えて上演されることが話題となっていた作品だ。中でも結末は〈GREEN=悲劇的エンディング〉〈RED=ハッピーエンディング〉とまったく異なるものになる......というところまで、事前に明らかにされていた。さっそく、両バージョンを観劇した。

▽〈GREEN〉
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▽〈RED〉
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物語は1928年ベルリン、ナチス台頭が近づく不穏な社会情勢の中、豪華なグランドホテルに行きかう人々のドラマを描く群像劇。ことさら飾り立てられてはいないが品のある舞台セットは、まさに高級ホテルの趣き。その美しいセットが回転し情景を変える中、ホテルを訪れる客たちの事情が点景のように綴られていく。重い病を患ったユダヤ人の会計士、借金だらけの男爵、引退興行中のバレリーナ......。それぞれの歌声が重なると同時に、彼らの人生が重なり、そして物語が一気に回りだすプロローグ「グランド・パレード」から、一気に心を掴まれる。

それまで接点のなかった人々の人生が、グランドホテルという場所で奇跡のように交錯する。そこで愛が生まれ、友情が生まれ、殺人事件が生まれる。その過程も、両バージョンで少しずつ異なる。それは目に見えて違うものから些細なものまで様々だ。だが、その些細な選択から、物語がボタンの掛け違いのようにずれていき、最後の運命を大きく変えていくよう。結末の演出はまさに180度違う。新しい世界への旅立ちを予感させる〈RED〉、このあと戦争へ走っていく当時のベルリンの重苦しさを描き出す〈GREEN〉。......だが、思うのだ。まったく違うようでいて、ふたつの物語は、実は同じものを描き出しているのではないか、と。希望を絶たれたような〈GREEN〉の中では、新しく生まれる命――それは希望である――が、ひときわ強く輝く。一方、希望を胸に幕切れを迎える〈RED〉の登場人物もまた1928年のドイツに生きているのは間違いなく、彼らのその後に苦難が待ち受けていることは想像に難くない。どちらも、どんな状況であろうと、貪欲に生きることのエネルギーが描かれている。ふたつの『グランドホテル』は表裏一体なのだ。実際クライマックス、ある人物に死が訪れるシーンの演出は、まさに表と裏といった見え方のする演出がなされていて、興味深かった。

とはいえ、同じ脚本と音楽で異なるドラマを生み出していく意欲作、その意図するところをきちんと見せきるには、役者には演じる力量、さらにはクレバーさが要求されるであろう。今回のキャストは全員が、その役目をきちんと担っていて、非常に見応えのある舞台を作り上げている。どちらを観ても満足のいく作品だが、できれば両バージョンを観て、そこから何かを感じ取って欲しい。

公演は4月24日(日)まで同劇場にて。その後、愛知、大阪公演あり。


取材・文・撮影:平野祥恵



▽〈GREEN〉オットー・クリンゲライン役、中川晃教
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▽〈RED〉オットー・クリンゲライン役、成河
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▽〈GREEN〉フェリックス・フォン・ガイゲルン男爵役、宮原浩暢
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▽〈RED〉フェリックス・フォン・ガイゲルン男爵役、伊礼彼方
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フランス発のメガヒットミュージカル『1789 -バスティーユの恋人たち-』、ついに開幕しました!
4月7日、東京・帝国劇場にて、初日前会見が行われましたので、その模様をレポートします。
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登壇者は、ロナン役の小池徹平&加藤和樹、オランプ役の神田沙也加&夢咲ねね、マリー・アントワネット役の花總まり&凰稀かなめの6名。
この3役が、Wキャストです。

★ニュースサイトでのご紹介は→コチラ

ロナン(Wキャスト)小池徹平さん。
小池さん、帝国劇場初出演にして、初主演!
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「劇場に入って3日目くらいにして、ようやく劇場の雰囲気に慣れてきました。衣裳を着て動くということを稽古場でやっていなかったので、着るとより気持ちが入るところもありつつ、動きの制限も出てきたりもして、試行錯誤をしながら頑張っています。本番が近いので、身の引き締まる思いで毎日頑張っています」と意気込みを。

初・帝劇の感想は
「まだお客さんが入った状態ではないのでわからないのですが、この建物の中にいるというだけで少しずつ、実感が沸いてきています。この劇場はエレベーター移動が多いので、全然来ない時があって(笑)、そういう時は階段を使ったりもしているのですが、そんなことすらも楽しい(笑)。階段移動を楽しいと思っちゃうのは、初めてなので。劇場の裏も表(舞台の上)も、今のところは楽しくやれています!」とのことでした。
 

同じくロナン(Wキャスト)加藤和樹さん。
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「稽古場で出来ることはすべてやれたかなと思いますが、舞台稽古に入って、やはりセットの中に立ってみないとわからないことがたくさんあって、小池(修一郎)先生はじめスタッフさんと息を合わせながら、ひとつひとつを丁寧に確認しながらやっています。ダンスナンバーが多いので、特に怪我にはみんな気をつけて慎重にやっています。Wキャストなので客席で観る機会があるのですが、思った以上に派手で華やか。これがすべてひとつにつながった時にどうなるか、僕自身も楽しみにしています。間違いなく革命的な作品になるのではないかなという実感があります」と自信を見せます。

加藤さんは2014年『レディ・ベス』以来、2年ぶり2度目の帝劇出演ですが
「ちょうど2年前の今頃、『レディ・べス』も舞台稽古の最中ではなかったかな。2度目とは言え、今回は畏れ多くも主演という形ですので、やはり新たな気持ちです。素晴らしいキャスト、スタッフに囲まれながらやれているので、いい意味で身も心も預け、肩の力を抜いて出来るのでは。帝国劇場に初めて立った時には「帝劇には魔物が棲んでいる」と言われて臨んだ舞台だったのですが、今回は面と向かってぶつかっていけるのではないかと思います」と話しました。

■ミュージカル『グランドホテル』vol.14■

「まったく別の作品」ふたつの『グランドホテル』まもなく開幕
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4月9日(土)に開幕を控えるミュージカル『グランドホテル』の出演者たちが7日、舞台稽古のさなか会見を開催した。英国出身の鬼才、トム・サザーランドが演出を手がけ、キャストをGREENとREDの2チームに分け、結末も2パターン用意する注目の作品。主演は中川晃教(GREEN)と成河(RED)。ほかに元バレリーナの草刈民代(RED)や、これが初ミュージカルとなる真野恵里菜(RED)など、様々な個性を持ったキャストが集結し、"ふたつの『グランドホテル』"を描き出す。

グレタ・ガルボらが出演した映画でもよく知られる作品だが、物語は1920年代のベルリンを背景に、豪華なグランドホテルに行きかう人々の人間模様を描く群像劇。中川と成河が演じるのは、重い病を患い、残された日々をグランドホテルで過ごそうとやってきたオットー。それぞれ「グランドホテルで人生を探したい、そんなオットーを生きられたら。舞台の端から端まで、上も下も、全部余すことなく堪能していただく舞台です。集中してやっていきたい」(中川)、「華やかで煌びやかで、かつ影がある作品。オットーはその中で、哲学的なメッセージを背負ってホテルを出て行く存在ですので、その部分を注目していただければ」(成河)と意気込みを語った。

なんといっても見どころは、2チームが全く異なる結末だということ。稽古も別で、お互いがどうなっているのかを出演者自身も知らないという。両チームに出演する藤岡正明は「こんなに違うと、(2パターン)覚えるのが本当に大変、と稽古をしながら思っていました。まったく別の作品を観るつもりで来ていただければ」とアピール。同じく両チームに出る湖月わたるも「セットの転換も違うし、場面の見え方が全然違う。私は素敵な男爵(宮原浩暢、伊礼彼方)とバレエを踊らせていただくのですが、そのシーンはまったく同じ曲なんですが、まったく違う振付になっています」と話す。

和気藹々とした雰囲気の中、ソツなく両チームのアピールをするキャストが多い中、「作品としてはREDの方が1ナノくらい面白いんじゃないかな」(吉原光夫/RED)、「負けてらんねえ!と思います。僕はREDとGREENのバトルだと思ってます」(伊礼彼方/RED)、「宣戦布告をされましたが、僕はあんまり戦ったりするのは好きじゃない(笑)。最終的にはお互いいい作品になればと思いますが......やっぱり負けられませんね」(宮原浩暢/GREEN)など、ライバル心をむき出しにした発言も。ぜひ両チームを見比べてみてほしい。

公演は4月9日(土)から24日(日)まで、東京・赤坂ACTシアターにて。その後、愛知、大阪公演あり。チケットは発売中。



◆ REDチーム フォトコール ◆


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▽オットー・クリンゲライン役、成河
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宝塚歌劇団星組公演のミュージカル『『こうもり』...こうもり博士の愉快な復讐劇...』とショー『THE ENTERTAINER!』が、3月18日、兵庫・宝塚大劇場にて開幕した。本公演は第102期初舞台生のお披露目公演でもあり、幕開きには羽織袴姿で口上を行い、ショーではラインダンスを披露した。

『こうもり』は、ヨハン・シュトラウス二世の傑作オペレッタ『こうもり』をミュージカル化したもので、笑いがたっぷり散りばめられた大人の喜劇だ。ある夜、友人のアイゼンシュタイン侯爵と共に仮装舞踏会へ出かけた、高名な物理学者・ファルケ博士。美酒に溺れ、酔いがまわった彼らは飲み明かす約束をするが、侯爵は迎えにやってきた執事アルフレードから、妻が鬼の形相で帰りを待っていることを聞かされ、我に返る。妻が怖くて帰宅すると言いにくい侯爵は、こうもりの扮装をしたままの博士を公園のニケ像に縛り付けて置き去りに。翌朝目覚めた博士は"こうもり博士"と笑われて怒りが収まらず、侯爵に仕返しをすることに...。

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いたずらを仕掛けていくファルケ博士を演じるのはトップスター・北翔海莉(ほくしょう・かいり)。歌、ダンス、芝居と3拍子揃った北翔は、クラシックの発声を使いながら、聴き心地のいい温かみのある歌声で歌いこなす。そしてこの笑いたっぷりの喜劇で魅力を発揮したのが、アイゼンシュタイン侯爵役の紅ゆずるだ。博士にいたずらされているとは気づかず、翻弄される姿をコミカルに演じ、楽しませてくれる。侯爵家に仕えるメイド役を務めるトップ娘役の妃海風(ひなみ・ふう)も、高音域の歌を安定した歌唱力で歌い届ける。ファルケ博士との恋模様も宝塚らしいアレンジとして取り入れられ、見どころのひとつとなっている。さらに、専科から参加の星条海斗(せいじょう・かいと)が、ロシア皇太子オルロフスキー侯爵役を務め、芸達者な演技で笑いを誘い、歌唱力の高さでも魅せる。

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第二幕のショーでは、北翔を中心とした星組のメンバーがそれぞれに"エンターテイナー"ぶりを発揮。シルクハットにケーン、羽根扇を持つ王道スタイルで、幕開けから観客を宝塚らしいショータイムに引き込んでいく。他にも、北翔扮するエンターテイナーになりたい男の子が、どんどん成長していく過程をショーで表すストーリー性のあるシーン、ラテンの中詰め、セリと盆を使って100人以上で魅せる壮大なシーン、北翔がピアノで弾き語るシーンなど、盛りだくさんで展開。両作共に、個性あふれる星組の魅力が余すところなく引き出されたステージになっている。

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兵庫・宝塚大劇場公演は4月25日(月)まで。また、5月13日(金)から6月19日(日)まで、東京宝塚劇場にて上演される。


取材・文:黒石悦子 撮影:三上富之

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【チケットぴあニュース】
劇団四季『ウェストサイド物語』新演出版が開幕!


劇団四季『ウェストサイド物語』が2月14日、東京・四季劇場[秋]で開幕した。映画でもおなじみ、世界で愛される定番のミュージカルだが、劇団四季は今般、演出にジョーイ・マクニーリーを迎え、"新演出"で上演。1974年からコンスタントに上演され続けていた劇団四季版『ウェストサイド物語』が、新たな装いで登場する。
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『ウェストサイド物語』は、『ロミオとジュリエット』をベースに場所をNYのウェストサイドに移し、敵対するふたつの若者グループの抗争と対立、そしてその中に生まれた悲恋を描くもの。『トゥナイト』『アメリカ』『クール』といった、誰もが耳にしたことのあるレナード・バーンスタインの名曲群、エネルギッシュで個性的なジェローム・ロビンス振付のダンスなどが物語と見事に融合し、ミュージカル界屈指の傑作として半世紀以上、世界中で上演され続けている。新演出を手がけるマクニーリー氏は、『ウェストサイド物語』のクオリティを守るために、ジェローム・ロビンス財団から選ばれた数少ない"公認振付師"のひとり。今回彼は、作中に流れるスピリットは変えることなく、社会からつまはじきにされている若者たちの爆発しそうなエネルギーを凝縮したかのように、エネルギッシュに、スピーディに、作品を作り上げた。その演出に応えるかのように、俳優たちも感情を爆発させ、切ないほどにパワフルな熱演を見せる。『ウェストサイド物語』らしさはそのままに、まぎれもなく新世紀版のステージとなっていた。
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無事初日を開けたマクニーリー氏は「四季の皆さんに、この作品を次の世代に受け継ぐ機会をいただき、光栄に思っています。今回、『ウェストサイド物語』の新時代を四季のメンバーと共に拓きました。『ウェストサイド物語』はこの50年間、多くの方々にとって、それぞれの人の心に残る作品となってきた歴史ある作品です。人々は、最初に観た記憶を、ずっと持ち続けているものです。同様に、今回のお客様はこの先この公演の記憶をずっと持ち続けるでしょう」とコメントを発表。伝説のミュージカルが、新たな伝説の1ページを作るその瞬間を、お見逃しなく。

公演は5月8日(日)まで、同劇場にて。チケットは発売中。

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市井の人々のささやかな日常から、現代社会を照射するドラマが生まれる。
注目の劇作家・演出家 赤堀雅秋が、豪華出演陣と共に紡ぐ、閉塞した現代に生き、逃れようのない"日常"を過ごす人々の、哀しくも愛おしい物語――。

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左から: 光石研 大森南朋 田中哲司 赤堀雅秋


赤堀雅秋の新作『同じ夢』が、2月5日(金)シアタートラム(三軒茶屋)にて初日を迎えました。


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左から: 大森南朋 光石研 田中哲司 赤堀雅秋 麻生久美子


初日公演を終えた作・演出の赤堀さんと出演者よりコメントが到着!!

赤堀雅秋(作・演出) :稲葉和彦役
スタッフ、キャストの皆さんのおかげで本当に良い初日を迎えることができました。この作品は役者の精神、身体のわずかな変化次第で、お客様の想像力を何倍にも喚起させられるような芝居ですので、これから更に良くなっていくのではと感じています。執筆の最中は、この先の展開はどうなるのか自分でもヒヤヒヤしながら書いていた部分もありましたが、最終的には納得のいく作品を作ることができたと自負しています。明日以降も、真摯にやっていきたいと思います。

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