■新しい『RENT』がやってくる! 第38回■
前回の記事でも書きましたが、ミュージカル『RENT』にはセクシャルマイノリティと呼ばれるキャラクターたちが、作品中で自然に存在しています。
さまざまな個性を、ありのままに受け入れる。
それが『RENT』の精神。
そんな精神に基づき、11月20日から25日までの6日間は、「LGBT Pride Week」と銘打ち、『RENT』公演後にさまざまな企画が行われています。
初日の11月20日マチネ公演後には、『RENT』の作者ジョナサン・ラーソンがHIVサポート団体へのチャリティソングとして作った曲「Love Heals」をキャストが披露しました。
まず、賀来賢人さんが「今週はLGBT Pride Weekとして、『RENT』のメッセージ性を皆さんとシェアできたらと思い、今日はジョナサン・ラーソンがHIVサポート団体のために作った「Love Heals」を歌いたいと思います」とご挨拶。
ナンバーは、Jenniferさん、ジュリアンさん、上木さん、ヨウスケ・クロフォードさん...と順々に歌い継がれ、次第に壮大なハーモニーに。
この日は、いつもはフィナーレには登場しないSwingの田代絵麻さんと...コリンズ・アルタネートの加藤潤一さんも、フィナーレ仕様の衣裳で登場。ちなみに田代さんと加藤さん、警官役で舞台に出てます!(加藤さんはもちろん、TAKEさんコリンズの日は、です)
要チェック。
「Love Heals」――愛が癒してくれる、どんな時も、自分のような人間がこの世にいない方がいいと思った時も、愛を持ち続けて――そのメッセージは、ジョナサンが『RENT』の中で伝えたかったこととも共通する内容で、劇中には登場しないナンバーながらも彼の精神を継承する世界各地のカンパニーで歌い継がれています。
ものによっては『RENT』のCDのボーナストラックに収録されていることも。
「Seasons of Love」にも似た、劇場の空気を一瞬で変えてしまうようなパワーを持った名曲でした。
客席もからも大きな拍手!
そんな「Love Heals」を聴けるチャンスはあと1回あります。
11月22日(木)14:00公演の終演後です。
その他、「LGBT Pride Week」のスケジュールはこちら。
【イベント内容】
11月21日(水)19:00の回 Photo on Stage 企画
11月22日(木)14:00の回 キャストによる「Love Heals」披露
11月22日(木)19:00の回 600人の「Seasons of Love」
11月23日(金・祝)13:00の回 Living Together × RENT
11月24日(土)13:00の回 LGBT成人式によるファッション・ショ-&トーク!
11月24日(土)18:00の回 "Campy!" による恋愛相談塾
11月25日(日)13:00の回 ライブ・パフォーマンス決勝"Inspired by RENT"
※各回、終演後に行います。該当回のチケットをお持ちのお客様は皆様ご参加いただけます。
詳細は公式HPにて。
ちなみにLGBTのシンボルカラーは「虹」。
劇場にも、ちょこちょこと虹色が隠されています。クリエちゃんの頭の上の方に虹色がついていたり。
お時間があったら探してみるのも楽しいかも。
そして、期間中にレインボーグッズを身につけて来場された方にはオリジナルグッズのプレゼントもありますので、ご観劇の方は虹色の何かを持っていきましょう!
公演は12月2日(日)まで東京・シアタークリエにて上演中。
12月6日(木)から9日(日)に兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールにて行われます。
チケットは発売中です!