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ゴジゲン第14回公演「くれなずめ」②

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こんにちは!

ゴジゲンの松居です!

19日から始まる「くれなずめ」まであと一週間となりました!
台本はようやく書きあげて、
それでもまだどうしても書けないところがあって、
と、日々試行錯誤しながら劇を作っています。
体はもうみんな限界にきていて、休憩中はほぼ会話ありません。

劇の作り方ってなんなんですかね。
今回は6年ぶりの物語ってこともあって、
どういう風に戯曲を書いていたか忘れてしまいました。
伏線とかどうやって張っていたのかとか、説明台詞をどう自然に言っていたのかとか...。
結局思い出せませんでした。
完全にまっさらな状態で、作っています。
岡本太郎も、生きるのは積み上げるんじゃなくて、積み上げたものを崩すことだ、って言ってましたからね。
もう荒地ですこっちは。
でもきっと、荒地の向こうは見渡せるので、テーマに突き進む物語になってる気がしますが...
劇場でお確かめください!

写真撮ることを忘れていたので、、

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これは今年の7月7日に、
ゴジゲン番外公演のアフターイベントで、
勝った方が負けた方の言うことを聞く、というバトルをして、
僕が勝ったので、みんな劇団員ってことでどうかな、と言った後のシーンです。
断られたらまじ変な空気になるところだったのでよかったです。
劇団に誘う瞬間ってなんかごにゃごにゃしますからね。勢いとお客さんの力を借りました。

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そのあと写真撮ったらなんだかんだいい顔してたのでよかったです。

くれなずめは、そんな、初の劇団員のみの公演なのですね。
前回もこれ書きましたかね。
ストーリー詳しく書こうとするとどこをどう書いてもネタバレみたいになってしまうので、もどかしい!

ぜひ劇場に会いにきてください。
とくに前半日程、とくに初日がオススメです。

笑い泣きさせてやるんや!

松居

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吉本興業の新演芸場「よしもと西梅田劇場」が先月25日、大阪・西梅田の西梅田スクエア(大阪中央郵便局跡地)で開業。うめだ花月が2008年に閉館になってから9年ぶりの大阪キタ・梅田地区の同社演芸場復活となります。

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その会場で上演されているのが、よしもと100年の歴史を誇る看板寄席"グランド花月"漫才、落語、コント、吉本新喜劇など、大御所から若手人気芸人までが総出演の、笑いの都大阪を代表するステージです。

取材日は9月26日(火)14時半の開演の公演回。開業日翌日ということもあり、会場は大入り満員の大盛況でした。前半はテレビでも大人気のキングコング、ティーアップ、笑い飯、テンダラー、カートヤングスペシャルがそれぞれの渾身のネタで会場を笑いの渦に飲み込みます。

キングコングは「カエルの歌」を題材にした小気味良いテンポのネタと共に、遅れてやってきたお客さんを「阪神デパートで買い物してはったから遅くなりはったん?」と絶妙にイジりながら会場の空気をかっさらっていきます。続くティーアップは変わってスローなテンポの独特の掛け合い、旅番組ロケのネタでじわじわと笑いを誘います。笑い飯はボケとツッコミがコントの中で次々に入れ替わる独自のスタイルで彼ら特有の世界観を展開。ガムを踏んづけた後に出てくるガムの精のネタなど、流石の発想力を見せました。

テンダラーは会場の年齢層をネタに取り入れ、安楽死について漫才を始めようとし会場は大爆笑。最後まで切れ味鋭い掛け合いで観客を惹きつけ続けました。

カートヤングスペシャルは時代劇風のコントで、途中には「ウル得マン」で有名な池谷賢二(犬の心)が出演。赤い帽子を被ると会場からは「ああ~」と声が上がっていました。

休憩を挟み、後半は月亭八方、ザ・ぼんち、宮川大助・花子の大御所が揃い踏みでした。月亭八方の落語では天候が悪い中での出雲空港へのフライトの噺に、会場はクスクスからの爆笑に。大ベテランのザ・ぼんちのパワフルな掛け合い漫才に続き、宮川大助・花子は大病を患った大助の手術がネタ。「(手術した場所が)背中から背開きで。お医者さんが術後ヨードチンキみたいなん塗ってはって、まるで鰻の蒲焼みたいでしたわ」と流石のおしどり夫婦(?)ぶりを見せていました。

いよいよ最後はお馴染みのテーマソングと共に、吉本新喜劇が上演されます。今回のお話は老舗旅館の番頭さんが巷で話題の宝石店強盗の犯人かもしれない...というストーリー。笑いを織り交ぜながら時折ほろりとさせる展開で大団円を向かえ、拍手に包まれながら幕が閉じられました。

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盛りだくさんの内容でたっぷり楽しめるよしもと西梅田劇場。今後の公演に関する最新情報は、公式サイト、公式ツイッターなどもチェック下さい。

この後のチケットは下記リンク先からもご購入頂けます。

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カジノ・シティをぶっとばせ!!稽古場レポート

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さわやかな秋晴れの某日、第55回本公演「カジノ・シティをぶっとばせ!!」稽古真っ最中の劇団スーパー・エキセントリック・シアター(SET)の稽古場にお邪魔した。

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上は60代後半から下は21歳までという幅広い年齢層の団員が所属する劇団SET。総勢40人以上の劇団員が揃い踏みして行われる稽古は壮観。稽古するエリア以外は、劇団員とスタッフでひしめき合い、身動きが取れない程の人口密度。

まずは劇団の中堅どころ3人の場面から稽古が始まった。舞台上への出のタイミング、小道具を持つ角度や扱い、その時の役の心境等いついて座長の三宅裕司の細かなダメ出しが役者に飛ぶ。座長からのダメ出しとなると緊張感が漂うのが芝居の稽古だが、三宅座長はダメ出しをしつつも絶妙なタイミングでジョークを言い、場を和ませていた。

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コメディを作りあげる上で役者を緊張させない配慮、その気遣いが演出のはしばしに垣間見える。何回も同じ場面を繰り返し少しずつ場面の精度をあげていく、そしてそれを見守る他の出演者。少しニュアンスや、細かな演出を加えていくことで場面がどんどん面白みと深みを増してゆく、そんな稽古が他のシーンでも繰り返されていた。

稽古の休憩中、出演者は、リラックスしながらも「自分の役は、どこまでカジノ法案のことを理解しているんだろうか」という事や、「この役はここでこう思うから、このセリフが出てくるんだよね」といった心情の確認、それをどう演技に反映させていくかというような打ち合わせに余念がない。舞台への飽くなき情熱、が劇団SETの稽古場を包んでいた。

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芝居の稽古がひと段落し、ダンスや歌稽古が始まった。SETは、ミュージカル・アクション・コメディーを旗印にしている劇団、そのため必ず劇中に歌とダンスとアクションが入り、様々なエンターテイメント要素が盛り込まれている。
今回のダンスや歌には京都を舞台にしているという事から、その地や、文化にゆかりのある日舞や華道などの特色を取り入れたものとなっているそうで、それがどんな形で舞台上に現れるのか楽しみだ。

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今回のストーリーはカジノ法案が可決され、カジノ誘致巡る町同士の誘致合戦が主軸となる。
様々なライバルを押しのけ、過疎化に悩む田舎町がまさかの大逆転でその勝利を勝ち取る。しかし、実はそこには大いなる陰謀が仕組まれており・・・?!と物語のほうも目が離せなさそうな展開。舞台にかける劇団員達の熱意を早く生で感じてみたい!

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撮影:引地信彦

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キャラメルボックス2017グリーティングシアターVol.4『光の帝国』が東京で上演中です。

約1か月をかけて全国各地を回るグリーティングシアターでは、キャラメルボックスが初めて行く会場もあり、東京2か所の会場のうち、たましんRISURUホールも、そんな初めての会場のひとつ。

公演は10月7日(土)と8日(日)の2日間ということで、さっそく立川公演の初日を観劇して来ました。

 

本作は恩田陸さんの小説「光の帝国」を原作に、成井豊さんと真柴あずきさんが脚本と演出を担当。

不思議な能力を持つ小学5年生の春田光紀とひとりの老医師との"友情"を軸に、2組の家族の物語が展開します。

主人公の光紀を演じるのは、関根翔太、その姉記実子を森めぐみ、医師の長男・猪狩悠介を鍛治本大樹と、若いキャストが中心となり舞台を牽引していきます。

そして、彼らの熱演に負けないくらい、客席も熱かったです!

感動の余韻がいつまでも続いているためか、カーテンコールの拍手が鳴り止まず、その様子にこちらも胸が熱くなりました。

さて、そんな感動の立川初日を終えたばかりのキャストを直撃しました!!

 


 

関根
「まだ始まったばかりなので、また新たに初日を迎えた気持ちです。どの会場でもそんな新鮮な感じでやれたらなと思います」


「(開幕した)北千住とはまた違う反応がありますね。笑いどころが違ったり、お客様が反応するところが違っていますね」

関根
「加藤さんの前説を袖で聞いていたとき「立川初です!」と言ったとき「わー!!」と声が上がったのを聞いて、立川の近くに住んでいるお客様も結構いらしてくださっているのかな、と思いました」


「グリーティングシアターならではの、その土地のネタを入れさせていただいてますし」

関根
「しかも、今回はネタを入れるところが2か所あるんですよ。いつもは一か所なので、そういうところも楽しみにして欲しいです」

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鍛治本
「2会場目ですからね。劇場が変わると色々と雰囲気も変わってくると思います。グリーティングシアターの醍醐味を感じながら、これから行く先々の会場でもお芝居を変化させて行けたらいいなと思ってます。僕の役は、悠介が作った脚本を振り返る形で物語が進んでいくので、みんなの演技を見守っていくうちに、だんだんと出演者のことも好きになっていくので、この愛はどこまで増えていくんだろう、と楽しみに感じています」

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そして、悠介の弟・康介役の竹鼻優太がたまたま通りかかったのでスマイルショット。

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最後に、製作総指揮の加藤昌史さんよりコメントをいただきました。

「立川へは来たことない人が多いと思いますが、あれっと思うくらい近いんですよ。多摩地区の交通網は立川を中心に放射状に広がっているんです。青梅線、五日市線、多摩モノレール、中央線、南武線、立川が今、電車の中心なんです」

ラーメン通で知られる加藤さんだけに「立川はラーメンの世界でも熱い!」と力説されていました。

観劇の前後に美味しいラーメンを食べて、心も食欲も満たせそうですね。

立川公演は、10月8日(日)12:30と16:00開演の2ステージです。

 

グリーティングシアターVol.4『光の帝国』は11月5日まで、埼玉、愛知、大阪、広島、鳥取、新潟の各地を巡演。

各地の皆さま、お楽しみに~♪

  

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演出家・大河内直子と、プロデューサー・田窪桜子が、演劇ユニット「アン・ラト(unrato)」を立ち上げ、第一回公演として英国の『BLOODY POETRY』を日本初演することが決定しました!

猪塚健太を主演に迎え、多彩な俳優陣と、詩人たちの青春と闘いを描きます。

 

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 猪塚健太(劇団プレステージ)

 

1984年にロンドンで初演された『BLOODY POETRY』(作:ハワード・ブレントン)は、1987年に、米ニューヨークのマンハッタン・シアター・クラブがオフ・ブロードウェイで上演。その後も英米各地で上演されている濃厚なセリフ劇。

物語の舞台はスイス、レマン湖近く。イギリスの詩人、パーシー・ビッシュ・シェリーは後に妻となるメアリー・シェリー、詩人のジョージ・バイロン卿の愛人でメアリーの義妹のクレア・クレアモントとともに、バイロンとポリドーリのもとを訪れるが......。

1816年、実際に彼らがスイスで出会い怪奇譚を語りあったという史実をもとに生まれた戯曲で、この出会いから、後の『フランケンシュタイン』(メアリー作)、『吸血鬼』(ポリドーリ作とされる)が誕生したといわれています。

ハワード・ブレントンは『BLOODY POETRY』を書いた理由をこう述べています。

『1983年の選挙で保守党が地滑り的に大勝利を収め、マーガレット・サッチャーが共和制の伝統的イギリスの革命的精神をズタズタにした時、僕はこの本を書いた。「さあ、思い出せ、イギリスの厳しい戒律があった時代にこの偉大な詩人たちがいかに無神論者を通し、革命的だったかを。僕たちは彼らの声に耳を傾けるべきだ!」(テレグラフ2012年2月7日)』

詩人たちは自由に主張し、多くを語り合います。奔放にみえる恋愛感、人生感、そして芸術への思いは重なり合い、ある結末へと向かいます。

 

演出の大河内直子は、ロンドンの英国王立演劇学校(R.A.D.A.)に留学中にこの『BLOODY POETRY』を見て以来、上演を熱望していたんだとか。

閉塞感が日に日に増す現代日本。その中でいかに自身をみつめ、自分らしく生きるのか? 自由とは、表現者とは何か? 言葉の力とは? 詩人たちの生き方を見つめることで、現代社会への問いかけにしたいと上演意図を明かします。

キャストには、登場人物の実年齢に近い20代、30代の若い俳優たちを揃え、バックボーンの異なる多彩なキャリアを持つ俳優たちとの出会いの中で創作したいと意欲をみせます。

知的で情熱的な狂気を秘めた芸術家たちの物語を、小劇場の濃密な空間で、現代に生きる若いキャストとともに創り上げる舞台。

公演は2018年2月8日(木)~18日(日)、東京・赤坂RED/THEATERにて上演予定です。

お楽しみに~♪

ゴジゲン第14回公演「くれなずめ」

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ご無沙汰してます、ゴジゲンの松居です!

10月になりましたね。
お元気ですか?
こちらは、今月19日から始まるゴジゲン第14回公演「くれなずめ」稽古の真っ最中です。

物語です、6年ぶりの物語なんです。
6年ぶりとか言ってお前らほぼ知らねえよってなりますよね勘弁してください!
稽古最初のほうは、どんな風に物語を作っていいやらと戸惑っていましたが、なんとかこう、ブログを更新できるぐらいまできました。ただいま。
僕の作ってる感じはどうでもいいですねすみません。

なんと今回から、東迎・奥村・最強・善雄がゴジゲンのメンバーになりました。

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(左から時計回りに松居、目次、最強、奥村、善雄ゼンユウ、東迎)

これは先日、同じ誕生日の東迎と善雄を祝ったときの写真です。
つまんなそうな奴らですが、これは稽古場だからです!役に入ったら面白そうな奴らに変貌します!

今回は、初めての劇団員のみの公演となるんです。すごい響きですね、昔はコメディユニットと言ってた頃を考えると。
いわばもうデビュー作ですね、32歳、劇団9年目ですが、デビュー作の気持ちであります。(下からの突き上げが怖い!)

「くれなずめ」は、太陽が沈みそうで沈まない状態の命令形の造語です
毎日悔しくなることやどうしようもないことばかりですが、そんな景色が美しく見える瞬間を
見たこともない感覚へ連れていけるような、優しい物語を作りたいです。
願望なのは現在進行形で台本を書いているからで、そうなんです、本当は台本を書かなければならないのを、ブログを書くことにより時間を稼いでいるのです。
これで明日台本の進みが遅くても「げきぴあでブログ書いてたから...」という免罪符になるでしょう。
ああ全部言ってしまった。手が止まらねえよ。

見にきてよかったと思える劇にしたいです
そのためには、見にきてほしいです。

image2 (1)コピー.jpg(見にきてもらうために毎日電車で稽古場に来て、劇を作っている男たち)

10月19~29日、下北沢駅前劇場
11月には京都と北九州で公演もやります。
チケットはこちらから!

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買えましたか?まだですかね。
今は予定が固まらないというのなら
またブログ更新します。
まってろよぐへへ。

がんばれ!!

松居

「TOKYO TRIBE」コメント

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演出・伊藤今人
珠玉の名作コミックを舞台化する。そのハードルの高さを身をもって知りました。

原作のもつアツさとカッコよさが、俳優、ダンサー、ラッパーを通してお客さんの目の前で具現化されるその瞬間が、楽しみで仕方ありません!

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音楽監督・KEN THE 390
最近盛り上がってきている、日本のヒップホップのエネルギーを再確認できるような、かつてないエンターテイメントが完成しました。

初めて聴く曲も、おなじみの楽曲も新鮮に響くと思います!

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スンミ役・宮澤佐江
色々なジャンルが集まった共演者さんからたくさんの刺激を受ける日々でしたので毎日稽古場に行くことがワクワクでした。
今回、役者として一歩前進できる身体を張ったシーンもあるので是非ご覧ください。
最高のエンターテイメントを皆さんにお届けしたいと思います!!

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【自己紹介とまえがき】

キャラメルボックス劇団員の多田直人です。入団14年目の男です。
この度はぴあさんからのご依頼により、『光の帝国』初日寸前の模様をレポートすることになりました。

私は日常をすんすんと生きておりまして、日頃「うひょー」とか「げはー」とか思うことがあまりありません。そんな私のテンションが文章にも反映されて、盛り上がりの無い駄文に仕上がりそうで怖いですが、私なりに精一杯お伝えしたいと思います。

それから今回の『光の帝国』の座組はとても若く、いちばん上の劇団員は私より3年後輩の鍛治本大樹(年齢は同い年ですが)。それ故、先輩として偉そうな文言も散見されるかもしれませんが、後輩への期待も込めてのことだとしていただいて、ご容赦くださいませ。

では、始まり始まり~。

 

【ダンス】

まずはダンスの確認です。

いつもの公演ならば大内厚雄、岡内美喜子、原田樹里など、劇団員のなかでもダンスが得意なメンバーがリーダーとなって練習します。
今回は森めぐみがリーダーのようです。昨日行われた通し稽古の映像を踏まえて細かいところを指摘し、みんなで修正していきます。
得手不得手はあるものの、いない人の穴を埋めるうちに実力や責任感を帯びていき、劇団の層が厚くなっていくんですね。それで先輩としては、いつの間にか頼もしい後輩になっていたりするもんだから、うれしょんものです。

ダンスは初演の振り付けを踏襲しているのですが、より舞台全体を大きく使うようなフォーメーションになっていてダイナミックさを感じました。
もともとクールな振り付けですからね。格好いいです。
今は微調整の段階ですが、ここから振り付けの解釈、気持ち、それに伴って表情が乗ってくれば、よりストーリー性を感じられて見応えが増していくのだと思います。

個人的な見どころは関根翔太のこぼれ落ちそうな目ん玉です。
お楽しみに。

hikarikeiko1_350.jpg頼もしい森めぐみの後ろ姿。

 

NMB48石塚朱莉が劇団「劇団アカズノマ」を結成!!

 

舞台を愛するアイドル・石塚朱莉さんが「劇団アカズノマ」を立ち上げました。

きっかけはぴあ関西版WEBの連載企画「劇団 石塚朱莉」。

ここで様々な演劇界の先輩方との対談が実現した事から、劇団を立ち上げたいという気持ちになったそうです。

その劇団旗揚げ公演に彼女が選んだ作品は、「柿喰う客」中屋敷法仁さんの人気作『露出狂』

演出は、「柿喰う客」の副代表でもある七味まゆ味さんが担います。

そして、出演者はなんと女優のみ!!

さらに、一部キャストをオーディションで募集することも発表されました。

柿喰う客公演では定番の配役をシャッフルした「乱痴気公演」も実施予定だとか。

石塚さんの今後の活躍が楽しみです♪♪♪

 

ishizuka350.jpg(C)NMB48

 

shichimi350.jpg撮影:引地信彦

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彩の国さいたま芸術劇場で2006年に設立された高齢者だけの演劇集団、さいたまゴールド・シアター。さまざまな仕事にエネルギーを注いだ故・蜷川幸雄が、晩年となった10年をかけて格闘したのが、演技経験がほとんどない高齢者を俳優として舞台に立たせる取り組みだった。その甲斐あって、2013年以降は世界各地の演劇祭に招聘され、上演地で絶賛を浴びるまでになった。その新作『薄い桃色のかたまり』が開幕。作・演出の岩松了に詳細を聞いた。

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「これまで2作、ゴールドに戯曲を書き下ろしているんですけど、どちらも蜷川さんが演出をしてくれました。今回もその前提で話が進んでいましたが、それが叶わなくなり、僕自身が演出もすることになりました」

 その2作とは、ゴールドの本格始動となった2007年の『船上のピクニック』と、2011年の『ルート99』。ゴールドは、主に日本の現代劇作家の戯曲を上演してきたが、書き下ろし作を複数という形で関わったのは岩松のみ。自身以外の作品でも、公演がある度に足を運ぶなどして、メンバーについては少なくない知識がある岩松は、ごく自然に、今回の演出も引き受けることになったという。

「ゴールドの魅力は......極端な言い方をすると、ルール違反だと思っているんですよ(笑)。たとえば僕の最近の仕事で言うと『少女ミウ』という作品があって、それは若い俳優が中心だったんですが、役者たちはみんな純粋なんです。せりふに必死に取り組むし、作品全体が成功するように全力で向かっていく。そうしなければ殴られるぐらいの緊張感があったわけで、まあ、普通はそれが舞台をつくるということなんですけど。でもゴールドではその方法は通じない。せりふを覚えられない人、スムーズに動けない人が大半というのが前提になっていますから」

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やる気の問題ではなく、自然の摂理として、人間は老いると体の可動範囲が狭くなり、声も出にくくなり、記憶力が低下する。過去の公演でも、せりふが出てこなくなった時のため、客席に蜷川を筆頭にしたプロンプターが控え、メンバーをサポートしたことがあったが、不思議なことに全体の印象が損なわれることはなく、むしろそれは些細なことだと思える大きな感動が、ゴールドを観たあとは残った。

「そう、それを考えると、純粋なものばかりが演劇とは言えないと気付かされるんです。不純もまた演劇だと考えていくと、こっちがそれを許容できるかどうかという問いになって返ってくる。言ってしまうと、そもそも演技が下手なんです。でも、上手くて不純な俳優はたくさんいて、そういう人は技術が鼻について"もういいよ"という気分になりますけど、ゴールドは下手で不純だから、むしろある瞬間にすごいおもしろみが生まれる。逆転の可能性があるわけです。もちろん稽古中にもそれは生まれていて、そういうのを観ていると、下手だから意味があるんじゃないかとさえ思えてくるんですよ(笑)」

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『薄い桃色のかたまり』は、避難指示が解除された福島のある区域を舞台に、重く速度を増していく世間の無理解と無関心、人間がいなくなった町を侵食する自然、協調することに疲れた地元の人々、それらの不協和音に翻弄される若者の恋などが描かれる。

「『少女ミウ』も被災地の話でしたけど、テレビ番組が出てきたり、もうちょっと抽象的でした。この作品は、地震で途切れた線路をつくる人たちがいて、町があって、そこに暮らす人の家があってと、より地面を踏まえて書いている感覚があります。その違いは、蜷川さんとの仕事ということが影響しています。というのは、蜷川さんは人間がどこに立たされているかという、場所に対する強い意識を持っていた。逆に自分はそこが曖昧で、人間関係の過激さに走る傾向がある。それを考えた時に、具体的な土壌、社会問題をはらんでる土地に立っている人たちの物語を蜷川さんに託そうという思いがありました」


 執筆のために2度、福島に取材に出かけ、地震から何年も経つのに、津波でひしゃげた家がそのままだったり、かつて桜の名所だった通りに行っても、満開なのに地元の人がほとんどいなかったりという光景を目にして、帰ってきたくても帰れない人が多数いることを実感した。「入ってくる情報が生々しく、それらにリアクションする形で、話を書き進めていった」という。

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かつては、理由を言わず何時間も同じせりふを繰り返させた鬼の演出家は「僕もだんだん体力が無くなってきて、そうそう厳しい演出はできなくなりました。こっちの老いと彼らの老いが、2本の川がひとつになるようにうまく出合ったのかも。老老介護ですよ」と笑った。

 多くの人が、遅かれ早かれ経験する老い。この厄介なものの正体を、演劇を通して過激かつチャーミングに教えてくれるさいたまゴールド・シアター。66歳から91歳までのメンバーが、岩松の舵取りでどこまで行き、私たちにどんな光景を見せてくれるのだろうか。

めぐろはづき

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