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2.5次元舞台からシェイクスピアまで幅広く活躍中の平野 良×元宝塚の帆風成海×人気お笑いコンビ・エレキコミックの今立 進、演出は劇団「□字ック」の山田佳奈、という前代未聞な組み合わせの3人芝居が5月に上演されます。

「もっと気軽に文学と演劇に触れられるものを!」をテーマに立ち上げられた'文劇喫茶'シリーズの、記念すべき第一弾となる本作。

演目は、夏目漱石『それから』で、定職に就かず、毎月1回、本家にもらいに行く金で裕福な生活を送る長井代助(平野)が、友人・平岡常次郎(今立)の妻である三千代(帆風)とともに生きる決意をするまでを描きます。

そんな注目の本作で親友役を演じる、平野さんと今立さんに、前・後編でお話をうかがいました。

役柄の話や出演者3人の相性のよさなどを語っていただいた前編。後編ではだんだんと思わぬほうに話が進んでいき...?

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――原作のストーリー全体への感想もお聞かせください。

平野:僕はねー...あまり好きではないんです。

今立:三角関係?

平野:読んでて心が苦しくならないですか?昼ドラとかもそうですけど。俺、心が持たないんです。だからドラマは最後まで観れないですもん。

――それは登場人物の気持ちになってしまって辛い? 見ていて辛いってことでしょうか?

平野:みんなの気持ちになって観ちゃうので耐えられないです。僕は、そういうのは嫌だって逃げてきた人生なので。友達の恋人に恋しちゃったりもしないし、いいなと思っても誰かと付き合ってるとわかったら一瞬で引いちゃいます。

――それを演じるのってどうなんでしょう?

平野:だからこそ楽しくできるところはありますね。これは自分じゃない、っていう。

――今立さんはどうでしょうか?

今立:今びっくりしてる。僕もそうなんです。悲しい系の恋愛ものを全然見ないんですよ。僕も見てて辛くなるんです。悲しいし、なんでこんなことが起きちゃうのって。

――演じるのも辛いですか?

今立:でもいい感じにリアルになると思いますよ。しんどさから逃げられないわけだし。2人とも「なんでお前が」って心から思うだろうし。「お前知ってるだろ、俺の嫁だって」って。これはだから今まで辛い恋愛ドラマから逃げた仕打ちですね、僕らの!

平野:(笑)。

今立:でも僕も平岡みたいなところはあるんですよ。別れ話されてから必死に取り繕ってみたりとか。もう遅いことは俺もわかってるのに、追わずにはいられおれない。彼女が読んでる本を買って、俺も読んでみたりとか...。

平野:(笑)超かわいいっすね!

今立:そういうダメ男な一面も...。

――それ、ダメ男ですか?

今立:結局ダメなんですよ。女の人はほぼほぼ戻ってこないですから。そういうのを経験してきたので、なんか...本当に泣いてしまうかもしれません、舞台上で。

平野:あはははは!

今立:いろいろと思い出して。うん、ありがとうございます。話してて過去の自分と向き合えました!

――(笑)。

今立:......いいときって気付かないんですよね。

平野:居酒屋みたいになってきた(笑)。

今立:男ってだめなんですよ...。

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――平野さんは、代助の行動でわかるところはありますか?

平野:いや、ないですね。でも僕、人妻とか奪う役、多いんですよ。

今立:(笑)。

平野:なんでなんですかね。全然そういうとこないんですけどね。来る者は拒まないですけど、去る者も追わないし。十代の頃とか「別れよっか」って言われたら「じゃ、バイバイ」って言うので「何で止めてくれないの!」ってなってましたよ。すぐ引いちゃうんです、傷つきたくないし。

今立:でもその前はあったんでしょ? "追う良"が。

平野:ありました、高校生のとき。

今立:ほら、あるんですよ! 追う良も。男がなんでそうなったかっていうところをちゃんと考えてください!

――はい(笑)。

平野:そこで傷ついてしまったから、もう...。

今立:わかる、わかるよ! 黒霧ロックでお願いします!

全員:(笑)

平野:いやーだって飯食えなくなったよ、そのとき...(居酒屋トークは続く)

今立:でも今話した僕らの経験からの共感もそうですし、原作で描かれている時代だけのものじゃないですよね。みんなが経験してきたことだったり、これから経験するかもしれない恋愛だったり。決して古い話とは言えないと思うので、。ぜひそこら辺もふまえて観てもらいたい。あと、この記事を読んだ人は「ああ、二人とも過去に追いかけた人生があったんだな」って(笑)、そう思って観ていただくと面白いと思います。

――では最後に舞台を楽しみにしている皆さまに一言お願いします。

平野:恋愛っていつの時代もあるものだし、時代は違えどもきっと胸に刺さる作品だと思います。観ててイライラしたり、むかむかしたり、切なくなったり、キュンとしたり、いろんな感情を与えられる作品だと思うし、僕らもそうできるようにこれからがんばっていきいます。文学作品っていう敷居は杞憂に終わると思いますので、ひとつの舞台作品として気軽に観に来ていただきたいです。

今立:劇場で待ってます!

平野:(笑)。もう一声!

今立:話してて、やっぱりみんなに共通するものがいっぱいあるんだなって。ふたりで話しただけでもこれだけいろいろ出てきましたし。きっと女性側の想いもあると思います。多分僕らもやっていくうちに変わっていくものもあると思う。そうなると感じ方も変わるはずだから、ぜひ全公演観に来てください!

平野:全公演(笑)。でもこれ観終わった後の女子会は楽しいと思いますよ。女の子は「あーでもないこーでもない」がいっぱい出てくると思います。

――男性はどうですか?

平野:男性のお客さんは共感するんじゃないですか? 男は(代助と平岡)どっちの要素もあると思うし。亭主関白気取って胡坐かいてたら...

立:三行半突きつけられてね!

平野:逆に意外と一途なんですっていう、男の正当化する気持ちもあるし。男って正当化するんですよ!自分を。

今立:ああ~(と深く頷く)。

平野:だから面白いと思いますよ。

今立:それを違うジャンルから集まってきた僕らが演じるということで、そんなに重い感じにもならないと思いますし。文劇"喫茶"ですから、軽い気持ちで。アフタヌーンティー感覚で気軽に来てください。まあ、アフタヌーンティーってけっこうガッツリなのでびっくりしますけどね(笑)。

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文劇喫茶シリーズ 第一弾 舞台『それから』は5月 3日(水・祝)から14 日(日)まで、東京・俳優座劇場で上演。

文:中川實穗

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■『RENT』2017年 vol.2■

1996年オフ・ブロードウェイで初演、以降、世界中で熱烈に愛されている
ミュージカル『RENT』


20世紀末のNYを舞台に、セクシャルマイノリティー、HIVポジティブ、貧困、麻薬中毒...様々な現代的な悩みを抱えながらも、夢に向かって生きている若者たちの姿を描いたビビッドな物語、
そして『Seasons of Love』などの珠玉のナンバーの数々も、愛されるポイントです。

日本でもたびたび上演されている作品ですが、この夏、2年ぶりに『RENT』がやってきます!


2015年公演で、初の翻訳ミュージカル出演ながら、主人公・マーク役に抜擢された村井良大さん
その後、『キム・ジョンウク探し あなたの初恋探します』 『きみはいい人、チャーリー・ブラウン』とミュージカル界でも着実にステップアップしている村井さんに、
2年ぶりに『RENT』の世界に挑む思いを伺ってきました。

◆ 村井良大 ロングインタビュー ◆

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『RENT』は僕のベスト・オブ・ミュージカル


―― 『RENT』2回目の挑戦ですね。初出演が2015年公演でしたが、2年前の公演を振り返るとどんな思い出ですか?

「大変でしたね。大変でしたよ!」

―― なにが大変でしたか?

「楽しすぎて大変でした(笑)」

―― なるほど(笑)。村井さんはその後、様々なミュージカルの舞台を踏んでいますが、翻訳ミュージカルとしては、2015年版『RENT』が初挑戦でしたね。

「そうです。海外ミュージカルも初めてでしたし、海外の演出家さんの作品に出演するのも、初めての経験でした。毎日すごく刺激的でしたね。共演のみんなも、俳優をメインでやっている人はもちろん、音楽活動がメインだったり、さらにやっている音楽のジャンルも違っていたり、出身国も違ったり...バラバラなフィールドから集まっていた。そのみんなが、こんなにもバラバラなんだけどひとつになっていくというのが、すごく不思議な体験でした

―― 『RENT』カンパニーって、独特ですよね。空気感が本当にファミリーのようで。

「独特ですよねー。でも僕は、本格的なミュージカル経験がここから始まったから、これが当たり前になってしまいました。もちろん、距離感の近さとかに驚きはしたんですが、特殊なところをいきなり知りすぎちゃった感じで、僕、もう『RENT』以外は(ミュージカルは)無理なんじゃないかなあ...って思ったくらいです(笑)。でも"特殊"からスタートしたというのは、僕の人生、やっぱりこういう流れなのかな(笑)」

―― 「やっぱり」なんですか(笑)?

「王道を歩まないというか(笑)」
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2.5次元舞台からシェイクスピアまで幅広く活躍中の 平野 良×元宝塚の帆風成海×人気お笑いコンビ・エレキコミックの今立 進

演出は劇団「□字ック」の山田佳奈、という前代未聞な組み合わせの3人芝居がこの5月に上演されます。

座組だけでも一体どんな舞台になるのか楽しみな作品ですが、それに加え本作は「もっと気軽に文学と演劇に触れられるものを!」 と始まった新企画'文劇喫茶'シリーズの記念すべき第一弾。

文学作品と演劇の組み合わせはこれまでもさまざまに上演されてきましたが、大掛かりな装置や映像は使用せずに役者・脚本・演出で魅せることにこだわるシリーズです。

その一作目を飾るのは、夏目漱石の 『それから』

1909年に新聞で連載され、翌年1月に刊行された名作小説で、定職に就かず、毎月1回、本家にもらいに行く金で裕福な生活を送る長井代助が、友人・平岡常次郎の妻である三千代とともに生きる決意をするまでを描いた作品です。舞台では、主人公・長井代助を平野さん、ヒロイン・平岡三千代を帆風さん、友人・平岡常次郎を今立さんが演じます。


今回、友人同士の役となる平野さん今立さん にお話をうかがいました。作品の話から居酒屋トークまで(!)濃厚な対談を前/後編にわけてお届けします!



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――おふたりは今回初共演ですが、既に仲はあたたまっているという噂を聞きました。

平野:そうですね、大人なので。

今立:やめろ!

平野:(笑)。

――お互いの印象を教えてください。

平野:印象はすこぶるいいですね......(黙る)。

今立:二の句!

平野:(嬉しそうに)あはは! いや、役者さんってボケが圧倒的に多いので、普段僕は突っ込む役なんですよ。だから今、楽しいです。俺がしょうもないことポロッと言うだけで、ビシッときてくれるのがすごい楽しい。

今立:僕は安心しきってます、良くんにまかせればいいって。本当に話しやすいし。


――この作品に出演することになっての感想を教えてください。

平野:ヤッター!って。

2人:アッハッハッハ!!

今立:(取材が)ラストだからって雑になってないか!

平野:(笑)。

今立:最初の頃を思い出せ!ほんとに思ってたのか!

平野:いやーほんとに...ヤッターって(笑)。

今立:よし。テクニックとしてそれでいい!

平野:(笑)。でも3人芝居ってあんまやる機会ないのでね、すごくい楽しみです。こういう、文学を少人数でやるような作品自体、今あまりないし。あと第一弾なので、第二弾もできるように。それは観てくださったお客様の声次第だと思いますが、その責任をしっかり背負ってやらなきゃなっていうのが正直な感想です。それをまあ、一言で言うと「ヤッター!」だったんですけど。

――なるほど(笑)。今立さんはどうですか?

今立:僕は普段はお笑いをやっているのですが、この作品は笑いのテイストが入り辛いというか、もともとないものだと思うので。

その中で僕を呼んでいただいたのがありがたいです。第一弾ということで歴史に残るものにしたいなという意気込みも強いですし、チャレンジになると思います。あとは40代の今立が30代の良くんの同級生に見えるか否かっていう部分もがんばっていきます!


――ご自身の役の印象は? 平野さんが演じる代助は、裕福な家の次男で、大学を卒業して無職のまま実家に頼り、読書や演奏会に行くなど気ままな生活を送っている人です。「高等遊民」と称される有閑知識人で、数え年で30歳という設定です。

平野:読む前のイメージは、すごく堕落したニートでやる気ない人だと思ってたんですよ。でも今はそういうことにとどまらない人物のような気がしていて。簡単な人間じゃないと思います。結果的に他人には堕落して見えてたとしても、演じるうえでは人としての筋を一本ちゃんと通したい。代助の気持ちを最優先して作っていくつもりです。

――そこが演じて面白そうな部分でしょうか?

平野:そうですね。これから台本も読み込んで、理解して、共感できるくらいまで自分を持っていって、呼吸するように生きる...。

この工程はどの作品でもそうなんですけど、時代が違う分、考え方も今とは違うので。工程が現代劇より多いと思うんですよ。そこが多ければ多いほど、終わったときに愛着もひとしおなので。それは楽しみな部分ですね。

――今立さんはどうですか? 平岡常次郎は、代助とは違い銀行に就職しますが、辞めて戻ってきたときにはまず代助を頼ります。なのにその代助が妻である三千代を愛してしまいます。

今立:友達に奥さんを奪われるって、友達も失うし嫁も失うってことじゃないですか。そこら辺の喪失感と、でも男としては認めたくないというような、いろいろな葛藤があると思うので。僕そんな器用なタイプではないから、今立が常次郎になるというよりは、常次郎さんが今立になるというような。そっちの方向でアプローチしていきたいなと思っています。


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――コントと舞台、演じるという意味で通じるものもありますか?

今立:大枠でいえばそんなに違いはないかもしれないです。だから、どういつも通りの状態にできるのかなとも思っていて。お笑いの舞台のようにできるんだったら、それはそれで新たなやり口になるだろうし。

――今作では笑いの要素はないんでしょうか?

平野:まだわからないですけど、いけるのに「文学なのでやめましょう」っていうのはしないと思うんです。

この3人でやるっていうのは、そういうことだと思いますし。この3人の空気感でおもしろいことができたら、その方が作品としても観やすいだろうし。

――それぞれ別ジャンルから集まってきてる感じがありますよね。

平野:各界のエリートが。

今立:エリ...ちょっと自分で呑み込めないとこありますけど(笑)。

平野:やっぱジャンルが違う人が集まると、新たな爆発力がある。歩み寄るのか、そのまま混ぜるのか、いろんなやり方があると思うんですけど。僕は空気感的にきっと3人合うと思っていて。

今立:うん。確かに楽しそう。

平野:これがきっかけで、

今立:キャンプとか行くような。

平野:「『それから』だったね、そういや」みたいなことを30年後に話したりしたいです。

――平野さんはいろんな作品でいろんな方とお芝居されてると思うんですけど、この3人ならではの楽しみってどういう部分でしょうか。

平野:まだわからないですけど、本当に"ひとつの世界"を創れるんじゃないかなと思っています。それってどういうことかって言うと、お芝居って表現派・存在派っていう二派があると思うんですけど、この3人ならその場に"存在した"お芝居ができる気がしていて。

もちろん帆風さんは(宝塚歌劇団という)表現派のトップでやられていた方ですけど、本当に"生きた人物が3人そこにいる"空気感をつくるのって、技術ではなく関係性だったりすると思うので。

さっき「空気感的に3人合う」っていうのはそういうことです。3人だから作りやすいっていうのもありますが、それを差し引いてもこのメンバーだったら世界観をちゃんと確立できる気がしますね。


(※後編はなぜか居酒屋トークに...!)


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文劇喫茶シリーズ 第一弾 舞台『それから』 は5月 3日(水・祝)から14 日(日)まで、東京・俳優座劇場で上演。


文:中川實穗


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二転三転する物語に張り巡らされた伏線、衝撃の結末――。
加藤和樹が、傑作サスペンス劇『罠』にに三たび挑みます。

いまや次々と話題作に出演する実力派となった加藤さんですが、2009年に上演されたこの作品が、舞台初主演作でした(翌年に再演も)。

ご自身も思い入れのあるこの『罠』という作品について、加藤さんにお話を伺いました。
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●ものがたり●
とある山荘での出来事。
新婚3ヶ月のカップルがバカンスのため訪れていたが、妻のエリザベートが行方不明になってしまう。
夫のダニエルは、カンタン警部に捜索を依頼するが、なかなか見つからない。
そこへ、マクシマン神父に付き添われてエリザベートが戻ってくるが、全くの別人だった!
ダニエルは、激しく抵抗し、妻ではないと主張するが、状況証拠はどれもこれも、現れた彼女が妻に違いないというものばかり。
証人として絵描きや看護婦も登場し、騒動の渦は大きくなるが、ついに殺人事件にまで発展してしまう。
誰が正しいのか、嘘をついているのは誰なのか、エリザベートは一体どうなったのか、
やがて、思わぬ事態から意外な真実が明らかになる...。
(公式サイトより)


◆ 加藤和樹 ロングインタビュー ◆

自分が罠にはめられていくようで、
初演の時は人間不信になりかけました(笑)


―― 7年ぶりの『罠』ですね。この作品は加藤さんの舞台キャリアの中では、かなり初期に出演した作品ですね。

「はい。初主演舞台としてやらせていただいたのが、2009年。その翌年には再演もやらせて頂きました。当時はまだ20代なかば。まだそんなに経験もない中、こういった戯曲...サスペンス劇であり会話劇である作品をやらせていただくということで、初演は手当たり次第、がむしゃらに作り上げたという思い出です」


―― 初演の演出が板垣恭一さん。再演では演出は深作健太さんがご担当されています。今回は、再演に引き続き深作さんとのタッグですね。

「深作さんと組んだ再演は、自分にとっては2度目の挑戦でしたし、自分なりに台本も、ダニエルという役もより掘り下げることが出来て、結果的にすごく腑に落ちたものになりました。深作さんと重点的に作り上げたのはダニエルの動機や心情。気持ちの部分をより見せようと、流れが分かるような芝居作りをしたのは、いい経験になりました。実は、初演と再演で、ダニエルの肝となる心情の部分を変えたんですよ。あまり細かく言うとネタバラシになっちゃうんですが(笑)。その部分が違うと、ずいぶん芝居が変わってくる。最初から作り方も180度変わってしまう。そこも今回はどうしようか、と深作さんとも話しています」


―― ご自身の中では思い入れのある作品でしょうか。

思い入れ、とてもあります! まず一番最初にこの本を読んだ時、想像だにしていない展開で、読みながらワクワクが止まりませんでした。僕の演じるダニエルの前に、人が入れ替わり立ち替わり登場して、誰が本当のことを言っているかわからない。そもそも、ケンカして飛び出していって帰ってきた妻が全然知らない人だった、というところから意味がわからないじゃないですか(笑)。しかも最後のどんでん返しで「うわ、人って、怖い!」てなりますし
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2003年に始まった人気シリーズ『CLUB SEVEN』。その11作目となる最新作『CLUB SEVEN-ZERO-』は、脚本・構成・演出・振付・出演の玉野和紀さんが「『CLUB SEVEN』の原型を創り上げた」と話す、吉野圭吾さん、東山義久さん、西村直人さんという"レジェンドメンバー"が6年ぶりに集結! さらに香寿たつきさん、原田優一さん、蘭乃はなさんが出演します。


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そこで、レジェンドメンバーに直撃!

今作について盛り上がった【その1】に続いて、『CLUB SEVEN』の思い出や、お互いの印象を語っていただきました!


――皆さんが『CLUB SEVEN』に出演してきて「こんな自分がいたんだ」と知った部分を教えてください。

西村:僕が長年やらせてもらっている"にゃんこ先生"なんですけど、こんなに続くと思っていなかったので(笑)。今はあれをやると、もう一人の自分が出てくる気がするんですよ。


――どういうことですか?

西村:いい例がピコ太郎さんなんですけど。ピコ太郎さんとそうじゃないときって全然別キャラじゃないですか、あの人。ピコ太郎さんのときはなんか可愛らしかったりとかするところを見てて「あれ、にゃんこ先生になってるときの自分と似てる...」って(笑)。いや、僕の方が先ですけどね!僕が先ですけど!!

吉野:(笑)。並んでできそうですよね、ピコ太郎と。

西村:コラボできる。

吉野:すごく合うと思う(笑)。


――吉野さんはどうですか?

吉野:僕、モノマネとか恥ずかしくてやってなかったんですよ、30代の頃。で、『CLUB SEVEN』で金八先生のモノマネをしたときに、何か自分が壊れた...。

全員:(大爆笑)

吉野:あそこから何でもできるようになった。自分がやっと打ち破られたというか。

玉野:いつやったんだっけ?

吉野:1stかな? ありがたいですね。


――他の作品にも影響したりしましたか?

吉野:はい。それがなければ今の自分がない...金八先生に出会わなければ!

全員:(笑)


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――東山さんはどうですか?

東山:僕、2ndから参加させていただいたんですけど、そのときに玉野さんが「本当にこのメンバーでやりたかった、参加してくれてありがとう」って言ってくれて。じゃあさっそく振り付けいこうかってときにまず「蚊」だったんですよ(笑)。1stは公演が重なってて僕、観てなかったから何をするかわかってない。で、まず「蚊」をやる。蚊が不倫をするんですよ。

玉野:(笑)。

東山:もう初日からパニックですよ。かっこいいショーじゃなかったっけ?みたいな。蚊が不倫をする...でも不思議と「するかな!」って思って(笑)。

全員:(笑)

東山:それに僕、シアタークリエに初めて立ったのが『宝塚BOYS』(2010年)っていう作品で、自分にとってすごく神聖な場所だったんですよ。

吉野:(笑)けがれた?

東山:そこでまさか全身金の総タイツでソロダンスすると思わないじゃないですか。

玉野:嬉しそうにやってたよ?

東山:「俺、ふり幅でかいわ」って。ほんとありがとうございます!

玉野:(笑)。

東山:もうちょっとギアあげて、今回も新しい自分を出していきたいと思います!


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ソング&ダンス、芝居、タップ、ミュージカル、スケッチ(=コント)など、さまざまな要素が詰まったエンタテインメントショーとして、2003年に始まった人気シリーズ『CLUB SEVEN』。

その11作目となる最新作『CLUB SEVEN-ZERO-』が6月に上演されます。


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今作は、脚本・構成・演出・振付・出演の玉野和紀さんが「『CLUB SEVEN』の原型を創り上げた」と話す、吉野圭吾さん、東山義久さん、西村直人さんという"レジェンドメンバー"が6年ぶりに集結! さらに3rdに出演した香寿たつきさん、6thに出演した原田優一さん、初出演となる蘭乃はなさんも加わり、1stと同じ<男5人・女2人>の構成で上演されます。


そこで今回、レジェンドメンバーに集まっていただき、久しぶりに集まっての感想や『CLUB SEVEN』の魅力、A・Bの2パターンある理由、今作はどうして『ZERO』と名付けられたのかなどを直撃! 仲の良さが滲み出る座談会をお楽しみください!!


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――今回、11作目にして『ZERO』ということですが、そこに込められた想いを教えてください。
玉野:じゃあ、吉野さんから。
吉野:え! これは玉野さんです...よ、ね?
4人:(笑)
玉野:『CLUB SEVEN』の形をつくってくれたこの4人が、6年ぶりに集まったので。始まったときに立ち戻って"ゼロ"の気持ちでやろう、ということと、過去にやったいろんな作品の集大成にしたいなと思って『ZERO』って名前がいいんじゃないかな、と。

――集大成なんですか?
玉野:集大成ですね。今までやったいろんなキャラクターも登場します。ずっと走り続けてきたけど、過去にやった作品の中には楽しいものもあるしもったいないなと思い、ここでひとつ、手直ししてまたお見せできたらなと思って。
吉野:でも新作もやりますよ!

――久しぶりにレジェンドメンバーが4人揃っての率直な気持ちを教えてください。
吉野:なんでもできる感じ。
西村:なんでもこいだよね。
玉野:なんでも渡せますから。「これ頼むね?」って言って、白紙の台本でもいけるくらいです。
東山:方向性だけは言ってください!
玉野:(笑)。
吉野:実際、白紙もありますよね。
玉野:白紙というか「ほにゃらららら」って(笑)。ネタの部分とかをね。

――皆さんでアイデアを持ち寄るような感じでしょうか?
玉野:そうですね。本当にみんなで作ってます。

――ずっとやってこられた皆さんだから。
吉野:チームワークがいいですよね。
玉野:ツーと言えばカーだもんね(笑)。
吉野:それぞれが出してきたものがうまくまとまる。
玉野:『CLUB SEVEN』って方向性としてはみんながアンサンブルで、そしてみんなが主役でってとこで。そういうところでやってきたので、本当に「任せた!」と言ったら任せられる。僕が元の何かを作っちゃえばどんどん進化していくので、安心して任せられるメンバーですよね。



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4月 26 日(木)に開幕する、A.B.C-Z塚田僚一さん主演の舞台『サクラパパオー』。
夜の競馬場で起きる小さな奇跡を描いたワンナイト・コメディで、脚本の鈴木聡さんが主宰する劇団「ラッパ屋」が1993年に初演、95年に再演、2001年にはパルコ・プロデュースとして上演してきた人気作です(すべて作・演出は鈴木聡さん)。
16年ぶりの上演となる今回は、主演・塚田僚一さん×演出・中屋敷法仁さん×脚本・鈴木聡さんという、これまでにない組み合わせが実現。個性豊かなキャストも揃い、果たしてどのような舞台になるのか...期待が高まります!

稽古後に、塚田僚一さん、中島亜梨沙さん、黒川智花さん、片桐仁さんの4人に稽古の様子を語っていただきました。


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稽古場の様子。手前は片桐仁さん、奥は永島敬三さん。


――稽古が始まって8日目ですが。

片桐 8日目で台本置いて通し稽古って...ねえ?
全員 あははは!
片桐 狂気の沙汰ですよ。今、カーテンコールまでやりましたからね! (演出の中屋敷さんは)なんか狙ってるんじゃないかと思うんですよ、僕は。普通ではやらせません、みたいな。
中島 怖いですね(笑)。
塚田 開幕の頃には違うものになってるかも...。

――稽古場で実際に演じ始めていかがですか?

黒川 すごくスピードが早いんですけど、ついていけるように、そして自身も進化できるようにと思ってやっていますね。
片桐 僕もまだ本が入りきれてなくて、やっと今日(芝居中に)人の話を聞けたくらいで。頭の中で段取りを踏まえて台詞を言っているような段階ですけど、先輩たち(伊藤正之さん、広岡由里子さん、木村靖司さん、市川しんぺーさんのベテラン勢)はどんどん先行っちゃうから!
塚田 (しみじみと)そうそうそう...。
黒川 もう細かいこともやってらっしゃいますよね...。
片桐 自由自在なんですよ。

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中島亜梨沙さんと伊藤正之さん

――中島さんは数日ぶりに稽古に参加されたそうですが、何か違いは感じましたか?

中島 "飲みニケーション"があったなって(笑)。
片桐 あ! この前、来れなかったから。
中島 その雰囲気は感じましたね!
黒川 行きましょう!
塚田 行きましょう!!
中島 ふふ。その雰囲気にも乗っかって、試行錯誤しながら最後までやっていきたいです。

――塚田さんはどうですか?

塚田 今は細かく...。

――細かくというのは?

塚田 (自身が演じる)タバラって、「大丈夫」って言ってるんだけど大丈夫じゃないような、言ってることと思ってることが違う人間なので。その細かい認識を中屋敷さんに言っていただいたり、自分でもまだまだ考えている段階ですね。

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元宝塚雪組トップスター・水夏希が、様々な女性の半生を、時に芝居で、時に歌で、時にダンスで魅せる新シリーズ「水夏希 ドラマティカルシリーズ」を立ち上げます。

第一弾に選んだのは、あのエディット・ピアフ
これまでも数多の女優たちが挑んできたピアフの人生を、『パンク・シャンソン ~エディット・ピアフの生涯~』とタイトルを冠し、水さんが朗読とシャンソンで綴ります。

構成・演出に鈴木勝秀
共演に福井貴一山路和弘石橋祐(トリプルキャスト)、
日替わりゲストに辻本祐樹・牧田哲也・渡辺大輔という刺激的なメンバーで贈るピアフの物語は、一体どんな世界を綴るのでしょう。

ピアフに挑むのは「怖すぎる」と言いながらも目を輝かす水さんに、ピアフについて、シャンソンについて、そしてリーディングについて、お話を伺ってきました。


◆ 水夏希 ロングインタビュー ◆

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―― 新しいシリーズの立ち上げですね。

「そうですね。毎年夏にコンサートをやっていましたが、コンサートではない形で色々なことにチャレンジしたいな、という思いで、まず第一弾はリーディングです」


―― 今回は、リーディングと歌。水さんのイメージですと、やはりダンスに秀でた方という印象なのですが、その水さんがダンスという表現方法を使わずに新しいチャレンジをするということに興味を抱きました。

「ダンスを封印するということではないんですよ。ただ、今回は"シャンソンにチャレンジ"です。先日、越路吹雪さんの追悼コンサート(3月、越路吹雪トリビュートコンサート「越路吹雪に捧ぐ」)に出演する機会があり、たまたまそこでピアフの曲を歌わせていただいたということもあり、歌に人生を乗せる...というようなことにチャレンジしたいな、と。それにしてもピアフを歌うって、どれだけチャレンジなんだ!って感じがしますけれど(笑)」


―― シャンソン自体は、水さんはお好きですか? シャンソンって大人のイメージがありますよね。

「そうですね、大人のイメージというのは、わかります。だってシャンソンは人生だから。大人の恋愛を描いていますし。シャンソンは宝塚のショーでもよく使われているので、なじみのある曲もたくさんあるんですが、歌のジャンルとして興味が出たのは本当にここ最近。なんて奥深くて、なんて余白の多い曲なんだろう、と思います。歌詞に描かれている情景の裏に、心情や時間、いっぱい表現することがあって。描かれた歌詞と音の世界のままでもちゃんと歌として成立するんですが、その世界を10としたら、100にも200にも無限にも出来るし、そうやって広げていっても、やっぱり同じ曲なんです。そこが果てしなくて、怖くて、いいですよね。サブテキスト(台本や歌詞上にない裏側の物語)を自分でどれくらい描けるのかというのが重要だなとつくづく思います」
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『Little Voice リトル・ヴォイス』は、無口な少女リトル・ヴォイス(LV)が、歌の力で自らの人生を切り拓いていく物語。5月に上演されるこの舞台で、LV役に挑む大原櫻子をよく知る水野良樹と、白井晃が初対談。アーティスト・女優としての彼女のことから、音楽と演劇の関係までが明らかにーー。

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撮影:狐塚 勇介

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舞台「サクラパパオー」演出の中屋敷法仁、出演の中島亜梨沙

舞台「サクラパパオー」の演出を手掛ける中屋敷法仁と、謎の女・ヘレンを演じる中島亜梨沙にインタビュー取材した。

舞台「サクラパパオー」は鈴木聡主宰の劇団「ラッパ屋」で1993年に初演。その後、2001年にパルコ・プロデュースとしても上演され好評を博した作品だ。

競馬場を舞台にしたスリリングで可笑しくて温かい物語が、今回中屋敷法仁の演出で現代に甦る。

出演は、A.B.C-Zの塚田僚一を筆頭に、中島亜梨沙、黒川智花、伊藤正之、広岡由里子、木村靖司、市川しんぺー、永島敬三、片桐仁という豪華な布陣。

ウェルメイドの傑作と呼ばれる本作の魅力について、演出の中屋敷法仁、出演の中島亜梨沙に詳しく聞いて来た。【動画4分】

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(撮影・編集・文:森脇孝/エントレ

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