2012年11月アーカイブ

■新しい『RENT』がやってくる! 第38回■


前回の記事でも書きましたが、ミュージカル『RENT』にはセクシャルマイノリティと呼ばれるキャラクターたちが、作品中で自然に存在しています。

さまざまな個性を、ありのままに受け入れる。
それが『RENT』の精神。

そんな精神に基づき、11月20日から25日までの6日間は、「LGBT Pride Week」と銘打ち、『RENT』公演後にさまざまな企画が行われています。

初日の11月20日マチネ公演後には、『RENT』の作者ジョナサン・ラーソンがHIVサポート団体へのチャリティソングとして作った曲「Love Heals」をキャストが披露しました。RENT2012_3801.JPG
まず、賀来賢人さんが「今週はLGBT Pride Weekとして、『RENT』のメッセージ性を皆さんとシェアできたらと思い、今日はジョナサン・ラーソンがHIVサポート団体のために作った「Love Heals」を歌いたいと思います」とご挨拶。RENT2012_3802.JPG

みなさん、こんにちは。
台湾の劇団、アゲインスト・ アゲイン・トゥループの演出家、ホアン・スーノンです。

私のはまっていることは、「旅行」です。
最近でいえば、今年の3月にベルリンに行きました。
その時、以前知り合った日本の舞踏グループ「大駱駝艦」で音楽を担当している千野秀一さんと偶然再会し、彼からベルリン郊外の教会での演奏に誘ってもらいました。
私が持参していた二胡と千野さんのオルガンで即興ライブをしたんです。
オルガンの音色は、まるで天国からおりてきたような、時間にながされることのない音でした。
また、ベルリンで生活する台湾の知り合いはみな、結構つらい生活を送っている感じがしましたね。

CIMG1071_350.jpg

ホアン・スーノン (アゲインスト・アゲイン・トゥループ 演出家)

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F/T12公募プログラム『アメリカン・ドリーム・ファクトリー』
アゲインスト・アゲイン・トゥループ [台湾]
作・演出:ホアン・スーノン
11月22日(木)~ 11月24日(土) 
シアターグリーン BOX in BOX THEATER

料金: 自由席(整理番号付)
一般前売 2,500円(当日 +500円)
学生 2,500円、高校生以下 1,000円
(前売・当日共通、当日受付にて要学生証提示)

http://www.festival-tokyo.jp/program/12/americandreamfactory/
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無事昨夜!

「峠越えのチャンピオン」』
無事、昨夜閉幕しました。
ご来場いただいたお客様、ほんとうにありがとうございます!!
チラシの撮影が8月15日の酷暑の日。
思い起こせばなつかしい。
汗びっしょりで、飛行機待ちしましたっけ。
撮影後のビールに喉を鳴らした日でした。
そして稽古を開始したのが10月のあたま
まだまだ暑かった。
よくみんなでゲームをしました。
新鮮だったなあ。

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■劇団四季創立60周年 特別連載 第1回■


様々なスポットが美しいイルミネーションに彩られる季節ですね。
丸の内では11月15日から12月25日までの期間、「Marunouchi Bright Christmas 2012 劇団四季60周年展」と題し、創立60周年を迎える劇団四季とコラボ。
期間中、丸ビル、新丸ビル、TOKIA、丸の内オアゾ、丸の内ブリックスクエアの5会場で様々な展示やイベントが開催されます。

初日の11月15日には、丸ビルにて『オペラ座の怪人』のキャストによる「点灯式」が行われました。Shiki_60th0100.JPG

はえぎわ ノゾエ征爾 vol.31

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「病は気から」から「大事なはなし」。

もう、今月頭の話になりますが、
静岡SPACさんでのモリエール「病は気から」も、無事に多くの好評のうちに終えることができました。
東京からもたくさんのご来場をいただきまして、誠にありがとうございました。

haegiwa28.jpg

そして次に、大事なはなしです。

「大事なはなし」という公演です。
今月末、11月27日より、駅前劇場にて上演となります。
主演には、80を間近に控える大名優の山谷初男さん。
お相手は、うちの川上友里がつとめます。
他に、まだ高校生になったばかりの広田亮平くん。
僕と同世代の高嶋寛さん。
と、僕少々
計5名
キャストが各世代に渡り、これだけで、もうかなりワクワクしてます。
脚本も僕にしては早く上がり、稽古場も様々な世代の空気が混在していて、未だかつてない空気感に包まれています。
11月27日~12月2日。駅前劇場にて。
心より、お待ち申し上げます。
http://www.spacepond.jp/

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こんにちは、森新太郎です。
ただいま、12月の世田谷パブリックシアター公演『ハーベスト』の稽古漬けの日々を送っています。ここではその稽古場の様子を綴っていこうかと思ってます。

harvest01.jpg

その前に、この『ハーベスト』の作品紹介を、ちょっと長めに。

「ハリソン家、100年の物語」と副題にある通り、これはイギリスのとある農家の現代までの100年間を描いた一代記です。
主人公のウィリアム・ハリソン19歳で登場し、第二場以降はずっと車椅子に座りっぱなしの状態。それなのに110歳まで長生きをするという不屈の男。そんなケタ外れの生命力をもったこの主人公が生涯をかけて選んだ仕事が...「豚」! 養豚業です。

森新太郎 (演出)
1976年、東京都生まれ。国立福島大学経済学部在学中より演劇活動を開始。2000年、円演劇研究所に入所し、2002年に演劇集団円演出部会員に昇格する。2006年、マーティン・マクドナー
作『ロンサム・ウェスト』で本公演の演出デビュー。2008年、土屋 理敬 作『田中さんの青空』、鄭義信
作『孤独から一番遠い場所』の演出で平成20年度毎日芸術賞演劇部門千田是也賞を受賞。2009年、マーティン・マクドナー作『コネマラの骸骨』演出で平成21年度文化庁芸術祭賞優秀賞受賞。
2011年には新国立劇場主催『ゴドーを待ちながら』、世田谷パブリックシアター主催『生命を詠う―日本の現代詩から―』の演出も手掛けるほか、2012年2月には水戸芸術館で『夏の夜の夢』を演出、大好評を博した。また、自身が主宰する「モナカ興業」でも精力的に活動を続け、2012年10月に上演される第12回公演『旅程』はMITAKA
"Next" Selection
13参加作品に選出されている。今年7月にはシアタートラムで演劇集団円公演『ガリレイの生涯』を演出し、観客・批評家双方から絶賛を受け、軒並み各紙に演劇評が掲載された。若いながらもテキストに真っ向から対峙し、緻密に芝居を立ち上げていく手腕が高く評価され、今後の活躍がますます期待されている。

【最新公演情報】
「ハーベスト」
世田谷パブリックシアター(東京都)
12/11(火) ~ 12/24(月・祝)
S席 6,500円 A席 4,000円
[劇作・脚本]
リチャード・ビーン
[翻訳]
平川大作 / 小田島恒志
[演出]
森新太郎
[出演]
渡辺徹 / 佐藤アツヒロ / 平岳大 / 石橋徹郎 / 吉見一豊 / 有薗芳記 /
小島聖 / 田根楽子 / 七瀬なつみ

公式サイト


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どもども、はじめまして。
山口を中心に活動してます舞台芸術ユニット、集団:歩行訓練、通称ほこくんちゃん(流行らそうとしている)代表の谷です。

今回はF/T12に便乗して、本州の果てよりお届けしております。
いやー、まさか「げきぴあ」に原稿載せてもらえるとは感激至極。

image002_230.jpgあ、この画像ですか?谷です。
山口には存在しない「サイゼリア」でエスカルゴを食べてラリっている谷です。

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◆モダンスイマーズ「楽園」スタッフコメント◆
東京公演が終了し、いよいよ地方公演での開幕があるモダンスイマーズ。
スタッフの皆さんからコメントを頂きました。


◆スタッフさんコメント

11月15日(木)

「楽園」は初演当時、短時間の上演時間ながら凝縮されたかのような深みを持つ物語にまるで秀逸な短編小説のようなイメージをもったことを思い出します。

「役者の確かな演技力とこの仕掛けを思いついた演出に脱帽です。
誰の心にもある未熟な子供時代ならではの、仲間はずれへの恐怖感と、日頃仲間として接している相手に時折見せる自分の酷薄さ、それに加えて、管理され庇護されている身ならではの不安定な心理がテーマの話と受け取りました。人間は、成長の過程のなかで思い出したくない思い出には心がいつの間にか封印をしてしまいますが、封印するにはちょっと重すぎる心の傷を負った少年たちの、成長した今を字幕でさりげなく流す手法は心に染みました。元来芝居の途中で、字幕で状況のト書きを舞台に載せるのはいい演出方法だとは思っていません。「だったらその分芝居で見せろよ」と思ってしまうのですが今回は「こんな小説的な方法もありか」とこれまた演出のしたたかさに思いを改めました。」

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花組芝居 創立二十五周年記念公演「菅原(すがわら)伝授(でんじゅ)手習(てならい)鑑(かがみ)~天神さまの来た道~」稽古場REPORT!

1987年、高尚になり堅苦しく難解なイメージになってしまった「歌舞伎」を、昔のように誰もが気軽に楽しめる娯楽にと「ネオかぶき」をキャッチフレーズとして活動を始めた「花組芝居」。

創立二十五周年の記念すべき公演は、義太夫三大名作の一つ「菅原伝授手習鑑」です。

「歌舞伎」「文楽」って何?チケット代も高いし、内容が難しそう...そう思っている方は、まずこの花組芝居をご覧あれ。日本古来の英知の詰まった舞台をユニークに見せてくれます。

澄んだ秋空の午後、花組芝居の稽古場にお伺いしました。

あらすじ
時は平安、延喜の御世。
斎世(ときよ)親王と、菅丞相(かんしょうじょう)(菅原道真)の娘、苅屋姫(かりやひめ)とは密かな恋仲。

菅丞相の失脚を狙う左大臣藤原時平(しへい)の陰謀により、
二人の逢瀬を謀反に仕立てられた菅丞相は、九州・大宰府へ流罪となる。

三つ子の兄弟、梅王丸、松王丸、桜丸は、
菅丞相への義理と各々の立場とに挟まれ苦悩の日々を送るが、
更なる時平の陰謀を知り、
時の急流に巻き込まれながら生きる道を異にしていく。

しかし遠く九州から都を案ずる菅丞相の怒りは、
雷神となって空を越え、時平の悪事を滅ぼす。

やがて天神として祀られた丞相は後世に伝えられていく。

あらすじだけを読むと、少し難しいかもしれませんが、そこは小劇場界で根強いファンを持つ花組芝居。演出の加納幸和さんの手によって、見る間に見やすく、独創的な「ネオかぶき」の世界が広がってゆきます。

この日の稽古は、「筆法伝授」のシーン。菅丞相がかつての弟子であった源蔵に書道の奥義を授けるといった内容です。

四年前に不義の罪で菅家を勘当されてしまった源蔵は、今では子供たちに書を教えながらなんとか暮らしを立てています。

久しぶりの旧主との対面に恐縮する源蔵を、子供に書を教えるのは尊い仕事だと褒める丞相。

浴衣などの稽古着も凛々しい稽古場風景。セリフは人形浄瑠璃の義太夫節に則っています。
「子供に指南致すとは、賤しがらざる世の営み。然らば手跡も変わるまじ...」
wadai-hanagumi06.jpg

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