「ハーベスト」  vol.01  from 森新太郎

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こんにちは、森新太郎です。
ただいま、12月の世田谷パブリックシアター公演『ハーベスト』の稽古漬けの日々を送っています。ここではその稽古場の様子を綴っていこうかと思ってます。

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その前に、この『ハーベスト』の作品紹介を、ちょっと長めに。

「ハリソン家、100年の物語」と副題にある通り、これはイギリスのとある農家の現代までの100年間を描いた一代記です。
主人公のウィリアム・ハリソン19歳で登場し、第二場以降はずっと車椅子に座りっぱなしの状態。それなのに110歳まで長生きをするという不屈の男。そんなケタ外れの生命力をもったこの主人公が生涯をかけて選んだ仕事が...「豚」! 養豚業です。

私の祖父の家も昔畜産業にかかわっていましたが、とにかく動物を相手にするのは本当に過酷だとのこと。
しかしウィリアムは「心の中ではいつでも歌を!」を信条に、ひとつのことに人生を捧げる生き様を見せてくれます。
そのたくましさは笑ってしまうくらいのスケール感。他の登場人物も負けず劣らずの個性派ぞろい。そんな理屈ではない人間たちのエネルギーをキャスト・スタッフ一丸で日々、稽古場で模索中です!

作家はイギリスのリチャード・ビーン氏。新作がトニー賞を受賞したりと現在最も売れに売れている作家です。
彼は本当に頭の良い作家だなあと、台本を読めば読むほど思うのですが、実はこの物語にはたくさんの仕掛けが散りばめられています。一番の大きな仕掛けといったら「100年」ということなんでしょうが、その「100年」の歴史のいたるところに、見事な仕掛けが組み込まれ、「後から、あの時の話は、このことを意味してたのか?」と気付かされたり。だからさらっと観ても、じっくり観ても、そして何度観ても面白い作品になりそうな予感がしています。一晩で激動の100年間を体験できる、他にはない壮大なドラマ、人間はいかなることに遭遇しても生き続ければ新しい明日に出会えるんだ! という前向きな気持ちになれる芝居です。
年の瀬の12月にご覧いただければ、きっと新年を明るい気持ちで迎えられること間違いなしです。

では次からは稽古場の様子をお届けします。

【公演情報】
『ハーベスト』―神が田園を創り、ひとが町をつくった―ハリソン家、百年の物語
2012年12月11日(火)~24日(月・祝)世田谷パブリックシアター
[作]
リチャード・ビーン 
[翻訳]
平川大作/小田島恒志 
[演出]
森新太郎
[出演]
渡辺徹/佐藤アツヒロ/平岳大/石橋徹郎/吉見一豊/有薗芳記
小島聖/田根楽子/七瀬なつみ

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