■ミュージカル『二都物語』 華麗なるその世界 vol.14【最終回】■
ミュージカル『二都物語』、千秋楽まで残すはあと4日。
この連載も今回が最終更新です。
今回は8月16日(金)に行われた3回目のアフタートークショーのレポートです。
通称(?)<男だらけのアフタートークショー>...ということで。
参加者は井上芳雄さん、浦井健治さん、橋本さとしさん、今井清隆さん、岡幸二郎さん、福井貴一さん、宮川浩さんの7名。
トークショーにしては、大所帯です...。
しかもフリーダムな発言をしそうな方が、多い気が(笑)。
このメンバーをまとめるのは、やっぱりこの方、サン・テヴレモンド侯爵役の岡さんです。
登場早々、「実はこの舞台、7つ同じ椅子を用意できないんです」と岡さん。
「どのキャラクターがどの椅子かわかりそうだけど、今日はトークショーなのでそんなわかりやすいことはやめましょう...椅子とりゲームをしましょう!それでは皆さん、音楽が鳴ります!ミュージック、スタート!」の発言ですでに客席は爆笑。
そしてさらに、その<ミュージック>が、浦井さんが歌う「マイムマイム」だったことで、場内はもはや爆笑なのか悲鳴なのかわからない状態に...。
スタートからかっとばしてくれます(笑)。
ONEOR8「猿股のゆくえ」公演の軌跡★第十六回の続きを読む
「猿股のゆくえ」を語るとき、中村方隆さんのことは外せない。
6年前、この台本を書いている最中に一枚の写真が送られてきた。
それは抗がん剤の副作用でスキンヘッドになった方隆さんの写真。
様変わりした姿にショックを受けたと同時に、無理はさせられないと予定よりも少し、出番を減らしたことを覚えている。
稽古場での方隆さんは、こちらの心配をよそに元気そのものだった。
いつもの細かすぎる芝居で皆を笑わせ、独特の間で私を唸らせる。稽古後に酒も飲んでいたし、こっそりタバコも吸っていた。
しかし、この作品が方隆さんの最後の舞台になった......。
方隆さんとの出会いは14年前、私が"すごい"と思った最初の役者さんだ。
以来、私のオファーを二つ返事で受けてくださり劇団にも二度出演、まだ素人同然の私たちを菩薩のような笑顔で見守ってくれた。
劇団にとっても忘れられない役者さんである。
病気を患い入院しても、心配かけまいと見舞いを拒否する方だった。
だから、稽古場で酒やタバコをのんでいたのも、体調の良さを装っていたのではないかと推測する。
治療しながらの稽古はさぞお辛かったに違いない。
そんな方隆さんに向けたメッセージのような台詞を、この作品にはしたためてある。
ご本人に伝わっているか定かではないが、今、読み返すと気恥ずかしい台詞である。
しかしその分、とても思い入れの強い作品になった。
方隆さんが演じた「坂本」という役は今回、モロ師岡さんが演じる。
方隆さんのイメージが強すぎて演出に戸惑ったが、モロさんのおかげで「坂本」を再構築することが出来た。
初演をご覧くださった皆様の期待を裏切らない仕上がりになったと思います。
そして今からアメリカ人みたいなことを言いますが、この作品を中村方隆さんにも捧げます。
作・演出:田村孝裕
(左から恩田隆一、江端英久さん、中村方隆さん。(劇団公演「パレード」より)
初めまして、
今回 タカハ劇団さんに
客演することになりました
橋本淳 と申します。
あ、違いますよ。
「じゅん」ではないです。
『あつし』です。橋本淳です。
一応、役者をやっております。
ネットなんぞで調べてみてください、
ほれ、そんなに面倒くさがらずに。
(↑左が橋本です。右のパツパツ半ズボンが伊藤直人。 注:こんなシーンはありません)
稽古がゆっくりと始まりました
まだ試運転のような、ゆるやかなスピードで。
稽古場は、演出家1人に役者が2人
なんだかいいのです、この人数が。
なんででしょう?それは考えても分かりません。
"なんだか"いいのです。
台本を元にエチュードなんぞを繰り返す
最後は、作・演出の高羽さん(心はハト派)
も入って3人で即興。
そうです。観客ゼロでの、不毛地帯。
それでも、なんだかいいのです。
そんな緩やかな稽古場です。
橋本淳
ミュージカル『next to normal』スチール撮影レポート、後半・男性陣編です!
前半・女性陣編はコチラ。
●STORY●
父と母、娘と息子の4人の現代アメリカの平凡な家庭のはずだった。慌しくも明るい朝の風景の中、母親であるダイアナはサンドイッチ用のパンを床一面に敷き詰め始めたりして、行動が次第に不自然になっていく。そんな精神を病んでいる彼女に、夫のダンと娘のナタリーと息子のゲイブは優しく接し、なんとか回復させようと努力する。しかし...。
(公式HPより)
カメラマンは、Tommyさん。
撮影はこんな感じで行われています!
げきぴあをご覧のみなさま、はじめまして!
このたび、芸劇eyes番外編・第2弾『God save the Queen』に参加させていただきます、
タカハ劇団の作:演出、高羽彩でございます......。
なにとぞよろしくお願いいたします......。
さて!
本日より、GsQ参加作品『クイズ君、最後の2日間』の稽古が始まりました!
と言うことで早速げきぴあさんで稽古場レポートを......
と行きたいところですが、
どこの馬の骨とも分からない人間の四方山を聞かされても
みなさまお困りでしょうから、今日はわたくし高羽彩と、タカハ劇団の
簡単な紹介をさせていただきます。
高羽彩
(たかはあや)と読みます。
この写真の、
真ん中の、
銀色の棒に頭をめり込ませている、
ピンクのヤツ
が私です。
渾身のキメ顔
渾身のキメポーズ
で映っております。
人事を尽くしてこのていたらくですので、
実物の私は推して知るべしと言うところです。
ものを書いたり、演出をしたり(たまに出演したり)するのが私の仕事。
そして
高羽彩が主宰しているのが
『タカハ劇団』
です。
ある種の政治的スタンスをさす
『鷹派』
ではなく、
単純に自分の名前からとっております。
この劇団名のおかげで、
ある種の政治的スタンスにたった作品を作る劇団
だと勘違いされることがしばしば......
その誤解を避けるために、
劇団のロゴマークは
鳩
となっております。
『名前はタカハだけど、心はハト派』
というのが、
旗揚げ当初から私が密かに抱いている
劇団スローガンです。
タカハ劇団は
劇団と名乗ってはおりますが、
いわゆる劇団員はおりません。
作品ごとに、
その作品の必要に応じて、
キャストスタッフを集う
プロデュース形式をとっております。
ではなぜ『劇団』と名乗っているのか?
なぜ『劇団』形式をとらなかったのか?
などのお話は、
長くなるのでいつかまた別の機会に......。
さいごに、
『タカハ劇団はどんなお芝居を作るのか』
それは是非、東京芸術劇場で、直接お確かめいただければと思います......!!
今回は、二人のすばらしい若手俳優さんをお呼びしております。
橋本淳(はしもとあつし)さん【ブログ】
伊藤直人(いとうなおと)さん【ブログ】
この二人が出演する!!
と言うだけでも、劇場に足を運んでいただく価値はあるかと......!!
ということで、本日のレポートはここまでです。
明日からは、
素敵な俳優さんお二人による稽古場レポートもお届けしていきますので、
そちらもよろしくお願いいたします。
また、私のツイッターでは、
『げきぴあ』さんでお伝えするまでもない些末な情報を
随時つぶやいていく予定です。
心にゆとりのある方は、そちらの方もちらっとご覧いただけたら嬉しい限り......!!
初回と言うことで、だらだらと長くなってしまいました。
今後はぎゅぎゅっと凝縮して、
『GsQ』の魅力をお伝えしていきますね!!
それではみなさま、暑いのでお体に気をつけてくださーい!
また明日!!
9月6日(金)より、日本初上陸のミュージカル『next to normal』が開幕します。
この作品、2009年のトニー賞3部門を受賞し、2010年には、ミュージカルとしてはあの『RENT』以来14年ぶりにピューリッツアー賞に輝いた作品。
演出は、『RENT』のマイケル・グライフ。
作曲のトム・キットは、現在来日公演が行われている、こちらも大ヒットミュージカル『アメリカン・イディオット』の音楽監修・編曲・オーケストレーションも手掛けています。
今回の日本公演も、マイケル・グライフが手掛けたブロードウェイ版の演出で上演されます(日本版のリ・ステージはローラ・ピエトロピント)。
作品は、精神的な病を抱えたヒロインと、彼女をとりまく家族の物語。
シリアスなテーマですが、おそらくどんな家族にも、大なり小なりの"問題"はあるはず。
そういった意味では普遍的な物語だし、ビートのきいたロックでポップな音楽が、この重いテーマをサラリと、しかししっかりと心の中に届けてくれます。
このあたり、ミュージカルならでは!
そんな、見どころいっぱいの作品なのです。
●STORY●
父と母、娘と息子の4人の現代アメリカの平凡な家庭のはずだった。慌しくも明るい朝の風景の中、母親であるダイアナはサンドイッチ用のパンを床一面に敷き詰め始めたりして、行動が次第に不自然になっていく。そんな精神を病んでいる彼女に、夫のダンと娘のナタリーと息子のゲイブは優しく接し、なんとか回復させようと努力する。しかし...。
(公式HPより)
カンパニーはすでにずいぶんお稽古も進んでいるようですが、8月某日、パンフレット用のスチール撮影するよと聞いて、取材に伺ってきましたよ!
撮影はこんな雰囲気で行われていました。
モロ師岡です。
この暑さで、駅から稽古場にいく途中、池袋の街で遭難しました。
照りつける太陽の下、外を歩いている人もなく、道を尋ねる事もできず死ぬかと思いました。
夜は夜で、稽古場から駅に向かう途中、ネオン街で遭難って、それは、ありませんが。
兎に角、暑い。
せめて、涼しげな芝居が出来たらと。
byモロ師岡
■ミュージカル『二都物語』 華麗なるその世界 vol.13■
ミュージカル『二都物語』、残すはあと11日となりました。
作品の力、そして俳優さんの力が見事に一体となり、本当に素敵な、素晴らしい舞台になっています。
少しでも気になっているアナタは、ぜひご観劇されることをおススメします!!
その『二都物語』を追っている当連載、本日は8月9日に行われたアフタートークショーの模様をレポートします。
この日のトークショーの出演者は、井上芳雄さん、浦井健治さん、すみれさん、濱田めぐみさんの4名。
司会は井上さんと浦井さんということで...
「僕たちが司会進行で大丈夫ですかね?」と井上さん。
それに対し、浦井さんは「ダメです!」と即答!(笑)
「浦井君、どちらかというと進行妨害の方だもんね」と、それを認めてしまう井上さん。
さっそく会場は爆笑の渦に...。
浦井さん、これは何のポーズですか...。